ボルヴィックはどこの水？水源枯渇で生産終了の真相やおすすめ飲料水を徹底解説

ボルヴィック（Volvic）は、2020年12月に国内販売が終了したナチュラルミネラルウォーターです。

口あたりがよく飲みやすい人気の飲料水として多くの方に好まれていたため、生産終了を惜しむ声も多いようです。

本記事ではボルヴィックの産地や特徴、生産終了の理由、現在好まれている飲料水の性質などについて解説します。

ボルヴィックに替わる飲料水を探している方や、より効率的な水分補給でミネラルも摂取したい方は、ぜひ参考にしてください。

ボルヴィックとはどのような水？

鮮やかな緑の山を背景にした爽やかなパッケージが印象的な「ボルヴィック」には、次のような特徴があります。

• 水源はフランス中部
• 硬度が低い軟水
• ミネラル成分は微量

まずはボルヴィックの特徴について解説します。

水源はフランス中部

ボルヴィックはフランスを水源とするナチュラルミネラルウォーターです。

日本の天然水は、加熱やろ過などで殺菌処理をおこなうことが義務付けられています。

しかし海外の天然水は、本来含んでいる酵素や二酸化炭素、ミネラルなどを守るため、過度な殺菌処理を禁止しています。

加熱やろ過などの殺菌処理をおこなわずとも安全に摂取できる、汚染されていない水源地から採水した水でなければ、ナチュラルミネラルウォーターとして認められません。

ボルヴィックは汚染されていない安全な水を無殺菌の状態でボトリングしている飲料水で、安全性とおいしさを両立した水として人気を集めていました。

硬度が低い軟水

ボルヴィックは硬度60mg/Lであり、軟水に分類されます。

水に含まれるミネラルのうち、カルシウムとマグネシウムの含有量を数値化したものを「硬度」と呼び、日本では一般に次のような数値で区分されています。

水の種類	硬度
軟水	100mg/L以下
中硬水	101～300mg/L
硬水	301mg/L以上

ボルヴィックは硬度60mg/Lの「軟水」です。

マグネシウム含有量の少ない軟水は、苦みがなく味がまろやかで飲みやすいことから、水分補給しやすいメリットがあるでしょう。

日本の水道水も一部の地域を除いてすべて軟水ですが、塩素消毒によるカルキ臭があるため飲みづらいと感じる方もいるかもしれません。

まろやかな味わいとカルキ臭のないスッキリとした飲み心地を楽しみたい方には、ボルヴィックのような軟水のナチュラルミネラルウォーターが重宝するでしょう。

ミネラル成分は微量

ボルヴィックは軟水のため、ミネラル含有量は多くありません。

【ボルヴィック100mLに含まれるミネラル成分】

ミネラル	含有量（mg）
ナトリウム	1.16mg
カルシウム	1.15mg
マグネシウム	0.80mg
カリウム	0.62mg
リン	0.007mg

たとえばカルシウムは日本人にとくに不足しがちなミネラルですが、ボルヴィックからは100mlあたり約1mgしか摂取できません。

硬水は100mlあたり数十mgのカルシウムを摂取できることを考えると、ボルヴィックのミネラルの少なさがよりわかるでしょう。

ただしミネラル含有量が多すぎる硬水はお腹の調子を崩しやすく、体質にあわないと感じる方も多いようです。

ボルヴィックは軟水でありながら、硬度60mg/Lとやや硬度が高い部類であったため、微量ながらミネラルを補給したい方の選択肢として好まれる背景もありました。

ボルヴィックが国内で販売終了した理由

ボルヴィックの国内販売元はキリンビバレッジでした。

キリンビバレッジは2003年からボルヴィックの輸入販売を開始し、約17年にわたり販売を続けましたが、2020年12月販売終了となりました。

販売終了の理由は、輸入先である「ソシエテ・デ・ゾー・ド・ボルヴィック」との製造委託契約が満了したためとの説明がされています。

次項からはボルヴィックの販売終了の背景について、より詳しく確認します。

消費者ニーズの多様化

日本ミネラルウォーター協会の情報によると、2020年までの15年間で、日本人一人あたりの天然水の消費量は増え続けていました。

一方で、海外産天然水の輸入量は減少しています。

海外産天然水の占める割合のピークは2007年の約20％で、2016年以降は10％を下回るほど落ち込みました。

