バナジウム天然水は危険？ミネラル成分の特徴・効果や過剰摂取に注意が必要な方を解説

健康効果が話題のバナジウム天然水ですが、バナジウムについて成分の特徴を正しく理解している方は少ないでしょう。バナジウムはミネラル成分のひとつであり、日常的に食べている食品にも含まれています。

バナジウムは、血糖値や血圧の抑制、動脈硬化の予防などの効果が期待できるため、毎日の健康維持におすすめの成分です。一方で、過剰摂取は血糖値が下がりすぎることも懸念され、適正な摂取量を守ることが重要です。

本記事では、バナジウム天然水が危険といわれる理由やバナジウムが豊富に含まれる食品、さらには健康効果について解説します。

また、バナジウムとあわせて健康維持に重要なシリカの摂取ができる『のむシリカ』も紹介します。ぜひ本記事を参考に、健やかな毎日に役立つミネラルウォーターでの水分補給を心がけましょう。

バナジウム天然水とは？

バナジウム天然水とは、ミネラル成分であるバナジウムが含まれる天然水です。バナジウム以外のミネラル成分も豊富で、健康な身体の維持に役立つとされています。

日本国内でバナジウムが多く含まれる天然水の採水地は、次のとおりです ※1。

採水地	バナジウム含有量（μg/ml）
富士山麓	50以上
大分県日田市	20前後
北海道黒松内	20前後

表からわかるように、日本国内のバナジウム天然水の濃度は富士山麓が特異的です。

バナジウム天然水の特徴やバナジウムが多く含まれる食品について詳しく解説します。

バナジウムの特徴

バナジウムは、日本国内では必須ミネラルとして立証されていませんが、健康面でのメリットが注目されているミネラル成分です。

バナジウムは食べ物や飲料水から毎日摂取しており、日本人の1日あたりのバナジウム摂取量は27µgと推定されています。

アメリカではバナジウムの研究が進んでおり、過剰摂取による健康被害もあるとして、1日の摂取量の上限を1.8mg以下と定めています※1。

身体に重要なミネラル成分ですが、通常は食事から摂取でき、過剰摂取による健康被害もあるため、摂取量には注意も必要です。

バナジウムを多く含む食品

バナジウムは、次の食品に多く含まれています。

• 海藻類（ひじき、こんぶなど）
• 牛乳
• 貝類（アサリ、シジミなど）
• 葉野菜（レタス、パセリなど）
• 食パン

海藻類には豊富なバナジウムが検出され、海藻を食する貝類も同等です。野菜や果物類では葉野菜、畜産物では牛乳に豊富に含まれています。

日本人のバナジウム摂取の大半は、小麦製品や野菜、乳製品であり、比較的含有量の多い海藻や貝類の摂取量は低いとされています。主食でパンを摂取する機会が増えていることが要因と考えられるでしょう。

バナジウムの健康効果

バナジウムは血糖値や血圧を調整したり、動脈硬化を予防したりと生活習慣病のリスクを軽減する効果が期待できます。便秘やむくみなどの改善もできるため、日常的な摂取がおすすめです。

それぞれの健康効果について、詳しく解説します。

血糖値・血圧の抑制

バナジウムは、血糖値や血圧の上昇を抑制する働きがあります※2、3。

バナジウムは、血糖値の上昇を抑制する働きのあるホルモンのインスリンに似た作用があるミネラルです。

バナジウム自体に血糖値を低下させる作用はないものの、インスリンが効率よく作用するよう助ける補助的な役割を果たし、血糖値を正常に戻そうと働きかけます。

また、高血糖の方は、インスリン抵抗性や腎機能の低下、肥満などが要因で、高血圧症を併発する確率が高いとされています。

インスリン抵抗性とは、体内で血糖値を低下させるインスリンが効かなくなる状態です。高インスリン血症となり、交感神経が高まるため、血流量が増え、血圧が高くなります。

腎機能の低下は、糖やナトリウム量が過剰な状態が続くと、腎臓に負荷がかかり、尿中に上手く不要物が排出できなくなる原因です。

バナジウムの摂取で、血糖値の上昇を抑制できれば、血圧が高まりにくく、腎臓への負担も少なくなるでしょう。

動脈硬化を予防

バナジウムは、脂質の代謝を促進し、コレステロールの合成を防ぐため、悪玉コレステロールによる血管のつまりを解消し、動脈硬化の予防につながります。

コレステロールは、健康被害が大きい成分のイメージも強いですが、細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料になり、身体には重要な成分です。

