ウイスキーを飲み過ぎるとどうなる？気になる適正量と飲酒ポイントも解説

ウイスキーは、アルコール度数が高いお酒のため、飲み過ぎると健康障害を引き起こすおそれがあります。

ウイスキーを健康的に楽しみたい方は、飲み過ぎないように注意が必要です。

しかし、ウイスキーを飲み過ぎるとどのような健康障害が引き起こされるのか、具体的に理解していない方もいるでしょう。

本記事では、ウイスキーの飲み過ぎによる健康障害やウイスキーの適正量、飲酒する際のポイントについて詳しく解説します。

ウイスキーが好きでつい飲み過ぎてしまう方や、ウイスキーを健康的に楽しみたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ウイスキーの飲み過ぎによる健康障害とは？

ウイスキーはアルコール度数が高く、飲み過ぎると体調不良や病気の原因になります。

ここからは、ウイスキーの飲み過ぎによる健康障害について解説します。

体調不良のリスク

ウイスキーを飲み過ぎると、次のような体調不良を引き起こすおそれがあります。

• 頭痛
• 吐き気
• 腹痛・下痢
• 急性アルコール中毒

ここからは、それぞれの症状について詳しく紹介します。

頭痛

アルコールを摂取すると、頭痛を引き起こすおそれがあるため、アルコール度数が高いウイスキーの摂取には注意が必要です。

通常、アルコールは肝臓でADH（アルコール脱水素酵素）の働きにより、アセトアルデヒドに分解されます。

さらに、ALDH（アセトアルデヒド脱水素酵素）の働きにより酢酸に分解され、血液によって全身に運ばれます。

しかし、ウイスキーを飲み過ぎると、体がアセトアルデヒドを処理しきれなくなり、酢酸に分解されずに血液へ運ばれることで、アセトアルデヒドが全身をめぐり、その毒性で頭痛を引き起こすでしょう。

吐き気

ウイスキーを飲み過ぎると、吐き気の症状を引き起こすおそれもあります。

吐き気の原因は、頭痛と同様に、肝臓がアセトアルデヒドを十分に分解しきれなくなるからです。

分解されないことで血液中のアセトアルデヒドの濃度が高くなり、体内に毒素が回ると、体が過剰なアルコールを排除しようと吐き出そうとします。

腹痛・下痢

腹痛や下痢も、ウイスキーの飲み過ぎにより引き起こされる体調不良の一つです。

ウイスキーを飲み過ぎて高濃度のアルコールを大量に摂取すると、胃酸による自己消化を防ぐ胃の粘膜防御機構が壊れます。

また、胃粘膜障害を引き起こし、浅い潰瘍や出血性のただれが多発して、腹痛の症状が現れるおそれがあります。

ウイスキーを飲み過ぎて下痢を引き起こす原因は、アルコールの大量摂取により、水分と電解質の腸管への吸収が不十分になるからです。

また、長期にわたりウイスキーを飲み過ぎてアルコールを過剰に摂取すると、消化機能が低下し、下痢を引き起こしやすくなります。

急性アルコール中毒

ウイスキーの過剰摂取は、急性アルコール中毒を引き起こすおそれもあるため注意しましょう。

急性アルコール中毒とは、大量の飲酒により血中アルコール濃度が急激に上昇し、命に危険が生じる状態です。

ほろ酔い状態が血中アルコール濃度0.02〜0.1％、泥酔期が血中アルコール濃度0.3％以上、命に危険が生じうる状態の昏睡期が血中アルコール濃度0.4％以上とされています※1。

