麦茶の効能・効果とは？含まれるミネラル成分や飲む際の注意点・副作用を解説

カフェインを含まない「麦茶」は、香り豊かで飲みやすいお茶として人気です。

水分補給に役立つ麦茶ですが、効能やさまざまな健康効果について詳しく理解している方は少ないでしょう。

麦茶はミネラルのみならず、抗酸化作用や美肌効果が期待できるポリフェノールを豊富に含んでます。飲みすぎに注意しながらも積極的に摂取しましょう。

本記事では麦茶の効能や期待できる健康効果、効果的な飲み方などを紹介します。

麦茶に含まれる成分や栄養素についても詳しく解説するため、普段の水分補給に活用したい方はぜひ参考にしてください。

麦茶に含まれる成分・栄養素

麦茶のカロリーは100gあたり1kcalのため、健康増進法によりカロリーゼロやノンカロリーで表示されるケースが一般的です。

しかしカロリーはゼロに近いものの、麦茶からはミネラルやポリフェノールなど、健康や美容をサポートする成分を摂取できます。

まずは麦茶に含まれる成分や栄養素について解説します。

ミネラル

麦茶に含まれるミネラルとして次のようなものがあります。

【麦茶100gあたりに含まれるミネラル（日本食品標準成分表（八訂）増補2023年より）】※1

成分	含有量（/100g）
ナトリウム	1mg
カルシウム	2mg
カリウム	6mg
亜鉛	0.1mg

摂取できるミネラルのなかでも、カリウムの量が比較的多いことがわかります。

カリウムは体液調節に関わるミネラルであり、体内の余分なナトリウムを、水とともに体外へ排出するよう働きかける役割があります。

現代の食生活において、ナトリウムは食塩の形で摂取量が過剰になりがちです。麦茶からカリウムを補給できれば、体内の余分なナトリウムを排出しやすくなるでしょう。

アルキルピラジン

アルキルピラジンは麦茶を焙煎する工程で生成される、香ばしい香りと関連する成分です。

アルキルピラジンは、ピーマン、ニンニク、玉ねぎ、トマトなどの野菜やコーヒー、ココアなどの飲み物にも含まれます。

アルキルピラジンで注目すべきは、血小板へのカルシウム流入を抑制して血液の凝固を防ぐ作用です。

高血圧や血栓を予防し、血液の流動性を高める効果があると示されています。

ポリフェノール

ポリフェノールは多くの植物に存在する苦みや色素の成分で、その種類は5,000以上あるといわれています。

麦茶には主に、カテコールとゲンチシン酸と呼ばれる2種類のポリフェノールが含まれています。

カテコールもゲンチシン酸も、抗酸化物質の一種です。

抗酸化物質は体内に発生した活性酸素の働きを抑え、細胞へのダメージを軽減するように働きます。※3

病気や老化の原因となる活性酸素から細胞を守ることで、健康的で若々しい体を保つために役立つでしょう。

カフェインは含まれていない

緑茶や紅茶は、茶葉を原料としているためカフェインが含まれます。

しかし、麦茶は穀物である大麦を原料としているので、カフェインが含まれません。

小さな子どもや妊娠中の方でも安心して飲めます。

麦茶の効能・効果

香ばしさと爽快感で人気の麦茶には、さまざまな栄養素が含まれていますが、それらの栄養素がもたらす効果を知っていますか。

ここからは、麦茶の効果と効能を解説します。

抗酸化作用

麦茶には、抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に含まれています。

 ポリフェノールは活性酸素の働きを抑えることで抗酸化作用を発揮します。

