ポカリスエットとイオンウォーターの違いとは？水分補給におすすめの飲料も紹介！

スポーツドリンクの代名詞にもなっている大塚製薬のポカリスエットには、イオンウォーターという姉妹品があります。

どちらも汗で失った水分とミネラルをすみやかに補給するための飲み物ですが、成分の配合に違いがあり、おすすめの飲むタイミングが異なります。

本記事では、ポカリスエットとイオンウォーターの成分の違いと、それにより生じる飲用に適したシーンやタイミングの違いを解説します。

スポーツドリンク以外で水分補給におすすめの飲み物も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ポカリスエットとイオンウォーターの違い

ポカリスエットとイオンウォーターの違いは、糖分と塩分の配合量です。この違いにより、おすすめの飲むタイミングが異なります。

特徴

ポカリスエットもイオンウォーターも、汗などで失われた水分とミネラルをすばやく補給するために作られた飲み物で、体液に近いイオンバランスです。

ポカリスエットは、運動で汗をかき、エネルギーを消費したときに最適な飲み物で、糖分が多く含まれています。塩分もイオンウォーターよりも若干多めです。

イオンウォーターは、暑い日など運動によらずに汗をかいたときに向く飲み物で、糖分が少なめです。とくに発汗が多くない日常の水分補給にも使用できます。

栄養成分

ポカリスエットとイオンウォーターのそれぞれの成分は下表のとおりです。

100mlあたりの栄養成分	ポカリスエット	イオンウォーター
エネルギー	25 kcal	11kcal
タンパク質	0g	0g
脂質	0g	0g
炭水化物（糖質）	6.2g	2.7g
食塩相当量	0.12g	0.10g
カリウム	20mg	20mg
カルシウム	2mg	2mg
マグネシウム	0.6mg	0.6mg

ポカリスエットには、イオンウォーターの約2.3倍のエネルギー（糖質）が含まれています。

食塩相当量も、ポカリスエットはイオンウォーターの約1.2倍あります。

その他のイオン（カリウム、カルシウム、マグネシウム）は同じで、人の体の細胞外液に近いイオンバランスです。

味わい

ポカリスエットは100mlあたり6.2gの糖分（ステックシュガー約2本分）を含むため、甘めの味わいです。

イオンウォーターは、100mlあたり2.7gとポカリスエットより糖分が少ないため、スッキリとした後味で、常温でもおいしく飲めます。

おすすめの飲むタイミング

ポカリスエットは、運動中や運動後など、大量の汗をかきエネルギーも消費したときに適した飲み物です。

汗で失った水分とミネラルをすばやく補給でき、筋肉疲労を回復するための糖分も補給できます。

イオンウォーターは、暑い日、入浴後、起床後、お酒を飲んだ後など、運動以外で汗をかいたときや、脱水症状になりやすいときに適した飲み物です。

余分な糖分を摂らずに、水分とミネラルを補給できます。日常の水分補給にも適しています。

スポーツドリンクを飲む際の注意点

スポーツドリンクには糖分が多めに配合されているため、ふだんの水分補給に常用しているとカロリーの摂り過ぎになることがあります。

飲みすぎに注意する

スポーツドリンク には、次の例のように、缶コーヒーと同レベルの糖分が含まれています。

• ポカリスエット250ml：糖分約14.25g
• ジョージア エメラルドマウンテンコーヒー 185g：糖分約12.7g

運動量（カロリー消費）がとくに多くない日常の水分補給に常用していると、糖分の摂取過剰になる可能性があります。

スポーツドリンクの糖分は、血液中に吸収されやすい果糖やブドウ糖のため、血糖値を急上昇させます。

運動時以外にスポーツドリンクを常用していると、消費されない血糖が脂肪として蓄えられることになるのです。

さらにスポーツドリンクを大量に飲むと、虫歯になるリスクも高くなります。

その理由は糖分の多さのほかに、スポーツドリンクがpH3〜4の高い酸性度を示すからです。

糖分を餌に虫歯の原因菌が増殖して酸を産出し、歯のエナメル質を溶かします。酸性の飲み物を常用すると、よりエナメル質が溶けやすくなります。

大量にスポーツ飲料を摂取しているアスリートは、虫歯の発症率が平均よりも高いことが、複数の研究で報告されています。

他の飲み物からも水分補給する

ふだんの水分補給にスポーツドリンクのみを使用していると、肥満や虫歯のリスクが高くなります。

運動中や運動後でないときは、スポーツドリンク以外からも水分を摂り、糖質を摂取しすぎないように注意しましょう。

スポーツドリンク以外で水分補給におすすめの飲み物

ふだんの水分補給に適した、スポーツドリンク以外の飲み物を紹介します。

麦茶

麦茶は、ほぼカロリーゼロでミネラルも含まれています。日常的な水分補給におすすめの飲み物です。

抽出の濃さによりますが、麦茶100mlにはおおよそ次のようなミネラルが含まれています。

• ナトリウム　約1mg
• カリウム　約6mg
• カルシウム　約2mg
• 亜鉛　約0.1mg

麦茶の原料である大麦には、体を冷やすはたらきがあるため、熱中症対策にも適した飲み物です。

ただし、食塩相当量（ナトリウム）は少ないため、大量に汗をかいたときは、塩分の補給も心がけましょう。

ルイボスティー

ルイボスティーは、茶葉ではなくルイボスという植物の葉を原料とする飲み物で、カフェインは含まれていません。

したがってカフェイン飲料のような利尿作用はなく、日常の水分補給に適した飲み物です。

ミネラル類も豊富で、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などが含まれています。

ルイボスティーにはポリフェノールも豊富に含まれており、体内で発生した活性酸素を除去する抗酸化作用も期待できます。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、ミネラルが豊富でカロリーゼロのため、日々のこまめな水分補給に適した飲み物です。どのスーパーやコンビニでも簡単に手に入る手軽さもメリットです。

