レッドブルのカフェイン含有量はどれぐらい？効果の持続時間や摂取目安量を解説

エナジードリンクであるレッドブルは、日本でも人気の炭酸飲料です。眠気覚ましや疲労回復などの効果が期待できます。

しかし「カフェイン含有量はどのくらいだろう」と、疑問に思う方も多いでしょう。

レッドブル1本（250ml）には、80mgのカフェインが含まれています。摂取目安量は1日あたり5本以下ですが、妊婦の方や授乳中の方は目安量が異なるため注意が必要です。

本記事では、レッドブルに含まれるカフェイン量や効果を紹介します。

効果の持続時間や水分補給におすすめのナチュラルミネラルウォーターについても解説するため、レッドブルをよく飲む方はぜひ参考にしてみてください。

レッドブル一本に含まれるカフェイン含有量はどのくらい？

レッドブルには、1本（250ml）あたり80mgのカフェインが含まれています。100mlでは32mgです。

レッドブルのカフェイン量をコーヒー、玉露、紅茶と比較した表は、次のとおりです※1。

飲料の種類	100ml中のカフェイン量
レッドブル	32mg
コーヒー	60mg
玉露	160mg
紅茶	30mg

レッドブルのカフェイン含有量が極端に多いわけではないものの、1本（250ｍl）を飲み干せばコーヒー1杯以上のカフェイン摂取量となります。

カフェインの効果や作用

カフェインには次のような効果や作用があります。

• 眠気を覚醒
• 疲労感を軽減
• むくみを予防
• 頭痛を和らげる

それぞれについて説明します。

眠気を覚醒

カフェインには、眠気を作り出す物質「アデノシン」の働きを抑制して、眠気を覚ます作用があります。

アデノシンは疲労したときに体内で生成され、神経の興奮を抑えて眠気を感じさせる物質です。

カフェインはアデノシンと構造が似ているため、脳の受容体にアデノシンが結合する前に受容体をブロックすることで眠気が起こるのを防ぎます。

疲労感を軽減

カフェインの眠気を覚ます作用と同じ仕組みで、疲労感も軽減させます。

カフェインは、体が疲労したときにできるアデノシンが脳神経に受容されるのをブロックするため、脳は体が疲労していることを感じにくくなります。

仕事や勉強に集中したいときにカフェイン飲料がよく飲まれるのは、一時的に仕事の疲労感を軽減するため集中力が高まり、作業効率が上がるからです。

むくみを予防する

カフェインは、腎臓で体内に水分が吸収されるのを抑えて尿として排出するため、むくみを予防する効果があります。

その理由は、カフェインが腎臓の水分ろ過機能を高める植物性アルカロイドの一種であるためです。

カフェインを摂取すると尿の量が増え、皮下組織に余分な水分が溜まるむくみを予防して解消します。

頭痛を和らげる

カフェインには血管収縮作用もあり、脳の血管の拡張が原因で起きる片頭痛を和らげる効果が期待できます。

市販の頭痛薬にもカフェインを配合しているものは少なくありません。

レッドブルのカフェイン効果は何時間続く？

眠気覚ましや疲労回復効果を期待してレッドブルを摂取する場合、飲むタイミングが気になる方も多いのではないでしょうか。

ここから解説する、レッドブルのカフェイン効果の持続時間を参考にしてみてください。

効果の持続時間

レッドブルに含まれるカフェインは、摂取後30分～2時間程度で効果が最大になると考えられています※2。また、効果の持続時間は2～8時間と幅がある点に注意が必要です※2。

重要な仕事や会議が始まる約30分前にレッドブルを摂取すれば、ベストなタイミングで集中力を高められるでしょう。

反対に、良質な睡眠を確保するためには、就寝前のカフェイン摂取を避けることがおすすめです。カフェインの効果により、寝つきが悪くなったり不眠症状を招いたりするリスクが高まります。

