寝る前に水を飲むメリットと効果！就寝前の水分量はどのくらいが最適？

「寝る前に水を飲むと体によい」と聞いたことはあるものの、夜中にトイレで起きる心配や、翌朝のむくみが気になる方も多いでしょう。

寝る前の水分補給は、正しくおこなえば健康や美容に多くのメリットが期待できる簡単な健康習慣です。

しかし、やり方を間違えると逆効果になる可能性もあります。

本記事では、寝る前に水を飲むことで期待できる具体的なメリットと、気になるデメリットへの対策、効果を最大化するための正しい飲み方を解説します。

寝る前の水分補給に関する不安や疑問が解消し、安心して実践する参考にしてください。

寝る前の水分補給が必要な理由

健康維持のためには水を飲むことが欠かせません。

起床時や運動、入浴前後などに水を飲むことが推奨されていますが、寝る前の水分補給はとくに重要であるといわれています。

寝る前の水分補給が求められる理由は、睡眠中に起こる「隠れ脱水」を防ぐためです。

睡眠中に失われる水分と健康への影響

体を休ませるために睡眠を取りますが、寝ている間も呼吸や皮膚からの蒸発（不感蒸泄）により、コップ1杯分（約200ml～500ml）もの水分が失われているとされています。

就寝中は当然ながら水分補給ができないため、体は徐々に水分不足になるでしょう。

睡眠中の脱水状態が、さまざまな不調や健康リスクの原因となることがあります。

水分不足が招く「血液ドロドロ」のリスク

体内の水分が不足すると、血液中の水分も減少し、血液が濃くなるいわゆる「血液ドロドロ」の状態を招き、血流が滞りやすくなります。

血液がドロドロの状態では、酸素や栄養素が体のすみずみまで効率よく運ばれず、せっかくの休息である睡眠の効果も十分に得られない可能性があります。

また、血液の粘度が高まることは、就寝中に起こりやすいとされる脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高める一因です。

睡眠の質を高め、健康リスクを軽減するためにも、寝る前の適度な水分補給が重要といえるでしょう。

寝る前に水を飲むメリット

私たちの健康に欠かせない水ですが、とくに寝る前の水分補給は重要です。

ここでは寝る前に水を飲むことのメリットについて、詳しく解説します。

美肌効果と乾燥の予防

私たちの体の約60%は水分です。水分不足は体全体の脱水はもちろん、肌のうるおいにも関係があります※1。

水分が不足すると、体のすみずみまで水分が行き渡らず、肌の乾燥などを招きます。

一日を通してこまめな水分補給は重要ですが、とくに寝る前の水は意識的に摂りましょう。

寝ている間は新陳代謝が活発になり、組織を修復したり、ストレスを解放したり、日中の心身疲労を抑制します。

このときに水分が不足すると、肌の乾燥につながり、シワやくすみの原因になります。

水を摂ることで体全体の水分循環がスムーズになり、肌トラブルの予防にも期待ができるでしょう。

睡眠の向上サポート

寝る前の水分補給は、体内の代謝をサポートし、体温調節や栄養素の運搬を助けます。

適度な水分量を摂ることで脱水を防げます。

一方で寝る前に水を飲み過ぎると、トイレに起きるなどで安眠を妨げる可能性があるため、コップ一杯程度の摂取がおすすめです。

また、温度も重要です。私たちの体内温度は37度前後に保たれています※2。

暑い夏などは氷のたっぷり入った水が喉越しがよく、おいしく感じますが、常温か白湯がおすすめです。胃腸への負担が少なく、水分補給により血液の循環が良くなり、リラックスできるでしょう。