しかし、脂質の多い食事を頻繁におこない、肝臓で糖や脂質から合成され続けると、たんぱく質と結合した状態で血中に溶け込むコレステロールが増え、血流を滞らせます。

体内に存在するコレステロールのうち70～80％が肝臓で合成されるため、バナジウムの摂取で合成を抑制できれば、動脈硬化になるリスクを軽減できる仕組みです※4。

ダイエット中はもちろん、普段から揚げ物やラーメンなど油の多い食事を好む方は、バナジウム天然水の摂取で、効率のよい脂質代謝を促しましょう。バナジウムは、動脈硬化が原因で発症しやすい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクの回避も期待できます。

便秘の解消

バナジウムを摂取すると、腸管内の働きが活性化し、腸の蠕動運動が起こります。

蠕動運動は、栄養素を吸収しながら、不要な便を肛門まで促す役割を担い、便を排出するために起こる腸の動きのことです。

また、バナジウムは善玉菌数を増やし、腸内フローラ（腸内細菌叢）を正常化する働きもあります。腸管内に善玉菌数が増えると、便の形成がスムーズになり、必要な栄養素の吸収が促進されやすくなる腸内環境の改善につながります。

バナジウムにより便秘が解消されると、便からアンモニアや硫化水素、発がん性物質などの有害物質の発生を抑制でき、便臭やガスだまり改善にも効果的です。

むくみの予防・改善

バナジウムの血糖値や血圧を抑制する効果により、むくみの予防や改善に役立ちます。

むくみは血流が悪くなることが原因で起こります。体内の老廃物の排出がスムーズにおこなわれなくなるため、体内に水分が溜まった状態です。

血糖値の上昇を防ぎ、血圧が正常であれば、血液は全身をめぐり、尿から老廃物や不要なナトリウムが排出されます。

とくに妊娠中は、ホルモンバランスの乱れや、胎児への栄養補給のための血流量増加などでむくみやすくなります。バナジウムが不足しないよう心掛けるとよいでしょう。

バナジウム天然水の危険性

バナジウム天然水は、身体に重要なミネラル成分ですが、摂りすぎも危険です。

バナジウムの過剰摂取は、低血糖のリスクがあり、バナジウムが含まれる天然水を摂取する際は、食品との組み合わせも考慮する必要があります。

ここからは、バナジウム天然水の危険性を解説します。

過剰摂取による血糖値低下

バナジウムには血糖値の上昇を抑制する作用がある一方で、バナジウム天然水の過剰摂取は血糖値を下げ過ぎる危険性があります。

低血糖症により起こりうる症状は、次のとおりです。

• 倦怠感
• 手の震え
• 冷や汗
• 思考力の低下
• 動悸

重症化すると、意識を失い、昏睡状態に陥り、命を落とすこともあるため注意が必要です。

バナジウム天然水と食品の食べ合わせに要注意

バナジウム天然水は、バナジウムを多く含む食品との食べ合わせにも注意が必要です。

バナジウム天然水とバナジウムを多く含む食品を一緒に食べる場合、過剰摂取になる可能性があります。

過剰摂取による人体への影響は実証されていませんが、アメリカでは前述のとおり1日の摂取量の上限を1.8mgとしています。

バナジウムを多く含む海藻や葉物野菜を摂取する際は、バナジウム天然水を控え、摂りすぎない工夫をしましょう。

ほかのミネラル成分の影響

多くのバナジウム天然水は、バナジウム以外のミネラル成分も豊富に含むミネラルウォーターです。

ミネラルは体内で生成できないため、食事や飲料水から摂取する必要がありますが、ミネラルウォーターの飲み過ぎにより、過剰なミネラルを摂取する危険性もあります。

ミネラルウォーターに含まれるミネラル成分は、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどが代表的です。ミネラル成分は不足すると身体に悪影響を及ぼしますが、過剰摂取も健康被害のリスクが高まります。

それぞれのミネラル成分の過剰摂取で起こりうる症状は次のとおりです。

ミネラル成分	過剰摂取で起こりうる症状
カルシウム	高カルシウム血症（疲労感、食欲不振など） 泌尿器系結石 鉄や亜鉛の吸収を阻害
マグネシウム	高マグネシウム血症（低血圧、呼吸抑制など）
カリウム	高カリウム血症（手足のしびれ、心電図異常など）

一般的な食生活を送る場合、カルシウムやマグネシウムは不足しがちなミネラルです。健康維持のためにミネラルウォーターからの摂取を心掛けるのもよいですが、過剰にならないように気をつけましょう。

