ウォーターサーバーは雑菌だらけ？衛生的に利用するためのメンテナンス方法を解説

ウォーターサーバーは、家庭やオフィスで気軽に水が飲める製品です。

しかし、インターネット上では、雑菌が繁殖しやすいといった情報も少なくないため、衛生面に不安を感じている方もいるでしょう。

本記事では、ウォーターサーバーは雑菌が繁殖しやすいかどうかについて解説します。

また、ウォーターサーバーを衛生的に利用するためのメンテナンス方法についても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

ウォーターサーバーは雑菌だらけなのか？

インターネット上で、ウォーターサーバーには雑菌が含まれているといった情報を目にすることもあるでしょう。

研究結果によれば、適切に使用していれば健康被害をもたらす雑菌は含まれていないことがわかっていますが、雑菌が繁殖しない可能性はゼロではありません。

ここからは、ウォーターサーバーの雑菌に関する研究結果や、ウォーターサーバーに雑菌が繁殖する原因について詳しく解説します。

研究結果「健康被害をもたらす雑菌は含まれていない」

ここでは、ウォーターサーバーの雑菌に関する研究のなかでも、2013年に東京都生活文化局消費生活部がおこなった研究を紹介します※1。

この研究では、5つの機種のウォーターサーバーを使用して、約3か月間にわたり雑菌（一般細菌）の検査をおこないました。

その結果、一部のウォーターサーバーからは雑菌が検出されたものの、健康被害をもたらす雑菌は含まれていないことがわかりました。

ウォーターサーバーに雑菌が繁殖する原因

ウォーターサーバーに雑菌が繁殖する主な原因は、外気の侵入や、蛇口や内部の汚れによるものです。

ウォーターサーバーのタンクは密閉されていますが、水を出すたびに外気が入ります。

外気に含まれる微生物が水中に混入すると、雑菌が繁殖するおそれがあります。

また、蛇口や内部のパイプなどに付着した汚れやカルキも、雑菌の栄養源です。

とくに蛇口付近は汚れが付きやすく、触れないようにしても、ホコリが付いたりカビが生えたりする場合があります。

ここからは、雑菌の繁殖を防ぐためのメンテナンス方法について紹介します。

ウォーターサーバーの雑菌の繁殖を防ぐためのメンテナンス方法

ウォーターサーバーのメンテナンスをおこなう際は、次の3つのポイントに注意しましょう。

• ホコリが溜まりやすい「本体や背面」
• ボトル交換時に汚れやすい「ボトルと本体の接続部分」
• サーバー内に雑菌が入りやすい「給水口」

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

ホコリが溜まりやすい「本体や背面」

ウォーターサーバーの本体や背面はホコリが溜まりやすい箇所で、ホコリは雑菌の養分になります。

また、ホコリはハウスダストや電気部品の故障、発火の原因になるおそれもあります。

ホコリを防ぐためには、柔らかい布や掃除機などで定期的に拭き取ることがおすすめです。

メンテナンスをおこなう際は、ウォーターサーバーの電源を切り、本体の熱が冷めるまで待ってから掃除するようにしましょう。

とくに、背面にある通気口は空気の流れが悪くならないように注意が必要です。

ボトル交換時に汚れやすい「ボトルと本体の接続部分」

ボトルと本体の接続部分は、ボトル交換時に水が跳ねることでカビが発生しやすい箇所です。

ボトル交換時に水が跳ねた場合は、必ず水滴を拭き取りましょう。

また、定期的に接続部分を消毒液で拭くこともおすすめです。

アルコールスプレーで殺菌し、清潔なふきんで水気を取りましょう。

サーバー内に雑菌が入りやすい「給水口」

給水口はサーバー内に水を送る部分ですが、空気中の雑菌やホコリが入り込みやすい箇所です。

給水口を清潔に保つためには、定期的にアルコール系衛生剤を含ませた専用のブラシや綿棒で掃除するとよいでしょう。

掃除を終えたら、水やお湯を流して給水口の内部の汚れを洗い流します。

ここで紹介した3つのポイントを守ることで、ウォーターサーバーの水を清潔に保ち、おいしく飲むことができます。

ウォーターサーバーを長く安心して利用するためにも、適切なメンテナンスを心がけましょう。

なお、ウォーターサーバーの電源は切らないことも重要です。

電源を切るとサーバー内の温度が下がり、雑菌の繁殖を促進するおそれがあるため、水の衛生状態を保つためにも、電源は入れたままにしましょう。

雑菌の繁殖を防げるウォーターサーバーの選び方

雑菌が繁殖したウォーターサーバーの水は体調不良の原因になる恐れがあるため、出来るだけ雑菌が繁殖しにくいウォーターサーバーを選ぶことが大切です。

雑菌の繁殖を防ぐためには、次の4つのポイントを考慮してウォーターサーバーを選びましょう。

• 使い捨てのワンウェイボトルを選ぶ
• 自動クリーン機能が搭載された機種を選ぶ
• エアフィルター・UV除菌が搭載された機種を選ぶ
• 定期メンテナンスの手厚さで選ぶ

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

使い捨てのワンウェイボトルを選ぶ

ウォーターサーバーは、使い捨てタイプのワンウェイボトルを選ぶことが大切です。

使い捨てタイプであれば、使い切ったあとの容器はそのまま廃棄できます。

そのため、ボトル内に雑菌が入り込む可能性が低く、衛生的です。

また、ボトル交換時に空気に触れる時間も短く、雑菌の繁殖を防げるでしょう。

自動クリーン機能が搭載された機種を選ぶ

自動クリーン機能が搭載された機種を選ぶことも大切です。

自動クリーン機能は、ウォーターサーバー内部の配管やタンクを自動的に洗浄したり消毒したりする機能です。

自動クリーン機能があれば、洗浄や消毒を手動でおこなう手間が省けるのみならず、定期的に雑菌を除去できます。

自動クリーン機能がない機種では、手動で洗浄や消毒をおこなう必要がありますが、手動では十分に清掃できないおそれもあるため、自動クリーン機能が搭載された機種の方が安心です。

