花粉症対策によい飲み物8選｜花粉症を悪化させる飲み物・食事のコツも徹底解説

花粉症にかかる方の割合は年々増え続けています。

2019年の花粉症有病率は42.5%で、過去10年で10%も増加し、2人に1人が花粉症を発症しています※1。

もっとも罹患者が多い花粉はスギ花粉で、次いでヒノキ花粉です。

スギ花粉は毎年2月頃から増えはじめ、4月頃まで続きます。

ヒノキ花粉はスギ花粉より少し遅れて増えはじめ、4月頃がピークです。

発症シーズン前から花粉症対策をおこなうと、アレルギー症状の緩和が期待できます。

本記事では、これからの季節に知っておきたい花粉症対策として、花粉症に効果的な成分をはじめ、花粉症対策によい飲み物や避けるべき飲み物について紹介します。

花粉症に悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

花粉症対策に効果的な成分とは？

ここからは、花粉症対策に効果的な次の成分について紹介します。

• カテキンなどのポリフェノール
• 乳酸菌＋食物繊維

カテキンなどのポリフェノール

ポリフェノールの一種であるカテキンは、主に緑茶や大豆などに含まれています。

ポリフェノールには体によいさまざまな作用があり、生活習慣病の予防に役立つといわれています。

ポリフェノールの主な作用は次のとおりです。

• アレルギー抑制効果
• 抗酸化作用
• 抗ウイルス作用
• コレステロール低下作用
• 血糖値の上昇抑制作用
• 殺菌・抗菌作用
• 虫歯・口臭予防
• 肥満の予防

なかでも、カテキンがもつアレルギー抑制効果は花粉症に対する効果も期待できるため、花粉症の症状である鼻づまりやかゆみの軽減が可能です。

カテキンには免疫にかかわるマスト細胞（肥満細胞）を抑制し、花粉症の原因となるヒスタミンの放出を抑制する作用があります。

カテキンが含まれている飲料を摂取すると、次の症状が緩和されるといわれています。

• くしゃみ
• 鼻水
• 鼻づまり
• 目のかゆみ
• 涙目

乳酸菌＋食物繊維

飲むヨーグルトやヨーグルトなど、乳酸菌と水溶性食物繊維を同時に摂取すると、より効果的に腸内環境の改善が可能です。

腸は食べ物の栄養を吸収するのみならず、免疫の中心的な役割を果たしています。

腸には多くの免疫細胞が存在していますが、なかでも腸内細菌である善玉菌と悪玉菌のバランスが大切です。

腸内細菌の理想的な割合は、善玉菌が20%、悪玉菌が10%、日和見菌が70%です※2。

日本人はわかめやひじきなどの海藻をよく摂取する傾向にあるため、外国人に比べて善玉菌の割合が多いといわれています。

ただし、近年は食の欧米化により、肌荒れや便秘、動脈硬化などを引き起こす原因となる悪玉菌が増えやすくなっています。

乳酸菌は代表的な善玉菌であり、食物繊維は善玉菌のエサとなるため、同時に摂取すると効果的です。

乳酸菌や食物繊維が多く含まれている食材の一例は次の表のとおりです。

乳酸菌	水溶性食物繊維
ヨーグルト チーズキムチ ぬか漬け ザワークラフト らっきょう	わかめ ひじき なめこ ごぼう さつまいも 大豆

花粉症対策によい飲み物8選

花粉症対策によい飲み物は次の8つです。

• 緑茶
• 甜茶
• ルイボスティー
• コーヒー
• ココア
• ハーブティー
• のむヨーグルト
• 乳酸菌飲料

ここからは、それぞれの飲み物について詳しく解説します。

緑茶

カテキンは、主に緑茶に含まれているポリフェノールの一種で、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑え、症状を緩和させる効果が期待できます。

とくに、メチルエーテル化した茶カテキンはメチル化カテキンと呼ばれ、作用が強く花粉症予防にも効果的です。

メチル化カテキンは、べにふうきなどの品種の茶葉に多く含まれています。

カテキンは高温で淹れると溶け出しやすい性質があるため、熱いお湯で緑茶を沸かすと、カテキンが多く抽出されるでしょう。

甜茶

甜茶は木の葉から作られる中国茶の一種で、中国では古くから慶事や旧正月に好んで飲まれています。

日本で販売されている甜茶にはバラ科キイチゴ属の甜葉懸鈎子が使用され、まるでハーブティーのような甘味のある味わいが特徴です。

甜茶の葉には甜茶ポリフェノールが含まれているため、ヒスタミンの放出を抑え、アレルギー症状を緩和する効果が期待できます。

甜茶を使用したアレルギーの研究では、スギ花粉患者を対象とした臨床試験において、くしゃみや鼻詰まりなどのアレルギー症状が軽減されたとの報告もあります。

甜茶はネットショッピングのみならず、スーパーやドラッグストアでも購入可能です。

ルイボスティー

ルイボスティーには、フラボノイドと呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれており、健康茶としても人気です。