急性アルコール中毒の明確な基準は定められていないものの、泥酔期を超えると意識レベルが低下し、次のような症状を引き起こすおそれがあるため注意が必要です。

• 嘔吐
• 血圧低下
• 低体温
• 頻脈
• 呼吸困難
• 失禁

ウイスキーの飲み過ぎにより急性アルコール中毒を引き起こすと、死に至る場合もあります。

病気の原因にも

ウイスキーを飲み過ぎると、次のような病気にかかるおそれもあります。

• アルコール性肝障害
• 脳への影響
• 胃腸障害
• メタボ・肥満 

それぞれの病気の原因や症状について詳しく解説します。

アルコール性肝障害

ウイスキーを飲み過ぎると、アルコール性肝障害を引き起こすおそれがあります。

アルコール性肝障害とは、アルコールの過剰摂取により肝臓に負担がかかり、幹細胞に蓄積した中性脂肪が風船のように肥大化して、肝機能に障害が発生する病気です。

主にアルコール飲料を常習的に飲んでいる方が発症する病気で、重度のアルコール性肝障害は、命にかかわる重篤な状態になるおそれがあるため注意が必要です。

見た目は瘦せているように見えても、実際は肝臓に脂肪が蓄積している可能性があるため気をつけましょう。

脳への影響

ウイスキーを飲み過ぎると、脳に影響を及ぼすおそれもあります。

アルコールを大量に飲むと、脳が小さくなる脳萎縮を引き起こす可能性が高く、飲酒量が増えるほど脳萎縮が進行します。

また、アルコールは加齢による記憶や学習低下を促進させたり、大量の飲酒により認知症のリスクを高めたりするおそれがあるため注意が必要です。

胃腸障害

胃腸障害も、ウイスキーの飲み過ぎで引き起こされる病気の一つです。

高濃度のアルコールを大量に摂取すると、胃が刺激されて胃酸と胃粘液のバランスが崩れます。

胃の壁を守る役割をする胃粘膜が荒れ、胃痛や吐き気などの症状を引き起こし、酷い場合には吐血や下血が見られることもあります。

また、大量の飲酒により運動機能が低下し、胃を健康的な状態に保てなくなる点にも注意しましょう。

メタボ・肥満 

ウイスキーの飲み過ぎは、メタボリックシンドロームや肥満にもつながります。

メタボリックシンドロームとは、男性は腹囲85cm以上、女性は腹囲90cm以上の内臓肥満であるのに加え、次の項目のうち2つ以上に該当する状態のことです※2。

• 高血圧：130/85mmHg以上
• 高脂血：HDLコレステロールが40mg/dL未満かつ/または中性脂肪が150mg/dL以上
• 高血糖：空腹時血糖が110mg/dL以上

メタボリックシンドロームは、肥満症や高血圧症、脂質異常症や高血糖（糖尿病）の4つの生活習慣病から成り立ちます。

アルコールは高エネルギー物質であるほか、血圧を上昇させたり、中性脂肪を増加させたりする要因となり、メタボリックシンドロームにつながる生活習慣病を引き起こす原因の一つです。

メタボリックシンドロームになると動脈硬化を引き起こしやすくなるため、心臓や血管疾患などの重大な病気につながるおそれがあります。

1日あたりのアルコール適正飲酒量は約20g

ウイスキーを飲み過ぎると健康に悪影響を及ぼす可能性がありますが、1日あたりのアルコール適正飲酒量を守ることで、健康的にお酒を楽しめます。

厚生労働省では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量（1日あたりの平均純アルコール摂取量）を、男性では40g以上、女性では20g以上としています※3。

健康日本21によると、「節度ある適度な飲酒」は純アルコールで20gです※4。

ただし、女性はアルコールの分解速度が遅く、アルコールの影響を受けやすいため、10g程度を目安にするとよいでしょう※5。

一方、アルコールは体に悪いイメージがあるものの、適量の飲酒は健康によい影響を与えるとされています。

昔から「酒は百薬の長」といったことわざがあるように、適量のお酒であれば、食欲増進やコミュニケーションがスムーズになるなどのメリットもあります。

お酒を楽しむ際は、アルコールの量や自身の体調と向き合いながら飲酒量をコントロールしましょう。

適量が大事！ウイスキーの節度ある飲酒量

お酒を健康的に楽しむためには、適量を守りましょう。

1日あたりの節度ある適度な飲酒量は、純アルコールで約20gです※4。

ウイスキーやビール、日本酒や焼酎、ワインを純アルコール約20gに換算した量を比較した表は次のとおりです※5。

お酒の種類	お酒の量
ウイスキー	ダブル1杯（60ml）
ビール	ロング缶1本（500ml）
日本酒	1合（180ml）
焼酎	グラス1/2杯（100ml）
ワイン	グラス2杯弱（200ml）

体調不良や病気を防ぐためには、1日あたりの純アルコール量約20gを意識して適度にお酒を楽しみましょう※4。

アルコール摂取量の把握

お酒の飲み過ぎを防ぐためには、1日あたりのアルコール摂取量の把握が大切です。

次の計算式をもとに、1日あたりの平均純アルコール摂取量を計算しましょう※6。

お酒の量（ml）×［アルコール度数（％）÷100］×0.8＝純アルコール（g）

また、飲酒頻度と1日あたりの平均純アルコール摂取量をまとめた表は次のとおりです。

飲酒頻度	1日あたりの平均純アルコール摂取量
毎日	40g（2合）以上
週5～6日	40g（2合）以上
週3～4日	60g（3合）以上
週1～2日	100g（5合）以上
月1～3日	100g（5合）以上

