硬水と軟水の違いとは？それぞれのメリット・デメリットと活用場面を解説

ミネラルウォーターを選ぶ際「硬水と軟水の違いは何だろう」と、気になった経験はありませんか。

また、今まで硬度を気にしたことがない方は、両者の違いを知れば飲料水や料理に活用するお水にこだわりが出てくるかもしれません。

硬水と軟水の違いは、含まれるミネラル含有量です。硬度が高ければ高いほど、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分を豊富に含みます。

本記事では、硬水と軟水の違いについて詳しく解説します。

それぞれのメリット・デメリットや、選び方のポイントも紹介するため、自身に最適なミネラルウォーターを見つけたい方はぜひ参考にしてみてください。

硬水と軟水の違い

ここではまず、軟水と硬水の違いについて硬度から解説します。

硬度の分類

硬水と軟水の違いは、簡単にいえば水の硬度の違いです。硬度が100mg/L以下であれば、軟水に分類されます。

水の種類	該当する硬度
軟水	硬度0～100mg/L
中硬水	硬度101～300mg/L
硬水	硬度300mg/L以上

硬度は水1リットル当たりのカルシウムとマグネシウム濃度を炭酸カルシウム濃度に換算したものであり、次の式で求められます※1。

硬度（炭酸カルシウムmg/L）＝〔カルシウム（mg/L）×2.497〕＋〔マグネシウム（mg/L）×4.118〕

WHO基準では、60mg/L未満を軟水、60～120mg/L未満を中軟水、120～180mg/L未満を硬水、180mg/L以上を超硬水としています※2。

水道水は硬水？軟水？

日本の水道水の平均硬度は44mg/Lであり、軟水に分類されます。

一般的に日本の河川は長さが短く、傾斜も急であるため水が地下を流れる時間が短く、ミネラルの少ない軟水が多くなります。

そのため水道水と同じく、日本産ミネラルウォーターの多くは軟水です。

硬水のメリット・デメリット

ここからは硬水のメリット、デメリットをそれぞれ解説します。

硬水のメリット

硬水にはカルシウムやマグネシウムといった人体に必要なミネラルが豊富に含まれています。

食事の調整が難しい方でも、硬水を飲めば気軽にミネラル補給できる点は大きなメリットです。

マグネシウムが多く含まれている硬水であれば、便秘解消の効果も期待ができます。

硬水のデメリット

硬水の口当たりは重く、飲みにくいと感じる方は少なくありません。

水道水をはじめ日本の多くの水は軟水であることから、硬水を飲み過ぎるとお腹の調子が悪くなるケースもあります。

またマグネシウムを含む硬水を過剰に摂取すると、腎機能に負担がかかる点もデメリットです。

軟水のメリット・デメリット

ここからは硬水と比較した軟水のメリット、デメリットをそれぞれ紹介します。

軟水のメリット

軟水は口当たりがまろやかで、食事やお茶にもよく合います。

とくに日本人の多くは軟水を飲み慣れているため、軟水を美味しいと感じる方は多いとされています。

またミネラル含有量が少ないことから、お腹が緩くなりやすい方や子供、赤ちゃんでも安心して飲めるでしょう。

軟水のデメリット

軟水は飲みやすいもののミネラル含有量が少なく、軟水のみでミネラルを補給するのは難しいといえます。

またミネラルが補いきれないことから、ミネラル補給が必要な熱中症予防などのシーンに不向きな点にも注意が必要です。

愛飲しやすい中硬水もおすすめ！

ミネラルを効率的に補給したいけれど、硬水の飲みにくさが気になる方には、両方の良さを持つ中硬水「のむシリカ」がおすすめです。

中硬水は軟水と硬水の間にある水の分類であり、適度なミネラルを含みつつ飲みやすさも両立されています。

口当たりがよく飲みやすいのむシリカなら、硬水が苦手な方でも豊富なミネラルを無理なく摂取できるでしょう。

硬水と軟水の測定方法

