ミネラルが多い水の特徴、メリットとは？おすすめナチュラルミネラルウォーターも紹介

生きていくために必要不可欠な水には、さまざまな種類があります。とくに、ミネラルが多い水は健康や美容によいといわれています。 

とは言うものの、ミネラルが多い水についてよくわからない方、効果を詳しく知りたい方もいるでしょう。 

本記事ではミネラルが多い水の特徴やメリット、効果的な飲み方を解説します。さらに、おすすめのナチュラルミネラルウォーターも紹介します。 

ミネラルが多い水を上手に生活に取り入れ、健康向上に役立てましょう。

ミネラルが多い水の特徴とメリット

水に含まれる主なミネラルはカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどがあります。ミネラルは水の風味や口当たりに影響を及ぼします。

ミネラルが多いほど口当たりは重い

一般的にミネラルが多い水は口当たりが重く、コクや旨みが感じられる特徴があります。反対にミネラルが少ない水は口当たりが軽く、さっぱりした味わいになる傾向です。 

食事やお茶ではミネラルが多い水、コーヒーや紅茶の場合はミネラルが少ない水がおすすめです。好みや用途にあわせてミネラルの量を決めましょう。

水分補給で摂取できる主なミネラル

次に水分補給により摂取できる主なミネラルを見てみましょう。具体的には次のようなミネラルが摂れます。

• カルシウム
• マグネシウム
• ナトリウム
• カリウム

カルシウムは体内に最も多く存在するミネラルで、骨や歯の形成に不可欠なほか、神経や筋肉の働きにも関係します。不足すると、骨粗しょう症や筋肉痛などのリスクが高まるでしょう。

マグネシウムはエネルギー代謝や血圧調節に欠かせない成分で、ストレスや疲労の軽減にも効果があります。不足した場合、倦怠感やイライラなどの症状が出やすいとされているでしょう。

