栄養ドリンクは毎日飲んでも平気？おすすめの飲み方と過剰摂取の健康リスクを解説

栄養ドリンクは、疲労回復をサポートする飲み物です。

「疲れがなかなか取れないから」「休む暇がないから」などの理由で頻繁に飲んでいる方もいるでしょう。

「医薬品」や「医薬部外品」に分類される栄養ドリンクを毎日摂取しても、体に影響はないのでしょうか。

本記事では、栄養ドリンクを毎日飲んだ際の問題の有無について解説します。

あわせて栄養ドリンクの効果的な摂取タイミングや、飲み過ぎた場合の悪影響についても取り上げます。

栄養ドリンクを日常的に摂取している方は、本記事を読んで正しい飲み方ができているか振り返りましょう。

【結論】栄養ドリンクは毎日飲んでも大丈夫！

結論からいうと、栄養ドリンクは毎日摂取しても問題ありません。

健康に有効な成分が大量に配合されているものを毎日飲むと過剰摂取になるのでは、と心配している方もいるかもしれません。

毎日飲んでも健康への悪影響はありませんが、次の2点に気を付けてください。

1日1本！用法・用量を必ず守る

飲用時は表示されている用法・用量を必ず守りましょう。

栄養ドリンクは有効成分が配合されている「医薬品」または「医薬部外品」に分類され、外装に「1日1回1本」と用法・用量が記載されています。

成分のなかには、摂り過ぎると体に不調をきたすものもあります。

必ず用法・用量を確認して、規定量以上は摂取しないようにしましょう。

基本的には健康な方が飲むもの

持病のない方や服用している薬がない方、健康な方は、栄養ドリンクを毎日摂取しても問題ありません。

持病がある方が栄養ドリンクを飲むと、内臓に負担がかかったり血圧に影響が出たりする恐れがあります。

また服用薬とドリンクの飲み合わせが悪いと、薬の効果が弱くなったり反対に効き目が強くなり過ぎたりする場合もあります。

持病がある方や薬を飲んでいる方は、ドリンクを飲む前に医師や薬剤師に相談してください。

栄養ドリンクの主な有効成分

次の表は、一般的な栄養ドリンクに含まれる主な有効成分と効果の一覧です。

主な有効成分	効果
糖類	疲労回復、集中力を高める
カフェイン	眠気を抑える、集中力を高める、疲労回復
アミノ酸	疲労回復
タウリン	疲労回復、肝機能の向上
ビタミンB群	疲労回復