近年の消費者が国産の天然水を好むようになったこと、メーカーが国産天然水の販売に力を入れ始めたことも、販売終了への追い風となったのでしょう。

水源の枯渇問題

ボルヴィックはフランスの緑豊かな大地を水源としていますが、近年は過剰な採水により水源が枯渇しているとの指摘もあります。

採水工場近くの土地では、水不足により生物多様性への影響が出ているほか、農業にも支障をきたすほど枯渇しているとの声も聞かれます。

砂漠化の始まりともいえるこれらの現象も、国内でボルヴィックが販売終了した要因になったと考えられるでしょう。

並行輸入品は購入可能

日本での販売は終了していますが、ボルヴィックの生産自体は継続されています。

並行輸入品とは、海外の商品を正規代理店以外の第三者が輸入し、販売している商品です。

日本でボルヴィックを入手したい場合には、並行輸入品として購入する必要があります。

個人の業者と輸入販売契約を結んだ正規の代理店、もしくは海外メーカーの日本支社などから輸入される「正規輸入品」ではありませんが、現在もボルヴィックは購入可能です。

愛飲していた天然水を続けて飲みたい方は、並行輸入品での購入を検討してみましょう。

ボルヴィック500mlの最安値はどこ？

ボルヴィックの並行輸入品について、2024年7月時点での最安値は次のとおりです。

	Amazon	Yahoo！ショッピング
ボルヴィック24本	2,980円	2,780円
ボルヴィック48本	4,680円	4,775円

ネット通販では、AmazonとYahoo！ショッピングに取り扱いがある状況です。

24本入りと48本入りが販売されており、より安価に入手したい場合には48本での購入がおすすめです。

飲料水の選び方

価格やパッケージの印象、採水地など、水を選ぶ基準はさまざまです。

飲料水を選ぶ際の基準として、次のような点に注目すべきでしょう。

• ミネラル成分
• ラベル表記
• 硬度

それぞれの項目について詳しく解説します。

ミネラル成分

健康のために水分補給を役立てたい方は、ミネラル豊富な商品を選んでみましょう。

飲料水からは生命維持に欠かせない水分のみならず、カルシウムやマグネシウムといったミネラル類も摂取可能です。

カルシウム、マグネシウム、カリウムは体内でさまざまな働きを持つミネラルであり、それぞれ「日本人の食事摂取基準」において摂取の目安となる量が示されています。※1

しかし令和元年度の「国民健康・栄養調査」では、これらのミネラルが摂取不足の傾向にあることが判明しています。※2

ミネラル不足を予防するためには、日頃からミネラル豊富な食材を含んだ食事の摂取が欠かせません。しかしミネラルを取り入れた食事の用意は手間がかかり、毎日の継続は難しいものです。

水分補給とミネラルを同時に摂取できれば、ミネラル不足も解消しやすくなるでしょう。

忙しい毎日の中、ミネラルを無理なく摂取するためにミネラル豊富な飲料水を取り入れてみてください。

ラベル表記

飲料水のラベルには「ナチュラルミネラルウォーター」や「ミネラルウォーター」「ボトルウォーター」などの表記があります。

それぞれ処理方法や由来する成分が異なるため、飲料水にこだわりたい方はそれぞれの特徴を参考にしてください。

「ボトルウォーター（ボトルドウォーター）」は、水道水や水道水源の飲料に適した水のことです。成分などは水道水の基準にあわせて調整されています。

「ミネラルウォーター」は採水と殺菌処理のほかに、ミネラル成分の加工や調整がおこなわれた水です。

「天然水」は、これらの水とは区別されています。

農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によると、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の処理をしていない水でなければ「天然水」と呼ぶことができません。

天然水とナチュラルウォーターは同じ意味で、中でもミネラルが一定以上溶け込んだ地下水を原水としているものが「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ばれます。

