電解質とは？補給できる飲み物や脱水症状との関係も解説

脱水症状があるときは、電解質を含む飲み物を飲むとよいと耳にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、電解質がそもそもどのようなものなのか、なぜ脱水症状があるときに飲む必要があるのかを詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、電解質について詳しく解説します。また、電解質を補給できる飲み物や、電解質と脱水症状との関係もあわせて紹介します。

電解質についての知識を深めたい方や、電解質を含む飲み物を知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

そもそも電解質とは

電解質とは、水に溶けると陽イオンと陰イオンに分離して、電気を通す物質のことを言います。

代表的な電解質には、ナトリウム（Na）、カリウム（K）、クロール（Cl）、カルシウム（Ca）、リン（P）、マグネシウム（Mg）などが挙げられます。

炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素のなかでは、電解質はミネラルに分類されます。

電解質は細胞の浸透圧を一定に調整する働きや、神経の伝達、筋肉細胞の弛緩や収縮などの役割があり、健康な体を維持するために不可欠な物質です。

体内に存在する電解質は一定のバランスで保たれており、電解質の量が増えすぎたり減りすぎたりすると、電解質のバランスが崩れて体に不調をきたす恐れがあります。

電解質と脱水症状の関係

電解質と脱水症状は深く関係しており、脱水症状が見られるときには電解質の補給が肝心です。

ここでは、脱水症状が起こる原因や、なぜ脱水時に電解質の補給が重要なのか詳しく解説します。

脱水症状が起こる原因

脱水症状は体内に入ってくる水分量と体内から出ていく水分量のバランスが崩れて体液が減少する場合に起こります。

体液は水分と電解質で構成されており、発汗や下痢、嘔吐などで体液が減ると、水分のみでなく体内の電解質も同時に失われるため注意が必要です。

先ほど解説したように、電解質は細胞の浸透圧の調整や、神経や筋肉の働きにおいて重要な役割を担う物質です。

そのため、汗をかいて電解質のバランスが崩れると、のどの渇きや手足のしびれ、食欲低下、不整脈などの症状が現れることがあります。

脱水症状は熱中症のリスクを高める

脱水症状は熱中症のリスクを高めるため、熱中症を予防するうえでも脱水症状にならないように気をつけることが大切です。

脱水症状と熱中症は混同されがちですが、脱水症状が発汗や下痢、嘔吐などによる体液（水分と電解質）の減少で起こる症状なのに対し、熱中症は気温が高い環境で起こる体調不良のことを言います。

熱中症になると、体内の電解質と水分のバランスが崩れてうまく体温の調整ができなくなり、体温上昇や吐き気、倦怠感、意識障害を引き起こすおそれがあるため要注意です。

脱水症状は熱を体外へ逃す力が弱まり体温が上がりやすくなるため、脱水症状を放置しておくと熱中症のリスクが高まります。

脱水時には電解質の補給が重要

脱水症状が見られる際や脱水症状の予防には、電解質を含む飲み物の摂取が重要です。

脱水症状は体液の減少が原因で起こりますが、体液は水分と電解質で構成されているため、脱水時には水分と同時に電解質も補給する必要があります。

脱水時に電解質を含まない飲み物で水分を補給すると、体内の電解質は不足したまま水分量が増えるため、電解質の濃度が薄まります。

電解質の濃度が薄まると、濃度を一定に維持しようとする体の働きにより、水分が尿として体外へ排出されて脱水症状が悪化する恐れもあるため、注意が必要です。

脱水時には、次項で紹介する電解質が補給できる飲み物を、積極的に取り入れましょう。

電解質が補給できる飲み物

ここからは、脱水時に効果的な電解質が補給できる飲み物を紹介します。脱水症状や熱中症の症状が見られるときや、予防をしたいときは、これから紹介する飲み物をぜひ取り入れてみてください。

経口補水液

電解質を効率よく補給したい場合は、経口補水液がおすすめです。

経口補水液は塩分と糖分が一定の割合で含まれている飲料で、水分と電解質がバランスよく含まれているため、軽度～中度の脱水症状がある際の水分補給に適しています。

脱水時に有効な経口補水液ですが、糖分と塩分が含まれているため、飲みすぎには注意が必要です。

糖尿病や高血圧症などの持病がある方は、医師と相談のうえで、経口補水液を摂取しましょう。

スポーツドリンク

スポーツドリンクにもナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質が含まれており、脱水症状や熱中症の症状があるときに飲む飲み物におすすめです。