上記の成分のほか、人参、生姜、甘草などの生薬がプラスされている商品もあります。

栄養ドリンクに似た飲料にエナジードリンクがありますが、両者には明確な違いがあります。

エナジードリンクはジュースやお茶と同じ「清涼飲料水」であり、摂取しても健康効果が得られるわけではありません。

一方、栄養ドリンクは医薬品や医薬部外品に分類され、有効成分による効果が期待できる飲み物です。

上記の表からも、栄養ドリンクには疲れを癒すさまざまな成分が含まれているとわかります。

確実な効果を求めるときは、エナジードリンクではなく栄養ドリンクを選びましょう。

栄養ドリンクの効果的な摂取タイミングは？

栄養ドリンクは、いつ飲んでも基本的には問題ありません。

目的にあわせて飲むタイミングを工夫すれば、栄養ドリンクの効果が高まる可能性があります。

ここからは目的別に、おすすめの摂取タイミングを紹介します。

疲れが残っているなら一日の始まりに

「眠ったのに疲れが取れていない」と感じたら、目覚めた直後に栄養ドリンクを飲みましょう。

起床後は前日の夕食から時間が経ち栄養や水分が不足していることから、朝に飲むと有効成分が素早く体に吸収されます。

体に残る疲労感が早く軽減されて、気持ちよく一日をスタートできるでしょう。

ドリンクの糖質による血糖値の急上昇が心配な方は、食べ物を少量でも口にしてからの飲用をおすすめします。

カフェイン入りの栄養ドリンクを飲めば、寝ぼけた頭がスッキリして集中した状態で仕事をはじめられるでしょう。

成分の吸収率向上なら食事の後

有効成分を無駄なく吸収し効果を高めたい場合は、食事のあとの摂取がおすすめです。

胃腸に食べ物があると栄養ドリンクが胃腸をゆっくりと移動して、有効成分の吸収率が高まります。

疲労回復したいなら就寝前

疲労を確実に回復させたいときは、就寝前に栄養ドリンクを飲みましょう。

就寝前に、睡眠中の脳と体の疲労回復に必要な成分を補給すると、疲れがスムーズに取れるでしょう。

カフェインが含まれる商品は覚醒作用があるため就寝前の服用は避けてノンカフェインタイプを選んでください。

栄養ドリンクの飲み過ぎによる5つの悪影響

次の表は一般的な栄養ドリンク、エナジードリンク、コーヒーに含まれる糖質とカフェインの量を比較したものです。

飲料	内容量	糖質	カフェイン
栄養ドリンク	1本100ml	18.0g	50mg
エナジードリンク	1本250ml	27.5g	80mg
コーヒー※1	1杯150ml	1.0g	90mg