表れ方に個人差がある

カフェインの効果の持続時間は、2～8時間と個人差が大きい点に注意が必要です※2。カフェインの代謝が遅い方は、効果の持続時間が長くなります。

また、体格や日常的にカフェインを摂取しているかどうかも効果の持続時間に影響します。普段からよくカフェイン飲料を摂取する方は、効果が鈍くなることを感じるでしょう。

しかし、効果を得るために摂取量を増やすと、カフェイン中毒を招くリスクが高まります。次で解説する摂取目安量を守るように心がけましょう。

レッドブルは1日何本まで？

レッドブル250mlには80mgのカフェインが含まれています。

日本ではカフェインの摂取量の目安は示されていませんが、内閣府の食品安全委員会は、WHOや諸外国の目安に基づいて1日あたりの最大摂取量を次のとおりにまとめています ※1。

• 健康な成人　400mg/日
• 妊婦　200～300mg/日
• 授乳中の女性　200mg/日

健康な成人は1日5本以下

レッドブルに含まれるカフェイン量は、1本（250ml）あたり約80mgです。

健康な成人1日あたりのカフェイン最大摂取量は400mg/日で、レッドブルに換算すると、1日5本以下が目安になります ※1。（レッドブルのカフェイン含有量：2本約160mg、3本約240mg、4本約320mg、5本約400mg）

妊婦の方は200～300mg/日のため、レッドブルは3本以下が目安です ※1。

授乳中の女性の目安は200mg/日で、レッドブルは2本以下となります ※1。

カフェイン中毒に注意

カフェインには先述のように眠気や疲労感の予防、健康維持に役立つ効果がありますが、中枢神経に作用するため、過剰に摂取すると中毒症状を起こす恐れがあります。

カフェインによる中毒症状は次のとおりです。

精神症状
軽度の場合 ：緊張・知覚過敏・多弁・不安・焦燥感　など
重度の場合 ：精神錯乱・妄想・幻覚・パニック発作・衝動性　など

体の症状
軽度の場合 ： 胃痛・胸痛・吐気・心拍数増加・呼吸が早くなる　など
重度の場合 ： 痙攣・頭痛・過呼吸　など

水分補給をカフェイン飲料主体でまかなう飲み方は、リスクが高いため避けましょう。

健康維持には毎日の水分補給が大切

健康維持のためには、こまめな水分補給が欠かせません。厚生労働省は、食事からの摂取以外に、1日あたり1.2L以上の水分補給を推奨しています※3。

しかし、カフェインを含むエナジードリンクやコーヒーは、副作用を避けるためにも摂取目安量を守らなければなりません。普段の水分補給には何が適していて、どのように摂取するのがよいのでしょうか。

ここからは、効果的な水分補給について解説します。

適切なタイミングで飲む

一気に大量の水を飲むと、体に負担がかかったり低ナトリウム血症を招いたりするリスクがあります。水分補給は、適切なタイミングでこまめにおこないましょう。

水分補給は次のタイミングがおすすめです。

• 起床後
• 食事の前
• 運動の前後
• 入浴の前後

人間は就寝中も汗をかくため、脱水症状を避けるためにも起床後の水分補給が大切です。

また、食事の前後で水分補給をおこなうことにより、食べ過ぎを防いだり消化や吸収を促したりする効果が期待できます。

汗をよくかく運動や入浴の前後にも水分補給をおこないましょう。脱水症状を防ぐほか、血流改善にも効果を発揮します。

冷やしすぎない

体に刺激を与えないためには水を常温で飲むことがおすすめです。

体温に近い飲み物は爽快感がなく、つい冷やして飲みたくなるものです。しかし、冷たい飲み物を常用すると、体を冷やし胃に負担をかけて消化不良を起こしたり、腸を刺激して下痢になったりします。

また、常温の水を飲むと体内から体が温まり代謝が上がるため、筋肉量も増えます。筋肉量が増えると基礎代謝量も上がり、結果的に痩せ体質になるでしょう。

ミネラルウォーターがおすすめ

普段の水分補給には、ミネラルウォーターがおすすめです。

ミネラルウォーターには、カルシウムやマグネシウム、カリウムなど体に必要なミネラルが含まれています。健康維持に必要な水分量を補いながら、不足しがちな栄養素が摂取でき、健康や美容の調子を整えることに役立つでしょう。

