ビールにカフェインは含まれている？ビールとカフェインの作用や摂取時の注意点も解説

ビールを飲むと寝つきがよくなる一方で、睡眠の質は悪くなったと感じる方がいるかもしれません。

カフェインは睡眠の質を落とす成分として知られていますが、ビールにカフェインは含まれているのでしょうか。

本記事ではビールとカフェインの関係や、ビールが睡眠の質を落とす理由、アルコールやカフェインの特徴と摂取上の注意点などについて解説します。

ビールやカフェイン飲料とどのように付き合えばよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ビールにカフェインは含まれていない

ビールの主成分は麦芽とホップで、カフェインを含む食品ではありません。

ただし、ウーロン茶割りや緑茶割り、コーヒー割りなど、カフェインが含まれる飲料と混ぜればカフェインの摂取につながります。

ビールをほかの飲料と一緒に飲む場合は、カフェインが含まれているのかチェックしておきましょう。

ビールの作用

お酒の中でもとくにビールを好む方にとって、ビールの健康効果は気になるところでしょう。

ビールのアルコール度数は低めですが、健康に害を及ぼす可能性が指摘されているため、アルコールの摂取を避けたい場合にはノンアルコールビールがおすすめです。

ノンアルコールビールでも、アルコールを除いた通常のビールの成分が含まれているため、同様の健康効果が得られるでしょう。

ビールを飲むことで期待できる2つの健康効果について解説します。

消化や吸収を促進

ビールを飲むと、ホルモンの一種であるガストリンの分泌が促されます。

ガストリンは胃液の分泌を促すため、ビールを飲むと胃液の量が増え、食物の消化を助けます。

十分に消化された食物は吸収率も高まるため、摂取した食事の栄養素を効率よく体へと取り込む効果が期待できるでしょう。

ホップによる鎮静作用

ホップはビールの原料のひとつで、ビールの苦みや香り、泡の発生にはホップが欠かせません。

ホップはハーブの一種として用いられてきた歴史があり、鎮静作用も確認されています。

不安を解消したり、気持ちを落ち着かせたりする効果があるため、ビールを飲むことでリラックス効果が得られるでしょう。

カフェインの作用

ビールには含まれていないものの、カフェインは夜の摂取を控えたい成分です。

しかしカフェインは睡眠の質を落とすデメリットがある一方、体に有益な健康効果もいくつか確認されています。

カフェインが体に及ぼす作用として、有名なものを2つ紹介します。

眠気を覚ます作用

カフェインには覚醒作用があり、眠気を感じにくくする効果が知られています。

朝食後にコーヒーのようなカフェイン飲料を飲むと、スッキリとした気分で1日を始められるでしょう。

しかし飲み過ぎにより心拍数の増加や強い不安を引き起こす恐れがあるため、1日の摂取量が増えすぎないよう注意が必要です。※1

また、夜のカフェイン摂取は寝付きを悪くして睡眠の質を下げるため、控えてください。

消化機能を改善

カフェインの摂取により、消化酵素のひとつであるリパーゼの活性化が期待できます。

リパーゼは脂肪分解にかかわる酵素のため、体脂肪を燃やしやすくしたり、食事由来の脂質を消費しやすくしたりする効果が期待できるでしょう。

なお、飲み過ぎると消化器が強く刺激され、下痢や吐き気、嘔吐を引き起こす可能性があるため注意が必要です。※1

ビールとカフェインに共通する注意点

ビールやカフェイン飲料を日頃から愛飲している方に向けて、5つの注意点をまとめました。

• 1日の量とタイミングに注意
• 過剰摂取で中毒になる可能性
• 過剰摂取が依存性を助長
• 食欲が増進
• 利尿作用による脱水の危険性

ビールとカフェイン共通の注意点を理解し、健康的な毎日を過ごしましょう。

1日の量とタイミングに注意

アルコールもカフェインも、1日の摂取量やタイミングに注意が必要です。

日本では「節度ある適切な飲酒」として、男女ともに1日あたりアルコールの摂取を20gまでに抑えることを推奨しています。※2

また睡眠の質を下げる恐れがあるため、寝酒と呼ばれる寝る直前の飲酒は控えてください。

日本においてはカフェインの摂取目安が示されていませんが、カナダ保健省では1日400mg、コーヒーにしてマグカップ3杯までの摂取に留めるよう推奨されています。

さらに妊娠中は胎児への影響が懸念されるため、1日300mg、WHOでは200mgの摂取に留めるべきとされています。※3

