栄養ドリンクは妊娠中に飲んでも大丈夫？選び方のポイントや摂取時の注意点も徹底解説

妊娠中に栄養ドリンクを飲んでよいか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

妊娠中は食欲がなくなったり疲れやすくなったりして、栄養ドリンクを飲みたいと思うことも多いでしょう。

しかし、妊娠中は過剰摂取を避けるように注意喚起がされている栄養素や成分があるのも事実です。

そこで本記事では、妊娠中の栄養ドリンクの摂取について、選び方のポイントや摂取時の注意点とあわせて解説します。

妊娠中を母子ともに健康に過ごすためのサポートに最適な飲み物についても紹介します。ぜひ参考にしてください。

妊娠中でも栄養ドリンクは飲める？

栄養ドリンクは「効能・効果」の欄に「妊娠中や授乳期の栄養補給、産前産後の栄養補給」などの記載があれば、妊娠中でも飲めます。

ただし、栄養ドリンクにはカフェインやアルコールなど妊娠中の摂取に注意が必要な成分が含まれる商品が多くあります。

購入時にラベルや注意書きを確認し、妊娠中でも飲める記載があるものを選ぶことが大切です。

また、栄養ドリンクはあくまで栄養の補助を目的とした製品のため、日常的な服用はおすすめできません。

成分の過剰摂取にならないように、摂取量や頻度に注意しましょう。

妊娠中の栄養ドリンク摂取時の5つの注意点

ここでは、妊娠中に栄養ドリンクを摂取する際の5つの注意点を解説します。

カフェイン過剰摂取による体調不良

妊娠中に栄養ドリンクを飲むときは、カフェインの過剰摂取に注意しましょう。

カフェインには、脳の交感神経を刺激して興奮させることによる覚醒作用や興奮作用、血管の拡張作用が期待できます。

健康な成人が適量を摂取すれば、眠気防止や集中力改善、疲労回復、頭痛の緩和などに効果を発揮できるでしょう。

一方で、過剰な摂取は不眠や精神不安定、脱水などの原因になります。

また、カフェインには血管を収縮させたり、胎盤の血流の流れを悪くしたりする作用もあるため、妊娠中は注意が必要です。

妊娠中にカフェインの過剰摂取が続けば、栄養が胎児に十分に届けられなくなり、低体重や早産のリスクが高くなります。

また、カフェインには鉄の吸収を妨げる作用もあり、妊婦の貧血のリスクを高めます。

妊娠中は血液量が増加して貧血になりやすい状態のため、とくに注意が必要です。

日本ではカフェインの摂取量について上限量の設定はないことから、海外におけるガイドラインを参考に、1日あたりのカフェイン摂取上限量をみてみましょう。

	妊婦	健康な成人
カナダ保健省※1	200mg	400mg
欧州食品安全機関※2	300mg	400mg

また、WHOは妊婦の1日300mg以上のカフェイン摂取は胎児へのリスクが高まるとして、日常的にカフェインを多く摂取している妊婦の方はカフェインの摂取量を減らすように注意喚起をしています※3。

次の表は、一般的な栄養ドリンクや、そのほかのドリンクのカフェイン含有量を比較したものです※4。

飲料	内容量	カフェイン
栄養ドリンク	1本100ml	50mg
エナジードリンク	1本250ml	80mg
コーヒー	1杯150ml	90mg
紅茶	1杯150ml	45mg
緑茶	1杯150ml	30mg

栄養ドリンクに含まれるカフェインは、1本分でWHOや欧州食品安全機関が定める妊娠中の上限量の6分の1に相当します。

カフェインは、さまざまな食べ物や飲み物に含まれていることを考慮して過剰摂取にならないように注意しましょう。

糖分過多による妊娠糖尿病などのリスク

妊娠中に栄養ドリンクを飲むときは、糖分過多による妊娠糖尿病などのリスクに注意が必要です。

妊娠中は胎児に効率よく糖分を供給するために血糖値の上昇を抑え、インスリンの効き目が弱くなります。

そのため、妊娠していないときに比べて糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まります。

WHOが定める健康効果向上のための糖分摂取量は1日25gまでです※5。

次の表は、一般的な栄養ドリンクと清涼飲料水に含まれる糖質を比較したものです。

	内容量	糖質（1本・1パックあたり）
栄養ドリンク	1本100ml	18g
エナジードリンク	1本250ml	27.5g
コカ・コーラ	1本250ml	28.3g
りんごジュース（濃縮還元）	1パック200ml	20.8g※4