ミネラルウォーターは、ミネラルの含有量により「軟水」「中硬水」「硬水」に分けられます。日本人になじみのある種類は軟水ですが、ミネラル含有量が多い種類は硬水です。

さまざまな種類を試し、自身に最適なミネラルウォーターを見つけましょう。

水分・ミネラルの補給に『のむシリカ』がおすすめ

ナチュラルミネラルウォーターの中では、ミネラルのバランスがよい中硬水の、のむシリカがおすすめです。

人気のあるナチュラルミネラルウォーター、のむシリカ、シリカシリカ、い・ろ・は・すの100ml中のミネラル含有量を比較した表は次のとおりです。

成分名	のむシリカ	シリカシリカ	い・ろ・は・す
カルシウム	3.1mg	0.76mg	0.71mg
マグネシウム	1.4mg	0.21mg	0.55mg
カリウム	0.57mg	0.31mg	0.46mg
硬度	130mg/L（中硬水）	28mg/L（軟水）	40.3mg/L（軟水）

のむシリカは、主要ミネラルであるカルシウム、マグネシウム、カリウムが豊富です。

また、カルシウムとマグネシウムの摂取比率は2：1が理想とされていますが、のむシリカには理想的なバランスで2つのミネラルが含まれています。

硬度は、シリカシリカとい・ろ・は・すが軟水で、のむシリカは中硬水です。

中硬水は、飲みやすさと豊富なミネラルを兼ね備えており、コーヒーや紅茶を淹れるのに適した水としても人気があります。

レッドブルに含まれるカフェインに関するよくある質問

最後に、レッドブルに関して多くの方が気になりそうな疑問点について回答します。

カフェインレスのレッドブルはありますか？

レッドブルのシュガーフリー、レッドブルパープルエディションなど、すべてのレッドブルにカフェインが含まれており、カフェインレスの商品はありません。

モンスターエナジーとレッドブルはどちらがカフェイン量が多いですか？

モンスターエナジーとレッドブルのカフェイン量は次のとおりです。

• モンスターエナジー：1本355mlに142mg/100mlあたり40mg
• レッドブル：1本250mlに80mg/100mlあたり32mg

カフェイン量は、レッドブルよりもモンスターエナジーの方が、多く含んでいます。

海外より国内のレッドブルはカフェイン量が少ないですか？

海外のレッドブルも1本250mlのサイズでカフェイン量80mgと、日本の製品と変わりありません。

ただし、カフェイン以外の成分では海外と国内で多少の違いがあります。たとえば米国のレッドブルには疲労回復効果があるといわれるタウリンが含まれていますが、日本のレッドブルには含まれていません。

日本ではタウリンを配合すると清涼飲料水として販売できないためです。その代わりに日本のレッドブルには、やはり疲労回復効果があるとされるアルギニンが配合されています。

カフェインの致死量はどのくらいですか？

カフェインの致死量は、5.0g以上あるいは血中濃度200㎍/mL以上と考えられています※4。ただし、体格による個人差が大きいため、子どもに飲ませる場合はより注意が必要です。

カフェイン中毒の初期症状には、めまいや嘔吐、動悸、震えなどがあります。少しでもこれらの症状が現れたらエナジードリンクやコーヒーなどのカフェイン飲料の摂取を中止しましょう。

まとめ

レッドブル1本250mlには80mgのカフェインが含まれています。眠気覚ましや疲労回復効果を得たい場合は、本記事で解説したカフェイン効果の持続時間を参考にして、摂取するタイミングを考えましょう。

ただし、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。1本250mlのレッドブルの場合、1日あたりの摂取目安量は5本以下ですが、体格による個人差も大きいため摂取量には注意が必要です。

日頃の水分補給には、飲みやすい中硬水の「のむシリカ」がおすすめです。健康維持に必要な水分量を補いながら、効率よくミネラルが摂取できます。

のむシリカを活用して、快適な毎日を送りましょう。

＜参考文献＞
※1 食品安全委員会｜食品中のカフェイン
※2 NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター｜カフェインと睡眠
※3 厚生労働省｜「健康のために水を飲もう」推進運動
※4 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会｜エナジードリンクによるカフェイン中毒疑いの事例
※商品の情報は公式サイトを参考にしています