ストレス緩和効果などのGABA（ギャバ）経口摂取は意味ない？学術や研究成果について解説

GABAにはストレス緩和をはじめとしたさまざまな効果があるとの報告がされており、健康維持に役立つ成分として注目を集めています。

GABAの経口摂取は効果がないとの声を聞いた方もいるかもしれませんが、実際に健康面での改善が見られた研究結果もあります。

本記事では、GABAの効果や推奨量を、研究成果を中心に解説します。

本記事を読めば、GABAに対して正しい理解ができます。GABAを日常生活に取り入れ、健康維持に役立てましょう。

GABA（ギャバ）の経口摂取は意味がない？

GABAの経口摂取は効果がないとの意見がある一方、効果を示す研究結果も存在します。こから詳しく解説します。

経口摂取は意味がないといわれる理由

GABAの経口摂取は効果がないといわれる背景には、経口摂取されたGABAが血液脳関門を通過できないと考えられることが理由です。

GABAは主要な抑制性神経伝達物質として知られており、主に脳内で作用します。

血液脳関門は、脳を守る重要な防御機構です。血液中の有害物質が脳に入るのを防ぐ一方で、必要な栄養素は通過させます。

しかし、GABAのような大きな分子は血液脳関門を通過できないと考えられてきました。

そのため、口から摂取したGABAは消化器系で分解されるか体外に排出されてしまい、脳に到達して本来の効果を発揮できないとされています。

経口摂取で効果が得られた研究事例がある

一方で、GABAの経口摂取が実際に効果を示した研究結果も報告されています。

たとえば、2022年に発表された京都府立大学の研究では、マウスにGABAを経口摂取させた結果、直後の摂食量が有意に低減されたと報告されています。

GABAが脳の満腹感を増大させ、摂食量の減少につながったとのことです。

また、別の研究では、GABAの経口摂取が自律神経系に影響を与えることが示されました。

2008年に発表された研究では、京都大学の男子学生にGABAを含有したカプセルを経口摂取させたところ、副交感神経活動の増加が見られたと報告されています。GABAが体のリラックス反応を促進する可能性を示しています。

GABA（ギャバ）摂取で得られる注目の効果とは

GABAの摂取には、さまざまな健康効果が期待されています。GABAは、幅広い効果が研究されており、多くの注目を集めている成分です。

GABAの主な効果について詳しく解説します。

ストレスを緩和する

GABAは脳内で抑制性の神経伝達物質として機能し、神経系の興奮を抑える働きがあるため、ストレス緩和や心身をリラックスさせる効果が期待されています。

日常生活でのストレス対策として、GABAサプリメントを摂取する方も増えています。

とくに、仕事や学業でのプレッシャーが高い時期や重要なイベント前など、ストレスが高まりやすい場面で使用する方が多くいるようです。

睡眠の質を改善する

GABAは副交感神経を優位にする神経伝達物質で、睡眠の質を改善する効果があります。

脳内のGABAレベルが上昇すると脳の活動が鎮静化され、睡眠へと導かれやすくなります。

とくに、ストレスや不安による不眠に悩む方は、GABAを摂取するとよいかもしれません。

「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」「朝早く目が覚める」などの症状改善に期待できるでしょう。

血圧を低下させる

GABAには血圧を低下させる効果があります。GABAの血圧低下作用は、主に血管収縮の抑制作用によるものです。

交感神経が興奮して放出されるノルアドレナリンにより、血管は収縮し血圧が上昇します。GABAはノルアドレナリンの分泌を抑制する作用があり、摂取により血圧が低下します。

