白湯の作り方とは？電子レンジ・ケトルで簡単に作る方法や効果的な飲み方も解説

水分摂取は健康を維持するために欠かせません。とくに白湯を飲むと健康面でさまざまな効果が期待できます。

白湯は水道水を温めればよいと考えている方もいますが、実は正しい作り方とはいえません。 

本記事では、白湯の正しい作り方をはじめ、電子レンジやケトルで簡単に作る方法、効果的な飲み方も解説します。 

白湯を飲んで健康や美容、ダイエットに役立てたい方は、ぜひ参考にしてください。

白湯とは？

白湯（さゆ）は、水道水やミネラルウォーター、浄水などを一度沸騰させ、飲みやすい温度まで冷ましたお湯です。

沸騰させた水は体温に近い温度まで冷ますため、朝や寝る前に白湯を飲めば、体温を上げて冷えた体をあたためられます。

また、水道水を鍋ややかんで沸騰させて白湯を作れば、塩素が揮発し、残留塩素によるカルキ臭も軽減できます。

水道水を十分に沸騰させれば、水中に含まれるトリハロメタンを減らすことも可能です。

ここからは、白湯とお湯の違いや白湯に適した温度について詳しく解説します。

お湯との違い

白湯とお湯の主な違いは、使用目的にあります。

お湯は水を加熱したもので、温度の基準はありません。

飲み物や料理など、さまざまな用途で使用されます。

一方、白湯は一度水を沸騰させて冷ましたものです。

主に体をあたため、健康や美容を目的に飲まれます。健康や美容のために飲む白湯と、調理に使用するお湯は用途に応じて使い分けましょう。

白湯に適した温度

白湯に適した温度は、50〜60度です。

水を沸騰させたあとは熱すぎない温度まで冷ますため、口当たりがよく、喉や胃を刺激せず飲むことができます。

白湯を作る際に温度計を使用する必要はありませんが、正確な温度が知りたい場合は温度計を使用しましょう。

ほんのりあたたかく感じるくらいが、白湯をおいしく健康的に飲めます。

白湯の簡単な作り方

ここからは、白湯の簡単な作り方を4つ紹介します。

• 鍋、やかん
• 電子レンジ
• 電気ケトル、ポット
• ウォーターサーバー

水道水を使用する場合は鍋、やかんが適していますが、浄水やミネラルウォーターを使用する場合は、電子レンジやケトルも便利です。

使用したい水の種類や、作り方を参考にしてみてください。

鍋・やかん

白湯は鍋、やかんで簡単に作れます。

水道水を使用して、鍋、やかんで白湯を作る場合は、強火で沸騰させましょう。

沸騰状態を10分以上続ければ、トリハロメタンを除去できます※1。

温度は好みによりますが、50～60度まで冷まして飲むと、体温アップが期待できます。

浄水やミネラルウォーターは電子レンジやケトルで温める

浄水やミネラルウォーターは、電子レンジで温める方法がおすすめです。 

電子レンジやケトルを使用すれば、やかんや鍋を使用せず簡単に白湯が作れます。

しかし、電子レンジやケトルで水道水を温めたのみでは、塩素やトリハロメタンの除去は難しいです。

浄水やミネラルウォーターは、殺菌処理により不純物が取り除かれています。

手間をかけずに電子レンジやケトルで白湯を作りたい方は、ミネラルウォーターや浄水を使用しましょう。

電子レンジ

電子レンジで白湯を作る場合は、はじめに150〜200mlの浄水またはミネラルウォーターをマグカップに入れます。

次に、電子レンジを500Wに設定し、約2分間温めます。

温めが終わったらマグカップを取り出し、白湯が適温になったことを確認して飲みましょう。

電子レンジで白湯を作ると、鍋ややかんの後片付けが不要になるため、手軽で便利です。

電気ケトル・ポット

電気ケトルやポットを使用すれば、手軽に白湯を作れます。

時間を短縮したいときや、複数人分の白湯を温めたいときに便利です。

電気ケトルやポットには最大水位が記されているため、水の入れすぎやふきこぼれも防げます。

ただし、温度が高すぎる場合もあるため、飲む前に適温か確認しましょう。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーを使用すれば、適温の白湯をすぐに作れます。