エアフィルター・UV除菌が搭載された機種を選ぶ

エアフィルターやUV除菌が搭載された機種を選ぶこともおすすめします。

エアフィルターは、ウォーターサーバー内部に入る空気中のホコリや花粉などを除去する機能です。

また、UV除菌はウォーターサーバー内部に入る空気中の細菌やウイルスなどを紫外線で殺菌する機能です。

エアフィルターやUV除菌の機能があれば、ウォーターサーバー内部に雑菌が侵入するリスクを軽減できるでしょう。

定期メンテナンスの手厚さで選ぶ

本体の交換や定期メンテナンスの手厚さでウォーターサーバーを選ぶことも有効です。

定期メンテナンスでは、ウォーターサーバーの専門スタッフが定期的に訪問し、ボトルや機器の交換、点検などをおこないます。

定期メンテナンスにより、ウォーターサーバーの状態を常に良好に保てるでしょう。

訪問頻度やメンテナンスの内容については、メーカーにより異なるため、確認してみましょう。

衛生面で安心できる人気のウォーターサーバー5選

ウォーターサーバーを選ぶ際は、水の味や品質のみならず、衛生面も考慮する必要があります。

ここからは、自動クリーン機能の搭載有無やメンテナンスなどの観点から、衛生面で安心できる人気のウォーターサーバーを5つ紹介します。

サントリー天然水ウォーターサーバー

サントリー天然水ウォーターサーバーは、ペットボトルで販売されているサントリー天然水をウォーターサーバーから飲むことができます。

おいしさキーパーと呼ばれる自動クリーン機能を備えているのみならず、使い捨てのワンウェイボトルの採用により、衛生面でも安心できます。

水の品質のみならず、衛生面でも優れたウォーターサーバーといえるでしょう。

コスモウォーター smartプラス

コスモウォーター smartプラスは、省スペースでコンパクトなボディが人気のウォーターサーバーです。

Wクリーン機能と呼ばれる独自特許技術により、タンク内に取り込まれる外気をクリーンな状態に保ちます。

また、48時間ごとに熱水を自動循環させ、サーバー内もクリーンな状態に保ちます。

ボトルも密閉型のワンウェイボトルで、120項目以上の独自基準で品質管理されている点もポイントです。

プレミアムウォーター cado×PREMIUM WATER

プレミアムウォーター cado×PREMIUM WATERは、シンプルでマットな質感のおしゃれなデザインを採用したウォーターサーバーです。

水は各採水地から汲み上げた非加熱処理の天然水で、使い捨てのワンウェイボトルを採用しています。

温水タンクのお湯を冷水タンクに循環させ、タンク内を熱殺菌する加熱クリーンシステムを搭載しているため、タンク内が常に清潔な状態に保たれます。

ハミングウォーター flows（フローズ）

ハミングウォーター flows（フローズ）は、水道水給水方式を採用しているウォーターサーバーです。

水道水を注いで利用するため、ボトルの受け取りや交換などの面倒な作業を省けます。

定期メンテナンスが不要な構造のため、日常の簡単なお手入れのみで利用できます。

UV殺菌機能も付いており、安全性に配慮されていることも特徴です。

アクアクララ アクアスリム（AquaClara AQUA SLIM）