ミネラルウォーターは、含まれるカルシウムとマグネシウムの量により、軟水、中硬水、硬水に分類されます。

• 軟水：硬度100mg/L以下
• 中硬水：硬度101～300mg/L
• 硬水：硬度301mg/L以上

カルシウムとマグネシウム以外のミネラル成分も製品により異なります。

日本の水道水の多くが軟水で、日本人は軟水を飲み慣れているため、硬水には飲みにくさを感じ、胃腸の調子を崩す人もいます。

ミネラルウォーターを選ぶ際は硬度や含まれるミネラル成分を確認し、自身の健康促進に活用しましょう。

バランスよくミネラルを補うなら『のむシリカ』がおすすめ！

日常の水分補給でミネラルを十分に摂取したいなら、ナチュラルミネラルウォーターの、のむシリカがおすすめです。

のむシリカのメリットについて解説しましょう。

ミネラルが豊富

のむシリカは、さまざまなミネラルを豊富に含んでいます。

のむシリカに含まれるミネラルの量を、天然水として人気があるサントリー天然水、クリスタルガイザーと比較したものが下表です。

	のむシリカ	サントリー天然水	クリスタルガイザー
カルシウム	31mg	6～15mg	6.4mg
マグネシウム	14mg	1～3mg	5.4mg
カリウム	5.7mg	0.4～0.7mg	1.3mg
シリカ	97mg	–	–
硬度	130mg/L	30mg/L	38mg/L

それぞれの天然水にカルシウム、マグネシウム、カリウムが含まれていますが、のむシリカはいずれの成分も豊富です。

また、のむシリカは、他の2つには含まれていないシリカも摂取できます。

シリカは、体のさまざまな部分を構成する重要な成分ですが、体内で生成できないため、食事での摂取が必要です。

加齢とともに体内のシリカの量が減少するため、年齢を重ねた方ほど意識して補う必要があります。

カルシウムとマグネシウムが黄金比率で含まれている

のむシリカはカルシウムとマグネシウムが豊富なのみでなく、その含有比が体内での吸収率がよいとされる2：1の黄金比です。

カルシウムとマグネシウムは、日本人に不足しがちな必須ミネラルですが、どちらか一方を多く摂取してもうまく体内に取り込むことができません。

カルシウム2：マグネシウム1の割合で摂取したときに、もっともムダなくスムーズに吸収されます。

料理・ホットドリンクにも活用できる

のむシリカは加熱してもミネラル含有量が大きく変わらないため、料理やホットドリンクにも活用できます。

のむシリカは硬度130mg/Lの中硬水で、常温でも白湯にしても飲みやすいスッキリした口当たりです。

炊飯にも向く硬度なため、ご飯がふっくらと炊きあがります。料理の水にも適しており、昆布や鰹節など和風だしや野菜の味をよく引き出します。

中硬水は、日本茶や紅茶などのお茶を入れる水としても最適です。茶葉の香りと旨みをほどよく引き出すが、苦みや渋みが出にくいからです。

ポカリスエット・イオンウォーターに関するよくある質問

ポカリスエットやイオンウォーターについてのよくある質問に回答します。

ポカリスエットで薬を飲んでもよいですか？

ポカリスエットで医薬品を服用するのは避けましょう。

薬の種類によっては、飲み物の成分が薬の吸収や効き目に影響を与える可能性があるためです。

医薬品は水またはぬるま湯での服用がベストです。

ただし、野外などで身近に水がないような場合は、とくに医師からの注意がない限り、スポーツドリンクで薬を飲むのもありです。水がないからと薬の服用を休むのはよくありません。

ポカリスエットは薄めて飲んでもよいですか？

ポカリスエットを水で薄めて飲むのはおすすめしません。

ポカリスエットは体液に似た成分配合にすることにより、汗で失った水分と電解質（ミネラル）をスムーズに吸収できる飲み物です。

水で薄めると、水分と電解質のバランスが変わり、吸収の速度が遅くなります。

とくに、激しい運動後や熱中症対策で、すばやく脱水状態から回復したいときには、薄めずにそのまま飲むようにしましょう。

ただし、ふだんの水分補給で、ポカリスエットの甘さが気になる場合は、薄めて飲んでも問題はありません。体が糖分を要求していないときに無理してそのまま飲むのは、糖分の摂り過ぎになる可能性があります。

妊娠・授乳中に飲んでも大丈夫ですか？

ポカリスエットやイオンウォーターには、妊娠中、授乳中に摂取を控えるべき成分は含まれていません。

妊婦や授乳中の女性も、水分やミネラルの補給に安心して使用できます。

ただし、妊娠中に過度な体重増加がある場合は、糖分を多く含むポカリスエットの常用は好ましくありません。糖分控えめのイオンウォーターかカロリーゼロのミネラルウォーターがおすすめです。

まとめ

ポカリスエットには、イオンウォーターの2.3倍の糖分と、1.2倍の塩分が含まれています。

その他の電解質（カリウム、カルシウム、マグネシウム）は同じで、人の体液に近いイオンバランスです。

糖分が多いポカリスエットは、運動で汗をかくと同時に大量のエネルギーを消費したときに適した飲み物です。

イオンウォーターは、汗はかいたがとくにエネルギーの消費は多くない暑い日や入浴後、起床後、熱中症対策などに適しています。

日常の水分補給でポカリスエットを常用していると、カロリーの摂取過剰や虫歯のリスクがあります。

日常生活のこまめな水分補給には、ミネラルが豊富でノーカロリーの天然水「のむシリカ」もおすすめです。