水の硬度は料理や味わい、健康にも影響を与えることもあり、実際に自身で水の硬度を測定したい方もいるでしょう。

硬水と軟水の測定には次のような方法が使用できます。

• テストキットを購入する
• 専門の機器を使用
• 水道水水質データベースを活用

ここからはそれぞれの測定方法について、詳しく解説します。

テストキットを購入する

気軽に水の硬度を測定したいなら、市販のテストキットがおすすめです。

テストキットには、水に試験紙を浸すものや、プラスチック製の容器で水を採取するもの、薬品を使用して測定するものなどさまざまな種類があります。

いずれのテストキットも、色の変化により水の硬度を判断できる仕組みです。

海外旅行などで現地の水の硬度を測定したい場合、テストキットを日本で購入しておけば硬水か軟水かどうかを測定できるでしょう。

ただし、専門の機器を使用した測定方法に比べると数値の正確性は劣ります。

専門の機器を使用

テストキットよりさらに正確に水の硬度を測定したい場合は、硬度計のような専門の機器を使用する方法がおすすめです。

専門の機器もテストキットと同様に試薬を使用するものが多いですが、デジタル表示であるためより正確に硬度を把握できます。

ただし、テストキットに比べると価格は高めです。

水道水水質データベースを活用

水の硬度を測定する方法には、日本水道協会の「水道水水質データベース」を活用する方法もあります。

日本各地の水が原水、給水、浄水などに分けられ、水質検査結果の細かいデータが公開されています。

硬度は、「カルシウム、マグネシウム等（硬度）」の項目で確認可能です。

データベースでは、平成30年から令和2年までのデータが公開されています。

特定の地域の水道の硬度について簡単に知りたいときは、日本水道協会の水道水質データベースで調べてみてください。

軟水と硬水のミネラル成分の違い

軟水と硬水の成分には、大きく分けると次の2点の違いがあります。

• カルシウムとマグネシウム濃度
• ミネラル成分（カルシウムとマグネシウム以外のミネラル）

ここからはそれぞれの成分の違いについて解説します。

カルシウムとマグネシウム濃度

水の硬度は、含有されているカルシウムとマグネシウム濃度により決まります。

硬水はカルシウムとマグネシウムの濃度が濃く、軟水は濃度が低い点が特徴です。

硬度の違いは水の味や風味に影響を与えます。硬水は口当たりが重く苦みがありますが、軟水はマイルドな口当たりでさっぱりとしています。

また、日本の水道水やミネラルウォーターは多くが軟水です。

それに対して海外の水は硬水が多く、カルシウムやマグネシウムが多く含まれています。

ミネラル成分（カルシウムとマグネシウム以外のミネラル）

ミネラルウォーターには、カルシウムとマグネシウム以外のミネラルも含まれています。

含まれるミネラルの例は、次のとおりです。

• ナトリウム
• カリウム
• リン
• ケイ素
• 鉄
• 亜鉛

カルシウムやマグネシウムと同様、日本の水よりも海外の水のほうが多くのミネラルを含んでいます。

ただし、後ほど紹介する「のむシリカ」のように、ミネラル成分が豊富に含まれている日本のナチュラルミネラルウォーターもあります。

水を選ぶ際には、カルシウムやマグネシウム以外のミネラル成分にも注目してみてください。

硬水と軟水・選び方のポイント

ミネラルウォーターを選ぶ際に硬水がよいか、軟水がよいかは個人の好みや健康状態によっても異なります。

選び方のポイントを押さえたうえで、自身の状況や目的に適したものを選びましょう。

ミネラルウォーター選びで意識したいポイントは、次のとおりです。

• ミネラルなどのバランス
• 飲み口や風味など好み
• 健康状態

ここからは3つのポイントをそれぞれ詳しく解説します。

ミネラルなどのバランス

初めて硬水を飲む場合は、ミネラルのバランスを考慮しましょう。