1回に飲む量で比較すると、栄養ドリンクに含まれる糖質とカフェインの量はあまり多くありません。

従って1日1本程度であれば、栄養ドリンクは健康に影響を与えにくいといえます。

ですが定められた量以上の栄養ドリンクを毎日摂取すれば健康を害するでしょう。

次項から、飲み過ぎたときに懸念される5つの悪影響について解説します。

カフェインの過剰摂取による倦怠感

栄養ドリンクを大量に飲みカフェインを過剰摂取すると、中枢神経が刺激されてさまざまな症状が現れます。

不眠による倦怠感のほか、めまい、震え、心拍数の増加、嘔吐や下痢などの胃腸症状、興奮や不安などの精神的影響が現れるでしょう。

日本国内ではカフェインの摂取上限値は定められていませんが、海外では1日あたりの摂取量について注意喚起しています。

たとえば欧州食品安全機関（EFSA）は、妊婦を除く成人の場合1日あたり400mgまでの摂取であれば健康へのリスクは増加しない、との見解を出しました※2。

カフェインへの耐性は個人差があります。数値は目安程度に捉えて過剰摂取は控えましょう。

糖分の摂り過ぎによる糖尿病のリスク

栄養ドリンクに含まれる糖質を摂り過ぎると、肥満や糖尿病になるリスクが高まるでしょう。

世界保健機関（WHO）は1日あたりの糖質の摂取量について、成人と子どもは1日25g以下に抑えることを推奨しています※3。

WHOの目標値と比較すると、1本あたり18gの糖質が含まれている一般的な栄養ドリンクは高糖質な飲料であるといえます。

さらに食事からも糖質を摂るため、栄養ドリンクとあわせると糖質が多くなりがちです。

食事も含めた全体の栄養バランスを考慮して、栄養ドリンクを摂取しましょう。

肝臓、腎臓への負担

栄養ドリンクの過剰摂取は肝臓や腎臓にダメージを与えるでしょう。

ドリンクに含まれる糖質は肝臓で中性脂肪に変えられ、燃焼されなかった中性脂肪が肝臓に蓄積し脂肪肝になり、肝硬変や肝臓がんへと悪化する可能性も否定できません。

ほかにも、カフェインは摂り過ぎると利尿作用により体内の水分量が減少し、老廃物がスムーズにろ過できなくなり腎臓に負担がかかります。

栄養ドリンクは飲み過ぎないように注意し、内臓への負担を抑えましょう。

カフェイン依存症になる

多くの栄養ドリンクに含まれているカフェインには中毒性があり、依存症が懸念されます。

依存症になると、カフェインを摂取していないときに頭痛や倦怠感、不安、集中力の低下、吐き気などの症状が現れます。

過去にはカフェインを一度に大量摂取して中毒になり、死に至ったケースも報告されました。

栄養ドリンクの過剰摂取はせず、カフェインの中毒や依存症になる恐れを避けてください。

アルコール依存の可能性

栄養ドリンクの種類によっては、アルコール依存症になるリスクがあります。

血行改善や気分高揚の目的でアルコールが入っている商品があり注意が必要です。

商品に含まれるアルコールの量はわずかですが、アルコールへの耐性は個人により異なり、毎日大量に摂取すると依存症になる恐れがあります。

前述のように用法・用量を守りましょう。

健康的に栄養ドリンクを取り入れるポイント

疲れたときに頼りになる栄養ドリンクは適切に利用して、上手に付き合いたいものです。

栄養ドリンクを摂取する際のポイントを次に紹介します。

頼り過ぎない

栄養ドリンクは補助的な利用に留めて、食事からの栄養補給を大切にしてください。

ドリンクに含まれる有効成分は、本来食事から摂取できるものが数多くあります。

疲労回復に効果があるタウリンは牡蠣や帆立、たこ、いかなどの魚介類に多く含まれており、エネルギー産生に必要なビタミンB群は、肉類や魚介類に多く含まれています。

適度にコーヒーを飲んでカフェインを摂取すれば、眠気も覚めるでしょう。

体に必要な栄養は、1日3食の食事からの摂取が基本です。栄養ドリンクは、必要なときのみ利用しましょう。

糖類が気になるならサプリメントで摂取

栄養ドリンクの糖質による肥満や血糖値の上昇が気になる場合は、疲労回復効果のあるサプリメントや錠剤を利用する方法もあります。

栄養ドリンクはエネルギー補給目的以外に、飲みやすくする目的で糖類が加えられています。

甘みのないサプリメントや錠剤を利用すれば、余分な糖類を摂らずに済むでしょう。

疲労回復効果のあるサプリメントや錠剤は、薬局やドラッグストアで市販されています。

ただしサプリメントや錠剤を利用する場合も、用法・用量を守るようにしてください。

持病有りの方や服薬中の方は医師へ相談

持病がある方や薬を処方されている方は、栄養ドリンクを飲んでよいか医師や薬剤師に相談しましょう。

栄養ドリンクのカフェインやアルコールが病気や薬に作用して持病が悪化したり、期待した効き目が現れなかったりする可能性があります。

カフェインやアルコールが含まれていなくても、栄養ドリンクの成分と病気や薬との相性がよくないケースもあるでしょう。

疲れを癒し、健康を維持するために飲む栄養ドリンクで体を壊さないよう、気になる点があれば医師や薬剤師に確認してください。

栄養ドリンクを飲んだら水分補給も忘れずに！

栄養ドリンクを飲む際は水分を多めに摂りましょう。

栄養ドリンクは水分補給には適しておらず、ほかの飲み物からの水分摂取が必要です。

栄養ドリンクは薬用成分を含むことから、摂る水分はジュースやお茶ではなく、薬効を阻害させない常温の水や白湯がおすすめです。

冷たい水は内臓を冷やしますが、常温の水や白湯は体の中から温まり、胃腸が温まると体のはたらきが活性化します。

水分を摂っても栄養ドリンクによると思われる体調不良が治まらないときは、病院を受診してください。

毎日愛飲するならミネラル豊富な『のむシリカ』もおすすめ！

栄養ドリンクは過剰摂取すると健康に影響を及ぼす可能性があり、大量に飲むのはよくありません。

しかし、ナチュラルミネラルウォーターである「のむシリカ」であれば、毎日心置きなく飲めます。

次からは、毎日の水分補給にのむシリカをおすすめする理由を解説します。

豊富なミネラルを黄金比で摂取！

次の表は、のむシリカとほかの商品について、100mlあたりに含まれる主なミネラルの量を比較したものです。

	のむシリカ	サントリー天然水	い・ろ・は・す清田 （北海道）
カルシウム（mg）	3.10	0.1～2.4	0.68
マグネシウム（mg）	1.40	0.02～1.1	0.36
カリウム（mg）	0.57	0.04～0.7	0.16