フラボノイドは、ほかのポリフェノールと同様に強力な抗酸化作用をもつため、アレルギー症状を緩和したり、体内の不要な活性酸素を除去したりするなどの効果が期待できます。

また、ルイボスティーはノンカフェインのため、就寝前の水分補給にもおすすめです。

ルイボスティーを水から沸かし、沸騰後に10分程度煮出すと、成分が多く抽出されるためより効果的です。

コーヒー

コーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には、アレルギー症状を緩和させる働きがあります。

動物実験の研究によれば、鼻症状のくしゃみを緩和させるのみならず、アレルギー性鼻炎の予防効果が期待できるといわれています。

ただし、コーヒーを飲み過ぎるとカフェインの過剰摂取につながり、不眠や下痢を引き起こすおそれがあるため、コーヒーを飲むときは1日2～3杯を目安にしましょう。

ココア

ココアにはカカオポリフェノールが含まれており、アレルギー症状の緩和に効果的です。

ココアは種類によりカカオ含有量が異なるため、ココアを選ぶ際は注意しましょう。

主にピュアココアと呼ばれるカカオ100%のココアパウダーと、砂糖やミルクを混ぜた調整ココアの2種類に分けられます。

なかでもピュアココアには、カカオポリフェノールが豊富に含まれています。

ピュアココアが苦手で飲みにくいと感じる方は、100%でなくともできるだけカカオ含有量が多いココアを選びましょう。

ハーブティー

ハーブティーは、ハーブの種類によりさまざまな効果が期待できます。

ハーブの種類	ハーブの効果（例）
カモミール	抗アレルギー作用 血流改善効果
ネトル	抗アレルギー作用 浄血作用
ラベンダー	リラックス効果 鎮静効果
フィーバーフュー	抗アレルギー作用 抗炎症作用
ペパーミント	抗アレルギー作用 鎮静作用
エルダーフラワー	粘液分泌の促進 鎮静作用

花粉症の症状の緩和が期待できるハーブは、カモミールやネトル、エルダーフラワーなどです。

ハーブの効果は即効性があるわけではないため、アレルギー症状があるときのみならず、習慣的に続けるようにしましょう。

なお、妊娠中や授乳中、服薬中の方は、摂取を避けるべきハーブもあるため、注意が必要です。

のむヨーグルト

のむヨーグルトには、腸内環境に大切な乳酸菌が豊富に含まれています。

乳酸菌は代表的な善玉菌の一種であり、腸内環境を整え、自己免疫力を高める働きがあります。

花粉症対策としてのむヨーグルトを飲むときは、花粉症シーズンの約3か月前から、1日200gを目安に摂取しましょう。

ただし、加糖ヨーグルトの場合はカロリーの摂り過ぎに注意が必要です。

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料も、アレルギー症状の緩和に効果的です。

花粉症への効果が期待できる機能性表示食品の乳酸菌飲料は次のとおりです。

商品（例）	株の種類
乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ	L. helveticus SBT2171 （乳酸菌ヘルベ）
ヤクルトのおいしいはっ酵果実	乳酸菌LP0132 （L.プランタルム YIT 0132）

乳酸菌の腸内環境を整える効果により、花粉症などの症状の緩和も期待できるといわれています。

乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプに含まれている乳酸菌ヘルベには、花粉やハウスダストなどによる目や鼻の不快感を緩和する機能があることが報告されています。

また、ヤクルトのおいしいはっ酵果実に含まれている乳酸菌LP0132（L.プランタルム YIT 0132）の働きにより、花粉やホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能があるとされているでしょう。

乳酸菌飲料はおいしく健康ケアできる点がメリットですが、糖質が多いというデメリットもあるため、飲み過ぎには注意しましょう。

花粉症を悪化させる飲み物

ここからは、花粉症を悪化させる飲み物を2つ紹介します。

• アルコール
• トマトジュース

アルコール

花粉症のときは、過度にアルコールを飲むと目の充血や鼻づまりの症状が悪化します。

体内に入ったアルコールは肝臓で代謝され、アセトアルデヒドに分解されます。

アセトアルデヒドは、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンの放出を促すでしょう。

より多く放出されたヒスタミンは、目の充血や鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー症状を強めるため、花粉症の症状が見られるときは、アルコールの摂取を控えましょう。