温水機能がついているため、やかんや鍋を使用する必要がありません。

浄水型のウォーターサーバーなら、フィルターを通して不純物を取り除けます。

忙しい朝はもちろん、子どもや高齢者がいる家庭でも手軽に白湯を作りたい方に便利です。

白湯をいつ飲むとよい？

ここからは、白湯をいつ飲むとよいのか詳しく解説します。

白湯をより効果的に飲みたい場合は、飲むタイミングや温度に注意しましょう。

具体的には、次のような方法で飲むことがおすすめです。

• 起床時
• 寝る前に飲む
• 食事の前に飲む

起床時や寝る前、食事前などに白湯を飲めば、体を温め、水分補給や消化をサポートできます。

白湯をいつ飲むとよいのか気になる方は、ぜひ参考にしてください。

起床時

起床時に白湯を飲むと体温が上がり、血流がよくなります。また、胃腸の働きも活発になり、朝食の消化や吸収にも役立ちます。 

起床した時に、温かい白湯をコップ1杯（200ml）飲んでください。

10分以上かけてゆっくりと飲めば、冷えた体を温められます。

寝る前

寝る前に温かい白湯を飲むと、副交感神経が優位になり、リラックスして眠りやすくなります。

白湯を飲むと体が温まりやすくなるため、冷えによる不調も緩和できるでしょう。

寝る30分前までにコップ1杯の白湯を飲むことがおすすめです。

食事の前

食事の前に白湯を飲むと食欲が抑えられます。

空腹感を軽減し、早食いや食べ過ぎなどを防げます。 

食事の直前に飲むと胃液が薄くなり消化不良を引き起こしやすくなるため、30分前に飲むようにしましょう。

白湯に期待できる効果

冷たい水やお湯を飲むよりも、白湯を飲むことでさまざまな効果が期待できます。

• デトックス効果
• 美肌効果
• むくみや冷え性改善
• ダイエット効果
• 便秘解消効果

白湯は体の内側から温めるため、健康や美容をサポートします。

健康や美容目的で白湯を飲みたい方は、ぜひ参考にしてください。

デトックス効果

白湯を飲むことで、デトックス効果が期待できます。

温かい白湯を飲むと体温が上昇し、血流がよくなります。 

血流が促進されると体内の老廃物や余分な水分が排泄されるため、美容や健康の調子も整えられるでしょう。

美肌効果

白湯には美肌効果も期待できます。

胃腸の機能が低下すると、腸内環境が乱れ、肌荒れが悪化したりニキビや吹き出物が増えたりする原因につながります。

温かい白湯は胃腸を温めるのみでなく、消化をサポートするため便通改善にも効果的です。

腸内環境を整えて便通を改善すれば、肌のコンディションも整えられます。

むくみや冷え性改善

むくみや冷え性を改善したい方にも白湯はおすすめです。 

温かい白湯を飲めば内臓が温まり、体温が上昇します。

体温が上がれば冷え性の改善につながるため、寒い時期のみでなく夏場のクーラーによる冷えも緩和できるでしょう。

血流が促進されるとリンパの流れもよくなり、顔や足のむくみの改善も期待できます。

ダイエット効果 

白湯を飲んで体が温まると基礎代謝機能が上がり、ダイエット効果も期待できます。

基礎代謝とは体を動かさなくても消費されるエネルギーです。、

太りにくく痩せやすい体になるためには、筋トレや十分な水分補給、睡眠をとるなど、生活習慣の見直しが重要です。

水分不足は基礎代謝を低下させ、ダイエットを妨げます。

白湯は体温に近い温度で消化吸収をサポートするため、健康的にダイエットを進めたい方は積極的に白湯を取り入れてみてください。 

便秘解消

白湯は便秘解消にも役立ちます。

朝起きてすぐに温かい白湯を飲めば、腸のぜん動運動が活発になり、便がスムーズに排泄されやすくなります。

また、ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムは便をやわらかくする効果があるため、便秘になりやすい方はマグネシウムが適度に含まれたミネラルウォーターを白湯にして飲むとよいでしょう

