頭痛に効く飲み物はある？症状緩和におすすめの飲み物5選と予防に役立つ栄養素

疲れやストレスが溜まっているときや1日の気温差が大きいときは、頭痛で悩む方もいるでしょう。

頭痛を放置すると、痛みが増したり集中力が低下したりするのみならず、頭痛以外の症状が出るおそれもあるため、頭痛薬などによる対処が必要です。

ただし、頭痛薬を飲みすぎると、薬物乱用頭痛を起こす原因になるため注意が必要です。

本記事では、頭痛予防に必要な栄養素や、頭痛予防の効果が期待できる飲み物について紹介します。

頭痛に悩む方は、頭痛予防に必要な栄養素が含まれている飲み物を取り入れ、生活習慣を改善しましょう。

頭痛に効く飲み物や食べ物はある？

頭痛に悩む方は、ビタミンB2やマグネシウムが含まれている飲み物や食べ物がおすすめです。

ビタミンB2やマグネシウムには頭痛予防の効果が期待できるため、摂取することで頭痛を起こす回数が減る可能性があります。

頭痛の中で最も多いのは緊張型頭痛で、筋肉の緊張や血行不良、疲労により目の奥が痛くなり、頭全体または後頭部が痛みます。

また、疲労やストレス、天候の変化などが原因で起こる片頭痛は、女性に多く見られる頭痛です。

頭痛は危険な病気のサインであることもあり、くも膜下出血や脳出血など命にかかわる病気が隠れているおそれがあるため、我慢できない激しい頭痛や吐き気、嘔吐を伴う頭痛が起きたときは、早急に医療機関を受診しましょう。

日常的に頭痛を起こし、痛みを抑えるために頭痛薬を頻繁に飲むと、徐々に頭痛薬の効き目が薄れ、頭痛が慢性化することもあります。

頭痛持ちの方は、生活習慣を見直し、頭痛予防の効果が期待できるビタミンB2やマグネシウムが含まれている飲み物や食べ物を摂取しましょう。

頭痛の予防に役立つ栄養素

ここからは、頭痛予防の効果が期待できるビタミンB2とマグネシウムが持つ作用や多く含まれている食べ物について紹介します。

ビタミンB2

ビタミンB2は、糖質や脂質、たんぱく質の代謝に関与しており、十分に摂取することで頭痛の予防が見込めるといわれている栄養素です。

エネルギー産生にかかわる細胞内の器官であるミトコンドリアの働きを助け、エネルギーを生み出すサポートをする作用があるといわれています。

とくに片頭痛は、ミトコンドリアの働きが悪い人に多いといわれていますが、ビタミンB2の摂取により、頭痛予防の効果が期待できるとされています。

ビタミンB2が多く含まれている食べ物は、肉類や乳製品、豆類、卵類などで、主に次のような食べ物に多く含まれています※1。

	100gあたりのビタミンB2含有量
豚レバー（生）	3.6mg
牛レバー（生）	3.0mg
焼きのり	2.33mg
アーモンド（いり）	1.04mg
うなぎ（養殖・生）	0.48mg
鶏卵（全卵・生）	0.37mg

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準（2020年版）」によると、1日あたりのビタミンB2の推奨量は、18〜64歳の男性で1.5〜1.6mg、女性で1.2mgとされています※2。

頭痛がある方は、1日あたりの推奨量を目安に、ビタミンB2を摂取するようにしましょう。

マグネシウム

マグネシウムは、カルシウムと互いに作用し合って働き、骨の健康を維持したり、体内で起こるさまざまな生体反応に関与したりする栄養素です。

カルシウムには血管を収縮させる働きがある一方で、マグネシウムには血管を拡張する作用があるため、頭痛の予防や緩和に効果があるといわれています。

マグネシウムが多く含まれている食べ物は、藻類や魚介類、豆類、野菜類などで、主に次のような食品に多く含まれています※1。

	100gあたりのマグネシウム含有量
アーモンド（いり）	340mg
カシューナッツ （フライ・味付け）	240mg
落花生（いり）	200mg
全粒粉	140mg
玄米	110mg
がんもどき	98mg
きんめだい（生）	73mg

