シリカ（ケイ素）の含有量が多い食品ランキング！シリカ成分の効果や毒性についても解説

シリカ（ケイ素）は体内で生成できない成分であるため、食品から摂取する必要があります。

しかし、どの食品に多く含まれているのかわからない方が多いでしょう。

また、シリカ成分が健康に与える具体的な効果もあまり広く知られていません。

ミネラル成分のシリカは、穀類や野菜、海藻類など私たちの身近な食品に多く含まれているほか、食品添加物にも使用されています。

シリカ不足が気になる方は、本記事で紹介するシリカ含有量の多い食品を積極的に摂取しましょう。

シリカの効果や効率よく摂取する方法についても詳しく解説するため、シリカを取り入れて健康な毎日を送りたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

シリカ（ケイ素）とは？特徴と効果

ミネラル成分であるシリカ（ケイ素）には、どのような特徴があるのか説明できる方は少ないでしょう。

まずは、シリカ成分について次の3つの視点から解説します。

• 特徴・役割
• 効果
• 安全性・毒性

特徴・役割

ケイ素は骨に存在する成分で、丈夫な骨を作るのに役立ちます。そのため、シリカを十分に摂取すると、骨の健康維持に役立つ可能性があります。

また、ケイ素は爪や髪を構成する元素の一つです。爪の形成が十分におこなわれないと爪がもろくなり、割れる、欠けるといったトラブルが起こりやすくなります。

髪の形成に支障が出ると、枝毛が増える、髪が千切れやすくなる、髪のコシが失われるなど、美容面のトラブルに見舞われることもあります。

シリカを補給して、爪や髪の健康をサポートしましょう。

効果

ケイ素は爪や髪といった、美容に関わる部位を構成するミネラルで美容効果が期待できます。

皮膚の構成にもケイ素が関係しているため、ケイ素をシリカの形で十分に摂取すれば、皮膚の健康維持ができる可能性があります。

安全性・毒性

シリカは、食品衛生法第13条第3項にて「人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの」として安全性が認められたミネラル成分です。※1

また、シリカは医薬品GLP基準の安全性試験においても、遺伝毒性がないと証明されています。

過剰に摂取したとしても、不要分は尿として排出されるため問題なく取り入れられます。

シリカによる副作用の報告がないことからも、安心して摂取できる成分といえるでしょう。

シリカは何に入ってる？身近な用途

シリカが含まれる私たちの身近なものとして、主に次の4つが挙げられます。

• 食品
• 食品添加物
• 飲料水
• 水道水

それぞれについて詳しく解説するため、シリカ不足を補う際の参考にしてみてください。

食品

シリカが多く含まれる食品は次のとおりです。

• 穀類
• 植物性食品
• 海藻類

シリカは肉や魚にも含まれるミネラル成分ですが、シリカを土壌から直接吸収する穀類や植物性食品の方が効率よく摂取できます。

また海中にもシリカは存在するため、海藻類からも摂取可能です。

普段の主食を玄米やアワに変えたり、シリカが多く含まれるほうれん草やゴボウなどの野菜を食事に加えたりすると、無理なく摂取できるでしょう。

シリカは野菜の皮部分に豊富に含まれているため、調理の際は皮ごと使用することをおすすめします。

食品添加物

シリカは、二酸化ケイ素や微粒二酸化ケイ素の状態で食品添加物としての使用が認められている成分です。

シリカのもつ、吸着性や多孔質の性質を活用して、ろ過工程や固結防止、流動性改良など幅広い目的で使用されています。

たとえば、ビールやみりんの混濁防止のためにろ過工程で使用されたり、砂糖やふりかけなどの粉末食品が湿気によりダマになるのを防ぐ目的で添加されたりします。

食品添加物として使用される非結晶性のシリカは不溶性であり、体内で吸収されずに排出される点が特徴です。

飲料水

市販の飲料水にもシリカは含まれており、シリカに特化した「シリカ水」も多く販売されています。

最近はコンビニやスーパー、通販で手軽に購入できるシリカ水も増えてきましたが、シリカの含有量は飲料水それぞれで異なります。

食品よりも飲料水の方がシリカを効率よく摂取できますが、シリカ水を取り入れる際はシリカ含有量やそれに伴う飲みやすさなどを考慮して、自身に最適なものを選ぶ必要があるでしょう。