さらに寝る前の水分補給により、体内の水分循環が整うと新陳代謝が順調におこなわれ、体内の老廃物が効率的に排出されます。

寝起きスッキリ・お通じの改善

睡眠中の水分不足は、翌朝の気だるさや頭痛の原因になることがあります。

寝る前に適度な水分を補給しておくことで、不調を防ぎ、スッキリとした目覚めをサポートします。

前述のとおり、腸の動きも活発になるため、朝の快適な排便習慣にもつながるでしょう。

代謝を助けダイエットをサポート

水分は、体内の代謝プロセスに不可欠です。

寝る前に白湯で内臓を温めると、睡眠中の基礎代謝の低下を緩やかにし、エネルギー消費をサポートすることが期待できます。

また、前述のとおり水分補給は腸の働きを活発にし、翌朝のスムーズなお通じを促す効果もあります。

便秘が解消されることで、ぽっこりお腹の改善やダイエットの効率化にもつながるでしょう。

脳梗塞や心筋梗塞など健康リスクの軽減

就寝中の脱水による血流の悪化は、脳梗塞や心筋梗塞といった重大な血管系の病気のリスクを高める一因であり、とくに中高年の方は注意が必要です。

寝る前のコップ1杯の水が、血液の粘度を下げ、健康リスクを軽減する助けとなるでしょう。

寝る前に水を飲むデメリット・注意点

寝る前に水を飲むことに多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点もあります。

しかし、デメリットを正しく理解することで、対策が可能です。

夜中にトイレで起きる（夜間頻尿）

多くの方が心配になる「夜中にトイレで目が覚めて、睡眠の質が下がるのではないか」といった点は、飲む量とタイミングが原因で起こることが大半です。

対策は、飲む量はコップ1杯（150ml～200ml）程度に留め、就寝の30分～1時間前には飲み終えるころです。

就寝直前にがぶ飲みするのは避けましょう。

冷たい水による胃腸への負担

暑い日には冷たい水がおいしく感じられますが、就寝前に冷たい水を飲むと、内臓が冷えて胃腸の働きが鈍くなることがあります。

消化不良や腹痛の原因となる可能性もあるため、寝る前の水分補給は常温の水か、体を温める白湯がおすすめです。

翌朝に顔がむくんでしまうのでは？という誤解

「水を飲むとむくむ」と思われがちですが、誤解であることが多いです。

健康な状態であれば、体内の水分は適切に排出されます。

むくみの主な原因は、塩分の摂りすぎやアルコール、血行不良、冷えなどです。

むしろ、適度な水分補給は血流を改善し、体内の余分な塩分や老廃物の排出を促すため、むくみの解消に役立つことが期待できます。

むくみが気になる方こそ、適切な水分補給を心がけましょう。

寝る前に水を飲むときのポイント

寝る前に水分補給をおこなう上で、守るべきポイントが3つあります。

詳しく説明します。

1日の適切な量・タイミング目安

寝る前の水分補給の適切な目安は、コップ1杯（150ml～200ml）程度です。

一度に大量に飲むのではなく、適量をゆっくり飲むとよいでしょう。

タイミングは、就寝の30分～1時間前が理想的です。

就寝前にトイレを済ませることで、余分な水分が尿として排出され、夜中にトイレで起きるリスクを減らせます。

おすすめ温度は常温か白湯

前述のとおり、胃腸への負担を避け、リラックス効果を高めるためにも、飲む水の温度は常温か白湯が適しています。

とくに、一度沸騰させたお湯を50℃程度に冷ました白湯は、内側から体を温め、血行を促進する効果が期待できます。

そのため、冷えが気になる方や、より深いリラックスを求める方におすすめです。

【就寝前以外】おすすめな水分補給のタイミング

健康のために、こまめな水分補給が推奨されていますが、意識して水を飲むべきタイミングも存在します。

ここでは、積極的に水を飲んでおきたいタイミングについて解説します。

起床時│就寝中に失われた水分の補給

起床時は寝ている間に体の水分が失われることもあり、血液とミネラル濃度が高くなるため、起床後の水分補給は重要です。

朝の飲料として、コーヒーやお茶などを好む方も少なくありません。しかし、水分を補うためには、水や白湯を選ぶ方がよいでしょう。

運動時│脱水症状の予防

運動中に汗をかくと、水分と一緒にミネラル分も失われます。

短時間に大量の汗をかくと脱水症状や体の機能低下が起こる可能性があるため、運動後は適切な水分補給が必要です。

軽い脱水症状から熱中症やけいれんなどのリスクがあるため注意しましょう。

また、暑い季節の仕事中や通勤でも汗を多くかく時があります。

さらに梅雨時など、さほど高温でなくても湿度が高い場合や室内でのデスクワークの方も注意が必要です。

仕事や勉強に集中し水分不足になったり、出先ですぐに水分補給できなかったりなど、日中の活動時間内の状況や環境にも気を配り、こまめな水分補給を心がけましょう。

飲酒時│悪酔いや二日酔いの防止

お酒を飲む際には、適切な水分補給が欠かせません。飲酒の前後または飲んでいる際に適度な水分摂取を心掛けることで、悪酔いや二日酔いを防げます。

お酒をたくさん飲んだときに頭痛や吐き気、胃痛などの症状でつらい思いをしたことのある方は多いでしょう。

実はこのようなお酒の飲み過ぎによる症状は、アルコールによる脱水症状が関係しています。

アルコールには利尿作用があり、お酒を飲むことで尿として体内の水分が失われ、さまざまな体調不良が生じるのです。

お酒を飲む時は一緒に水を飲むことで、このような症状は軽減できるでしょう。

また、体内に入るアルコールを薄めたり、摂取量を控えたりできるといったメリットもあります。

一日を通してこまめな水分補給が必要ですが、お酒を飲む予定がある日は飲む前後を含め水分補給を意識しましょう。

水分補給におすすめなミネラルウォーター

