白湯の飲み過ぎには要注意！白湯の健康効果と作り方も解説します

体によいとされる飲み物の中で、白湯は保温効果やデトックス効果、美肌効果から注目を集めています。

白湯の健康効果を紹介するテレビ番組も多く、実際に健康のために白湯を飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

一方で、白湯の飲みすぎについてはあまり語られることはありません。

本記事では、白湯の健康効果と適切な作り方、そして飲みすぎによるリスクについて詳しく解説します。

さらに、白湯でミネラル補給ができる、ナチュラルミネラルウォーターやのむシリカも紹介します。

白湯がもたらす健康効果を最大限に引き出すための知識を身につけ、より健康的なライフスタイルを追求しましょう。

白湯とは？

白湯とは、水以外の物をなにも加えず、水を沸騰させたお湯のことです。

一般的にさゆ、もしくはしらゆ、と読みます。白湯の白は色の白ではなく、むしろ清浄さや純粋さを示しています。

同じ白湯と書いて、漢字でパイタンと読むこともありますが、パイタンとは中国のスープ料理のことで、あくまで別物です。

中国古代から伝わる健康法は、特定の温度設定で長時間煮沸した、無添加で無色透明なお湯を飲むことで、体内のデトックス、血流の改善、免疫力の向上などさまざまな健康効果をもたらすとされています。

毎日のライフスタイルに白湯を取り入れることで、健康的な生活を実現する一助となるでしょう。

白湯とお湯の違い

白湯と一般的なお湯はどのように異なるのでしょうか。お湯は、一般的に水を温めたものをいいます。

一方、白湯は一旦沸騰したお湯を冷ましたものです。沸騰させることで、水に含まれる残留塩素やトリハロメタンなどの有害物質を取り除く効果があります。

お湯は主に料理や飲み物に使われますが、白湯は健康と美容のために作ってそのまま飲むことが一般的です。

白湯の適度な温度

白湯の適度な温度は人間の体温よりもやや高めの温度であるとされています。この温度の白湯を飲むことで、体内の血流が改善され、新陳代謝が促進されます。

白湯の飲み方

白湯の飲み方はとくに決まりはありませんが、一日に三回、寝起き、食事中、そして就寝前に飲むことがおすすめです。

起床時と入浴後はとくに水分が不足しがちです。こまめな水分補給に白湯を活用しましょう。

白湯を飲みすぎると悪い？といわれる理由

白湯は、優れた健康効果で知られています。デトックス作用や血流の改善など、さまざまな健康上の利点が期待されます。

しかし、多量に白湯を飲むことはよくない、といった声も存在します。

白湯を飲みすぎると体に悪影響を及ぼす可能性があると指摘する主な理由は、水道水のトリハロメタンの問題と、体内の栄養素が流れ出てしまう可能性の二つです。

これらの問題点について詳細に解説します。

水道水のトリハロメタン

水道水には微量のトリハロメタンが含まれています。

トリハロメタンは、水中の有機物と塩素の反応で生成される化合物です。

トリハロメタンは発がん性などの懸念が心配されますが、日本の水道水の基準は厚生労働省が定めており、長期間に渡って摂取しても健康に影響を与えない安全な濃度となっているので安心してください。

気になる場合は、沸騰時間を守るとよいでしょう。

水道水を高温で10分ほど煮続ける白湯の調理過程で、含まれるトリハロメタンのほとんどは除去されます。※1

さらに、水道水にトリハロメタンを除去するタイプの浄水器を使用すれば、水道水のトリハロメタンを事前に取り除くことも可能です。

これらの対策を講じれば、白湯からのトリハロメタン摂取は基本的に心配する必要がないでしょう。

体内の栄養素が流れ出てしまう？

白湯にはデトックス作用があり、不要な老廃物を体から排出する効果があります。

デトックス作用により必要な栄養素まで排出されるのではないかといった疑問が提起されることもあります。

しかし、ここで安心していただきたいのは、白湯のデトックス作用は主に老廃物の排出を助けるものであり、適量の摂取の場合、必要な栄養素が流出することは一般的にありません。