栄養ドリンクは1本飲むと、1日の糖分摂取量目安の約半分の摂取になります。

糖分は、栄養ドリンクや清涼飲料水のみでなく、さまざまな食品に含まれています。

1日の食事や間食、飲料を総合し、過剰摂取にならないように気をつけましょう。

アレルギー成分が含まれていないか

妊娠中に栄養ドリンクを飲むときは、アレルギー成分が含まれていないか注意しましょう。

栄養ドリンクには、ビタミンやカフェイン以外に自然由来の成分が含まれているものがあります。

一般的には身体によいとされる成分でも、アレルギーの方には危険な成分の場合もあります。

健康食品や栄養ドリンクは医師から処方されるものではなく、自己判断で購入するものです。

アレルギーのある方は、成分を確認してアレルギー成分が含まれていないものを選びましょう。

漢方成分の影響はないか

妊娠中に栄養ドリンクを飲むときは、漢方成分にも注意が必要です。

一般的には健康によいイメージが強い漢方ですが、必ずしも安全性が高いとはいえません。

天然由来成分を使用しているため、アレルギーの原因になることもあります。

また、効能が強すぎて身体に悪影響をおよぼす場合もあります。

さらに、漢方成分には妊娠中の服用においての安全性が明らかにされていないものが多いため注意が必要です。

漢方成分を含む栄養ドリンクを飲む際は、摂取前にかかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。

アルコールの妊婦や胎児への影響

妊娠中に栄養ドリンクを飲む際は、アルコールに注意しましょう。

栄養ドリンクの中にはアルコールを含むものがあります。

アルコールを摂取すると胎盤を通じて胎児の血液に入り、体重の減少や脳の障害などのさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあります。