酸素が外部からの刺激で変化した活性酸素は、過剰に産生すると細胞を傷害し、がん、心疾患、老化など、さまざまな病気などの要因の一つになります。

ポリフェノールは、食品中の酸化されやすい成分の酸化速度を抑制すると考えられています。

麦茶を飲むと、がんや心疾患、老化の進行を抑える抗酸化作用が期待できるでしょう。※2,3

美肌効果

麦茶は肌の調子を整えるためにも役立つ可能性があります。

麦茶に含まれる抗酸化物質は、紫外線により肌で発生する活性酸素の働きを抑えるようにも機能します。

紫外線によるシミやくすみをはじめとする、肌のトラブルを防ぎやすくなるでしょう。

また、麦茶からはケイ素を摂取できます。ケイ素はコラーゲンやエラスチンをサポートする成分です。

皮膚のハリや弾力性を保ち、若々しい肌を保つ効果が期待できるでしょう。

血行促進・高血圧予防

麦茶には血液の流動性を高めるアルキルピラジンが含まれているため、血流の改善をサポートするように働きます。

血行促進効果により代謝が高まり痩せやすい体になるほか、冷えや肩こりの改善にも役立つでしょう。

さらにアルキルピラジンの血栓を予防する効果により、血管をしなやかに保ちやすくなるため、血圧をコントロールしやすくなる可能性があります。

高血圧の改善に役立つため、動脈硬化のリスクを減らす効果も期待できるでしょう。

熱中症予防

麦茶から摂取できる水分とミネラルは、熱中症予防のためのドリンクとして適しています。

気温が高くなり汗を大量にかくと、水分と同時にカルシウムやカリウムなどのミネラルも失われます。

そのため体内のミネラルバランスを崩さないよう、失われた分のミネラルを補給できるドリンク選びが重要です。

スポーツドリンクも水分とミネラルを同時に補給できますが、糖分も多めに含まれているため飲み過ぎには注意が必要です。

麦茶はノンシュガーでカロリーを気にせず飲めるため、熱中症対策の飲み物としても適しているでしょう。

胃の粘膜保護

麦茶に含まれているエキスには、胃の粘膜を保護する作用があることがいくつかの研究により確認されています。

コーヒーや緑茶のように、カフェインが含まれるものは胃の粘膜に負担をかける可能性があるため、飲み過ぎは禁物です。

胃にやさしい飲み物選びを心掛けたい方にも、麦茶はおすすめです。

虫歯予防

麦茶に含まれるポリフェノールや、麦茶の色の成分であるメラノイジンには、虫歯を予防する効果が確認されています。

虫歯の原因となる菌をはじめとするバクテリアの、歯への付着を防ぐように働くため、虫歯を防ぐ効果が期待できます。

麦茶を習慣的に飲む方は唾液中の細菌を少なく保ちやすくなるとのデータもあるほど、麦茶は口腔の健康維持との関係性が高い飲料です。

日ごろから麦茶を飲むことで、歯を健康に保ちやすくなるでしょう。

麦茶を飲むときの注意点

さまざまな栄養素が効果をもたらす麦茶ですが、飲むときにはいくつかの点で注意が必要です。

ここでは、麦茶を効果的に取り入れるための注意点を解説します。

雑菌の繁殖に気を付ける

麦茶は緑茶のように抗菌作用や防腐効果の高いカテキンが含まれていないため、細菌が比較的繁殖しやすい性質があります。

麦茶を保管する際には、細菌が繁殖しないよう衛生面に十分注意しましょう。

ペットボトルの麦茶を飲む場合には、次のような点に気を付けることをおすすめします。

• ペットボトルに直接口を付けず、コップに移し替えて飲む
• 一度開封した麦茶のペットボトルは、フタをして冷蔵庫で保存する
• 開封後は長期保存を避け、2～3日以内を目安に飲み切る

