硬水の飲み過ぎは結石の原因になる？軟水との違いや予防するための水分摂取のコツを解説

「硬水の飲み過ぎで結石にならないか心配」「結石を予防するための水分補給の方法が知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

硬水のミネラルウォーター摂取が必ずしも結石の原因になるとは考えられていません。

一方で、正しい方法で水分補給をしないと体調不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

今回の記事では、硬水のミネラルウォーターと結石の関係、硬水の特徴や効果のほか、結石を予防する水分摂取のポイントについて解説します。

硬水の飲み過ぎが結石につながらないか心配な方や、正しい水分補給の方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

尿路結石とは？

結石とは、腎臓から尿道への尿路にて、尿中の物質が結晶化して石のようになったものであり、尿路結石と呼ばれます。

まずは尿路結石について詳しく解説します。

症状

尿路結石の主な症状は激しい痛みや強い違和感、血尿です。

尿管の結石では激しい痛みが生じます。結石が膀胱まで下りてくると残尿感につながり、頻尿や下腹部痛をともなうこともあるでしょう。

尿管に詰まった尿から感染が起こると、高い発熱を生じる場合もあります。

原因

尿路結石は、結石の成分により原因が異なるものの、食事の偏りや水分不足を原因とする場合が多いようです。

結石の成分として知られるシュウ酸はほうれん草やタケノコのような食品に多いため、アク抜きを怠った野菜を食べ過ぎると尿路結石のリスクも高まるでしょう。

また、水分不足も結石の排出を困難にするため、尿路結石の原因のひとつと考えられています。

その他、体質や遺伝により尿路結石になりやすい方もいるようです。家族に尿路結石の経験がある方は、とくに注意した方がよいでしょう。

治療

尿路結石の治療は痛みを抑えて症状を軽減するため、および結石を取り除くためにおこなわれます。

小さな結石であれば、水分補給や薬により自然に排出される場合もあります。

しかし自然な結石の排出が困難と判断される場合には、結石を砕く処置が必要です。

病院では再発防止のため、水分補給の方法をはじめとする生活指導が入ることもあるでしょう。

硬水の飲み過ぎは尿路結石の原因になる？

結石の形成にはシュウ酸やリン酸、そしてカルシウムが必要です。そのためカルシウムを豊富に含む硬水は、尿路結石のリスクを高めるのではと考えられてきました。

しかし現在では硬水が尿路結石の原因となる可能性は低く、むしろ硬水由来のカルシウムは結石予防のためにも重要であると判明しています。

腸内でシュウ酸とカルシウムが結合すると、シュウ酸の体内への吸収率を抑えられるため、結石ができるリスクを抑えられることが判明しています。

尿路結石の予防のためにも、自身の口にあう水で水分補給をおこないましょう。

ただし腎不全や糖尿病性腎症などで腎機能が低下した方が硬水を飲むと、カルシウムが排出されず体内に蓄積しやすく、シュウ酸カルシウムを形成して尿路結石のリスクも高める点に注意が必要です。

腎機能の低下を指摘された方は、硬水の摂取を控えた方がよいでしょう。

硬水の特徴と効果

日本の水の多くが軟水であり、反対にヨーロッパや北米には硬水が多く存在します。

硬水の特徴や効果は、主に次のとおりです。

• ミネラルが豊富に含まれる
• 苦みやクセを感じることがある

硬水にはミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは、体の機能の調節に欠かせない栄養素です。

一方で、ミネラルが多い硬水には独特の苦みやクセを感じる方もいるでしょう。

軟水はミネラル成分が少なく、口当たりがまろやかである点が特徴です。

硬水と軟水の違い

日本では一般的に次の基準で水の硬度を定めています※1。

	硬度
軟水	0mg〜100mg/L
中硬水	101mg〜300mg/L
非常な硬水	301mg/L以上

日本の水道水の多くは軟水であるといわれています。

そのため、日本人は硬水を飲み慣れていないといえるでしょう。

カルシウムとマグネシウムが豊富

硬水には、主にカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれています。

カルシウムとマグネシウムの主な働きは、次のとおりです。

カルシウム	・骨や歯の構成材料になる ・血液の凝固を促す ・心筋の収縮作用を増加させる
マグネシウム	・酵素を活性化させる ・骨の形成に関わる ・筋肉の収縮を促す ・神経情報を伝達する ・体温や血圧を調整する