また、カリウムはナトリウムの排出を促すため、積極的に摂ることが重要です。過剰症になりにくいミネラルですが、カリウムも同様に摂りすぎないよう心掛けましょう。

バナジウム天然水の飲用に危険がともなう方

バナジウムの血糖値を下げる作用により、バナジウム天然水飲用に注意が必要なのは、次の場合です。

• 糖尿病などの投薬中
• 乳幼児
• ペット

糖尿病などで血糖値を低下させる薬を服用している方は、血糖値を下げ過ぎる危険性があります。また、乳幼児やペットは、バナジウムを体内で処理できる機能が未熟またはない可能性も高く、バナジウム天然水の飲用は避けるべきでしょう。

糖尿病の投薬中

糖尿病の薬を服用している方はバナジウム天然水の飲用を避けましょう。

糖尿病の薬は血糖値を下げる作用があり、バナジウム天然水の飲用により血糖値が下がり過ぎる恐れがあります。

また、糖尿病以外でも投薬中の方は、事前に医師または薬剤師に相談しましょう。

乳幼児

乳幼児は臓器の機能が未発達のため、バナジウムを体内で処理できず体調不良や下痢を起こす恐れがあるため、バナジウム天然水を飲ませないようにしましょう。

乳幼児用のミルクをバナジウム天然水で作るのも避けておきましょう。

ペット

バナジウム天然水をペットに与えると乳幼児と同様、バナジウムを体内で処理できず体調不良や下痢を起こしてしまいます。

また、尿路結石を発症しているペットにバナジウム天然水を与えると、症状を悪化させてしまう恐れがあるため与えないようにしましょう。

バナジウム天然水をおすすめできる方

一方、バナジウム天然水を飲用すると嬉しい効果が期待できる方もいます。

• ダイエット中
• 妊娠中

バナジウムの効果で、健康を促進し、健やかな毎日が送れるようバナジウム天然水を活用してみましょう。

ダイエット中

バナジウム天然水はダイエット中におすすめです。

バナジウム天然水には、血中コレステロールを低下させ体脂肪を減少させる働きがあります。

また、糖が体内に蓄積されるのを防ぎ、エネルギー代謝を上げる効果やむくみ改善も期待できます。

バナジウム天然水を取り入れることで、太りにくい体質になりやすく、効率よくダイエットができるでしょう。

妊娠中

バナジウム天然水は、血糖値や血圧を下げる働きがあるため、血流がスムーズになりむくみやすい妊娠中にもおすすめです。

妊娠中は、胎児への栄養補給をおこなうため血流量が増加し、ホルモンのバランスが乱れがちです。

また、糖代謝に異常をきたす可能性も高く、妊娠をきっかけに糖尿病になるケースもあります。

バナジウム天然水は、バナジウム以外にもナトリウムの排出をおこなうカリウムの摂取ができるため、むくみ対策になるでしょう。

また、妊娠中はより多くのマグネシウムの摂取が推奨されますが、バナジウム天然水で手軽に取り入れることができます。

バナジウム天然水の効果的な飲み方

バナジウムやそのほかのミネラル成分の過剰摂取にならないよう、バナジウム天然水を取り入れる際は飲み方を工夫する必要があります。

また、バナジウム天然水の効果を効率よく発揮するために、飲むタイミングも意識しましょう。

飲み方

バナジウム天然水を水分補給で活用する際は、一度に大量摂取せず、こまめに飲みましょう。

一回の水分補給で体内に吸収できる水分量は、200ml程度です。

飲み過ぎると、血中ナトリウム量が低下し、水中毒の危険性が高まります。水中毒は、めまいや倦怠感、吐き気、頭痛などを引き起こします。

また、1日の摂取量の目安は、体内で消費する水分量を補う量が適当です。

成人の場合、1日の消費量は2.5L程度であり、体内で生成される代謝水0.3Lと食事から摂取できる1.0Lを除いた、1.2Lの水分補給が求められます※5。

体内のミネラルバランスが崩れないよう、起床時や食事前など6～7回程度に分けて飲みましょう。

飲むタイミング

バナジウム天然水は、血糖値を低下させる作用があるため、食事前に摂取するとよいでしょう。

食事で血糖値が上昇すると、インスリンが分泌されますが、急激な血糖値の上昇はインスリンを大量に分泌する要因です。

インスリンが過剰に分泌されると、糖や脂質はエネルギーに変換されず、中性脂肪として蓄積されるため、太りやすい体質になります。

バナジウム天然水を摂取し、血糖値の上昇を抑制すれば、インスリン分泌も抑えられ、ダイエットの効果も期待できるでしょう。

