水道水に含まれるカルシウム含有量とは？水の硬度との関係も解説！

水道水には、カルシウムが含まれています。

カルシウムの含有量は地域により異なるものの、健康維持に必要なミネラルは水道水からも摂取可能です。

水はカルシウムをはじめとするミネラルの量により、硬水と軟水に分類されます。

硬水はミネラルを多く含んでいるため水垢がつきやすく、肌や髪に刺激を与える場合があります。

一方で軟水はミネラルが少ない分、洗剤の泡立ちがよく、肌や髪に優しいことが特徴です。

しかし、水道水に含まれるカルシウムのみでは不十分な場合があり、ナチュラルミネラルウォーターで補うことも大切です。

本記事では、水道水のカルシウム含有量や硬水と軟水の違い、ナチュラルミネラルウォーターの効果や使い方について詳しく解説します。

自身に適した水を選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

水道水に含まれる成分と含有量

水道水に含まれる成分は地域により異なるものの、塩素やカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどが主に含まれています。

それぞれの成分の含有量は、地域や季節によって異なるため注意が必要です。

水道水に含まれる成分と含有量について、詳しく解説します。

カルシウム

水道水に含まれるカルシウムは、骨や歯の形成に必要なミネラルであり、健康維持に欠かせない栄養素です。

日本の水道水に含まれるカルシウムの含有量は、地域や季節によって異なります。

硬度から計算された日本全国の中央値は、水道水100gあたり1.27mgとされています。

硬度が高い地域ではカルシウムの含有量が多くなり、反対に低い地域ではカルシウム含有量が少ない場合が一般的です。

ただし、カルシウム含有量が多いと水垢の原因となり、家電製品や給湯器の故障原因となることがあるため、適切な対策が必要です。※1

ナトリウム

日本の水道水に含まれるナトリウムは、比較的に少ない量であるとされています。

ナトリウムは食塩や調味料などに含まれる成分であり、高血圧や腎臓病などの疾患の原因となる可能性があるため、過剰摂取には注意が必要です。

日本においては食事に含まれるナトリウムが多く、水道水からの摂取量は比較的少ないとされているものの、地域や季節によっては水道水中のナトリウム濃度が高くなる場合があります。

たとえば海岸沿いの地域や温泉地などでは、地下水中に海水が混ざることにより、水道水中のナトリウム濃度が高くなることが考えられます。

水道水を使用する際には、浄水器やろ過器などにより、ナトリウムを含む不純物質を取り除く方がよいでしょう。

マグネシウム

水道水に含まれるマグネシウムは、健康に必要な栄養素の一つです。

マグネシウムは、体内の神経や筋肉の調節に必要不可欠なミネラルであり、骨や歯の健康維持にも重要な役割を果たしています。

日本の水道水中のマグネシウム濃度は、地域や季節によって異なりますが、硬度から計算された日本全国の中央値は、水道水100gあたり0.30mgとされています。

ただし地下水の場合は、マグネシウム濃度が高くなることが一般的です。

マグネシウムは、浄水器やろ過器を使用しても取り除かれないため、水道水からの摂取が可能です。※1

水の硬度は成分によって変わる

水の硬度は、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンの濃度によって決まります。

硬度の高さに応じて、カルシウムやマグネシウムの含有量が変わりますが、含有量は水源や季節によって異なる場合が大半です。

地下水は地層の間を流れるため地域によって成分の差が大きく、地表水は河川や湖沼から取水するため、周囲の地質や気候などの条件によって成分が異なります。

さらに、雨が降ると土壌中の鉱物が水中に流れ込み、カルシウムやマグネシウムの濃度が高くなるため、雨季には水の硬度が高くなる傾向があります。

一方、夏場は水が蒸発して濃縮されるため、カルシウムやマグネシウムの濃度が高くなるといえるでしょう。

軟水

軟水とはカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが少なく、ナトリウムやカリウムなどのイオンが多く含まれた水のことを指します。

軟水は硬度が低いほか、泡立ちやすく、飲みやすい点が特徴です。

地下水と比較した場合、地表水には軟水成分が多く含まれる傾向があります。

とくに、山岳地帯や森林地帯などの自然が多く残された地域では、雨水や雪解け水が地下水になる前に、土壌中の植物根や微生物などが吸収しているため、金属イオンが少ない水となります。

