お腹が痛いときの飲み物はなにがよい？胃腸の不調別におすすめ・避けるべき飲み物も解説

日常生活の中で、突然腹痛に襲われる経験をしたことがある方はいるでしょう。

一時的な腹痛は、冷えやストレス、過食、不規則な食生活など、さまざまな要因により引き起こされます。

腹痛の原因が病気ではなく一時的な場合は、飲み物によって痛みを緩和する効果が期待できることがあるでしょう。

しかし、腹痛にはさまざまな原因が考えられるため、飲み物次第では痛みが増すこともあります。

本記事では、生理的な軽い腹痛の緩和に役立つ飲み物や、反対に避けるべき飲み物について、痛みの原因に応じて紹介します。

ただし、腹痛は何らかの病気が原因の可能性もあるため、痛みが強いときや長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

お腹が痛いときに考えられる原因とは？

一時的な腹痛の原因には、消化不良や胃酸過多、便秘や下痢、精神的なストレスなどがあります。

一時的な腹痛であれば飲み物で和らぐことがありますが、痛みが強いときや長く続く場合は医療機関を受診してください。

胃もたれ・消化不良

普段よりも食事の量が多いときに、胃もたれや消化不良による腹痛を起こすことがあります。

とくに中高年になると、胃の柔軟性や消化能力が低下するため、早食いや大食いによる胃もたれや消化不良が起きやすくなるでしょう。

胃は食べ物を受け入れて拡張し、胃酸を分泌しながら収縮や弛緩運動をくり返して食べ物を消化します。

そのキャパシティを超える食べ方をすると、胃もたれや腹痛の原因になります。

胃酸過多

焼き肉や揚げ物など、脂肪分の多い食べ物を一度の食事で大量に食べると、胃酸過多によりお腹が痛くなる場合があります。

脂肪分は消化されにくく、脂っこい食事を摂ると胃酸が大量に分泌されます。

過剰な胃酸が胃粘膜を傷つけ、一時的な胃酸過多による胃痛が起こるでしょう。

ただし、空腹時にも胃酸の分泌が多く胃痛がする場合は、医師の診断を受けることをおすすめします。

便秘

便秘により大腸に便やガスが溜まると、腹痛が起きる場合があります。

溜まった便は腸を圧迫するのみならず、アンモニアや硫化水素などの有害なガスを発生させて腸壁を刺激し、お腹の不快感や痛みを引き起こします。

また、便秘が長期間続くと、腸に圧迫されて腹部が血行不良になり、腰痛が生じることもあるでしょう。

下痢

下痢は腸のぜん動運動が過剰になり、便の水分を吸収できないまま排泄される症状ですが、腸の過剰な動きは腹痛を引き起こす原因になります。

温かい飲み物を飲むと、消化器官の緊張を和らげる効果が期待できるため、一時的な下痢症状を緩和できるでしょう。

なお、下痢症状に発熱を伴う場合は、ウイルス性の感染症や食中毒のおそれがあるため、病院を受診してください。

また、何日も下痢が続く場合や、便秘と下痢をくり返す場合も、医師に相談する必要があります。

ストレス

精神的なストレスも、胃痛や腹痛の原因になります。

ストレスは、消化活動をコントロールする自律神経のバランスを乱します。

緊張したり心配事があったりするとお腹が痛くなるのは、自律神経の乱れによるものです。

また、ストレスは胃酸の分泌や腸の動きを過剰にする場合があり、腹痛の原因になります。

お腹が痛いときのおすすめの飲み物

お腹が痛いからといって飲み物を控えるのは、体によくない場合があります。

とくに下痢による腹痛の場合は、脱水症状を起こさないために水分補給が必要です。

便秘による腹痛も、水分補給することで腸の動きが促進されたり、便が柔らかくなったりするなどの効果が期待できます。

ただし、お腹が痛いときに胃腸に刺激を与える飲み物を飲むと痛みが増すおそれがあるため、なるべく刺激の少ない飲み物を選びましょう。

水・白湯

お腹が痛いときは、水または白湯を飲むと痛みが和らぐ場合があります。

胃酸過多による腹痛も、水や白湯で胃酸を中和して痛みを緩和する効果が期待できます。

ただし、冷たい水や熱い白湯は胃腸を刺激し、逆効果になるおそれがあるため、お腹が痛いときは常温の水やぬるめの白湯がおすすめです。

お腹の様子を見ながら、少量ずつこまめに飲むようにしましょう。

麦茶

カフェインが含まれていない麦茶も、一時的な腹痛時の水分補給に適した飲み物です。

ただし、冷やした麦茶ではなく、常温または温かい麦茶がおすすめです。

温かい麦茶は香ばしく、腹痛を和らげるリラクゼーション効果も期待できます。

スポーツドリンク

お腹が痛いときの水分補給には、スポーツドリンクも適しています。

スポーツドリンクには、体液の成分であるナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれており、体内に吸収されやすい飲み物です。