ほかのナチュラルミネラルウォーターと比較して、のむシリカはミネラルが豊富であるとわかります。

カルシウムやマグネシウム、カリウムなどは体に必要なミネラルです。

とくにカルシウムとマグネシウムは2：1の比率で摂取すると、吸収効率がよいと考えられています。

のむシリカは、カルシウムとマグネシウムの量が多いうえに、2：1の比率で含まれており、ミネラル摂取に最適です。

また、人間が1日に必要な水分量は2.5リットルと考えられています※4。

体から水分が5％失われると脱水症状が起こり、20％不足すると死に至ります※4。

食事分や体内で作られる水分を考慮しても、1.2リットルは水分を摂らなければなりません※4。

栄養ドリンクに頼らない、バランスのよい食事や水分摂取を心掛けましょう。

白湯や常温でもおいしい中硬水

のむシリカは、軟水と硬水の間の性質を持つ「中硬水」です。

軟水はやわらかな飲み心地ですが、含まれるミネラルは少なめです。

硬水はミネラルが多い分、飲みにくいと感じる方も少なくありません。

中硬水はミネラルを適度に含みながら口当たりがよく、白湯や常温でおいしく飲めます。

栄養ドリンクに関するよくある質問

ここからは、栄養ドリンクについて皆さんが気になるであろう質問に回答します。

栄養ドリンクを適切に飲用するためにチェックしておきましょう。

ダイエット中でも飲める栄養ドリンクはある？

ダイエット中の方には、糖質やカロリーを抑えた栄養ドリンクがおすすめです。

糖質やカロリーが控えめながら、甘みがあり飲みやすい商品もあります。

糖質やカロリーが少ないとはいえ、用法・用量を守り飲み過ぎないよう注意してください。

栄養ドリンクは風邪をひいていても飲んで大丈夫？

栄養ドリンクは、風邪をひいたときに飲んでも問題ありません。

むしろ風邪で消耗した体力を回復させる有効な手立てになるでしょう。

風邪薬ではないため、栄養ドリンクのみでは治りません。体を休ませて、滋養のある食事を摂ったうえで栄養ドリンクを活用してください。

妊娠中、授乳中に栄養ドリンクを飲んでもよい？

妊娠中や授乳中に栄養ドリンクを飲んでも、差し支えありません。

妊娠中は体調が不安定で、思うように食べられないときがあります。

栄養が胎児に使われて、母親が栄養不足に陥った場合の栄養補給にも利用できます。

カフェインやアルコールが含まれている商品に注意して、外装に「妊娠授乳期、産前産後などの栄養補給」と記載されているものを選びましょう。

価格が高い方が効果的？

栄養ドリンクは価格に応じて配合されている有効成分の種類や量が異なり、高価なものは高い効き目が期待できるでしょう。

とはいえドリンクの効果が自身の症状にあわなければ、高価なものを選んでも意味がありません。

「今日の疲れを翌日に持ち越したくない」「眠気を覚まし活動的に過ごしたい」など、目的はさまざまです。

まずは栄養ドリンクを飲む目的を明確にし、目的に合う商品の中から効き目と価格を比較して、自身に適したものを選んでください。

まとめ

栄養ドリンクを毎日飲んでも、健康に影響はないといわれています。

ただし栄養ドリンクは飲み過ぎると体に負担をかけたり、依存症になったりする恐れがあります。

健康的に飲むには用法・用量を守り、食事からの栄養の摂取が大切です。

栄養ドリンクは水分補給には向きませんが、のむシリカであれば毎日気兼ねなく水分補給に利用できます。

のむシリカはカルシウムとマグネシウムを理想的な比率で含み、口当たりがよく飲みやすいナチュラルミネラルウォーターです。

毎日摂取できる飲料を探している方は、のむシリカの活用を検討してみてください。

〈参考文献〉
※1　文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）
※2　欧州食品安全機関(EFSA)｜Scientific Opinion on the safety of caffeine
※3　世界保健機関(WHO）｜Guideline:Sugars intake for adults and children
※4　厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進委員会｜ポスター「健康のため水を飲もう講座」
※商品の情報は公式サイトを参考にしています。