また、麦茶パックを使用する場合には、保存容器を熱湯消毒して細菌の繁殖リスクを抑えることも重要です。

麦茶パックで作成した麦茶も長期保存には適していないため、冷蔵庫で保存し、2～3日を目安に飲み切りましょう。

飲み過ぎによる副作用に注意

麦茶も水と同様、一度に大量に飲み過ぎると、むくみの原因になります。

また、麦茶の原料である大麦が持つ効果の一つが体を冷やす効果です。

夏場には爽快感をもたらす効果ですが、冷たい麦茶を飲み過ぎると体を冷やしてしまう可能性があります。

水分補給は一気飲みを避け、こまめにおこなうことが重要です。1回に飲む量はコップ1杯程度に留めておきましょう。

ナトリウムが不足する

麦茶はミネラルを含むため熱中症予防に役立ちますが、ナトリウムの補給手段としては不十分です。

非常に暑い環境で大量の汗をかいた場合には、ナトリウムの損失量も多くなります。

しかし麦茶でナトリウムをほぼ含まない水分を大量に摂ると、体内のナトリウムバランスが崩れて不調をきたす可能性があります。

大量の汗をかくような酷暑での水分補給には、ナトリウムを摂れるスポーツドリンクや経口補水液などを使用しましょう。

また、麦茶に食塩を加えたり、あわせて梅干しや塩タブレットを食べたりする方法も効果的です。

アレルギーの危険性がある

麦茶は大麦を原料としているため、大麦の成分にアレルギーがある方は飲用に注意が必要です。

大麦アレルギーの方は事前に必ず医師に相談しましょう。

小麦アレルギーの方は大麦である麦茶を飲める場合が多いとされていますが、アレルギー体質の方は医師に相談のうえ飲むようにしましょう。

水分補給なら水もおすすめ 

麦茶を飲むと効果的に水分補給が可能ですが、味の好みや保存法などの理由で飲み続けられない方もいるでしょう。

そのような方には、水分補給のために水もおすすめです。

厚生労働省では、子どもから高齢者まで、こまめに水を飲む習慣を推進する「健康のため水を飲もう」活動をおこなっています。 

ここからは、水がおすすめの理由を紹介します。※2

血流の改善

水による適切な水分補給は、良好な血流を維持するために重要です。

水分不足により脱水状態が続くと、血液の粘性が高まりドロドロになりやすく、血栓が生じたり血管が傷付いたりするリスクも高まります。

血流が滞ると冷えや肩こりの原因になるほか、動脈硬化のリスクも高まり、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な状態を招くおそれもあるでしょう。

血液に十分な水分を供給してサラサラの状態を保つためにも、水分補給をこまめにおこないましょう。

便秘解消

水分補給は便秘の解消にも役立ちます。

水分を適切に摂ることで、便が水分を吸収してやわらかくなり排便しやすくなるほか、便のかさも増すため腸への刺激になり、排便を促す効果も期待できるでしょう。

とくに朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲むと、就寝中に休んでいた腸が刺激され、腸のぜん動運動が活発になりスムーズな排便につながるとされています。

水分不足により腸の動きが鈍ったり便が硬くなったりすると、便秘を招く可能性もあります。

十分な水分補給で便通を整えましょう。

新陳代謝の促進 

水を飲むと一時的に体温が下がり、それをもとの体温に戻そうとして基礎代謝が上がるといわれています。

このほかに考えられるのは、血行がよくなるために体のすみずみまでに栄養が届き、基礎代謝が高まるというメカニズムです。

体中の循環がよくなると、尿や便として排出される老廃物も多くなり、老廃物が正常に体から排出できるようになります。

『のむシリカ』はミネラル豊富な水分補給アイテム

水分補給のためには、身体に不可欠なミネラルを含んだ水がおすすめですが、とくに、のむシリカは安全性が高く、飲みやすい品質が確保されています。

シリカとは、全身を構成する重要なミネラル、ケイ素のことです。

ここからは、ミネラルが豊富に含まれた水『のむシリカ』について解説します。

中硬水で飲みやすい

 のむシリカは天然水で、飲みやすい中硬水です。

水の硬度は、日本では一般的に次のように分類されます。

硬度
0～100mg/l未満	軟水
101～300mg/l	中硬水
301mg/l以上	硬水

硬度とは、水の中に含まれるミネラル類のうちカルシウムとマグネシウムの合計含有量の指標で、計算式は次のとおりです。

硬度＝（カルシウム量mg/l ×2.5）＋（マグネシウム量mg/l ×4.1）

見た目は同じですが、成分の違いにより、軟水は口当たりが軽く、硬水は飲みごたえを感じます。

 のむシリカの硬度は130mg/lで、飲みやすいうえミネラルたっぷりです。

ミネラルが豊富

のむシリカからは美のミネラルとして知られるシリカをはじめ、さまざまなミネラルを摂取可能です。

シリカを含む水はシリカ水とも呼ばれます。のむシリカを含めた複数のシリカ水を表でまとめると次のようになります。

【シリカ水1Lあたりのミネラル量】

	のむシリカ	シリカシリカ	美陽堂ミネラルウォーター
カルシウム	31.0mg	7.6mg	11.5mg
マグネシウム	14.0mg	2.1mg	5.2mg
カリウム	5.7mg	3.1mg	3.2mg
シリカ	97.0mg	72.0mg	50mg
炭酸水素イオン	170.0mg	50.0mg
サルフェート	30.0mg	2.1mg
バナジウム	34.0μg	0.001μg

のむシリカはシリカの含有量に加え、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルもほかのシリカ水より多いことがわかるでしょう。