食前の水分補給は、胃酸の働きを弱める懸念点もあるため、30分前がおすすめです。水分補給により、空腹感を抑える効果も期待でき、早食いや食べすぎも防げるでしょう。

バナジウム・ミネラル補給に『のむシリカ』がおすすめ

『のむシリカ』は、バナジウムも含むミネラル黄金比のナチュラルミネラルウォーターです。

『のむシリカ』には次の特徴があります。

• バナジウムとシリカが一緒に補える
• マグネシウムとカルシウムの黄金バランス
• ミネラル豊富な水分補給アイテム

ここからは、『のむシリカ』での水分補給がおすすめの理由を紹介します。

バナジウムとシリカを同時に摂取

『のむシリカ』は、バナジウムとシリカが一緒に補えます。

シリカは、体内のあらゆる部分に存在し、身体を構成する成分です。血管や骨、髪、爪、ホルモンなどを構成するため、健康の維持に重要で、意識的に摂取するとよいでしょう。

シリカは体内で生成できず、成人では体内の蓄積量が乳幼児の半量程度に減少します。また、1日で10～40mgのシリカが消費されます。

『のむシリカ』のバナジウムの含有量は、100mlあたり3.4µgであり、基本的に過剰摂取の心配はありません。

シリカは、9.7mg含まれるため、500mlのペットボトル1本で1日の理想量約40mg以上を摂取でき、毎日の水分補給におすすめです。

マグネシウムとカルシウムの黄金バランス

『のむシリカ』には、マグネシウムが100mlあたり1.4mg、カルシウムが3.1mg含まれます。

マグネシウムとカルシウムの黄金比は1：2であり、『のむシリカ』は黄金バランスであるといえます。

黄金比とは、マグネシウムとカルシウムが効率よく体内に吸収できる最適な比率です。カルシウムのみを摂取してもマグネシウムが不足していては、骨にカルシウムが蓄積しにくく血中に流れる量も増えるため、黄金バランスでの摂取が求められます。

黄金バランスで摂取すれば、骨密度を維持でき、骨折や骨粗鬆症のリスクを軽減できるでしょう。

ミネラル豊富な水分補給アイテム

『のむシリカ』は、ミネラル豊富なナチュラルミネラルウォーターです。

ミネラルを豊富に含むミネラルウォーターは、硬度が高く苦みや独特の風味で飲みにくいと感じる方もいます。『のむシリカ』は、1Lあたりの硬度130mgと、比較的飲みやすい中硬度です。

日本の水道水の大半は、軟水であり、日本人には馴染み深いといえるでしょう。

バナジウムやシリカを含む豊富なミネラルは、健康維持と美容の調子を整えられるため、不足しないよう摂取する必要があります。

『のむシリカ』で水分補給をおこなえば、効率よくミネラルが摂れ、毎日の健康維持をサポートできるでしょう。

『のむシリカ』は厳しい衛生基準をクリアした工場でボトリングされており、安心安全な天然水です。加熱処理された後の成分値が記載されており、料理で加熱しても成分の変動はありません。炊飯や味噌汁など普段の食事にも活用しやすいでしょう。

未開封で約2年保管できるため、公式サイトから定期便を使用し、まとめて購入するのもおすすめです。

まとめ

バナジウム天然水とは、ミネラル成分のバナジウムを含む天然水です。

バナジウムは、血糖値や血圧を下げる効果や血中コレステロール低下作用、むくみや便秘改善が認められています。ダイエット中や妊娠中は、過剰摂取にならないよう注意しながら、バナジウムを取り入れるとよいでしょう。

バナジウムやシリカなど身体の健康維持に重要なミネラル成分を手軽に摂取できる『のむシリカ』がおすすめです。『のむシリカ』は、ミネラル成分のバランスよく、飲みやすい中硬水のナチュラルミネラルウォーターです。

効率よくミネラルを摂取し、健やかな生活を送りたい方は、ぜひ『のむシリカ』を毎日の水分補給に取り入れてみてください。

＜参考文献＞
※1 日本微量栄養素学会｜食品及び飲用水中のバナジウム含量と日本人のバナジウム摂取量
※2 アサヒ飲料株式会社飲料研究所｜バナジウム含有天然水の糖尿病改善作用における考察
※3 富士山の銘水株式会社｜バナジウム85μg/ℓを含有する富士山の天然水にメタボリックシンドローム改善の効果を確認
※4 厚生労働省 | e-ヘルスネット｜コレステロール
※5 国土交通省｜「健康のため水を飲もう」推進運動
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。