水道水

私たちが普段使用している水道水にも、シリカは含まれています。

水道水は、川の水や地下水などを浄水処理して有害物質やウイルスを除去したものです。

川の水には土壌から溶け込んだシリカが含まれているため、私たちは知らず知らずのうちに水道水からシリカを摂取しています。

また、地下水中のシリカ濃度はほぼ一定であり、地域による差はないといわれています。

シリカの含有量が多い食品・食べ物ランキング！

美容や健康のために食品からもシリカを摂取したいと考えている方に向けて、シリカ含有量が多い食品をまとめました。

年々減少するシリカを補うためにも、ここで紹介する食品を積極的に取り入れましょう。

穀物類

肉や魚にもシリカは含まれますが、土壌からシリカを吸収している穀物類の方が効率よくシリカを摂取できます。

穀物のなかでも、とくにシリカが多く含まれるものは次のとおりです。

• 玄米
• アワ
• トウモロコシ
• オーツ麦
• 大麦

穀類である米にもシリカが含まれていると思われがちですが、普段私たちが食べているような精米された白米には微量のシリカしか含まれていません。

したがって、普段の食事からシリカを摂取しようと考える方は、玄米への変更がおすすめです。

野菜類

シリカが多く含まれる野菜には次のようなものがあります。

• ゴボウ
• ほうれん草
• さつまいも
• じゃがいも
• アスパラガス

シリカを摂取するためにこれらの野菜を取り入れるのなら、皮まで活用する、生のまま食べるなどの工夫を加えましょう。

皮の部分にはシリカのほか、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。

また、シリカは熱により成分が破壊される可能性があるため、生のまま食べることがおすすめです。

海藻・魚介類

シリカは、海藻や魚介類にも含まれています。

とくに、次のものを積極的に摂取しましょう。

• 乾燥わかめ
• 青海苔
• ひじき
• はまぐり

海藻には、シリカのほかにもカルシウムやマグネシウムなどミネラルが豊富に含まれています。

このように、私たちの身近な食品にもシリカは含まれていますが、特定のものに偏らず、さまざまな食品からシリカを摂取できるとよいでしょう。

栄養バランスが整い、健康的な食生活となります。

シリカ水とは？効果ない？

食品からシリカを摂取しようと考えると食生活の見直しが必要となるため、ハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。

シリカ水であれば、無理なく日常生活に取り入れられるでしょう。

ここからは、シリカ水の効果やメリットについて詳しく解説します。

シリカ水の特徴・効果

シリカ水とは、シリカ（ケイ素）が含まれている水のことです。

食品から十分なシリカを摂取しようとすると、食生活を大きく変える必要がありますが、シリカ水であれば普段の飲料と置き換えるのみで手軽にシリカが摂取できます。

シリカ水には、次のような効果が期待できます。

• 食品からは不足しがちなミネラルが補える
• 体のコンディションを整える
• 肌や髪、爪の美容維持をサポートする

シリカは年齢とともに体内から減少する成分です。

年齢による健康や美容の悩みを抱えている方は、シリカ水の摂取で改善できる可能性があります。

飲料水からシリカを摂取するメリット

普段の飲料をシリカ水に変えることで、不足しがちなミネラルを補給できるのみならず、健康維持に必要不可欠な水分補給がおこなえる点は大きなメリットです。

人間は1日に2.5Lの水が必要で、そのうち飲み水からは1.2L摂取しなければなりません。※2

水分不足は脱水症や熱中症、さらには循環不全などを引き起こす可能性があるため、水分補給はこまめにおこなう必要があります。

シリカ水を日常生活に取り入れれば、体に必要な水分とミネラルが同時に摂取できて非常に効率的です。

シリカ水を飲み続けるとどうなる？

シリカ水を飲み続けると、体にさまざまな効果が期待できます。

• 肌のハリがよくなる
• 髪にコシやツヤが生まれる
• 体の老化防止をサポートする
• 体のコンディションを整える
• 骨を強くする

シリカは、コラーゲンやエラスチンなど肌を構成する成分を結び付ける働きをします。

したがって、シリカ水を飲み続けることで肌にハリが生まれたり、髪が健康的になったりする効果が期待できます。

また、シリカには骨密度を高める効果も期待できることから、いつまでも生き生きとした毎日を送りたい方は、日常的にシリカ水を摂取するとよいでしょう。

手軽なシリカ摂取なら『のむシリカ』がおすすめ

シリカを効率的に摂取したい方には、国内で採水されているナチュラルミネラルウォーター「のむシリカ」がおすすめです。

のむシリカにはシリカが豊富に含まれており、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルもバランスよく摂取できます。