日本の水は多くが軟水であり、普段飲用している水も軟水が多いことから、いきなり硬度の高い硬水を飲むと体調に影響が出る可能性があります。

そのため、今まで飲んでいる水から少しずつ硬水に変えたりして、徐々に硬度の高いものに慣れるようにしましょう。

飲み口や風味など好み

自身の飲み口や風味などの好みに合わせて水を選ぶのも一つの方法です。

軟水はくせが少なく飲みやすい一方、硬水は飲みごたえがあり苦みを感じる場合があります。

とくに外国産のミネラルウォーターは硬度が高いものが多く、独特なにおいや味わいがあります。

実際に試飲してみて、好みの硬度を選ぶとよいでしょう。

健康状態

ミネラル補給に最適な硬水ですが、体調に影響が出る可能性があります。

そのため体が本調子ではないときには、あまり硬水を飲まない方がよいでしょう。

一方、軟水は胃腸への負担が少なく、小さな子どもや赤ちゃん、年配の方も安心して飲めます。

とくに乳児用ミルクは軟水で作ることを前提としていることから、赤ちゃんには硬水ではなく軟水を与えるようにしましょう。

硬水と軟水の使い分け方のポイント

硬水と軟水ではそれぞれ特徴が異なるため、生活の場面により使い分けましょう。

硬水と軟水を使い分けるにあたり、注意すべきポイントは次のとおりです。

• 洗剤などの泡立ち
• 風味や口当たり
• 料理への向き、不向き

ここからはそれぞれのポイントについて詳しく解説します。

洗剤などの泡立ち

硬水は洗剤などが泡立ちにくいのに対して、軟水は泡立ちやすいため、洗濯などに向いています。

硬水は金属イオンが洗剤の成分と結びついて汚れを落ちにくくするほか、水垢が発生しやすいのも特徴です。

掃除をしたり、顔や体を洗ったりするときなどにも軟水を使う方がよいでしょう。

日本の水道水質基準では、硬度が高すぎると石けんの泡立ちが悪くなるため、法令により硬度が300mg/L以下になるよう定められています※3。

風味や口当たり

軟水と硬水では風味や口当たりも異なります。

軟水は口当たりがまろやかでスッキリした飲み口ですが、硬水は独特の風味があり、飲みごたえがあります。

どちらがよいかは好みによりますが、硬水の風味や口当たりが苦手な方は、後に紹介する「のむシリカ」のような中硬水を試してみてください。

料理への向き、不向き

硬水と軟水のどちらを料理に使うかでも、料理の風味は大きく変わります。

硬水は洋風のパエリアやピラフなど歯ごたえのある米料理を作りたいときに向いています。

また、かたまり肉やパスタをゆでるときにもおいしくできあがるでしょう。

軟水は白米を研いだり、炊飯したりするときに使用すると、ふっくらおいしいごはんに炊き上がります。

素材の味が大切な和食の調理をするときも、軟水の方がおすすめです。

お茶やお酒をおいしく飲みたいときは？

お茶やお酒をおいしく飲めるミネラルウォーターを探しているなら、のむシリカがおすすめです。

のむシリカは中硬水で飲みやすく、ほかの一般的なミネラルウォーターと比較してお茶やお酒のコク、旨みを強めることがわかっています。

またお米を炊くときものむシリカはコク、甘みを強めるため、ご飯本来のおいしさが引き立つでしょう。

お茶やお酒をもっと楽しみたいと考えている方は、一度のむシリカを試してみてください。

ナチュラルミネラルウォーターの成分比較

ここでは、おすすめのナチュラルミネラルウォーターを3つ紹介します。

紹介する3つのミネラルウォーターの硬度やミネラル含有量は、次のとおりです。

	ボルヴィック	コントレックス	のむシリカ
硬度	60mg/L（軟水）	1,468mg/L（超硬水）	130mg/L（中硬水）
カルシウム含有量 （100mlあたり）	1.15mg	46.8mg	3.1mg
マグネシウム含有量 （100mlあたり）	0.8mg	7.45mg	1.4mg

