ポカリスエットの飲みすぎに要注意！ペットボトル症候群や効果的な飲み方も解説

ポカリスエットは「熱中症の予防」や「1時間に2リットルなど多量の発汗を伴う運動中の水分補給」に適した清涼飲料水です。

体によいイメージがあるものの、飲みすぎには注意が必要です。

本記事では、ポカリスエットの飲みすぎによるリスクやペットボトル症候群、効果的な飲み方などを詳しく解説します。

ポカリスエットを飲む機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。

ポカリスエットを飲みすぎるとどうなる？

ポカリスエットには5.7％の糖質が含まれているため、飲みすぎると次のようなリスクが高まります。

• ペットボトル症候群
• 肥満
• むし歯
• ビタミンB1欠乏

一度飲みすぎただけでは体に影響を及ぼしませんが、大量を長期的に飲み続けないようにしましょう。

ペットボトル症候群

ポカリスエットの飲みすぎによる「ペットボトル症候群」には注意が必要です。

ペットボトル症候群とは、正式名は「清涼飲料水ケトーシス」です。

清涼飲料水の大量摂取を続けると、血液中のブドウ糖（血糖値）の高い状態が持続します。

高血糖が続くと血糖値を下げるホルモンの働きが弱まり、エネルギー源として糖質を利用できなくなるため、体は糖質の代わりに脂質を分解してエネルギーを得ようとします。

脂質が分解される際に生成される「ケトン体」が体に蓄積すると、吐き気や腹痛などの症状が現われ、さらには意識障害や昏睡などを起こす恐れもあるため気を付けましょう。

ペットボトル症候群は、次のような悪循環を招きます。

1. 糖分を含む清涼飲料水を摂取
2. 血糖が上昇
3. 喉の渇きが増加
4. さらに清涼飲料水を摂取
5. 高血糖状態が持続

一見、糖尿病の症状に似ていますが、糖尿病がなくても上記のような症状が現れる可能性があるため注意が必要です。

肥満

ポカリスエットを大量に飲み、1日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回れば、余分な糖分は脂肪になり肥満を招きます。

ポカリスエットは100mlあたり25kcalのエネルギーがあるため、仮に2リットル飲んだ場合は、500kcalを摂取したことになります。

熱中症予防や激しい運動をする場合を除き、普段から水代わりに摂取するのは避けた方がよいでしょう。

むし歯

ポカリスエットには5.7％の糖質が含まれているため、頻繁に飲むとむし歯の原因になりかねません。

むし歯菌は、ポカリスエットに含まれる糖質をエサにして酸をつくり、酸で歯が溶かされると、むし歯を招きます。

もちろん歯みがきなどの適切なケアをおこなうことで、むし歯のリスクは減らせるでしょう。

ビタミンB1欠乏

ポカリスエットを大量に飲むとビタミンB1が不足する可能性があります。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えたり、脳や神経系の情報伝達を円滑にしたりする栄養素です。

ポカリスエットを飲みすぎた場合、摂取した多くの糖質をエネルギーにつくり変えるためには、ビタミンB1が必要です。

糖質を多く摂取するとビタミンB1の需要が高まり、不足をきたしてしまうためです。

ビタミンB1が欠乏すると倦怠感や手足のしびれ、心臓の障害が現れる「脚気」、意識障害や運動失調、眼球運動障害などをきたす「ウェルニッケ脳症」を引き起こすことが知られています。