また覚醒作用の効果は長く、飲んでから6時間後にも眠気を軽減する働きがあると考えられているでしょう。

そのため、夜の睡眠を妨げたくない場合には、夕方以降の摂取は控えることが大切です。

なお、アルコールやカフェインの感受性には個人差があります。上記の目安量を守った上で不眠のような影響が生じる場合には、摂取量をより減らした方がよいでしょう。

過剰摂取で中毒になる可能性

アルコール中毒やカフェイン中毒は、ときに命に関わる重大な症状を引き起こします。

急性アルコール中毒は、過剰な飲酒により血中アルコール濃度が上昇した場合に起こります。

泥酔以上の状態では意識レベルが低下し、嘔吐のほか血圧と呼吸数が低下して生命に危険が生じることもあるため、一気飲みや大量飲酒は厳禁です。※4

カフェインの過剰摂取によるカフェイン中毒では、心拍数の増加、めまい、過剰な興奮、下痢や吐き気、嘔吐などが生じることもあります。

海外ではエナジードリンクの飲み過ぎによる死亡事例も報告されており、飲み過ぎには十分な注意が必要です。※5

過剰摂取が依存性を助長

アルコールとカフェインはどちらにも「依存性」があります。とくにアルコールの過剰摂取によるアルコール依存症は、治療に時間がかかる疾患です。

アルコール依存症の場合、アルコールが体から抜けると、手の震えや発汗といった離脱症状が起こります。

また飲酒したい欲求が強烈になることで飲酒量のコントロールが効かなくなり、体に問題が生じてもやめられないといった精神的な依存も起こるでしょう。※6

カフェインにも同じような依存性が確認されており、毎日カフェイン飲料を飲んでいた方が突然カフェイン断ちをすると、頭痛や強い眠気、疲労感や抑うつなどが起こる場合があります。

寝酒としてアルコール飲料を飲んでいたり、眠気覚ましにカフェイン飲料を飲んでいたりする方は、より多くの効果を得ようとするあまり量が増えやすいため、とくに注意しましょう。

適量の摂取を心がけることは、体の健康を維持するのみならず、精神の安定にも非常に重要です。

食欲が増進

お酒は「食前酒」として用いられることが多く、食欲を増進させる働きがあります。

お酒を飲んだときは食事量が増えやすいため、体重増加に気をつけましょう。

さらにビールには炭酸も含まれており、炭酸による食欲増進効果で食べる量が増えやすい飲み物です。

カフェインにも同様に、食欲を増進させる効果が確認されています。

カフェインにより胃が活発に働き、胃酸の分泌が促されてお腹が空きやすくなるため、食事量の増加には注意してください。

利尿作用で脱水の危険性

アルコール、カフェインともに利尿作用があります。

夜間にお酒やコーヒーを飲むと尿意を感じやすくなり、トイレに起きるため睡眠時間が減りやすくなるでしょう。

またお酒やコーヒーの飲み過ぎにより摂取した水分以上の量が尿として排出されると、脱水のリスクも高まります。

就寝中は水分補給の機会が少なくなるため、脱水にはとくに注意が必要です。

アルコールとカフェインの関係性

アルコールとカフェインには似た作用や共通する注意点がいくつかあります。これらは体内でどのように関係しているのか見ていきましょう。

カフェインにはアルコール分解の作用はないため、アルコールの害を抑える働きは期待できません。

しかしアルコールとカフェインの組み合わせにより、体にメリットとなる場合があります。

• 飲酒前のコーヒーは体の調子を整える
• 飲酒翌日のカフェインは二日酔いを軽減
• 同時に飲むと深酒につながるため要注意

次項からはアルコールとカフェインの関係について詳しく紹介します。

飲酒前のコーヒーは体の調子を整える

コーヒーに含まれるポリフェノールのひとつ「クロロゲン酸」には、強い抗酸化作用があります。

お酒を飲むことで発生する活性酸素の働きを抑えて、酸化ストレスによる体へのダメージを軽減する効果が期待できます。

とくにアルコールの分解には肝臓の働きが不可欠であるため、飲酒は肝臓に負担がかかります。

肝機能を保護する意味でも、飲酒前のコーヒーは健康によい効果をもたらすため、試してみてください。

飲酒翌日のカフェインは二日酔いを軽減

飲み過ぎた翌日の二日酔いが、コーヒーのようなカフェイン飲料により和らぐ可能性があります。

二日酔いの頭痛は、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが、血管を必要以上に拡張させることが原因です。