血圧が高めの方や正常血圧者が摂取しても血圧変動がなく、誰でも安全に摂取できる成分です。

なお、薬物療法と併用して、自然に血圧をコントロールできる手段として注目されています。

肌弾力を維持する

GABAには肌の弾力を維持する効果がある点も注目されています。

GABAの肌弾力維持効果は、主にコラーゲン産生の促進と関連していると考えられています。コラーゲンは肌の弾力性を保つ重要なタンパク質で、加齢とともに減少します。

とくに、年齢とともに肌の弾力低下を感じ始めた方には、GABAの肌弾力維持効果が魅力的に感じるでしょう。

化粧品やスキンケア製品のみでなく、内側から肌を若々しく保つ成分として注目されています。

活力を維持する

GABAには活力を維持する効果がある点も注目されています。抑制性の神経伝達物質であるGABAが活力を維持することは矛盾しているように思えるかもしれません。

しかし、GABAの作用は単純な抑制のみではありません。

GABAには成長ホルモンの分泌促進作用があり、活力を維持したり向上したりすることに貢献できると考えられています。

GABAの摂取により、ストレスを適度に抑制し、持続的な活力維持につながる可能性があります。

中性脂肪増加を抑制する

GABAの摂取により、体内の中性脂肪増加を抑制する効果が期待されています。中性脂肪は、体内でエネルギーとして貯蔵される脂質の一種です。

しかし、中性脂肪が体内に過剰に蓄積されると、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。

GABAが中性脂肪の増加を抑制するメカニズムは、内臓機能の活発化によるものです。

内臓の働きが活発になるため、消費エネルギー量を向上させ、 血中のコレステロールや中性脂肪をコントロールして脂質代謝を促すと考えられています。

食べ過ぎを予防する

GABAは神経伝達物質としての特性と密接に関連しているため、食欲を適切にコントロールし、食べ過ぎを予防する効果が期待されています。

GABAが食べ過ぎを予防する主なメカニズムは、脳内の満腹中枢に対して刺激をおこなうことです。京都府立大学の研究では、脳の満腹感を高めて摂食量の低下につながる研究結果もあります。

GABA（ギャバ）を効果的に摂取する方法

GABAの効果を最大限に引き出すためには、適切な摂取が重要です。GABAを効果的に摂取するための具体的な方法を紹介します。

1日の摂取量の目安を守る

GABAの効果を得るためには、1日の摂取量を守ることが重要です。

美味技術研究会誌に掲載された「ギャバ（GABA）の効能と有効摂取量に関する文献的考察」によると、1日30mg以上のGABA摂取が理想的であるとされています。

また、同誌の報告によれば、効果別に有効性が認められた用量は次のように記載されています。

• 精神安定作用：1日あたり26.4～70mg
• 血圧降下作用：1日あたり10～80mg

ただし、個人の体質や健康状態で最適な摂取量は異なります。とくに、サプリメントを使用する場合には製品の推奨量を守り、必要に応じて医療機関に相談しましょう。

腸内環境を整える

GABAの効果を最大限に引き出すためには、腸内環境を整えることが重要です。GABAは直接脳に運ばれるわけではなく、腸内の受容体を介して吸収されます。

腸内環境を維持すればGABAの吸収効率がよくなり、結果として健康面で得られる効果が大きくなる可能性があります。腸内環境を整える方法は、次のとおりです。

• 食物繊維を十分に摂取する
• 発酵食品（ヨーグルト、キムチ、納豆など）を積極的に取り入れる
• プロバイオティクスやプレバイオティクスを含む食品を摂取する
• ストレスを管理し、十分な睡眠をとる
• 適度な運動をおこなう

上記の方法を習慣として日常生活に取り入れれば、腸内環境を改善してGABAの効果を最大化できます。

ビタミンB6を含む食材と一緒に摂取する

GABAの効果を高めるためには、ビタミンB6を含む食材との同時摂取が推奨されています。ビタミンB6はタンパク質をアミノ酸に分解するサポートをおこない、GABAなどの神経伝達物質の合成を促進する重要な役割を果たすためです。

ビタミンB6を含む食材には、次のものがあります。

ビタミンB6を含む食材
・かつお ・まぐろ ・鮭 ・鶏肉 ・豚肉 ・バナナ ・赤パプリカ ・さつまいも ・玄米

上記の食材とGABAを一緒に摂取すれば、GABAの効果を最大限に引き出せます。ただし、バランスのとれた食事に取り入れることが重要です。

サプリメントを活用する

GABAを効果的に摂取する方法として、サプリメントの活用があります。サプリメントの使用は、手軽に一定量のGABAを摂取できる便利な選択肢です。GABAサプリメントには、主に次のような利点があります。

GABAサプリメントのメリット	概要
摂取量の管理が容易	サプリメントは一定量のGABAが含まれているため、必要な摂取量を簡単に把握できる。
高濃度のGABAを摂取可能	食品から摂取する場合と比べて、より高濃度のGABAを効率的に摂取できる。
日常生活に取り入れやすい	忙しい現代生活の中でも、サプリメントなら簡単に継続的な摂取ができる。
他の栄養素との組み合わせもしやすい	ビタミンB6など、GABAの効果を高める他の栄養素と組み合わせたサプリメントも市販されている。

ただし、サプリメントはあくまでも食生活を補完するものです。バランスのとれた食事と健康的なライフスタイルを基本とし、必要に応じてサプリメントを活用してください。

日々の健康ケアなら『のむシリカ』でミネラル摂取を効率的に！

健康的な生活を送るためには、GABAに加え、適切なミネラル摂取が重要です。中でも「のむシリカ」は、効率的にミネラルを摂取できることで注目を集めています。

ここからは、のむシリカの特徴とメリットについて詳しく解説します。

体内生成できないシリカを補給できる

シリカは健康維持に重要なミネラルですが、体内では生成できません。そのため、食事などからの継続的な摂取が必要です。のむシリカは、シリカを効率的に補給できる飲料として注目されています。

1日に10mg〜40mgのシリカが健康維持のために必要ですが、のむシリカ1Lのシリカ含有量は97mgです。のむシリカはシリカを豊富に含有しており、効率的に補給できます。