ただし、スポーツによる疲労を回復するために糖分などが配合されているため、食べ過ぎや胃酸過多などによる腹痛時にはなるべく控えましょう。

どうしても飲みたい場合は、水で薄めて飲むことをおすすめします。

りんごジュース

りんごジュースは、軽い腹痛で食事を控えているときの水分補給や栄養補給に適した飲み物です。

適度な甘みのあるりんごジュースは子どもでも飲みやすく、カロリー源にもなります。

ビタミンCが豊富で、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。

また、水溶性の食物繊維であるペクチンが含まれているため、腸の調子を整える効果も期待できるでしょう。

ただし、加工されたりんごジュースは、生のりんごに比べて栄養素が少なくなる傾向があるほか、添加された糖分や保存料についても注意が必要です。

お腹が痛いときにりんごジュースを飲用する場合は、りんごをすりおろした生タイプであるかどうか、成分表示をよく確認して選びましょう。

ハーブティー

ハーブティーは、香りによるリラクゼーション効果で腹痛を和らげる場合があります。

使われる植物の成分には、胃腸の働きを整える効果が期待できるものもあります。

ハーブの種類と期待できる効果は次のとおりです。

• カモミール：胃の鎮静作用、抗炎症作用
• ペパーミント：整腸作用、鎮痛作用
• レモングラス：消化促進、抗菌
• レモンバーム：鎮静作用
• ジンジャー：胃液の分泌調整、抗炎症作用

ただし、ハーブティーは薬ではないため、効果に過大な期待はできません。

香りによるリラクゼーション効果を目的として活用しましょう。

【下痢のときのみ】経口補水液

腹痛に下痢が伴うときは、脱水症状を防ぐための水分補給を優先しましょう。

飲む点滴ともいわれる経口補水液は、体液に成分が近いため、もっとも早く水分を補給できる飲み物です。

経口補水液には、ナトリウムやカリウムなどのミネラルとブドウ糖が含まれています。

ミネラルウォーターに比べると、経口補水液は電解質が多く、必要量の糖分が含まれているため、水分と塩分の吸収に優れています。

お腹が痛い時に避けるべき飲み物

お腹が痛いときは、アルコールやカフェインを含む飲料、炭酸飲料、冷たい飲み物などは避けるようにしましょう。

アルコール

アルコールには、胃腸の働きを促進する効果がありますが、お腹が痛いときは逆効果になる可能性が高いため、避けたほうがよいでしょう。

お腹が痛いときは、胃腸に刺激を与えないことが重要なため、アルコールは適切ではありません。

アルコールは消化器官に直接影響するほか、肝臓への負担が大きく体力を消耗します。

お酒を飲んだあとに疲れを感じることがあるのはそのためで、腹痛にも悪影響を及ぼします。

カフェイン入りの飲み物

お腹が痛いときやお腹の調子が悪いときは、カフェイン飲料を避けましょう。

カフェインを含む飲み物には、コーヒーやエナジードリンク、緑茶や紅茶などがあります。

健康状態がよいときは、食後にコーヒーなどのカフェイン飲料を飲むと、胃酸の分泌や消化管の動きを促進するなどのよい効果が期待できます。

しかし、お腹が痛いときは胃腸が敏感な状態であることが多く、カフェインの刺激が悪影響を及ぼしかねません。

また、カフェインには利尿作用があるため、下痢のときに飲むと脱水症状を悪化させるおそれがあります。

オレンジジュース

お腹が痛いときにオレンジジュースを飲むと、痛みが増したり吐き気を催したりする場合があります。

オレンジジュースやグレープフルーツジュースなどの酸味がある柑橘系のジュースにはクエン酸が含まれているため、その影響により胃酸の分泌が増え、痛みや吐き気の原因になります。