カフェインには血管収縮作用があるため、アセトアルデヒドの作用を打ち消して頭痛を軽減する効果が期待できます。

またカフェインの利尿作用により、アセトアルデヒドを尿として排出する働きが促されるため、二日酔いからの回復も早まるでしょう。

同時に飲むと深酒につながるため要注意

アルコールを飲み過ぎた際に感じる強い眠気や気持ち悪さは、カフェイン飲料の摂取によりある程度緩和されます。

しかし、アルコールがカフェインにより分解されたわけではないため、お酒をそのまま飲み続けていると、深酒につながりやすくなります。

アルコール中毒のリスクも高まるため、お酒を飲んだ際の不快感をカフェイン飲料で紛らわすのは避けてください。

夜のお付き合いで悩む前に『のむシリカ』の活用を！

夜のお付き合いがあっても、朝からスッキリしたいときには、カフェイン飲料が効果的な場合もあります。

しかし健康的なスッキリ生活のためには、健康への配慮を心がけることが大切です。

そこでおすすめは、飲酒時に「和らぎ水」を取り入れる方法です。

水分を十分にとることで朝からスッキリ感を得られます。

水道水も和らぎ水として活用できますが、より効果的なものとして「のむシリカ」がおすすめです。

水分やミネラルの補給で脱水対策

飲酒時には、アルコールの利尿作用により水分が失われます。

アルコールを分解する過程でミネラルも消費するため、水分補給と同時にミネラルの摂取が必要です。

のむシリカのようなナチュラルミネラルウォーターには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが適度に含まれており、ミネラルを効率よく手軽に摂取できます。

健康や美容を整えるミネラルが豊富

のむシリカには、カルシウムやマグネシウムのみならず、体のさまざまな部分を構成する成分である「シリカ」が含まれています。

のむシリカと、ほかのナチュラルミネラルウォーターの成分を比較してみましょう。

【ナチュラルミネラルウォーター100mLあたりのミネラル含有量】

	日田天領水	フィジーウォーター	のむシリカ
カルシウム	0.9mg	1.8mg	3.1mg
マグネシウム	0.2mg	1.5mg	1.4mg
カリウム	0.9mg	0.5mg	0.57mg
シリカ	9mg	9.3mg	9.7mg

のむシリカはカルシウムやマグネシウムが豊富で、効率的にミネラルを摂取できることがわかります。

加齢とともにシリカの体内量は減少するため、不足しがちなミネラル成分を摂取したい方にはとくにおすすめです。

まとめ

ビールにはカフェインが含まれていませんが、カフェイン飲料と同様に、飲む量や摂取タイミングに注意する必要があります。

• 夜遅くの飲酒は厳禁
• 飲み過ぎに気を付ける
• 和らぎ水を取り入れる

ビールの飲みすぎには注意し、適度な飲酒を心がけましょう。

和らぎ水としてどのような飲料水を選べばよいか悩んでいる方は、水分とミネラルを一緒に摂取できるのむシリカがおすすめです。

ビールを飲む際には、のむシリカのようなナチュラルミネラルウォーターを活用してリラックスしながら楽しいお酒の時間を過ごしましょう。

＜参考文献＞
※1 厚生労働省 | カフェインの過剰摂取について
※2 厚生労働省 | アルコール
※3 厚生労働省 | 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ＆A ～カフェインの過剰摂取に注意しましょう～
※4 e-ヘルスネット（厚生労働省）| 急性アルコール中毒
※5 厚生労働省 | カフェインの過剰摂取について
※6 e-ヘルスネット（厚生労働省）| アルコール依存症