白湯を飲む際の注意点

白湯を飲む際の注意点は次の2つです。

• 飲みすぎない
• 冷めたら再加熱する

健康や美容のために白湯を取り入れるなら、体を冷やさない温度で飲むことが大切です。

また、一度に大量に白湯を飲むと体の不調につながる可能性があります。

2つの注意点に考慮し、正しい飲み方で白湯を取り入れましょう。

飲みすぎない

白湯は健康や美容によい効果が期待できますが、飲みすぎは体調不良やむくみを引き起こします。

水分を摂りすぎると体内の老廃物がスムーズに排出されず、余分な水分が体内に溜まります。

また、白湯の飲みすぎは水中毒の原因となるため注意しましょう。

水中毒とは、短時間に大量の水を飲むことで体内のナトリウム濃度が低下する症状です。

体内のナトリウム濃度が低下すると、頭痛や吐き気などの症状を引き起こす可能性があります。

白湯を飲む際は、1日1.5L〜2Lを目安に、こまめな水分補給を心がけましょう。

冷めたら再加熱する

冷めた白湯を再加熱する場合、細菌の発生に注意する必要があります。

一度沸騰させた水は、残留塩素が揮発し、不純物が取り除かれた状態です。

常温で白湯を長時間放置すると、空気中の細菌やカビが繁殖しやすくなります。

そのため、時間が経過している場合は、新しく白湯を作ることをおすすめします。

なお、白湯を作った直後に適温より低い場合、再加熱しても問題ありません。

白湯には水道水より『のむシリカ』がおすすめ

白湯は水道水でも作れますが、健康や美容のために飲むなら、のむシリカがおすすめです。

のむシリカは加熱殺菌処理が施されたナチュラルミネラルウォーターです。

自然のミネラルが豊富な霧島で採水され、水中には美容や健康維持に役立つシリカが豊富に含まれています。

電子レンジやケトルで温めれば手軽に白湯が作れるため、鍋ややかんを用意する必要もありません。

のむシリカは硬度130mg/Lの中硬水で、白湯にしても常温でもスッキリとした飲み口でおいしく飲めます。

ここからは、のむシリカの特徴について詳しく解説します。

ミネラル豊富なナチュラルミネラルウォーター

のむシリカは、ミネラル成分が豊富に含まれたナチュラルミネラルウォーターです。

次の表に、国内で人気の高いナチュラルミネラルウォーター100mあたりに含まれるミネラル分を比較しました。

	のむシリカ	日田天領水	サントリー天然水
カルシウム	3.1mg	0.8mg	0.1～2.4mg
マグネシウム	1.4mg	0.2mg	0.02～1.1mg
カリウム	0.57mg	0.9mg	0.04～0.7mg
ナトリウム	–	–	0.8mg
シリカ	9.7mg	約9mg	–