カルシウムは、主に骨や歯を形成する重要な成分です。

カルシウムが不足すると骨がもろくなり、骨粗しょう症などにつながります。

また、血液の凝固を促して出血を止めたり、心筋の収縮作用を高めて筋肉の興奮性を抑えたりする働きもあります。

マグネシウムは、300種類以上の酵素を活性化させる働きを担う成分です※2。

カルシウムとともに骨の形成に関与するほか、筋肉の収縮や神経情報の伝達、体内の調整など、さまざまな体の働きに携わります。

硬水に期待できる健康効果

硬水は飲みにくさを感じるかもしれませんが、ミネラルが豊富なため健康効果が期待できます。

硬水に期待できる主な健康効果は、次のとおりです。

• 動脈硬化の予防
• 便秘の解消
• ダイエット効果

硬水に含まれるカルシウムは、体内で不足すると骨などから血液中に放出されます。

放出されたカルシウムは血管壁に付着し、動脈硬化の原因になる可能性があります。

カルシウムを不足しないように摂取することで、動脈硬化のリスクを抑えることにつながるのです。

また、マグネシウムには便に水分を吸収させ、やわらかくする効果があります。

硬水に便秘解消の効果が認められているわけではありませんが、マグネシウムの作用や十分な水分補給で便秘が解消される可能性があります。

便秘が解消されると、体内の巡りがスムーズになり老廃物が排出されやすくなるため、ダイエット効果が感じられる方もいるでしょう。

尿路結石とは？

尿路結石とは、腎臓から尿道への尿路に結石ができる病気です。

尿中の物質が腎臓で結晶化すると、凝集や成長を繰り返して硬い結石になります。

続いては、尿路結石の特徴や症状、原因について詳しく解説します。

腎臓や尿管にできる石のようなかたまり

尿路結石は、腎臓や尿管にできる石のようなかたまりです。

シュウ酸やリン酸がカルシウムと結合し、石のように硬くなると尿路結石になります。

尿管に結石ができると激しい痛みが生じ、ときには嘔吐することもあるでしょう。

膀胱まで下降すると頻尿や残尿感につながり、尿道に詰まると尿の出が悪くなったり下腹部痛を感じたりしやすくなります。

尿路結石の原因

尿路結石の主な原因は、次のとおりです。

• 体質や遺伝
• 食生活
• 水分不足

体質や遺伝により、尿路結石になりやすい方がいます。

また、ホウレンソウやタケノコなどのシュウ酸を多く含む食品を摂り過ぎると、尿路結石につながる恐れがあります。

水分不足も尿路結石の原因になるため、積極的に水分を補給しましょう。

硬水の飲み過ぎと尿路結石との関連性

かつてはカルシウムが結石の原因とされていましたが、現在は結石予防のために十分なカルシウムが必要とされています。

カルシウム補給には硬水が適していますが、ミネラルの過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、適度な摂取を心がけてください。

とくに、高濃度でミネラルを含む海外の硬水には注意が必要です。

不足や過剰摂取を避け、適度なミネラル摂取を心がけてみてください。

結石を予防する水分摂取のポイント

結石を予防するためには、次のポイントを守り水分を補給しましょう。

• 1日あたりの水分摂取量を守る
• 体質にあわせて水の種類を選ぶ

健康のためには、1日あたり1.2L程度の水分摂取が必要です※3。

また、尿路結石の再発を予防したい場合は、1日2L以上の水分摂取が望ましいとされています。

尿路結石は体質や遺伝でできやすいケースもあるため、自身の体質にあわせて水の種類を選んでみましょう。

硬水に含まれるミネラルによる影響は少ないと考えられますが、不安な場合は、ミネラル量が少ない中硬水や軟水の水を選ぶとよいでしょう。

水分補給に中硬水の『のむシリカ』がおすすめ

のむシリカは、程よくミネラルを含む中硬水のナチュラルミネラルウォーターです。

のむシリカの特徴やおすすめポイントは、主に次のとおりです。

• 飲みやすさも兼ね備えた中硬水
• カルシウムとマグネシウムのバランスが理想的

それぞれのポイントについて、具体的に解説します。

飲みやすい中硬水

のむシリカの硬度は130mg /Lで、飲みやすさとミネラル含有量のバランスが取れた中硬水です。

硬水は日本人になじみがないため、独特の風味で飲みにくいと感じる方も多いでしょう。

中硬水は適度にミネラルが含まれているため飲みにくさを感じにくく、日本人におすすめです。

黄金のミネラルバランス

のむシリカは、カルシウムとマグネシウムのバランスが理想的なナチュラルミネラルウォーターです。

のむシリカと他の商品のミネラル含有量は、次のとおりです。

	のむシリカ（中硬水）	コントレックス（硬水）	霧島の福寿天然水（軟水）
カルシウム	31mg	468mg	10.7mg
マグネシウム	14mg	74.5mg	3.6mg
カリウム	5.7mg	2.8mg	3.7mg

カルシウムとマグネシウムは、黄金比率といわれる2：1のバランスで含まれています。

そのため、効率よく吸収されやすく、健康維持に向いているでしょう。

まとめ

今回の記事では、硬水のミネラルウォーターと結石の関係、硬水の特徴や効果のほか、結石を予防する水分摂取のポイントについて解説しました。

硬水にはカルシウムをはじめとするミネラルが豊富に含まれています。

昔は結石の原因になると考えられていたカルシウムが、現在では結石の食事療法に用いられています。

硬水はミネラル成分を多く含みますが、苦みやクセを感じやすい点が特徴です。

結石を予防するために、こまめに水分を補給するよう心がけましょう。

ナチュラルミネラルウォーターののむシリカは、ほどよくミネラルを含む中硬水です。

常温でも飲みやすいのむシリカは、日常的な水分補給におすすめできるため、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

＜参考文献＞
※1　西条市｜硬水、軟水とは？
※2　厚生労働省｜e-ヘルスネット｜マグネシウム
※3　厚生労働省｜「健康のため水を飲もう」推進運動
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。