天然のミネラルを効率よく摂取したい場合には、ミネラル豊富なナチュラルミネラルウォーターを選ぶとよいでしょう。

水の硬度

飲みやすい商品を選ぶ場合は、水の硬度を参考にするとよいでしょう。

硬度の高い「硬水」は、ミネラル含有量が豊富な水として知られています。

カルシウムやマグネシウム、カリウムなどを非常に効率よく摂取できるため、ミネラル摂取の手段として最も優れた水です。

ただし、マグネシウム含有量の多い水は苦みを感じやすく、硬水を「口あたりが重い」「独特の風味がある」と感じる方も少なくありません。

また日本の水道水は大半が軟水であることから、日本人は軟水に慣れており硬水が体質にあわないこともあるでしょう。

一方で軟水は飲みやすいものの、ミネラルの補給手段としてはやや非効率です。

飲みやすさとミネラル含有量を両立させたい場合には、硬水と軟水の間の性質を持つ中硬水を選ぶとよいでしょう。

ミネラル豊富で飲みやすい水なら『のむシリカ』がおすすめ

一般的なナチュラルミネラルウォーターからは、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどを摂取できます。

数ある商品のなかでもおすすめなのが「のむシリカ」です。

次項より商品の特徴を詳しく解説するので、「ミネラル摂取を効率的におこないたい」「水分補給で健康ケアしたい」方はぜひチェックしてみてください。

シリカの重要性

シリカはコラーゲンやエラスチンをサポートする成分として知られている美のミネラルです。

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルと同様に、体内での生成ができません。

また加齢とともに体内のシリカ量は減少するため、年齢を重ねた方ほどシリカ摂取が重要となるでしょう。

吸収率が高いとされている飲料水からの摂取が、シリカ補給には効率的です。

美容・健康をサポート

ミネラル豊富なシリカは、健康ケアのための水分補給アイテムとしてもおすすめです。

コラーゲンやエラスチンは、皮膚のハリを保ち若々しい肌を作るために重要な成分です。

またコラーゲンは骨の成分でもあるため、骨を丈夫にする役割も担います。

シリカの十分な摂取で美容と健康、両方をサポートする効果が期待できるでしょう。

シリカ・ミネラル含有量を比較

「のむシリカ」を含めた複数の飲料水の成分を比較してみましょう。

【ナチュラルミネラルウォーター100mLあたりのミネラル含有量】

	ボルヴィック	シリカシリカ	のむシリカ
カルシウム	1.15mg	0.76mg	3.1mg
マグネシウム	0.80mg	0.21mg	1.4mg
カリウム	0.62mg	0.31mg	0.57mg
シリカ	記載なし	7.2mg	9.7mg

軟水のボルヴィックやシリカシリカは、まろやかな味わいで飲みやすいものの、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量はやや控えめです。

一方、硬度130mg/Lの「のむシリカ」はカルシウムやマグネシウムの含有量が多く、またシリカも豊富に含んでいることがわかるでしょう。

シリカに加え、カルシウムやマグネシウムの補給を効率的におこないたい方にも「のむシリカ」は適しています。

『のむシリカ』で爽快な毎日を過ごそう！

飲みやすくミネラルを豊富に含む、「のむシリカ」は飲料水としての活用のほか、料理やお茶などにも使いやすい点がメリットです。

お酒の水割りやお茶にコクや旨みを加えたい方、お米をほんのり甘く炊き上げたい方にもおすすめです。

中硬水の適度なミネラル量は、料理の味に影響を与えないことに加え、旨みを引き出す効果もあり、スープや鍋、煮物に炊飯など、さまざまな料理に活用できます。

ミネラルを補給できる、のむシリカを生活のさまざまな場面に取り入れて、爽快な毎日を過ごしましょう。

まとめ

かつて国内で販売されていたボルヴィックは、軟水ならではの飲みやすさが人気を集めていました。

しかしミネラル成分に注目が集まる現在は、飲みやすさとミネラル含有量とを両立したナチュラルミネラルウォーターの利用を検討する方が増えています。

水分補給とミネラル摂取を同時におこないたい場合は、ナチュラルミネラルウォーターの中でも飲みやすい中硬水がおすすめです。

健康志向の方は、ぜひナチュラルミネラルウォーターの、のむシリカを活用し毎日の健康維持に役立てましょう。

＜参考文献＞
※1 厚生労働省 | 日本人の食事摂取基準
※2 厚生労働省｜令和元年国民健康・栄養調査報告