この表から、生活習慣病のリスクを高める飲酒をしているかどうかを判断できます※3。

飲酒頻度と照らし合わせ、1日あたりの平均純アルコール摂取量を超える場合は、お酒の飲み方をあらためましょう。

なお、アルコールの適量は体質やその日の体調などにより異なるため、自身に合った量を知ることも重要です。

飲み過ぎの影響を減らす飲酒ポイント

ウイスキーは低カロリーで糖質ゼロのため、ビールやワインと比べて太りにくいお酒だと聞いたことがある方もいるでしょう。

ウイスキーには、ポリフェノール効果による抗酸化作用があったり、副交感神経活動を亢進させてストレス緩和につなげたりするなどのメリットもあります。

しかし、アルコールの過剰摂取は体に悪影響を及ぼすため、飲み過ぎには注意しながら健康的に楽しみましょう。

ここからは、飲み過ぎの影響を減らすための飲酒ポイントを紹介します。

空腹は避ける

空腹時にアルコールを摂取すると、アルコールの吸収が速くなり、酔いが回りやすくなります。

また、肝臓のみならず、胃粘膜への負担もかかりやすくなるため注意が必要です。

とくにウイスキーは、ほかのお酒よりもアルコール度数が高いため、空腹時に摂取すると胃粘膜に大きな負担がかかり、結果として腹痛や嘔吐などの症状を引き起こす可能性が高くなります。

飲酒前にチーズやナッツなどの脂肪分を多く含むものを食べると、アルコールの刺激から胃粘膜を守りつつ、アルコールの吸収を遅らせる働きもあります。

空腹時にいきなりウイスキーを飲むことは避け、軽く食べてから飲酒するようにしましょう。

薄めて飲む

ウイスキーはアルコール度数が高いため、ストレートで飲むと酔いが回りやすく、悪酔いする可能性があります。

ウイスキーには、炭酸で割るハイボールや水割り、お湯割りなどさまざまな楽しみ方があるため、健康のことも考え、アルコールを薄めて飲みましょう。

休肝日をつくる

ウイスキーの飲み過ぎの影響を減らすためには、休肝日をつくることも大切です。

できれば週に2日は休肝日を設けるようにしましょう※7。

また、5日間連日で飲酒して休肝日を2日間設けるのではなく、2〜3日飲酒して1日休肝日を設けることが望ましいです。

休肝日を設けると、体への悪影響を防ぐのみならず、アルコール依存症の予防にもつながり、身体的にも精神的にもよい効果が期待できます。

サプリメント・栄養ドリンクの活用

サプリメントや栄養ドリンクの活用も、ウイスキーの二日酔い対策のひとつです。

お酒を楽しみたいときは、飲酒前にサプリメントや栄養ドリンクを摂取すると、二日酔いによる体調不良の予防につながります。

サプリメントや栄養ドリンクには、頭痛や吐き気の予防につながるウコンや、肝機能全体の代謝を促進するシジミ、アセトアルデヒドの分解をサポートするビタミンなど、さまざまな成分が配合されています。

コンビニやスーパーで気軽に購入できるものも多く、急な飲み会の前でも手軽に取り入れられる点が魅力です。

こまめな水分摂取

ウイスキーの飲み過ぎによる影響を減らすためには、こまめな水分補給も重要です。

人間は1日に約2.5Lの水分を排出するため、排出する量と同じ2.5L分の水分を補う必要があります※8。

代謝により体内で作られる水分が0.3L、食事から補給できる水分が1.0Lほどのため、飲料水からは1.2Lの水分補給が推奨されています※8。

しかし、アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が排出されやすく、より一層こまめな水分補給が欠かせません。