ナトリウムは体液の量や浸透圧を調整する成分で、神経伝達や筋肉収縮にも必要不可欠です。不足すると低血圧や脱水症状などが起こります。

カリウムは、ナトリウムと一緒に体液のバランスを保つ成分で、血圧降下や利尿作用などの働きもあります。不足により筋力低下や不整脈などが起きかねません。

ミネラルは健康維持に欠かせない重要成分

ミネラルは体のさまざまな機能にかかわる重要成分です。酵素やホルモンの働きを助ける、神経伝達や筋肉の収縮に関わるなどの役割があります。

ミネラルは体内で生成できないため、外部から摂取する必要があります。食事からの摂取が基本ですが、飲み水から摂取できれば不足分も補いやすくなるでしょう。 

ミネラルが多く含まれた水を飲むと、より効率的にミネラルを摂取できます。

ミネラル摂取量が不足すると？

ミネラルは一つひとつが重要な役割を果たしています。一つでも不足するとバランスが崩れ、不足するミネラルにより症状は異なるでしょう。 

人間の体に最も多く存在するカルシウムは、前述のように骨や歯の発達に必要で不足すれば骨の密度が少なくなり、骨折しやすくなります。

鉄分は、不足すると酸素が体内に行き届きにくくなるため、動悸やめまいなどのほかに次のような症状が現れる場合もあるでしょう。

• 倦怠感やだるさ
• 頭痛
• イライラや不安

上記のような症状は長期的にみると生活習慣病や心臓病、脳卒中のような重大な病気につながる恐れがあります。

硬度による水の違い

ミネラルの多い水を飲みたいものの、どの水がよいかわからない方もいるでしょう。ミネラルの多い水かどうかは、水の硬度で判断できます。

硬度とは？

水に含まれるミネラルの多さは硬度と呼ばれる単位で表され、水中に溶けているカルシウムとマグネシウムの濃度を指します。 

単位はmg/Lと、1Lあたりの含有量で表記され、日本では一般的に次のような分類です ※1。

• 硬水：301mg/L以上
• 中硬水：101～300mg/L
• 軟水：100mg/L以下

次に、硬度別の水の特徴を紹介します。

「硬水」最もミネラルが多く独特の風味がある

硬水は最もミネラルが多く含まれる水です。そのまま飲むと口当たりが重くコクや旨みが強く感じられますが、紅茶に使用すると渋みが緩和される特徴があります。 

硬水は独特の風味があり、飲みにくいと感じる方もいるでしょう。ミネラル成分が多いため、飲み慣れていないと胃腸に負担をかける可能性もあります。 

また、硬水を沸かすと白いカスが出る、ポットやケトルにカルキが付着するといったケースもあります。欧米では硬水が一般的ですが日本ではあまり普及していません。

「中硬水」硬水より飲みやすくミネラルもほどよく含む

中硬水は硬度が101～300mg/Lの水で ※1、適度なコクとまろやかさを持つ水です。硬水よりも飲みやすく、ミネラルもほどよく含んでいることが特色です。

軟水と硬水の両方のメリットを併せ持ち、飲み物や料理用にも活用しやすく、日常的な飲料水としておすすめします。

「軟水」口当たりが軽くミネラルは少ない

軟水は、1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの合計量が100mg以下の水です ※1。 

硬度が低いことから口当たりが軽く、さっぱりした飲み口が特徴といえます。子どもや高齢者など抵抗力の弱い方にも負担にならず、日本人が比較的飲み慣れている水です。

味や香りを損なわない利点から、日本茶やコーヒーに適しているといえます。十分なミネラル摂取を望む場合は食事やサプリメントからの補給がおすすめです。

ミネラルが多い水の効果的な飲み方

ミネラルが多い水を飲むときは、量や飲み方に注意が必要です。ミネラルが多い水の効果的な飲み方を詳しく解説します。

一日あたりの水分摂取目安量

ミネラルが多い水を飲むときは、一日あたりの水分摂取量に注意しましょう。人間は一日あたり2.5Lの水分が必要といわれています。

そのうち食事からの摂取が1.0L、体内で作られる水分が0.3Lのため、飲み水から約1.2Lの補給が必要になります ※2。

ただし運動量や気温、汗の量などに応じて多めに水を飲む必要もあり、自身の体調や環境にあわせて水分補給してください。 

常温で飲む

ミネラルが多い水を飲むときは、胃腸に負担が少ない常温で飲みましょう。 

冷水は胃腸の負担になるほか、血管が収縮して血流が悪くなる場合があります。また、体が冷えると免疫機能も低下するでしょう。 

一方で、熱すぎるお湯の場合は胃腸の粘膜を傷つけたり、口内環境が悪化したりする恐れがあります。 

運動後は冷水の方が常温より吸収がよくなりますが、日常的に飲む場合は手間もかからず、胃腸に負担もかけずにゆっくりと吸収される常温の水で、水分とミネラルを補給しましょう。

白湯にして飲む

白湯は沸騰させたお湯を飲める程度の温度に冷ましたものです。白湯には血液の循環をよくして、体内にある老廃物や毒素を排出させる効果があります。 

また胃酸の分泌を促進し、消化や吸収を助ける働きもあります。ミネラルが多い水を白湯に使うことにより、さらに健康効果が高まるでしょう。 

なお水道水を白湯にする場合は、塩素やトリハロメタンを除去するためにしばらく沸騰させる必要があります。ミネラルウォーターの場合は、電気ケトルやレンジで温めるのみで大丈夫です。

水分補給のタイミングはこまめに分ける

ミネラルが多い水を飲むときは、タイミングも重要です。一度に大量に飲まず、こまめに少しずつ飲みましょう。 

一度に大量に飲むと胃腸に負担がかかったり、体内に吸収されずそのまま尿として排出されたりします。こまめに少しずつ飲めば吸収されやすいでしょう。 

飲むタイミングは、起床時や就寝前、食前や運動前後、入浴前がおすすめです。起床時は、寝ている間に失われた水分の補給に効果的です。 

また食前に飲めば、食欲を抑えて過食を防いだり、消化吸収を助けたりします。運動前後に飲むと、発汗による水分やミネラルの損失を補えます。

硬水が飲みにくい方にはシリカ水もおすすめ

ミネラル成分が多い硬水ですが、独特の風味があるため飲みにくい方もいるでしょう。

硬水が飲みにくい方は「シリカ水」もおすすめです。

シリカ水は微量ミネラルのシリカが含まれた水です。

次に、シリカの特徴について解説します。

シリカは体内生成できない微量ミネラル

シリカは別名をケイ素といい、体内で生成できない微量ミネラルの一種です。

コラーゲンやエラスチンなどと相性がよく、健康や美容に欠かせない成分です。

中硬水の商品ラインナップが充実

シリカ水には、硬度が101〜300mg/Lの中硬水が多くあります ※1。

中硬水は硬水よりも口当たりが軽く飲みやすいことが特徴で、市販されているシリカ水にはさまざまな種類があります。

次に、人気のあるシリカ水の成分を見てみましょう。

人気シリカ水を成分比較！『のむシリカ』のミネラル含有量とは？

市販されているシリカ水には「のむシリカ」をはじめ、The SilicaやFIJI WATER（フィジーウォーター）などがあります。

上記3種類のシリカ水1Lあたりのミネラル含有量を比較しました。

	のむシリカ	The Silica	FIJI WATER
シリカ	97.0mg/L	75mg/L	93mg/L
カルシウム	31.0mg	9mg	18mg
マグネシウム	14.0mg	6.1mg	15mg
カリウム	5.7mg	2.5mg	5mg
ナトリウム	–	–	18mg

比較した商品の中では、のむシリカはシリカの含有量が豊富であることがわかります。

またシリカ以外のミネラル成分についても、のむシリカには豊富に含まれています。

ミネラルを効率的に摂取したい方は、のむシリカがおすすめです。

まとめ

ミネラルは健康維持に欠かせない成分であり、美容にも効果が期待できます。

しかしながらミネラルが多い硬水は口当たりが重く、独特の風味があるのも事実です。

硬水が苦手な方には、中硬水でミネラルが豊富ながらも飲みやすい、シリカ水がおすすめです。

シリカ水の中でも、のむシリカはシリカをはじめとしたミネラルが豊富に含まれています。

市販されているシリカ水にはさまざまな種類があります。

ぜひ、自身にあったものを選んでください。

＜参考文献＞
※1 西条市｜水の歴史館　硬い水と軟らかい水
※2 厚生労働省｜「健康のために水を飲もう」推進運動
※商品の情報は各公式サイトを参考にしております。