クエン酸には疲労回復の効果がありますが、お腹が痛いときは避けたほうがよいでしょう。

炭酸飲料

炭酸飲料には、胃を刺激して胃酸の分泌を促す作用があります。

健康状態がよいときに飲むと消化を促進する効果が期待できますが、胃酸過多でお腹が痛いときは、痛みが増す原因になるでしょう。

また、炭酸水は胃の中でガスを発生させるため、食べ過ぎてお腹が痛いときに飲むと膨満感がさらに増大し、吐き気を催したり痛みが悪化したりするおそれがあります。

さらに、炭酸飲料は冷やして飲むことが多いのも、腹痛時にはマイナスな点です。

一時的な腹痛の対処法

お腹を温める

腹部が冷えると、胃腸の筋肉が過剰に収縮して腹痛を起こすことがありますが、その場合はお腹を温めると痛みを和らげる効果が期待できます。

ただし、虫垂炎や胆嚢炎など、炎症による腹部の痛みは温めると悪化します。

痛みが強い場合や長く続く場合は、不用意に温めずに医療機関を受診しましょう。

シムスの体位をとる

腹痛は、前かがみの楽な姿勢をとることで緩和する場合があります。

とくに有効とされている姿勢が、脇腹を下にして横になるシムスの体位です。

シムスの体位は、横向きになり、下になる側の腕と脚を伸ばし、上になる側の腕と脚をお腹に寄せて曲げる姿勢です。

シムスの体位は腹部の緊張を和らげるため、お腹の不快感や痛みがある場合にリラックスしやすい姿勢とされています。

毎日の健康ケアのために『のむシリカ』で水分補給を！

ミネラルが豊富に含まれているのむシリカは、毎日の水分補給に適しているのみならず、お腹が痛いときでも、余計な刺激を与えずに水分補給できる飲み物です。

ここからは、のむシリカの特徴について解説します。

手軽にミネラルチャージ

のむシリカにはミネラルが豊富に含まれているため、水分補給と同時に手軽にミネラルチャージできます。

のむシリカ、日田天領水、い・ろ・は・すの1Lあたりのミネラル含有量を比較した表は次のとおりです。

	のむシリカ	日田天領水	い・ろ・は・す（奥羽山脈）
シリカ	97.0mg	約90.0mg	–
カルシウム	31.0mg	9.0mg	4.0mg
マグネシウム	14.0mg	2.0mg	4.0mg
カリウム	5.7mg	9.0mg	0.7mg

のむシリカには、日本人に不足しがちなカルシウムが豊富に含まれているのみならず、マグネシウムやカリウムなどのミネラルも多く含まれています。

また、最近話題のミネラルであるシリカが豊富に含まれていることもポイントです。

飲みやすい中硬水

一般的に、日本の水道水や地下水の多くはミネラルが少ない軟水、海外のミネラルウォーターはミネラルが豊富な硬水が多い傾向にあります。

硬水はクセが強いため飲みにくいと感じる方も多く、人により下痢を起こす場合があります。

のむシリカは、ミネラルの豊富さと飲みやすさを兼ね備えた中硬水で、普段の水分補給にも適しています。

温めて白湯として飲んでも、ミネラル含有量に大きな変化がないことも特徴です。

お腹が痛いときの飲み物に関するよくある質問

ここからは、お腹が痛いときの飲み物に関するよくある質問を3つ紹介します。

下痢が落ち着いたあとの飲み物・食べ物のおすすめは？

下痢が落ち着いて腹痛が軽くなったら、体から失われた水分を補うために水分補給しましょう。

水分補給の際は、刺激が少なく胃腸を温める効果がある白湯がおすすめです。

お腹の様子を見ながら、麦茶やスポーツドリンク、ハーブティーなども試してみてください。

コーヒーや紅茶、緑茶など、カフェインが含まれている飲み物は控え、カフェインの少ないものから摂るようにしましょう。

食事に関しては、おかゆやよく煮込んだうどんなど、柔らかく消化のよいものがおすすめです。

脂肪分が多い食品や繊維が多く硬い食品は、弱った胃腸に負担がかかり、下痢が再発するおそれがあるため避けましょう。

タンパク質は、肉や乳製品と比べて消化されやすい白身の魚や豆腐などを摂ることをおすすめします。

便秘のときにおすすめの飲み物は？

便秘のときは、便を柔らかくするために水分を摂取する必要があります。

就寝前と起床時の水分摂取はとくに重要ですが、日中もできる限りこまめに水分補給しましょう。

おすすめの飲み物は、便のかさを増して柔らかくする食物繊維と水分を一度に摂れる野菜スムージーです。

小松菜やほうれん草、ルッコラ、ニンジン、トマトなどの緑黄色野菜をメインに、りんごやバナナなどの果物を加えると飲みやすくなります。

ただし、ゴボウやキャベツなどに含まれる不溶性食物繊維を摂り過ぎると、便が硬くなり、逆効果になることがあるため注意が必要です。

緊張・ストレスでお腹が痛いときにおすすめの飲み物は？

精神的な緊張やストレスでお腹が痛いときは、ホットミルクやホットココアがおすすめです。

ホットミルクには、セロトニンの材料となる必須アミノ酸のトリプトファンが豊富に含まれています。

セロトニンは、不安や興奮を抑えて精神を安定させる作用がある脳内物質です。

ホットミルクを飲んでセロトニンを増やすことで、緊張やストレスによる腹痛を和らげる効果が期待できます。

また、ココアに豊富に含まれているポリフェノールの一種であるテオブロミンにも、精神をリラックスさせる作用があります。

一般的に、ココアはミルクを混ぜてミルクココアとして飲まれることが多いため、ミルクのトリプトファンとココアのテオブロミンのダブル効果が期待できます。

ただし、牛乳に含まれている乳糖は、消化されにくく下痢の原因にもなるため、下痢症状がある場合はおすすめできません。

まとめ

一時的な腹痛の原因には、消化不良や食べ過ぎによる胃酸過多、便秘、下痢、ストレスなどがあります。

お腹が痛むときは、水や白湯をはじめとする刺激の少ない飲み物が適しています。

また、麦茶やスポーツドリンク、りんごジュース、ハーブティーもおすすめです。

下痢症状があるときは、体内への吸収が早い経口補水液を飲むとよいでしょう。

一方、お腹が痛いときに避けるべき飲み物は、アルコールやカフェイン飲料、オレンジジュース、炭酸飲料です。

飲み物以外の一時的な腹痛の対処法として、お腹を温めたり、シムスの体位をとったりするのも有効です。

ただし、痛みが強い場合や長引く場合は医師の診断を受けましょう。

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