常温や白湯でこまめに水分を補給すると、体内への吸収力が高まり、脱水予防や二日酔い防止の効果も高まります。

脱水予防

お酒を飲む際にこまめに水分を摂取すると、脱水予防につながります。

アルコールには非常に強い利尿作用があるため、飲酒量以上に体内の水分が尿として排出されます。

ウイスキーを飲み過ぎると脱水症状を引き起こすおそれがあるため、こまめな水分補給が必要です。

また、体内の水分のみならず、ミネラルも失われるため、ナチュラルミネラルウォーターでの水分補給がおすすめです。

二日酔い防止

飲酒時のこまめな水分摂取は、二日酔いを予防できます。

アルコールの分解にも体内の水分が使用されるため、体内の水分が不足すると、アルコールの分解が妨げられて二日酔いになりやすくなります。

ウイスキーをストレートで飲んでも、水やお茶などで割って飲んでも二日酔いになる可能性はあるため、お酒を飲む際は同時に水分を摂取するように心がけましょう。

飲酒量と同じ量の水を交互に飲むと、二日酔い対策に効果的です。

ウイスキーを健康的に飲むなら『のむシリカ』を活用してみよう！

ウイスキーを健康的に楽しみたい方は、のむシリカで水分補給しながら飲みましょう。

のむシリカは、シリカやカルシウム、マグネシウムなどのさまざまなミネラルが含まれているナチュラルミネラルウォーターです。

飲酒時はアルコールによる利尿作用により、水分のみならずミネラルも不足しやすくなるため、水分と同時にミネラルも補給できるのむシリカがおすすめです。

ここからは、のむシリカの魅力について解説します。

『のむシリカ』に含まれるミネラル成分

のむシリカには、カルシウムやマグネシウム、カリウムやシリカなど、さまざまなミネラルが豊富に含まれています。

のむシリカに含まれているミネラルの種類や含有量を、そのほかのナチュラルミネラルウォーターと比較した表は次のとおりです。

1Lあたりのミネラル含有量

	財宝	日田天然水	サントリー天然水	い・ろ・は・す	シリカシリカ	のむシリカ
カルシウム	1.8mg	8.0mg	1.0～24.0mg	0.4～1.2mg	7.6mg	31.0mg
マグネシウム	0.2mg	2.0mg	0.2～11.0mg	0.17～1.0mg	2.1mg	14.0mg
カリウム	1.3mg	9.0mg	0.4～7.0mg	0.06～0.7mg	3.1mg	5.7mg
シリカ	30.5mg	約90.0mg	–	–	72.0mg以上	97.0mg
炭酸水素イオン	–	–	–	–	50.0mg	170.0mg
サルフェート	–	–	–	–	2.1mg	30.0mg
バナジウム	–	–	–	–	0.001mg	34.0μg

さまざまなナチュラルミネラルウォーターと比較しても、のむシリカはミネラル含有量が豊富で、飲酒時の水分補給やミネラル補給におすすめです。

体内で生成できないシリカを補給

のむシリカは、人間の体内では生成できないシリカを補給できるナチュラルミネラルウォーターです。

シリカとは、全身を構成する重要なミネラルであり、不足すると体に影響を与える可能性があります。

成人は1日に約40mgのシリカが消費されるものの、体内では生成できないため、食事や飲料水からの摂取が大切です。

1日の消費量である約40mgのシリカを補うと、健康維持につながります。

お湯割りや白湯でもミネラル量キープ

ウイスキーの飲み過ぎや脱水を防ぐためには、常温や白湯での水分補給が効果的です。

飲酒時に冷たい水を飲むと、体が冷えやすくなるため、体にやさしい常温や白湯で水分を補給しましょう。

のむシリカは、飲みやすさとミネラルの豊富さを両立した中硬水であり、常温でもまろやかな味わいでミネラルや水分をおいしく補給できます。

また、加熱してもミネラルに大きな変化がないため、白湯からでもミネラルを豊富に摂取できる点が魅力です。

ウイスキーの飲み過ぎを防ぐためにも、のむシリカを常温や白湯で摂取し、水分補給やミネラル補給をおこないましょう。

まとめ

ウイスキーは、アルコール度数が高いお酒であり、飲み過ぎると体に影響を及ぼす可能性があるため、適切な飲酒量を守ることが大切です。

また、飲み過ぎの影響を減らすためには、空腹時の摂取を避けたり、こまめに水分を補給したりすると、健康を維持しながらウイスキーを楽しめます。

とくに、ミネラルが豊富なのむシリカで水分補給すると、利尿作用により失われやすいミネラルも同時に摂取できるため、健康維持におすすめです。

本記事を参考に、ウイスキーの飲み過ぎには注意し、水分やミネラルを補給しながらお酒を楽しみましょう。

〈参考文献〉
※1　厚生労働省｜e-ヘルスネット｜急性アルコール中毒
※2　厚生労働省｜e-ヘルスネット｜メタボリックシンドロームの診断基準
※3　厚生労働省｜習慣を変える、未来に備えるあなたが決める、お酒のたしなみ方　男性編
※4　厚生労働省｜健康日本２１（アルコール）
※5　茅ヶ崎市 保健所 健康増進課 健康づくり担当｜【飲酒】お酒を飲むときは「適正量」を心がけよう
※6　厚生労働省｜酒類に含まれる純アルコール量の計算
※7　高知市健康増進課 成人保健担当｜週 2 日の休肝日から始める健康づくり ～お酒と上手につきあいましょう～
※8　厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進委員会｜ポスター「健康のため水を飲もう講座」
※商品の情報は公式サイトを参考にしています