それぞれのナチュラルミネラルウォーターの特徴を知り、自身に適したものを探しましょう。

軟水「ボルヴィック」

ボルヴィックは、フランスのオーヴェルニュ地方で採水されたナチュラルミネラルウォーターです。

硬度は60mg/Lと、ヨーロッパのミネラルウォーターでは珍しい軟水です。硬水に飲みなれていない方にも飲みやすいナチュラルミネラルウォーターだといえるでしょう。

カルシウム含有量は、1.15mg/100ml、マグネシウム含有量は0.8mg/100mlと、やや少なめです。

硬水「コントレックス」

コントレックスはフランス産のナチュラルミネラルウォーターです。

硬度は1,468mg/Lと、硬水が多いヨーロッパのナチュラルミネラルウォーターの中でも高く、超硬水に分類されます。

ミネラル成分の含有量も多く、カルシウム含有量は46.8mg/100ml、マグネシウム含有量は7.45mg/100mlです。

中硬水「のむシリカ」

のむシリカは、宮崎県小林市で採水される国産のナチュラルミネラルウォーターです。

硬度は130mg/Lで、中硬水に分類されます。

のむシリカの特徴は、カルシウムとマグネシウムが黄金比と呼ばれる2：1の割合で含まれている点にあります。

理想的な比率で摂取を続ければ、効率よくミネラルを補給できるでしょう。

また、美のミネラルとも呼ばれるシリカが豊富に含まれている点も大きな魅力です。

中硬水でミネラル豊富なのむシリカがおすすめ

軟水と硬水両方のメリットを得られる水としておすすめなのが、「のむシリカ」です。

ここではのむシリカの特徴やおすすめポイントについて、より詳しく解説します。

美のミネラル「シリカ」が摂れる

のむシリカには、美のミネラルと呼ばれるシリカが1Lあたり97mg含まれています。

シリカはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸との密接な関わりがあるため、美容と健康を意識する方にピッタリでしょう。

またシリカは体内で作れないミネラルであり、加齢とともに減少します。

シリカ不足を解消するため、積極的にのむシリカで補給することが重要です。

常温でもスッキリ爽快な飲み口

のむシリカは硬度130mg/Lの中硬水のため、常温でも口当たりがよく、飲みやすいでしょう。

硬水は飲みにくく感じて抵抗がある方にもおすすめです。

また、のむシリカは中硬水で使い勝手もよく、お茶やコーヒーをおいしくいれたり、和食や洋食どちらの料理にもよく合います。

熱に強いミネラル

のむシリカにはカルシウムやマグネシウムのほか、シリカや炭酸水素イオン、バナジウムなどのミネラル成分が豊富に含まれています。

しかし加熱するとミネラル成分が十分に摂取できないのでは、と不安に感じる方もいるでしょう。

のむシリカに含まれているミネラルは熱に強く、加熱してもミネラル含有量はほとんど変わりません。

そのためお茶や料理に使用した場合でも、豊富なミネラルを効率的に摂取できるでしょう。

まとめ

水の硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量により決まります。

硬水か軟水かにより、飲み口や風味、料理への向き不向きなども変わるため、シーンにあわせて使い分けましょう。

飲みやすく、ミネラル成分の豊富なナチュラルミネラルウォーターなら、のむシリカがおすすめです。

のむシリカは中硬水で飲みやすく、シリカやカルシウム、マグネシウムなどミネラル成分も豊富で効率的にミネラルを摂取できます。

毎日の健康や体調を整えるのに役立つナチュラルミネラルウォーターを探している方は、ぜひのむシリカを試してみてください。

＜参考文献＞
※1　厚生労働省｜水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法
※2　厚生労働省｜清涼飲料水評価書 カルシウム・マグネシウム等（硬度）
※3　東京都水道局｜水の硬度
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。