豊富なミネラルを黄金比で摂取

のむシリカは、シリカをはじめ、他のミネラルも豊富に含んでいます。他のミネラルウォーターとミネラル含有量を比較した表が次のものです。

	のむシリカ	サントリー天然水	いろはす（清田）
カルシウム	31.0mg	1.0～24.0mg	6.8mg
マグネシウム	14.0mg	0.2～11.0mg	3.6mg
カリウム	5.7mg	0.4～7.0mg	1.6mg
シリカ	97mg	ー	ー

のむシリカは他の一般的なミネラルウォーターと比べて、シリカをはじめとするミネラルを豊富に含んでいることがわかります。

とくにカルシウムやマグネシウムの含有量は顕著に高く、体内への吸収効率がよい2：1の割合で含まれています。日々の水分補給をのむシリカでおこなえば、必要なミネラルを効率的に摂取でき、手軽に健康維持に役立てられるでしょう。

ホットでもミネラル量はそのまま

のむシリカの魅力的な特徴は、温めても含有ミネラル量が変化しない点です。水を沸騰させると、溶存していたミネラルが析出し、ミネラル量が減少する可能性があります。

しかし、のむシリカの成分含有量は、加熱殺菌後の成分量を表示しています。のむシリカには長い歳月をかけてミネラルが溶け込んでいるため、沸騰させてもミネラル量は変わりません。

冬場や寒い日には、温かいのむシリカを飲んで体を内側から温めながら必要なミネラルを摂取できます。

とくに、冷たい飲み物が苦手な方や、温かい飲み物で体を温めたい方は重宝するでしょう。

また、のむシリカは温かい料理にも活用できる点もメリットです。スープの素材として使用すれば、料理にもミネラルをプラスできます。

のむシリカは温度にかかわらずミネラル量が一定であるため、さまざまな飲用方法や用途に柔軟に対応できます。

日々の生活の中で、より効果的かつ便利にミネラル摂取をおこないたい方には、のむシリカが理想的な選択肢といえるでしょう。

GABA（ギャバ）が気になる方によくある質問

GABAに興味を持つ方が増えていますが、同時にさまざまな疑問も生まれています。GABAに関してよく寄せられる質問と回答を紹介します。

GABA（ギャバ）摂取による副作用はある？

一般的に、GABAは安全性の高い物質とされており、摂取推奨量である30mg程度であれば副作用を認めた例は報告されていません。

ただし、過剰摂取で副作用が生じる可能性があることが「ギャバ（GABA）の効能と有効摂取量に関する文献的考察」に記載されています。

具体的には、神経系抑制が過剰になり、意識混濁や麻痺症状を呈する可能性が指摘されています。

しかし、食品で得られるGABAは上記のリスクがあるほどの量ではありません。実際には過剰摂取の問題はないと考えてよいでしょう。

GABA（ギャバ）を摂取できる食べ物は？

GABAはさまざまな食品に含まれています。日常的な食事を通じてGABAを摂取できるため、健康の一環として取り入れやすい成分です。GABAを多く含む食品には、主に次のものがあります。

GABAを含む食品の種類
・キムチ ・たくあん ・奈良漬 ・しば漬 ・メロン ・ワイン ・ビール ・野菜ジュース ・発芽 ・玄米 ・ご飯

上記の食品を日々の食事に取り入れれば、GABAを摂取できます。

ただし、食品から摂取できるGABAは少量です。特定の効果を期待する場合は、食事とサプリメントを組み合わせるなど、必要量を確保できる摂取方法を検討しましょう。

GABA（ギャバ）の過剰摂取による影響は？

GABAは一般的に安全性が高いとされていますが、過剰摂取には注意が必要です。

GABAの適切な摂取量は個人の体質や目的により異なりますが、過剰摂取すればさまざまな影響が生じる可能性があります。

GABAの過剰摂取による主な影響には、腹痛や下痢などの胃腸トラブル、疲労感などがあります。

なお、長期的なGABAの過剰摂取の影響については、まだ十分な研究がなされていません。

GABAの摂取量は、自身の体質や健康状態にあわせてください。もし、GABAを摂取して不調を感じた場合は、医療機関に相談しましょう。

まとめ

GABAは、ストレス緩和や睡眠改善など、多様な健康効果が注目されている神経伝達物質です。経口摂取の効果については議論がされているところですが、各研究で有効性が示されています。

GABAの効果的な摂取目安量は1日30mg以上です。なお、GABAの合成を促進するビタミンB6との併用も効果的です。

サプリメントの活用も一つの方法ですが、キムチや玄米など日常の食事からもGABAを摂取できます。

摂取推奨量における副作用の報告はありませんが、過剰摂取には注意が必要です。GABAを適切に摂取し、健康的な生活を維持しましょう。

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