適量の摂取を心がければ、必要な栄養素を失うことなく、白湯の健康効果を存分に享受できるでしょう。

ただし、大量に白湯を摂取すればするほど、必要な栄養素を失うリスクが高まる点は注意が必要です。

とくに暑い季節や運動後など、水分補給が重要なタイミングでは適量の摂取を心がけ、水分と一緒に排泄されやすい電解質の補給も忘れないようにしましょう。

これらを適切に管理することで、白湯を安全に摂取できます。

白湯の効果

白湯はさまざまな健康のメリットがあるため、広く支持されています。

調理が簡単で身体によい飲み物として、あらゆる世代の人がライフスタイルに取り入れています。

とくに、代謝の促進、デトックス効果、美肌効果といった三つの健康効果がよく知られ、注目されています。

これらの効果は、体の内部から健康と美しさを引き出し、増進させる力があります。次の項目で、これらの特性について解説します。

代謝促進

白湯が身体の代謝を促進する主要な要因は、温かさ、つまり温度に由来します。

白湯の摂取で体内の温度が徐々に上昇し、その結果、消化器官の温度が高まります。消化器官の温度が上昇し、機能や活動が活性化します。

体温の上昇により血流が改善されると、栄養素の吸収が促進され、同時に老廃物の排出もスムーズになります。

これは全身の新陳代謝を高め、エネルギーの消費を促進する効果があり、体脂肪の燃焼を助ける可能性があります。

デトックス効果

白湯が体温を上昇させることは、体内のリンパ液の流れを向上させることにも直結します。

リンパ液は、私たちの体の免疫システムを支え、体内の老廃物を排出する重要な役割を果たしています。

体温が上昇し、リンパ液の流れが改善されると、体内の老廃物の排出がより効率的になり、健康維持に役立ちます。

美肌効果

最後に、白湯の美肌効果について掘り下げてみましょう。白湯を摂ることにより体温が上昇し、デトックス作用が強まるといった特性は、腸内環境の改善にも寄与します。

腸内環境が整うと、栄養素の分解や吸収をサポートします。

これにより、肌に必要なビタミンやミネラルを充分に摂取でき、これらの栄養素が肌細胞の健康状態を保ち、再生を促進します。

また、デトックス効果により老廃物の排出が促進されると、皮膚の新陳代謝も活性化します。これは、肌の健康状態を維持し、美しい肌を保つのに大いに寄与します。

総合的に見ると白湯は手軽に利用でき、さまざまな効果がある点から、健康と美しさの維持に効果的な飲み物といえるでしょう。

とくに代謝促進、デトックス効果、そして美肌効果といった三つの主要な効果は、体の内側から働きかけ、私たちの健康と美しさを高めます。

日々の生活において、白湯を積極的に取り入れることは、健康と美容の両面から見ても大いに推奨されます。

白湯の飲みすぎに注意

白湯は、一度沸騰させた水という単純な飲み物でありながら、さまざまな健康上のメリットがあります。

優れた効果を享受するためには、適切な摂取が重要です。

よいものでも、適量を超えて摂取すると、期待外れの結果を招くことがあるからです。

白湯も同じで、飲み過ぎると身体への影響が生じます。

次の項目では、白湯の適切な摂取について、お腹のゆるさ、むくみ、寝る前の摂取について具体的に説明します。

お腹が緩くなる

白湯が胃腸を活性化させることは、消化促進作用の一部です。

食物の分解と栄養素の吸収を助ける一方で、過剰摂取により胃腸が過活動状態になり、お腹が緩くなる可能性があります。

一度に大量に飲むと効果は強まります。これは不快な体験になり得るため、適度な摂取がおすすめです。

この場合、白湯を少しずつゆっくり飲むなど、飲み方を工夫してみてください。

むくみの原因になる

白湯の摂取量が多いと、むくみを引き起こす可能性があります。これは、体が一度に処理できる水分量を超えてしまうためです。

普段から塩分を多く摂取している方や、運動後などに大量の白湯を飲むと、体の水分バランスが崩れやすくなります。

白湯を飲む際は一度にコップ1杯にしておきましょう。※2

寝る直前に飲みすぎない

寝る直前に大量の白湯を飲むと、睡眠の質を下げる可能性があります。白湯を飲むと、一時的に体温が上昇するため、睡眠に影響を及ぼす可能性があります。

体温の上昇は、睡眠の質を低下させる可能性があるため、寝る前の白湯の摂取は控えめにしましょう。

夜間に大量の水分を摂取すると、トイレで頻繁に起きることになり、これもまた睡眠の妨げとなります。

すべて適量であることが重要であり、白湯も例外ではありません。優れた健康効果をフルに活用するためには、適度な摂取が肝心です。

白湯の摂取を適切に管理することで、より健康的なライフスタイルを享受できます。

白湯の注意点

白湯の摂取は健康を促進し、体調管理の一助となりますが、一方で、適切な飲み方を無視すると予期しない結果を招くことがあります。

白湯の特性と適切な摂取方法を理解し、最大の利益を享受しつつ、潜在的なリスクを避けられます。

それでは、就寝前の白湯摂取と飲み過ぎについての注意点を深掘りしてみましょう。

就寝直前に白湯を飲まない