アクアクララ アクアスリムは、シンプルで置き場を選ばないデザインが人気のウォーターサーバーです。

天然水ではなく、原水をRO膜（逆浸透膜）でろ過することで、水分子以外の不純物を取り除いたRO水を利用しています。

メンテナンス資格を持つ専任スタッフが2年に1回、定期メンテナンスを実施しているため、衛生面でも安心です。

品質管理が徹底された『のむシリカ』は水分とミネラル補給に最適！

いつでもお湯や水を利用できるウォーターサーバーは便利ですが、衛生管理をしていても雑菌が気になる方もいるでしょう。

品質管理が徹底されたナチュラルミネラルウォーターののむシリカは、水分のみならず、ミネラルの補給にも適しています。

たとえば、のむシリカ1Lあたりのミネラル含有量は次のとおりです。

• シリカ：97mg
• カルシウム：31mg
• マグネシウム：14mg

ほかのナチュラルミネラルウォーターと比較してみましょう。

フィジーウォーターのミネラル含有量は次のとおりです。

• シリカ：93mg
• カルシウム：18mg
• マグネシウム：15mg

日田天領水のミネラル含有量は次のとおりです。

• シリカ：90mg
• カルシウム：9mg
• マグネシウム：2mg

のむシリカは、ほかの商品と比較しても、シリカをはじめ、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれていることがわかります。

のむシリカには、ほかにも次のような特徴やメリットがあります。

• 無菌充填システムによるボトリングのため長期保存OK
• 熱に強く料理にも活用できる

ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

無菌充填システムによるボトリングのため長期保存OK

のむシリカは、無菌充填システムによりボトリングされているため、長期保存が可能です。

ボトルは、UV殺菌と除菌されたクリーンエアで殺菌されているほか、天然水も130℃で10秒間加熱殺菌されており、未開封であれば約2年間保存できます。

外出用の水をまとめ買いしたい方にもおすすめです。

熱に強く料理にも活用できる

水はカルシウムとマグネシウムの含有量の多い順に硬水、中硬水、軟水と分類されますが、のむシリカは中硬水のため、ミネラルを豊富に含みながらも口あたりがよく、飲みやすいことが特徴です。※2。

また、のむシリカに含まれるミネラルは、加熱しても含有量が大きく変わらないため、お茶や料理にも活用可能です。

のむシリカは、そのまま飲むことはもちろん、料理との相性もよいナチュラルミネラルウォーターといえるでしょう。

まとめ

ウォーターサーバーは、メンテナンスを怠ると雑菌が繁殖するおそれがあるため、適切なメンテナンスが欠かせません。

これからウォーターサーバーを利用しようと検討している方は、できるだけ雑菌の繁殖を防げるウォーターサーバーを選び、メンテナンスにも気を付けましょう。

また、ウォーターサーバーの雑菌が気になる方は、品質管理が徹底されたナチュラルミネラルウォーターののむシリカも検討してみてください。

＜参考文献＞
※1 東京都生活文化局消費生活部 ウォーターサーバーの安全性に関する調査
※2 西条市｜水の歴史館　硬い水と軟らかい水
※商品の情報は公式サイトを参考にしています