のむシリカに含まれるカルシウムとマグネシウムは、吸収率を高める2：1の黄金比率です。

ナトリウムの排出をサポートするカリウムや、美容の調子を整えるシリカも豊富に含まれています。

ミネラルは体内で生成されないため、不足しがちなミネラルを補いたい方にものむシリカはおすすめです。

 沸騰後も成分に変化なし

のむシリカは、沸騰後も成分がほとんど変わりません。

ラベルには加熱後の成分表が記載されており、のむシリカを加熱してもミネラル成分が変化しないことが示されています。

白湯や調理などで加熱してもミネラル成分を効率的に摂取できます。 

ミネラルを十分に摂取したい方や味を変化させたくない方にも、のむシリカは適しているでしょう。

白湯に足したい！おすすめのアレンジ方法

白湯はそのまま飲んでもよいですが、いつも飲んでいると飽きるかもしれません。 

そのようなときは、ほかの食材を加えてアレンジして飲むとよりおいしく飲めます。白湯をアレンジすれば、健康面での効果も増強できるかもしれません。 

具体的には、次のような食材を白湯にプラスできます。

• ハチミツ
• 生姜
• レモン
• 梅干し
• 酢

それぞれの食材の特徴やアレンジ方法を詳しく紹介します。

ハチミツ

一つ目は白湯にハチミツをプラスするアレンジレシピです。白湯200mlに対して、ハチミツを白湯に大さじ1/2～1杯加えてかき混ぜます。 

好みですりおろした生姜やレモン汁を加えてもよいでしょう。 

ハチミツには、ビタミンやミネラル、オリゴ糖など体によい栄養素が豊富に含まれているため、健康によい効果が期待できます。

 ただし、ハチミツにより乳児ボツリヌス菌を発症する恐れがあるため、1歳未満の乳幼児には与えないようにしましょう。

生姜

生姜には辛味成分のジンゲロールが含まれており、体を温める効果が期待できます。

ジンゲロールは加熱によりショウガオールと呼ばれる辛味成分に変化し、胃腸を内側から刺激して血流を促進させます。

ショウガオールはジンゲロールより保温効果が高いため、加熱した生姜を白湯に加えると冷えの緩和に役立てられるでしょう。

白湯に生姜を加える際は、やかんや鍋に薄くスライスした生の生姜2〜3枚と200mlの水を入れて強火で沸騰させます。

手軽に生姜白湯を作りたい場合は、使用できる粉末状に加工された生姜パウダーもおすすめです。

チューブタイプの生姜には食塩が添加されている場合があるため、味がしょっぱくなる可能性があります。

レモン

レモンはビタミンCやクエン酸が含まれており、代謝アップに役立つ食材です。

クエン酸はエネルギー生成や疲労回復に重要な役割を果たす成分で、カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルの吸収をサポートします。 

白湯にレモンを加える場合は、スライスした生のレモンのみでなく、市販のレモン果汁や冷凍レモンの使用も可能です。

なお、クエン酸は過度に摂ると胃に負担がかかる可能性があるため、レモン汁の入れ過ぎには注意しましょう。

梅干し

白湯に梅干しを加えると、さっぱりした味わいでくせがなく飲みやすくなります。

梅干しにはクエン酸が含まれており、疲労回復にも役立ちます。

作り方は、マグカップに梅干し1個を入れ、軽くつぶして種を取り除き、白湯を注いでかき混ぜれば完成です。

昆布茶を入れれば、梅昆布茶風のアレンジも可能です。

酢

白湯に酢を加えると、ほどよい酸味を楽しめます。 

酢にはクエン酸が含まれており、疲労回復効果が期待できます。

白湯に入れる酢は、黒酢やリンゴ酢など好みのものを使用するとよいでしょう。 

作り方は、マグカップに入れた酢に対して、好みの量の白湯で割ります。

酢を加えた白湯は食欲が落ちやすい梅雨や夏の暑い時期にもおすすめです。

まとめ

本記事では白湯の正しい作り方を紹介しました。水道水の場合は水を沸騰させ、しばらく温め続けてから火を止め、冷まして作ります。 

浄水やミネラルウォーターの場合は、電子レンジやケトルで温めて作ることも可能です。また、ハチミツや生姜、レモンなどを加えてアレンジして飲むとさらにおいしく飲めます。 

ナチュラルミネラルウォーターであるのむシリカなら、手軽に白湯を作れるほか、豊富なミネラル成分も摂取できるため健康面でもおすすめです。

〈参考文献〉
※1　三重県　水質管理情報センター｜5．知っておくと便利な水道まめ知識
※商品の情報は各公式サイトを参考にしております