白湯は内臓を温め、体の代謝を活性化させるとともに、リラクゼーション効果を引き立てます。

これは一見、寝る前のリラクゼーションルーチンに適しているかのように思えますが、白湯は体内の水分バランスを変える力もあります。

大量の白湯を摂取すると、体は過剰な水分を排出するために頻繁に尿を生成します。これが夜間に起こると、睡眠が中断される結果をもたらします。

よって寝る直前に飲むのは控えましょう。コップ1杯程度の白湯を飲んで少し経ってから、ゆったりとした気持ちで休んでください。※2

飲みすぎない

白湯の摂取量も重要な要素です。適量の水分摂取は健康を維持するために不可欠ですが、過剰になると問題が生じる可能性があります。

体が必要とするミネラルが尿とともに排出されると、体内の電解質バランスが崩れてしまいます。

電解質とはミネラルの中でも水に溶けると電気を通す物質です。、電解質は身体の機能の維持や調節など、生命活動に必要な役割を果たします体内の電解質が無駄に排出されないよう、白湯を飲む際は摂取量に注意しながら楽しむことが重要です。

厚生労働省の調査によると、成人は飲み水から最低でも1.2Lは摂らないと水分不足になってしまいます。

しかし飲み水以外に食事などからも水分は摂っているため、白湯の摂取量を適切に調整する必要があります。

これらの注意点を踏まえて白湯を摂取することで、健康の維持と向上に対する効果を最大限に引き出しつつ、不必要なリスクを避けられます。

白湯の恩恵を受けるためには、常にバランスと節度が求められます。

白湯の作り方

白湯の健康的な効果が広く知られるようになり、多くの方々が日常的に白湯を飲むようになりました。

利点を最大限に引き出すためには、適切な作り方と、正しい温度管理が重要となります。

次の項目では、自宅で誰でも簡単に作れる、最適な白湯の作り方と詳しい手順を具体的に解説します。

非常にシンプルで手軽におこなえる方法です。白湯を定期的に摂取することで、自身の体と健康維持に役立つでしょう。

白湯の温度は体温よりやや高めが理想

白湯作りの第一歩として、まず理想的な温度を知ることが必要です。白湯の温度は、健康効果を大きく左右する非常に重要な要素となります。

もし白湯が高すぎる温度だと、飲む際に口内を火傷する危険性があります。反対に、冷たすぎると保温効果を得ることが困難となります。理想的な白湯の温度は、ヒトの体温を目安にそれよりやや高い温度に設定するのが理想です。

この程度の温度であれば、口内を火傷することなく安心して白湯を摂取でき、体内の温度を適切に上昇させることができます。

ケトルやヤカンに水道水を入れる

白湯の作り方そのものは非常にシンプルで、最初におこなうことはケトルやヤカンに水を注ぐことです。ここで重要な点は、使う水の種類です。

市販のミネラルウォーターを使うことも一つの選択肢ですが、必須ではありません。普通の水道水を使用しても、十分な白湯の効果を体感できます。

水道水が沸騰するまで温める

続いて、ケトルやヤカンに入れた水を沸騰させる作業が続きます。

これは水に含まれる不純物を除去するための、重要な作業です。水を加熱することによりほかの有害な物質が除去され、安全で健康的な白湯を作る土台が作られます。

沸騰してからしばらく温め続ける

水が沸騰したら、さらに10分ほど沸騰している状態を維持します。※1

この工程により、余分な不純物がさらに除去され、よりクリアで安全な水に仕上がります。

ここで注意したいのは、沸騰の過程で水分が一部蒸発しますが、沸騰時間が短いと不純物は蒸発せずに残るため、指定された時間、水を沸騰状態に保つことが重要なポイントです。

沸かすのを止めて飲みやすい温度まで冷ます

最後に、火を止めてから自然に冷ますことで飲みやすい温度まで冷ますことが大切です。ここで水や氷を追加して急激に冷やすと、元の水道水の不純物が再度混ざる可能性があります。

そのため、自然に冷ましてから飲むことが最も適切です。冷めすぎた場合は再度適温まで温めてください。

以上が、体と健康に最適な白湯の作り方となります。非常にシンプルながらも、それぞれのステップには大切なポイントが含まれており、それを理解して実践することで、白湯が持つ可能性を最大限に引き出せます。

自身の健康のために正しい方法で白湯を作り、恩恵を享受しましょう。

白湯を飲み続けたい方はミネラルウォーターがおすすめ

健康志向の高まりとともに、白湯が多くの方々の日常的な習慣となりつつあります。

とくに、白湯を毎日のように飲み続けたいといった方々に対しては、ミネラルウォーターを使用する方法がおすすめです。

なぜなら、ミネラルウォーターを使うことで、時間と手間をかけずにおいしい白湯を作れると同時に必要なミネラル分も摂取できるからです。

現在日本では、さまざまな種類のミネラルウォーターが市販されていますが、白湯に適したものを選ぶポイントは何でしょうか。

大切なのは、成分表示を確認し、不要な添加物が含まれていないこと、そして含有するミネラルの種類と量です。無味無臭で、ナトリウムやカルシウムなどのミネラルが適量含まれているものを選びましょう。