ポカリスエットの効果的な飲み方

ポカリスエットを普段から飲みたい方に向けて、効果的な飲み方を詳しく解説しましょう。

• 1日400mlが上限
• 水やお茶と一緒に飲む

1日400mlが上限

WHO（世界保健機関）では、健康維持のために1日で摂取する糖類は、総摂取カロリーの5％程度が望ましいとしています※1。

この量は総摂取カロリー2,000kcalの場合、25gに相当します※1。

糖類25gを含むポカリスエットの量は400ml程度です。

ポカリスエット以外からも糖分を摂取する可能性が高いため、1日あたりの摂取目安は400mlよりも少ない量を飲むように意識してください。

水やお茶と一緒に飲む

ポカリスエットは、水やお茶と一緒に飲むようにしましょう。

そうすればポカリスエットの摂取量を控えられ、結果として糖分や塩分をセーブできます。

一方、このような飲み方が適さないケースもあります。

ポカリスエットは「熱中症予防」やスポーツ、屋外作業をした後など「1時間に2リットルなど多量の発汗を伴う運動中の水分補給」に適した清涼飲料水です。

ほかにも発熱、下痢など急な発汗や水分の吸収が困難な場合に、効率よく水分や塩分などの電解質を吸収できるよう調整されています。

そのため水分や電解質を素早く吸収する必要がある場合、水やお茶と一緒に飲むとポカリスエットの効果が得られません。

大量の発汗時や水分や電解質を効率よく吸収したい状況では、ポカリスエットを薄めずにそのまま飲みましょう。

水分補給におすすめな飲み物とは？

普段の水分補給には、カロリーオーバーの原因になる糖分、血圧上昇の原因となる塩分などを含まない次の飲み物がおすすめです。

• 水道水や浄水
• 電解水素水
• ナチュラルミネラルウォーター

水道水や浄水

水分補給に一番手軽なのは、水道水や浄水です。

しかし、トリハロメタンなどの有害物質や、地域によってはカルキ臭や水源の水質悪化による水道水の異臭などが気になるかもしれません。

その場合は、ミネラルを適度に含んだナチュラルミネラルウォーターがおすすめです。

また浄水器を取り付けることで、カルキ臭などの不快な匂いや体に有害な不純物を取り除けます。

電解水素水

電解水素水はアルカリイオン水とも呼ばれ、水素イオンを豊富に含んだ水のことです。

糖分や塩分などを気にせず摂取できるうえ、胃腸の働きをサポートしたり胃もたれなどの症状を緩和したりする効果が認められています。

体のコンディションを整えたい方は摂り入れてみてください。

ナチュラルミネラルウォーター

普段の水分補給には、ナチュラルミネラルウォーターが最適です。

ナチュラルミネラルウォーターは普通のミネラルウォーターと異なり、ミネラルや保存料などを添加していない無添加の天然水を加熱殺菌した飲料水です。

シリカ水ならミネラルも補給できる

シリカ水なら、ミネラルも一緒に補給できます。

多くのシリカ水にはシリカのみでなく、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。

そのためシリカ水を飲めば、日本人に不足しがちなカルシウムなども摂取できる点がメリットです。

シリカ水に含まれるミネラルについて、次の項目で詳しく解説します。

• 体内で生成できないミネラルを補給
• 『のむシリカ』はカルシウムとマグネシウムを黄金比率で配合

体内で生成できないミネラルを補給

シリカ水を飲むと、体内で生成できないミネラルを補給できます。

すでに水に溶けた状態でミネラルを摂取できるため、ほかの食べ物から摂るよりも手軽に、効率よく吸収できるでしょう。

『のむシリカ』はカルシウムとマグネシウムを黄金比率で配合

のむシリカは、カルシウムとマグネシウムが黄金比率の2：1で含まれています。

カルシウムを過剰摂取するとマグネシウムの吸収が妨げられることがあるため、カルシウムとマグネシウムの理想的な摂取量の比は2：1と考えられています。

＜ナチュラルミネラルウォーターの成分比較表＞

1Lあたりのミネラル含有量	のむシリカ	シリカシリカ	日田天領水
シリカ	97.0mg	72.0mg	約90.0mg
Ca（カルシウム）	31.0mg	7.6mg	8.0mg
Mg（マグネシウム）	14.0mg	2.1mg	2.0mg
V（バナジウム）	34.0㎍	0.001㎍	–

上表からわかるように、のむシリカはシリカをはじめとしたミネラルの含有量がほかの商品よりも多い傾向にあります。

ポカリスエットの飲みすぎに関するよくある質問

ポカリスエットの飲みすぎが気になる方からの質問を紹介します。普段から飲む機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。

飲みすぎると糖尿病になりますか？

基本的にポカリスエットの飲みすぎて、糖尿病の直接的な原因になることはありません。

ポカリスエットは、100mlあたり角砂糖約2個分（約25kcal）の糖質を含みます。

そのため、大量に飲用し続けると、高血糖の状態が持続されるため好ましくありません。

糖尿病を引き起こす要因は多岐にわたり、ポカリスエットの飲用以外にも食生活や適度な運動など生活習慣全般を気を付けることが大切です。

飲みすぎると塩分の過剰摂取になりますか？

ポカリスエットは100mlあたり、約0.12gの塩分を含んでいるため、1L飲むと1.2gの塩分を摂ることになります。

日本人の食事摂取基準（2020年版）によると、1日あたりの食塩相当量の目標は成人男性で7.5g以下、成人女性で6.5g以下です※2。が、実際の摂取量は20歳以上の男性で平均10.9g、同じく女性で9.3gです※3。

日本人は食塩の摂取量が多いため、ポカリスエットを飲むときは、摂取する塩分も意識したほうがよいでしょう。

二日酔いにはポカリスエットを飲むとよいですか？

お酒には利尿作用があるため、二日酔いのときは体内の水分が不足しがちです。

二日酔いの際に体内へ水分や電解質をスムーズに補うため、ポカリスエットの摂取は適しているといえるでしょう。

まとめ

一般的に、ポカリスエットは健康によいイメージがあります。

しかし、糖分や塩分を含むため、普段から大量に飲用する場合は注意が必要です。

ポカリスエットは、熱中症の予防やスポーツ、発熱、下痢などで急激に減少した体内の水分を、迅速に補う目的で飲む際に適しています。

上記以外の目的で摂取する場合は飲む量に注意したり、薄めたりするなどの工夫が必要です。

普段の水分補給には、糖分や塩分を含まないのむシリカが最適です。

のむシリカは水分を摂りながら、健康維持に必要なシリカやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも一緒に摂取できます。

＜参考文献＞
※1　WHO｜Guideline:Sugars intake for adults and children
※2　厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020年版）｜1―7 ミネラル（1）多量ミネラル
※3　厚生労働省｜令和元年国民健康・栄養調査｜第 1 部　栄養素等摂取状況調査の結果　
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。