1日あたりのマグネシウムの推奨量は、18〜64歳の男性で340〜370mg、女性で270〜290mgとされています※3。

玄米や穀物に多く含まれているマグネシウムは、現代の日本人に不足しがちな栄養素です。

慢性的にマグネシウムが不足すると、動脈硬化を促進し、心臓病のリスクが高まるといわれています。

頭痛対策のみならず、健康維持のためにもマグネシウムを積極的に摂取しましょう。

痛みを和らげる効果のあるおすすめの飲み物5選

ここからは、頭痛の痛みを和らげる効果があるおすすめの飲み物を5つ紹介します。

• 水
• 豆乳
• ココア
• ハーブティー
• 生姜入りのドリンク

水

水分不足は、血液の粘性を高めて血行不良を引き起こすため、頭痛の原因となります。

飲み物の中には、体内の水分の排出を促す利尿作用を持つものがあります。

利尿作用がある飲み物には、カフェインが含まれているコーヒーやアルコール飲料などです。

利尿作用がある飲み物を過剰に摂取すると、体内の水分不足を招き、頭痛を引き起こすおそれがあります。

適切な水分補給をするためには、水を飲むことがおすすめです。

水には糖質や脂質などが含まれていないため、安心して水分補給できるでしょう。

豆乳

豆乳の元となる大豆には、マグネシウムとビタミンB2の両方が含まれているため、頭痛予防におすすめです。

無調整の豆乳であれば、コップ1杯200mlあたり50mgのマグネシウム、0.04mgのビタミンB2を摂取できます※1。

また、豆乳には必須アミノ酸であるトリプトファンが含まれており、神経の興奮を鎮め、片頭痛の痛みを和らげる働きもあります。

ただし、トリプトファンを過剰に摂取すると、頭痛などの副作用を引き起こすおそれがあります。

トリプトファンの1日あたりの摂取目安量は、体重1kgあたり4.0mgとされており、体重50kgの方であれば1日200mg、60kgの方であれば240mgが目安です※4。

適量を守り摂取することで、頭痛予防の効果が期待できるでしょう。

ココア

ココアにはさまざまなミネラルが含まれており、頭痛の緩和が期待できるマグネシウムも摂取可能です。

ただし、ココアに含まれているチラミンと呼ばれるアミノ酸には血管を拡張させる作用があり、片頭痛の誘因になるといわれているため、過剰摂取には気をつけましょう。

ハーブティー

ハーブには次のような効果があり、ハーブティーを飲むことで頭痛予防の効果が期待できるといわれています。

• 鎮静効果
• 鎮痛効果
• 血流改善効果
• リラックス効果

ただし、ハーブの効果はハーブの種類により異なります。

ハーブの種類	ハーブの効果
カモミール	血流改善効果
ローズマリー	血流改善効果
ラベンダー	リラックス効果 鎮痛効果
フィーバーフュー	抗炎症作用 鎮痛効果
ペパーミント	鎮痛効果
イチョウ	血流改善効果