日々の水分補給には、水道水でも問題ありませんが、より健康や美容を意識するならミネラルウォーターもよい選択肢です。

ここでは、水分補給におすすめの日本産のナチュラルミネラルウォーターを紹介します。

サントリー天然水

「サントリー天然水」は、全国のスーパーやコンビニエンスストア、自動販売機など、どこでも手軽に購入できるのが最大の魅力です。

価格も手頃なため、まずは寝る前の水分補給を習慣にしたい方に適しています。

採水地により多少異なりますが、基本的にはクセのないスッキリとした味わいの軟水で、ミネラル量も控えめなため、誰でも飲みやすいといえるでしょう。

特定の成分にこだわるよりも、基本的な水分補給から無理なくはじめたい方におすすめです。

宮崎県霧島の天然水

「宮崎県霧島の天然水」は、全国のファミリーマートで手軽に購入できるシリカ水です。

1本あたり108円（税込）と、コストパフォーマンスのよさも魅力で、シリカを70mg/Lと十分に含んでいます。

硬度約140mg/Lの中硬水で、飲みごたえのある味わいが特徴です。

外出先での水分補給も兼ねて、日常的にシリカ水を取り入れたい方にも適しています。

のむシリカ

美容や健康にうれしい成分が豊富なものを選びたい方には、「のむシリカ」が選択肢の一つとなります。

業界トップクラスである97mg/Lのシリカ含有量に加え、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいることが特徴です。

価格は比較的高めですが、成分を重視する健康や美容意識の高い層から支持されています。

公式サイトからの定期購入が主で、加熱してもミネラル成分が変わらないため、寝る前の白湯として飲むのにも適しています。

寝る前に水を飲むなら「のむシリカ」

のむシリカは飲みやすい中硬水で、日常生活での水分補給に適しています。

シリカ含有量が豊富なうえ、体に必要な希少なミネラルもバランスよく含まれているためおすすめです。

マグネシウムとカルシウムの黄金比

のむシリカのカルシウムとマグネシウムの比率は黄金比といわれる2：1です。2つのミネラルのバランスは、この摂取比率が理想的であるといわれています。

のむシリカは健康維持や美容に関心のある方、スポーツ愛好者からも多く支持されているナチュラルミネラルウォーターです。

体内で生成されないシリカが豊富

のむシリカは体内で生成されない重要なミネラルである、シリカの含有量が豊富です。

シリカとは、ケイ素とも呼ばれ、体の中で生成されないため外部から摂取する必要があります。

現代の食生活ではシリカの摂取が不足しがちですが、のむシリカを日常の飲料水にすることで、注目のミネラルであるシリカを手軽に摂取可能です。

ミネラル豊富な中硬水

「のむシリカ」は、そのほかのミネラル成分も豊富に含まれる中硬水です。

これらは非常によいバランスで、効率的に体内に吸収されることが期待できます。

寝る前の水分補給に関するよくある質問

最後に、寝る前の水分補給に関するよくある質問を紹介します。

水以外のお茶やスポーツドリンクでは代用できない？

お茶やスポーツドリンクでの代用はおすすめできません。

緑茶やコーヒーに含まれるカフェインには利尿作用と覚醒作用があります。

スポーツドリンクやジュースは糖分が多いため、就寝前の摂取には不向きです。

寝る前は、純粋な「水」が最適です。

どのくらい続ければ効果を実感できる？

効果の感じ方には個人差がありますが、薬ではないため即効性を期待するものではありません。

体質改善をサポートする健康習慣として、まずは数週間から1か月程度、気長に続けることが重要です。

寝る前に水を飲むとニキビは改善する？

直接的な治療効果はありませんが、間接的によい影響が期待できます。

水分補給により血行が促進され、老廃物の排出がスムーズになると、肌のターンオーバーが正常化しやすくなります。

そのため、ニキビができにくい肌環境をサポートすることが考えられます。

コップで500mlなど多く飲んでも大丈夫？

就寝前に500mlなど多量に飲むことは推奨されません。

夜間頻尿の原因となり、睡眠の質を著しく低下させる可能性があります。

寝る前の水分補給は、コップ1杯程度を目安にしましょう。

水分補給の習慣化にはウォーターサーバーも有効な方法？

日々の水分補給をより手軽に、快適に習慣化したい場合は、ウォーターサーバーの利用も有効な選択肢です。

ペットボトルの水を都度購入する手間が省け、重い水を運ぶ必要もなくなります。

また、多くのウォーターサーバーには温水機能が搭載されているため、お湯を沸かす手間なくいつでも手軽に白湯が作れる点はメリットです。

いつでも冷水と温水が使用できる環境は、寝る前のみならず、起床時や日中など、生活のあらゆる場面で水分摂取を促し、健康的な習慣づくりをサポートするでしょう。

まとめ

 寝る前に水を飲むメリットは数多くありますが、それらのメリットを享受するためには、適切な水を選ぶことも大切です。

飲む水の温度やミネラル配合量、さらには体内で生成されないミネラルなど、さまざまなナチュラルミネラルウォーターの選択肢もあります。

今回はミネラルバランスや、シリカの含有量などを比較しました。健康や美容に関心がある方やスポーツ愛好者などに愛飲されている、のむシリカをおすすめします。

寝る前の水分補給は健康と美容に直結するため、のむシリカを試してみてください。

＜参考文献＞
※1　厚生労働省｜ポスター「健康のため水を飲もう講座」
※2　国立研究開発法人科学技術振興機構｜体温を調節するマスター神経細胞を同定
～体温・代謝の制御機構の全貌解明と新たな肥満治療技術の開発に可能性～
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。