またサルフェートやバナジウムなど、健康維持に役立つ成分も効率よく摂取できるため、健康や美容をサポートする水としても優秀です。

日本産で品質管理が徹底されている

のむシリカは日本産の天然水です。

ボトルをUV殺菌と除菌されたクリーンエアで殺菌し、天然水そのものも加熱殺菌しています。

その後、無菌充填システムでボトリングされているため、未開封で約2年間、保存可能です。

品質管理が徹底されており、製品はすべて検査したうえで届けられています。

飲料水により高い安全性を求める方にも、のむシリカはおすすめです。

麦茶の効能・成分に関するよくある質問

麦茶を飲むにあたり、より効果的な飲み方や摂取上の注意点を詳しく知りたい方も多いでしょう。

そこでここからは麦茶の効能や成分に関する質問のなかから、よく寄せられるものについて回答します。

ダイエット中に飲んでもよい？

麦茶はダイエット中にもおいしく飲めるお茶です。

カリウムが含まれているため、むくみの解消に役立つでしょう。また、こまめな水分補給の習慣化により基礎代謝を高められるため、痩せやすい体づくりも期待できます。

一方で、水分は多めに摂れば摂るほどダイエットに効果を示すわけではない点に注意が必要です。

とくに冷やした麦茶の飲みすぎは体を冷やす原因になり、基礎代謝を低下させる可能性もあります。

ダイエット中に麦茶を飲む際には冷やしすぎに注意し、常温に近い状態での摂取がおすすめです。

睡眠前に摂取しても大丈夫？

麦茶は睡眠前の水分補給にも適しています。

緑茶やコーヒーと異なり、麦茶にはカフェインが含まれていません。

そのためカフェインの覚醒作用により寝つきが悪くなることも、利尿作用によりトイレが近くなり、夜中や早朝に目覚めやすくなることもないでしょう。

さらに麦茶の香り成分のアルキルピラジンにはリラックス効果があるため、寝つきをよくする効果も期待できます。

入眠のサポートとして、香ばしい匂いを楽しめる麦茶の活用はおすすめです。

ただし飲みすぎによりトイレが近くなる場合があるため、睡眠前の麦茶はコップ1杯までにしておきましょう。

麦茶以外で夏の水分補給におすすめの飲み物は？

夏の水分補給に適した飲み物は、熱中症のリスクの度合いにより変わります。

運動や労作業をおこなう場合でも、発汗量が多くなければ、水分とミネラルの補給ができる麦茶やミネラルウォーターの摂取で十分です。

一方、炎天下での運動や労作業で大量の汗をかいた場合には、ナトリウムの損失やエネルギー消費が大きいため、糖質やナトリウムを多めに補えるスポーツドリンクや経口補水液を使用すべきでしょう。

のむシリカは夏の水分補給にも適しています。食塩を加えたり塩タブレットを取り入れたりするとナトリウムの損失にも対応できるため、ぜひ試してみてください。

蕎麦茶に効能や効果はある？

蕎麦を原料として作られる蕎麦茶からも、ルチンに代表される抗酸化物質を摂取できます。

体内で過剰に発生した活性酸素を取り除き、老化や病気を予防する効果が期待できるでしょう。

また、韃靼（だったん）蕎麦の実を原料とするだったん蕎麦茶からはアルキルピラジンも摂取できるため、血液をサラサラにしたり血栓を予防したりする効果も期待できます。

麦茶と同様にカフェインを含まないため、夜間に飲んでも睡眠を妨げることがありません。

ただし蕎麦は重篤なアレルギー症状を示す場合があるため、蕎麦茶にも注意が必要です。蕎麦のアレルギーの方は摂取を避け、アレルギー体質の方も事前に医師に相談しましょう。

まとめ

麦茶からはポリフェノールやアルキルピラジン、ミネラルなどを水分とともに摂取できるため、健康や美容のサポートに役立ちます。

カフェインを含まないため子どもや妊娠中の方でも飲みやすく、就寝前の摂取にも適しているでしょう。

ミネラルと水分を同時に補給する手段として、のむシリカのようなナチュラルミネラルウォーターもおすすめです。

ミネラルの多さと飲みやすさを両立した中硬水であり、国内の徹底した衛生管理のもと製造されているため、より安心して飲むことができます。

健康や美容のサポートに役立つ水分補給として、のむシリカをぜひ試してみましょう。

＜参考文献＞

※1 文部科学省 | 日本食品標準成分表（八訂）増補2023年（食品成分データベース）
※2 Kagaku to Seibutsu 53(7): 442-448 (2015) | ポリフェノール，化学反応を基盤とする機能性物質―抗酸化反応から成分間反応まで
※3 e-ヘルスネット | 活性酸素と酸化ストレス
※4 厚生労働省 | 「健康のため水を飲もう」推進運動 
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