また、流産の原因にもなるといわれており非常に危険です。

妊娠中の安全なアルコールの量や飲酒可能な時期は解明されていないため、摂取は控えましょう。

妊娠中でも飲める栄養ドリンク3選

続いて、妊娠中でも飲める栄養ドリンク3選を紹介します。

チオビタ・ドリンク（大鵬薬品）【指定医薬部外品】

チオビタ・ドリンクは50年以上と長い期間愛され続けている栄養ドリンクです。

疲労回復や予防、脂質や糖質の代謝サポート成分が含まれており、妊娠中の疲労回復に効果的です。

ただし、1本あたり50mgのカフェインを含むため、日常的な摂取は控えましょう。

リポビタン ノンカフェ（大正製薬）【指定医薬部外品】

リポビタン ノンカフェは、カフェインが含まれていないため妊娠中でも安心して飲める栄養ドリンクです。

肉体疲労の軽減や滋養強壮に効果的な成分が含まれており、妊娠中の体力低下や食欲低下による不調改善に効果的です。

ただし、糖質が含まれているため、糖分の過剰摂取にならないよう注意しましょう。

チョコラBBドリンクビット（エーザイ）【第3類医薬品】

チョコラBBドリンクビットは、妊娠中に必要不可欠なビタミンB2の補給ができる栄養ドリンクです。

疲労回復効果が期待できるほか、ニキビや肌荒れの改善にも効果が期待できます。

また、ノンカフェインで1本1.2キロカロリーと低カロリーなため、体重管理が必要な妊婦の方も安心です。

ただし、肌ケア成分として漢方成分のヨクイニンが含まれていることから、アレルギーなどの漢方成分による影響に注意しましょう。

栄養ドリンク以外の妊娠中におすすめの飲み物

ここでは、栄養ドリンク以外の妊娠中におすすめの飲み物を紹介します。

麦茶

麦茶は、ノンカフェインで糖質やカロリーがなく、ミネラルを豊富に含んでおり妊娠中におすすめの飲み物です。

ミネラルとは、身体を構成する主要な4元素（酸素、炭素、水素、窒素）以外のものの総称です。

ミネラルは体内で合成できないうえ、不足すると身体にさまざまな不調が発生する恐れがあるため、食物から摂取する必要があります。

なお麦茶は手軽にミネラルを補給できるものの、身体を冷やす効果もあり、飲み過ぎには注意が必要です。

妊娠中はなるべく体を冷やさないようにホットで飲みましょう。

牛乳

牛乳は、ノンカフェインで胎児の骨や歯の形成に必要不可欠なミネラルであるカルシウムを豊富に含むため妊娠中におすすめです。

そのまま飲むのみでなく、さまざまなアレンジで飽きずに楽しめるのも魅力です。

ただし、牛乳はコップ1杯200mlあたり122kcal、糖質は9.4g含まれるため※4、カロリーや糖質の過剰摂取に注意しましょう。

たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒー

たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーは、たんぽぽの根や葉を使用した飲み物です。

根の乾燥や焙煎方法、使用する部分によりお茶かコーヒーかを分類しています。

どちらもノンカフェイン、ノンカロリー、糖質ゼロで妊娠中でも安心して飲めます。

香ばしいコーヒー風味が楽しめることから、コーヒーを好む妊婦の方にとくにおすすめです。

ただし、自然由来の成分であるたんぽぽは、アレルギーを起こす可能性もあるため注意しましょう。

カフェインレスコーヒー

カフェインレスコーヒーは、カフェインを90%以上取り除いたものです。

カフェインのみでなくカロリーや糖質も少なく、大量摂取しなければ妊娠中でも比較的安心して飲めます。

ただし、海外商品には人体への悪影響が懸念される有機溶媒抽出法でカフェインを取り除いているものがあります。

日本では安全な抽出方法でカフェインを取り除いているため、国内製造の商品を選ぶとよいでしょう。

常温の水

妊娠中に積極的に摂りたい飲み物が、常温の水です。

妊娠中にかかわらず、人間が健康な毎日を送るために水分補給は欠かせません。

人間は約60%が水分で構成されており※6、体内の水分の20%を失うと死亡の恐れがあるといわれています※6。

また、体内の水分が不足すれば健康に影響を与える恐れがあります。

厚生労働省後援「健康のために水を飲もう」推進委員会による1日の摂取水分量と内訳は、次のとおりです※6。

1日の水分摂取量目安	2.5L
体内で作られる水	0.3L
食事	1.0L
飲み水	1.2L

水分摂取量の目安を基準に、年齢や体重、活動量にあわせて調整する必要があります。

とくに妊娠中は十分な羊水が必要なうえ、血液の循環量が増えて汗もかきやすく水分補給は非常に大切です。

妊娠中に水分が不足すると、尿路感染症、嘔吐による脱水などの合併症のリスクが高まります。

また、水分不足は妊娠中に起こりやすい便秘を悪化させる可能性があります。

水分は一度に大量に吸収できないため、こまめに摂取しましょう。

また、妊娠中に摂取した水分は、そのまま胎児が育つ羊水の質に影響するといわれています。

妊娠中は、母子の健康のために良質な水を選びましょう。

また、水分の吸収率や胃腸への負担、体を冷やさない点から、妊娠中は常温の水がおすすめです。

健康サポートには『のむシリカ』もおすすめ！

妊娠中にかかわらず、健康的な毎日を送りたい方には、のむシリカがおすすめです。

のむシリカは、霧島の大自然が育んだ天然水を使用したミネラル豊富なナチュラルミネラルウォーターです。

ナチュラルミネラルウォーターとは、次のものを指します。

品名	原水	処理法