スポーツドリンクは経口補水液に比べて、スーパーやコンビニ、自動販売機などでも手軽に購入しやすいメリットがあります。

ただし、スポーツドリンクは経口補水液ほど電解質の濃度は高くありません。また、糖分が多く含まれているため、スポーツドリンクの飲みすぎには注意が必要です。

カフェインレスのエナジードリンク

塩分と糖分が含まれているカフェインレスのエナジードリンクも、電解質を補給できる飲み物のひとつです。

エナジードリンクには、電解質や糖分のほかにも、アミノ酸やビタミン類が含まれているものもあり、健康な体の維持や体力の回復などの効果も期待できます。

ただし、一般的なエナジードリンクには利尿作用があるカフェインが多く含まれているため、脱水症状や熱中症の症状がある場合はカフェインレスのものを選ぶことが大切です。

カフェインを摂りすぎると利尿作用により尿量が増えて脱水症状を悪化させる恐れがあるため、カフェインの摂取にはくれぐれも注意しましょう。

味噌汁

味噌汁の味噌にはナトリウムが含まれるため、味噌汁を飲むことでも水分と電解質を同時に補給できます。夏場の熱中症対策には、味噌汁を冷やして飲むとよいでしょう。

また、味噌汁とあわせてごはんを食べると、ごはんに含まれる糖分と味噌汁に含まれる塩分により水分の吸収率が向上します。

脱水症状を予防するためにも、ごはんと味噌汁はセットで食べましょう。

脱水時の水分補給には適さない飲み物

脱水症状がある場合は、電解質を含む飲み物の摂取が肝心ですが、脱水時の水分補給に適さない飲み物の摂取を避けることも重要です。

脱水時に適さない飲み物を摂取すると、脱水症状が悪化する恐れがあるため、これから紹介する脱水時に適さない飲み物は、脱水時には控えるようにしましょう。

アルコール

アルコールには強い利尿作用があります。そのため、たとえアルコールで水分を補給しても、尿として体外へ排出されやすく脱水症状を悪化させる恐れがあります。

暑い日はビールが飲みたくなる方も多いですが、アルコールは脱水症状を招きやすい飲み物であることを忘れずに、飲みすぎないように心がけましょう。

コーヒーやお茶

カフェインが多く含まれているコーヒーや緑茶や紅茶などのお茶も、脱水時の水分補給には不向きな飲み物です。

カフェインにはアルコール同様に利尿作用があるため、脱水時の水分補給には適していません。

先ほど紹介したように、カフェインレスではないエナジードリンクにもカフェインが多く含まれているため、脱水時には控えましょう。

糖分が多いジュース

糖分が多く含まれているジュースも脱水症状や熱中症の症状があるときには控えたい飲み物です。

糖分の摂りすぎると、血糖値が急激に上昇します。血糖値を下げるためにインスリンと呼ばれるホルモンが分泌されますが、インスリンが過剰に分泌されると脂肪を溜め込むため、太りやすくなるでしょう。

とくに清涼飲料水には非常に多くの糖分が含まれているため、飲みすぎると糖分の過剰摂取により肥満や糖尿病のリスクが高まります。

健康な体を維持するためにも、糖分が多いジュースは摂りすぎないように気をつけましょう。

牛乳

牛乳はカルシウムが豊富に含まれていて健康によいイメージがあるため、脱水時の水分補給にも適していると思われやすいですが、実は脱水時の水分補給に牛乳は不向きです。

牛乳には体温を上昇させる作用や発汗作用があるため、脱水時に牛乳を飲むと、症状が悪化する恐れがあります。

脱水症状や熱中症の際の水分補給に牛乳を飲むのは控えましょう。

毎日の水分補給には中硬水で飲みやすい『のむシリカ』もおすすめ

脱水時のような発汗により体液が減少する場合には、経口補水液やスポーツドリンクなどの飲み物が適していますが、日常的に摂取する水分には、中硬水で飲みやすいナチュラルミネラルウォーターの「のむシリカ」がおすすめです。

ここからは、のむシリカの特徴を詳しく紹介します。

体に必要なミネラルをバランスよく摂取できる

のむシリカは健康な体を維持するために重要なカルシウム、マグネシウム、シリカなどのミネラル成分がバランスよく含まれているナチュラルミネラルウォーターです。

とくに、カルシウムとマグネシウムは2：1の理想的なバランスで含まれています。また、体のさまざまな部分を構成するシリカの含有量は、ナチュラルミネラルウォーターのなかでもトップクラスを誇ります。

ここで、のむシリカとそのほかのナチュラルミネラルウォーターのミネラルの含有量を比較してみましょう。

100mlあたりのミネラルの含有量は次の表のとおりです。

	のむシリカ	フィジーウォーター	日田天領水
シリカ	9.7mg	9.3mg	9.0mg
カルシウム	3.1mg	1.8mg	0.8mg
マグネシウム	1.4mg	1.5mg	0.2mg
カリウム	0.57mg	0.5mg	0.9mg

のむシリカのシリカ含有量は、ほかのナチュラルミネラルウォーターよりも高いことが分かります。

また、シリカ以外のミネラル成分も多く含まれており、効率よくミネラルを補うには、のむシリカが適していることもわかります。

熱に強く料理にも活用しやすい

のむシリカはミネラルが多く含まれていながらも飲みやすい中硬水です。そのうえ、のむシリカに含まれているミネラル成分は熱に強い特徴もあります。

熱に強いため、加熱が必要な煮込み料理やスープなどの料理にも安心して使用できます。また、ホットドホットコーヒーや温かいお茶に使用するナチュラルミネラルウォーターにも最適です。

まとめ

本記事では電解質がどのような物質なのかを詳しく解説しました。また、脱水症状との関係や電解質を補給できる飲み物もあわせて紹介しました。

電解質はナトリウムイオンやカリウムイオンなどの水に溶けると電気を通す物質で、体の機能を正常に保つために重要な働きを担っています。

体液は水分と電解質で構成されているため、発汗や嘔吐、下痢などで体液が減少して脱水症状が見られる場合には、本記事で紹介したような電解質を含む飲み物を飲んで補うことが大切です。

日常的な水分補給には、ミネラル成分がバランスよく含まれていて飲みやすいのむシリカがおすすめです。熱にも強いため料理にも幅広く活用できます。気になる方はぜひ試してみてください。

※商品の情報は公式サイトを参考にしています