煮沸する必要がない

一般的な水道水を使用した白湯の作り方は、沸騰させてからさらに時間を置く手間がかかります。これは水道水に含まれる不純物を取り除くために必要な工程です。

一方、国産のミネラルウォーターは加熱殺菌処理がされています。

つまり、白湯を作る際にミネラルウォーターを使用すれば、沸騰状態を長く保ち、不純物を除去する工程を省くことができます。飲みたいときにすぐに作れるといった利点もあります。

同時にミネラルも摂取できる

さらに、ミネラルウォーターを使用し、白湯を飲むことで体に必要なミネラルも同時に摂取できます。

ミネラルは、体の代謝や免疫機能の維持に必要な栄養素であり、カルシウムやマグネシウム、カリウムなど、体には必要不可欠なミネラルを含んでいます。これらのミネラルを適切に摂取し、白湯の持つ健康効果をさらに高めます。

以上の理由から、毎日のように白湯を飲みたいといった方には、ミネラルウォーターをおすすめします。

白湯の作り方はシンプルですが、一方で適切な温度や飲むタイミングなど、注意すべきポイントも存在します。

とくに、飲みすぎは体のミネラルバランスを崩す原因となるため、適度な量を心がけましょう。

白湯には「のむシリカ」がおすすめ

健康習慣として白湯を毎日摂取する方には、飲用する水の品質も重要なポイントとなります。とくにシリカ配合の水は、白湯におすすめの選択肢といえるでしょう。

なぜなら、不純物が含まれていないため、煮沸する手間を省けて、さらには体によいミネラルが豊富に含まれているからです。それでは具体的に、メリットについて詳しく解説します。

不純物がなく煮沸の必要なし

のむシリカは、130度で10秒間、加熱殺菌処理をしてからボトリングしています。ボトルも殺菌されており、衛生的なペットボトル飲料です。

つまり、のむシリカを使えば白湯を作る際に水を煮沸する手間が省けます。

シリカ配合

のむシリカの名前の由来でもある、シリカ配合の恩恵についても解説します。

シリカとはケイ素のことで、身体に欠かせないミネラルの一つです。

とくに、体の調子を整える効果が注目されているシリカは、美容に敏感な方、または自身の若々しさを維持したいと考えている方にはとくにおすすめです。

ミネラルが豊富

のむシリカにはシリカに加え、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

これらのミネラルは、私たちの体が日々の生活を送るうえで必要不可欠な成分です。それらは、体の調子を整えてくれます。

これらすべての役割を担う成分が、ミネラルです。これらのミネラルを適切に補給することで、私たちは健康で充実した生活を送れるでしょう。

これらの特徴を踏まえてみると、のむシリカは、白湯作りにおける最適な選択肢と考えられるでしょう。

それでも、水分の摂取過多には注意が必要です。これは、過剰な水分摂取が尿量の増加やミネラルバランスの乱れを引き起こす可能性があるためです。

そのため、適量の白湯を摂取することが肝心です。

まとめ

本記事では、飲み物の中でもとくに健康効果が期待できる白湯について深く掘り下げています。栄養豊富な性質から多くの方々に好まれていますが、効果を最大限に引き出すためには、適切な作り方と摂取方法が必要であることを解説しました。

白湯の温度は体温よりやや高めが理想であり、そのためにはケトルやヤカンに水道水を入れ、水を沸騰させるとともに、沸騰後も10分程度は温め続けることが推奨されます。※1

さらに、白湯の健康効果を享受する一方で、飲み過ぎによるリスクも明確に認識する必要があることを強調しました。

とくに、就寝前の摂取は避け、体内の必要なミネラルバランスを維持するためにも適量を守ることが大切です。これにより、電解質のバランスが崩れ、体調不良を引き起こす可能性を避けられます。

そのうえで、ミネラルウォーターやのむシリカの使用を推奨しました。これらは不純物がなく、煮沸の手間を省けます。

さらに、そのまま飲むことで体に必要なミネラルを摂取できるため、健康に対するプラスの効果をもたらします。

これらのポイントを踏まえ、白湯の利点を最大限に活かす飲み方の実践で、健康的なライフスタイルに一歩近づけるでしょう。

〈参考文献〉
※1　三重県庁｜5．知っておくと便利な水道まめ知識
※2　厚生労働省｜「健康のため水を飲もう」推進運動

※商品の情報は公式ホームページを参考にしています。