軟水のメリットは、硬度が低いためコーヒーや紅茶の風味が引き立ち、洗濯や食器洗いの際に洗剤の使用量が減らせる点です。

一方、硬度が低いことで、カルシウムやマグネシウムなどの必要なミネラルを摂取できない点がデメリットです。

水道水の多くは軟水

水道水の多くは軟水です。日本の多くの地域で水道水が軟水である理由は、地質的な特徴が関係しています。

日本の地下水は大陸部のような大きな地盤がなく、地質が変化に富んでいるため、地層から浸透する際にさまざまなイオンを含んでいます。

日本の地層は、花崗岩や凝灰岩などの石灰岩に比べて緩やかで、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが少ない場合が大半です。

そのため、多くの地域で軟水が主流となります。

硬水

硬水とは、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが多く含まれている水のことを指します。

地下水や井戸水に多く見られ、水道水でも地域によっては硬水の場合があります。

硬水のメリットは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれているため、骨や歯などの健康によいことです。

また、洗濯物や食器などの洗浄効果も高いため、洗剤の使用量が少なく済みます。

ただし、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれるため、水道管や機器内部に蓄積され、水道管の詰まりや機器の故障などの原因になる場合もあるでしょう。

洗濯物や食器などにも、カルシウムやマグネシウムが付着しやすく、美観上の問題や手入れの難しさもあります。

日本人は硬水が体に合わないことも

個人差や環境によるものの、日本人は硬水が体に合わない可能性があります。

日本の水道水が軟水であるため、硬水を飲むことにより腸内環境が変化する可能性があります。

そのため、お腹の調子が悪くなることもあるでしょう。

また硬水には含まれるミネラルが多いため、水の味や飲み心地が変わる場合があります。

ただし、硬水を飲んで体調不良を感じる方が多いとは限りません。

個人差や体質によって異なるため、自身にどのような水が合うかの確認が大切です。

水道水に含まれる塩素

誰しも一度は、水道水特有の臭いを感じたことがあるでしょう。

水道水には消毒のために塩素が含まれている反面、塩素が原因で水道水の味や臭いが気になる方も多いでしょう。

水道水に含まれる塩素について、その理由や健康への影響を詳しく解説します。

塩素が含まれる理由

水道水に含まれる塩素は、消毒剤として使用されています。

水道水を供給する際、水源から配水管までの過程で微生物が繁殖するのを防ぐため、水道水に塩素を添加して消毒しています。

塩素は微生物の細胞膜を破壊し、微生物の処理が可能です。

そのため、塩素により水道水中のウイルスや細菌、カビ、アメーバなどの微生物が殺菌され、安全な水道水が供給されています。

一方で、水道水に含まれる塩素は、水道水の味や臭いに影響を与える場合があります。

健康への悪影響は基本的にない

日本の水道水には、消毒のために塩素が添加されており、塩素によって生成されるトリハロメタンなどの有害物質が心配されることもあります。

しかし、水道水に含まれる塩素濃度は厳密に管理されており、健康に悪影響を及ぼすことはありません。

塩素には病原菌やウイルスを殺菌する効果があるため、安全に飲用できる水を供給するうえで、重要な役割を果たしています。

臭いや味に敏感な方は、水道水を沸騰させたり、浄水器を使用したりすると除去可能です。

カルキ臭の原因になる

水道水に含まれる塩素は消毒のために添加されますが、塩素が原因で水道水がカルキ臭く感じられることがあるでしょう。

臭いの原因は、塩素が水道水中の有機物と反応して生成される塩素系化合物です。

とくに、シャワーやお風呂で使用する場合、温度の上昇により臭いが強く感じることがあります。

ただし、カルキ臭は健康に影響を与えないため、安心して水道水を使用できます。

水道水とのむシリカの成分を比較！

水道水や天然水、ナチュラルミネラルウォーターなどの飲料水に含まれる成分、含有量は大きく異なります。

水道水とナチュラルミネラルウォーターのシリカ（ケイ素）の含有量を比較すると、ナチュラルミネラルウォーターの方が高い傾向にあります。

ナチュラルミネラルウォーターは自然の水源から採水されるため、地層や岩盤からのミネラル成分を含んでいることが理由です。