のむシリカの特徴について、さらに詳しく解説します。

いつでも手軽にシリカを補給できる

「のむシリカ」を日常生活に取り入れれば、いつでもどこでも手軽にシリカを補給できます。

食品からシリカを摂取する場合、主食を玄米に変えたり野菜を調理したりと、手間がかかる点がデメリットです。

一方のむシリカは、そのまま飲めば不足しがちなミネラル成分が補給でき、手間も時間もかかりません。

また、持ち運びにも便利な500mLサイズも販売されているため、外出先やオフィスでの水分補給にも重宝するでしょう。

のむシリカは苦みの少ない中硬水で、料理やお茶との相性も抜群です。

飲む以外にも幅広いシーンで活躍するため、より効率よくミネラルを補給できる点も大きな魅力といえます。

黄金比のミネラル成分で美容・健康サポート

のむシリカには、カルシウムとマグネシウムが吸収効率の高い2:1の黄金比で含まれています。

【ナチュラルミネラルウォーター100mLあたりのミネラル含有量および硬度】

	シリカシリカ	FIJI WATER	のむシリカ
カルシウム	0.31mg	1.8mg	3.1mg
マグネシウム	0.21mg	1.5mg	1.4mg
カリウム	0.76mg	0.5mg	0.57mg
シリカ	0.72mg	9.3mg	9.7mg
硬度	28mg	106mg	130mg

マグネシウムもシリカ同様に体を構成する重要なミネラルのため、意識して摂取する必要があります。

のむシリカでシリカとマグネシウムを効率的に摂取しましょう。

シリカ・食品に関するよくある質問

シリカや食品に関する疑問や気になる点のなかで、よく寄せられる質問について回答します。

シリカ水を飲んではいけない人とは？

妊娠中や授乳中の方は、シリカ水の過剰摂取に注意しなければなりません。

胎児や乳児はミネラルの消化能力が未発達であり、体に負担がかかる可能性があります。

また、基礎疾患があり薬を服用している方もシリカ水の摂取には慎重になるべきです。

シリカ水に含まれる豊富なミネラルが薬に悪影響を及ぼす可能性があるため、シリカ水を摂取する場合は医師に相談しましょう。

シリカ水の飲み過ぎは肝臓に悪い？

シリカは肝臓を構成するミネラルであるため、むしろよい影響をもたらします。

シリカは、肝臓の細胞膜を強化して肝臓の機能を改善する働きをする成分です。

十分にシリカを摂取すれば、有害物質を解毒したり体外に排出したりする肝臓の能力が高まります。

ただし、シリカ水を過剰に摂取すると体内のミネラルバランスが崩れる可能性があるため、適量摂取を心がけましょう。

透析療法中にシリカ水を飲んでもよい？

透析治療中の方は、シリカ水の過剰摂取には注意が必要です。

透析治療中は、リンやカリウムなどのミネラルの調整がうまくいかず、高リン血症や高カリウム血症などを引き起こすリスクがあります。

透析治療中の方は、シリカ水のほか食事からのミネラル摂取量も抑える必要があるでしょう。

エネルギーは不足なく摂りながらも、塩分量は抑えるような食事管理を心がけてください。

シリカ水は腎臓に負担がかかるって本当？

胃や腎機能に障害がある方は、シリカ水の摂取は避けた方がよいでしょう。

なぜなら、シリカ水にはシリカのほかにもカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれているからです。

胃や腎機能に障害がある場合、不要なミネラル成分の排出機能が低下しており、ミネラルの蓄積による健康被害が生じる可能性があります。

普段の飲料水は、ミネラル成分が少ないものを選ぶようにしてください。

1日あたりのシリカ摂取目安は？

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」には、1日あたりのシリカ摂取量目安や目標量は設定されていません。

シリカの摂取量を考える際は、1日に体内でどれくらいのシリカが消費されているのかを考えるとよいでしょう。

食品向け出荷量を基にした調査では、ヒト1日あたりの微粒二酸化ケイ素の摂取量は0.31mgほどであると推定されています。

シリカゲルと乾燥材の違いは？

乾燥剤は、用途や目的によりさまざまな種類が使い分けられており、その一つにシリカゲルがあります。

乾燥剤は、食品や薬品が湿気により劣化するのを防ぐためのものです。

塩化カルシウムや合成ゼオライトなどさまざまな種類がありますが、シリカゲルは原料の二酸化ケイ素の多孔質な性質を活かした乾燥剤です。

二酸化ケイ素は大きな表面積を作り出せるため吸着性が高く、一般的に用いられています。

まとめ

シリカ（ケイ素）は、私たちの身近な食品や飲料水、さらには食品添加物にも含まれていることがわかりました。

ミネラル成分であるシリカ不足を気にする方は、本記事で紹介したシリカを多く含む食品を積極的に摂取しましょう。

また、シリカの効果をより実感するためには、吸収率が高いナチュラルミネラルウォーターもおすすめです。

シリカを含むナチュラルミネラルウォーターを料理に活用すれば、野菜とナチュラルミネラルウォーターの両方に含まれるシリカを摂取できます。

シリカの不足を解消し、健康や美容のサポートに役立てましょう。

＜参考文献＞
※1　独立行政法人医薬品医療機器総合機構｜酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い ー高マグネシウム血症ー
※2　国土交通省｜「健康のために水を飲もう」推進運動