トマトジュース

スギ花粉症の方は、トマトジュースの摂取に注意が必要です。

スギ花粉症の方がトマトを食べると、口の中や舌がピリピリしたりかゆくなったりするなど、口腔アレルギー症候群を引き起こすおそれがあります。

スギ花粉とトマトはたんぱく質の構造が類似しているため、スギ花粉症を発症すると、トマトアレルギーになる可能性もあります。

ただし、発症しないケースもあるため、現在症状がなければ過度に心配する必要はありません。

毎日の健康ケアのために『のむシリカ』で水分補給を！

毎日を健康に過ごすためには、栄養バランスのよい食事と生活習慣が大切です。

しかし、不規則な食生活などによりミネラル不足になる方もいるでしょう。

ここからは、水分とミネラルを手軽に補給できるのむシリカについて、次の項目について詳しく紹介します。

• 手軽にミネラルチャージ
• 飲みやすい中硬水

手軽にミネラルチャージ

のむシリカには、日本人に不足しがちなミネラルが豊富に含まれているため、水分補給のみならず、ミネラルを手軽にチャージできます。

のむシリカ、シリカシリカ、フィジーウォーター1Lあたりのミネラル含有量を比較した表は次のとおりです。

	のむシリカ	シリカシリカ	フィジーウォーター
シリカ（mg）	97.0	72.0	93.0
カルシウム（mg）	31.0	7.6	18.0
マグネシウム（mg）	14.0	2.1	15.0
カリウム（mg）	5.7	3.1	5.0

のむシリカは、ほかのナチュラルミネラルウォーターに比べてミネラル含有量が多く、希少ミネラルであるシリカが豊富に含まれています。

シリカは、体のさまざまな部分を構成する重要なミネラルですが、人間体内では生成できず、食事や飲料から補う必要があります。

のむシリカには、1Lあたり97.0mgのシリカが含まれているため、不足しがちなシリカを効率よく補給できるでしょう。

飲みやすい中硬水

水には軟水、中硬水、硬水の3種類ありますが、のむシリカは飲みやすい中硬水です。

日本の水の多くは軟水ですが、ミネラル含有量は少なめです。

一方、硬水はミネラル含有量が多いものの、クセがあるため飲みにくいと感じる方が多いでしょう。

のむシリカは中硬水のため、軟水よりもミネラルが多く含まれており、スッキリとした味わいで常温でも飲みやすい点が特徴です。

また、水出し茶や炊飯に使用すると旨味やコクが増すでしょう。

花粉症対策によい飲み物・食べ物に関するよくある質問

ここからは、花粉症対策によい飲み物と食べ物に関するよくある質問について紹介します。

• 花粉症がつらいときに避けるべき食品は？
• 花粉症に牛乳がよくないのは本当？
• 花粉症対策のヨーグルトはいつから食べればよい？
• 花粉症がつらいときも水分補給は必要？

花粉症がつらいときに避けるべき食品は？

花粉症がつらいときは次の食品を控えましょう。

• 脂っこいもの
• 肉類
• 香辛料

脂っこいものや肉類など、脂質を摂り過ぎると腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増加します。

免疫細胞の多くは腸に生息しているため、腸内環境が悪化すると免疫力が低下します。

また、香辛料にはアレルギー症状を促進させる作用があるため、刺激の強い食品も注意が必要です。

花粉症に牛乳がよくないのは本当？

牛乳や乳製品を摂り過ぎると、花粉症の症状が悪化する場合があります。

牛乳が花粉症によくないとされるエビデンスは現在ありませんが、牛乳を摂り過ぎた方が摂取を止めると、花粉症の症状が緩和されたとの報告もあります。

過度に心配する必要はありませんが、1日に1L以上の牛乳や乳製品を摂取している方は注意が必要です。

ヨーグルトやのむヨーグルトにはアレルギー症状の緩和が期待できるため、食生活に取り入れるとよいでしょう。

花粉症対策のヨーグルトはいつから食べればよい？

花粉症対策としてヨーグルトを食べるときは、花粉症の症状がひどくなる春頃ではなく、冬頃から食べはじめるとよいでしょう。

ただし、即効性があるものではないため、食べることを習慣づけておくことで、発症初期の症状の改善が期待できます。

花粉症がつらいときも水分補給は必要？

花粉症がつらいときでも水分補給は大切です。

水分補給は、体に溜まった余分な水分を排出し、血液の循環を促進して体のめぐりをよくします。

水分補給するときは、とくに白湯がおすすめです。

白湯は体を内側から温め、基礎代謝を上げて免疫力を向上させます。

白湯を飲むときは、一度に飲まず、時間をかけて少しずつ飲むと、体がより温まるため効果的です。

まとめ

花粉症の症状を緩和させるためには、免疫力の向上が欠かせません。

花粉症対策によい飲み物として紹介した緑茶や甜茶などは、ポリフェノールがもつ作用により、ヒスタミンの放出を抑えてアレルギー症状を緩和します。

一方、花粉症対策によくない飲み物は、花粉症の症状の悪化が認められているため注意が必要です。

これから訪れる花粉症シーズンの前に、正しい花粉症対策を知り、少しでもアレルギー症状を緩和させましょう。

＜参考文献＞
※1　厚⽣労働省 健康局 がん・疾病対策課｜厚⽣労働省 健康局 がん・疾病対策課
※2　公益財団法人長寿科学振興財団｜健康長寿ネット｜腸内細菌叢（腸内フローラ）とは
※商品の情報は各公式サイトを参考にしています