一方、水道水は水処理場で浄化されたあと、塩素やフッ素などの成分が添加されるため、ミネラル分の含有量は比較的低くなります。

次に、のむシリカと水道水の成分を比較し、具体的に説明します。

のむシリカの水の特徴

霧島天然水のむシリカは、宮崎県霧島連山で数百年もの歳月をかけてミネラルを吸収した天然水です。

のむシリカには、体内で生成できないシリカが多く含まれ、骨や皮膚、髪などの構成成分であることが知られています。

また近年の研究では、シリカが健康維持に役立つ可能性も報告されており、注目を集めています。

のむシリカはシリカのみでなく、カルシウムやマグネシウム、バナジウムなどの天然ミネラルも豊富に含まれていることが特徴です。

のむシリカは飲みやすい中硬水

のむシリカの硬度は130mgで、中硬水の一種です。

中硬水は、一般的に飲みやすく味もまろやかであり、軟水に慣れている多くの日本人に好まれます。

水の硬度は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の含有量により決まります。

硬度が高すぎると口当たりが悪くなり、飲みにくく感じることがあるでしょう。

一方、硬度が低すぎると口当たりは柔らかいものの、ミネラルの含有量が十分ではありません。

中硬度の水は口当たりがよく、ミネラルバランスもよいとされています。

酒やお茶・食事にも使用可能

のむシリカは、加熱してもミネラル含有量が変わらないことが大きな特徴の一つです。

加熱してもミネラル成分は減少しないため、ご飯やお味噌汁などの料理に使用し、日常生活の中で無理のない摂取が可能です。

のむシリカは中硬水であり、水に含まれるミネラルが適度な量で溶け込んでいるため、コーヒーや紅茶に使用すると、茶葉の風味を引き立てる効果があります。

また、口当たりがまろやかであるため、お酒の割り水としても合います。

香りや味わいが引き立つことで、お酒に合わせて水を選ぶ方が増えており、のむシリカも選択肢の一つとしておすすめです。

水道水に関するよくある質問

水道水に関して、疑問や不安に思う方も多いでしょう。

水道水に関するよくある質問について、次のとおり解説します。

水道水について正しい知識を持ち、ナチュラルミネラルウォーターや天然水との違いを理解しましょう。

カルシウムを多く含む水道水と少ない水道水の違いは？

カルシウムを多く含む水道水と少ない水道水の違いは、主に地域性と水源によって異なります。

カルシウムを多く含む水道水は硬水と呼ばれ、カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。

一方、カルシウムが少ない水道水は軟水と呼ばれ、ミネラルが少なめです。

海外の多くの地域では石灰岩地層が豊富で、硬水が主流となります。

一方、日本の多くの地域では花崗岩や凝灰岩地層が多く、軟水が主流です。

残留塩素を除去する方法はありますか？

水道水中の残留塩素を除去する方法はいくつかあります。

上記の方法で塩素を完全に除去するのは不可能ですが、残留塩素の量は非常に少量であり、飲んでも人体に悪影響を与えることはありません。

水が白または赤く濁る原因は水質が悪いのですか？

水道水が白または赤く濁る原因は、必ずしも水質が悪いわけではありません。

白濁は空気中の微小な気泡が水に混じったものであり、赤濁は錆びた水道管からの鉄錆が混じったものです。

健康上の問題はなく、一時的な現象であることが多いため、水道局に問い合わせて原因を確認しましょう。

まとめ

水道水にはカルシウムやマグネシウムなど、さまざまなミネラルが含まれています。

とくに日本の水道水は厳格な基準によって管理されており、飲用に適しています。

水道水には微量な残留塩素が含まれますが、健康への影響はありません。

水道水の白濁や赤濁が生じる場合もあるものの、水中に含まれる微粒子や水道管内での錆によるものであり、水質の問題ではないのです。

水道水に含まれる残留塩素の臭いや味が気になる場合は、浄水器の使用により除去できます。

水には大きく分けて硬水と軟水の2種類がありますが、どちらがよいかは用途や好みにより異なります。

人体の60％は水分であるため、健康維持には水分補給が大切です。

のむシリカのように、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んだ飲みやすい中硬水もあり、健康や美容に興味がある方にはおすすめです。

自身に合う水を選んで、美と健康を手に入れましょう。

＜参考文献＞
※1 文部科学省 | 日本食品標準成分表