ハーブティーには即効性がないため、痛みがあるときのみならず、習慣的に飲み続けましょう。

片頭痛にはペパーミントやフィーバーフュー、緊張性頭痛にはカモミールやローズマリー、ラベンダーがおすすめです。

生姜入りのドリンク

生姜には、血行促進や鎮痛、消炎作用があるため、生姜入りのドリンクも頭痛に効果的です。

生姜入りドリンクは、アレンジしやすく種類が豊富なため、自身に合うものを見つけやすいでしょう。

生姜入りドリンクには次のようなものがあります。

• ジンジャーエール
• 生姜茶
• 生姜はちみつ
• 生姜紅茶
• ジンジャーココア
• 生姜湯

また、生姜には吐き気や痛みなどの緩和に役立つといわれているため、生姜入りの飲み物は、吐き気を伴う頭痛におすすめです。

水分やミネラルの補給には『のむシリカ』がおすすめ！

ここからは、水分とミネラルを同時に補給できるのむシリカについて、次のポイントを紹介します。

• シリカをはじめとした豊富なミネラル
• スッキリとした口あたりの中硬水

シリカをはじめとした豊富なミネラル

のむシリカには、日本人に不足しがちなミネラルが豊富に含まれているため、水分補給と同時に必要なミネラルを摂取できます。

のむシリカ、シリカシリカ、フィジーウォーター1Lあたりのミネラル含有量を比較した表は次のとおりです。

	のむシリカ	シリカシリカ	フィジーウォーター
カルシウム	31.0mg	7.6mg	18.0mg
マグネシウム	14.0mg	2.1mg	15.0mg
カリウム	5.7mg	3.1mg	5.0mg
シリカ	97.0mg	72.0mg	93.0mg

のむシリカは、ほかのナチュラルミネラルウォーターに比べてミネラル含有量が多いことがわかります。

とくにシリカは、体のさまざまな部分を構成する重要なミネラルですが、人間の体内では生成できないため、食べ物や飲み物から摂取する必要があるでしょう。

体内のシリカ含有量は加齢とともに減少し、30代では0歳児の半分以下になります。

毎日の生活にのむシリカを取り入れれば、シリカのみならず、シリカ以外の希少なミネラルを効率よく摂取できるでしょう。

スッキリとした口あたりの中硬水

水の硬度は、水中に含まれているカルシウムやマグネシウムの含有量を表す指標で、硬度の低い順に軟水、中硬水、硬水に分類されます。

日本の水の多くは軟水のため、硬水独特の苦味や風味が苦手な方は多いでしょう。

のむシリカは中硬水のため、適度なミネラルを含みながらも、クセのないスッキリとした味わいが特徴です。

頭痛に効く飲み物に関するよくある質問

ここからは、頭痛に効く飲み物に関するよくある質問について紹介します。

片頭痛（偏頭痛）にコーヒーが効くというのは本当？

片頭痛には、カフェインが含まれている飲み物が効果的といわれています。

カフェインには血管を収縮させる作用があるため、片頭痛が起きているときにコーヒーなどのカフェイン飲料を飲むと、痛みが和らぐ効果があります。

ただし、緊張性頭痛の場合は、血管を収縮させると血流が悪化して逆効果になるため注意が必要です。

飲み物・食べ物以外で頭痛を予防する食事のコツは？

頭痛を予防するためには、規則正しい生活を送ることも重要です。

食事の時間を決め、欠食せずに栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。

忙しくて食べる時間がないと朝食や昼食を抜くと、頭痛を引き起こす原因になるため、三食摂るようにしましょう。

二日酔いの頭痛に効く飲み物はある？

二日酔いの頭痛には次のような飲み物がおすすめです。

• スポーツドリンク
• 経口補水液
• 野菜ジュース
• 果汁100%ジュース
• コーヒー

二日酔いのときは、十分に水分補給をおこないましょう。

スポーツドリンクや経口補水液は体に吸収されやすいため、効率よく水分補給できるでしょう。

野菜ジュースや果汁100%ジュースは、アルコールを分解する際に失われたミネラルやビタミンを摂取できます。

また、アルコールが分解する際に生成されるアセトアルデヒドには、血管を拡張させる作用があります。

カフェインには血管を収縮させる作用があるため、コーヒーを飲むと頭痛の緩和が期待できるでしょう。

まとめ

本記事では、頭痛予防に必要な栄養素や、頭痛予防の効果が期待できる飲み物について紹介しました。

日常的に起こる頭痛は、頭痛薬による治療のみならず、生活習慣の改善も大切です。

ビタミンB2やマグネシウムには頭痛予防の効果が期待できるため、頭痛を緩和させる飲み物や栄養素を取り入れて、健康的な毎日を送りましょう。

＜参考文献＞
※1　文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）
※2　厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020年版）｜（2）水溶性ビタミン
※3　厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020年版）｜1―7 ミネラル（1）多量ミネラル
※4　厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020年版）｜1―2　たんぱく質
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