ナチュラルミネラルウォーター	地表から浸透し、地中でミネラル成分が溶解した地下水	ろ過、沈殿、加熱殺菌以外の処理をおこなわないもの

豊富に含まれるミネラルの中でも、とくに注目すべきは体内で生成できないシリカが含まれていることです。

シリカは別名ケイ素ともいわれ、健康維持や美容の調子を整えることに深く関わる今注目のミネラルです。

成人は1日あたり約40mgのシリカを消費するといわれており、1日40mg以上のシリカ摂取が理想とされています。

のむシリカであれば、500mlのペットボトル1本で1日の理想摂取量をカバーできます。

前項で紹介したとおり、1日に推奨される飲み水の摂取量は1.2Lです※6。

のむシリカを500ml取り入れれば、1日の推奨摂取量の半分弱の水分とミネラル補給ができるため、健康維持に効果的です。

また、のむシリカは、保存料や防腐剤を一切使用しておらず安心して飲めます。

のむシリカには500mlと2Lの2種類が用意されており、生活のシーンにあわせて選べます。

のむシリカの公式サイトでの販売料金は次のとおりです。

ここからは、のむシリカをおすすめする理由をさらに詳しく解説します。

カルシウムとマグネシウムの黄金比

のむシリカは、カルシウムとマグネシウムが黄金比で含まれていることもおすすめする理由です。

カルシウムは毎日の健康に必要なミネラルです。

カルシウムの吸収にはマグネシウムが深く関わり、カルシウムとマグネシウムの割合2：1が黄金比といわれています。

次の表は、のむシリカと人気のナチュラルミネラルウォーター2商品に含まれる100mlあたりの成分を比較したものです。

商品名	のむシリカ	サントリー天然水	い・ろ・は・す（清田〈北海道〉）
エネルギー（kcal）	0	0	0
タンパク質（g）	0	0	0
脂質（g）	0	0	0
炭水化物（g）	0	0	0
ナトリウム（mg）	0	0.8	0.69
カルシウム（mg）	3.1	0.1～2.4	0.68
マグネシウム（mg）	1.4	0.02～1.1	0.36
カリウム（mg）	0.57	0.04～0.7	0.16
リン（mg）	－	1未満	－
バナジウム（µg）	3.4	－	－
シリカ（mg）	9.7	－	－
サルフェート（mg）	3	－	－
炭酸水素イオン（mg）	17	－	－
ゲルマニウム（ppb）	5	－	－

上記から、のむシリカのカルシウムとマグネシウムの比率は2：1に近く、黄金比で含まれていることがわかります。

また、ほかの2商品に比べてミネラルの種類や含有量がともに多いことから、健康を意識する方におすすめのナチュラルミネラルウォーターです。

常温でもおいしく飲める中硬水

常温でもおいしく飲めることもおすすめする理由です。

のむシリカは、ミネラル含有量が比較的高いとされる硬度130mg/Lの中硬水です。

水は硬度により軟水、中硬水、硬水に分けられます。

硬度とは水1Lに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表しており、硬度が高いほどミネラル含有量が多くなります。

硬度の分類基準は国ごとに異なり、日本の硬度分類は次のとおりです。

分類	軟水	中硬水	硬水
硬度	～99mg/L	100～299mg/L	300～mg/L

硬度が高いほどミネラルを豊富に摂取できますが、特有の口あたりでクセが強いといわれています。

のむシリカは、中硬水のため飲みにくさが気になりますが、実際に購入した方の口コミを見てみると次のような内容でした。

クセがなくとても飲みやすいお水でした。
又、リピを検討してます。

引用元：飲みやすさ

スッキリした味わいで大変飲み心地が良くリピートしたい。

引用元：飲み心地

お水は苦手で普段は飲まないのですが、このシリカ水だけは、いくらでも飲めます。本当に美味しいです

引用元：美味しーい🎵

クセがなく飲みやすい、おいしいとの口コミが多くありました。

常温の水はクセを感じやすいものですが、のむシリカは常温でもおいしく飲めます。

のむシリカであれば、おいしく水分補給をおこないながら効率よくミネラル摂取ができるためおすすめです。

まとめ

本記事では、妊娠中に栄養ドリンクを摂取する際の選び方や注意点などを解説しました。

妊娠中に栄養ドリンクを飲むときは、商品に妊娠中でも飲めるとの記載のあるものを選ぶことが大切です。

また、含まれている成分や摂取量、飲む頻度にも注意しましょう。

妊娠中は質の高い水分補給や食事を心がけることが大切です。

豊富なミネラルが手軽に補え、常温でもおいしく飲めるのむシリカは水分補給に適しています。

のむシリカを毎日の水分補給に取り入れ、栄養ドリンクなども上手に活用して健やかに過ごしましょう。

＜参考文献＞
※1　カナダ保健省｜Caffeine in Food
※2　欧州食品安全機関（EFSA）｜Scientific Opinion on the safety of caffeine
※3　WHO｜WHO recommendations on antenatal care for a positive pregnancy experience
※4　文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）
※5　WHO｜WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children
※6　厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進委員会｜ポスター「健康のため水を飲もう講座」
※商品の情報は各公式サイトを参考にしております