オレンジジュースに含まれるカリウムの効果は？足りない栄養素を補える飲み物も紹介

オレンジジュースは爽やかな味わいが人気ですが、健康上のメリットも多い飲料です。

その主な成分であるカリウムは、体内の電解質バランスを維持するとともに、血圧の調整にも役立ちます。

本記事では、オレンジジュースに含まれるカリウムの効果と、カリウムを多く含むオレンジジュース以外の飲み物についても詳しく解説します。

さらに、カリウムの他にも身体に必要なミネラルを補給できる飲み物についてもあわせて紹介します。

カリウムの摂取基準量

カリウムは、体内で重要な役割を果たすミネラルの一つです。

主に細胞内に存在し、細胞外にあるナトリウムとともに体内の水分バランスを調整するほか、神経伝達や筋肉の収縮などにも関わっています。

カリウムの1日あたりの摂取目標量は、成人男性は3,000mg以上、成人女性は2,600mg以上です。※1

オレンジジュース100gあたりのカリウム含有量は、ストレートで180mg、濃縮還元タイプで190mg、果汁50%タイプで99mgと、加工方法により異なります。※2

当然ながらオレンジジュースのみで目標量を摂取することは難しいため、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

カリウムは、多く摂取しても余剰分は尿として排出さるため、基本的には過剰摂取の心配はありません。

しかし、腎機能が低下している場合などは、カリウムの排出が上手くできず、過剰な状態になる可能性があるため注意が必要です。

また、通常の食事でカリウムが不足することもほぼありませんが、カリウムが不足すると脱力感や不整脈が現れたり血圧の上昇を招いたりする可能性があります。

適切な量を摂取するようにしましょう。

オレンジジュースに含まれている栄養素

爽やかな風味で世代を問わず好まれるオレンジジュースには、カリウムのほかにも身体に必要な栄養素が含まれています。

その代表格がビタミンCです。

濃縮還元タイプのオレンジジュース100gには、42mgのビタミンCが含まれています。※2

ビタミンCは強力な抗酸化作用を持つビタミンで、コラーゲンの生成に欠かせないほか、免疫細胞を活性化する働きがあります。

その他にもオレンジジュースには、ビタミンAやビタミンB群なども含まれています。

オレンジジュースはさまざまなビタミンやミネラルを摂取できる飲み物ですが、含まれる栄養素の主体は糖質であることを忘れてはいけません。

糖質は体内でエネルギーとなる重要な栄養素です。

適切に摂取する分にはエネルギー源となる糖質も、過剰に摂取すると肥満の原因となり、生活習慣病のリスクを高める可能性があります。

濃縮還元タイプのオレンジジュース100gには、7.9gの糖質が含まれています。※2

スッキリとした甘さとほどよい酸味が人気のオレンジジュースですが、飲み過ぎには注意する必要があるでしょう。

オレンジジュースに含まれるカリウムの効果

オレンジジュースに含まれるカリウムは、身体に欠かせないミネラルです。

さまざまな作用を持ち、私たちの健康を支えるカリウムの主な効果について解説します。

高血圧の予防・改善に役立つ

カリウムを十分に摂取することで、高血圧の予防や改善に役立つと考えられています。

食塩の主成分であるナトリウムは、カリウムと同様に、身体に必須のミネラルです。

しかし、ナトリウムの過剰摂取は高血圧の原因となります。

カリウムとナトリウムは互いに作用し合いながら働いており、ナトリウムが体内に増えすぎた場合、カリウムはナトリウムを体外へ排出します。

高血圧の予防や改善には減塩が有効ですが、同時にカリウムを積極的に摂取することも重要です。

細胞内液の浸透圧や体液のpHバランスを一定に保つ

細胞内液に存在するカリウムは、細胞外液に存在するナトリウムとともに体内の浸透圧を調整しています。

細胞内外のカリウムとナトリウムがちょうどよいバランスで存在し、水分の出入りをコントロールすることで、神経や筋肉の機能を正常に保つことができます。

浸透圧の調整のほか、カリウムには体液のpHの維持にも関与しています。pHが大きく酸性に傾いたりアルカリ性に傾いたりすると、身体の機能が正常に働きません。

体内のバランスを整えるうえで、カリウムは重要な役割を果たしています。

オレンジジュース以外のカリウム含有量が多い飲料

カリウムは必須ミネラルであり、血圧調整から細胞の機能維持に至るまで、生命維持に必要な多くのプロセスに関与しています。

カリウムは食事から摂取できますが、栄養バランスの整った食事を毎日3食考えるのは簡単なことではありません。

手軽にカリウムを摂取するために、オレンジジュースをはじめとしたカリウムを豊富に含む飲み物を活用しましょう。

ここではオレンジジュース以外にカリウムを補給できる飲み物を紹介します。

玉露

日本の伝統的な飲み物である緑茶、とくに玉露にはカリウムが多く含まれています。

玉露100g（100ml）あたりのカリウム含有量は340mgです。※2

高級茶として知られる玉露の風味を楽しむことで、身体に必要なカリウムを摂取できます。

トマトジュース

ヘルシーな飲み物として人気のトマトジュースも、カリウムが豊富な飲み物です。

トマトジュース100gに含まれるカリウムは260mgです。※2

コップ1杯（200g）のトマトジュースを飲むことで、成人1日あたりのカリウムの摂取推奨量の17〜20％程度を補えることになります。※1※2

1日1杯のトマトジュースを飲むことで、カリウムの補給につながるのはうれしいポイントです。

牛乳

牛乳にはカルシウムのみならず、カリウムも豊富な飲み物です。

100gあたりのカリウム含有量は150mgです。※2

カルシウムを補給したい方のほか、身体の調子を整えたい方やカリウムを補給したい方にとっても牛乳の摂取はおすすめであるといえるでしょう。

「のむシリカ」で足りないミネラルも補給しよう！

毎日の生活の中で、ミネラルバランスを保つことは一見簡単そうに見えますが、実は非常に難しいことです。

ミネラル類は、体内で生成されないため食事などから摂取するしかありませんが、日々の食生活のみで充分な量を補うのは容易ではありません。

そこで、必要なミネラルを手軽に摂取できるアイテムとして、のむシリカがおすすめです。

のむシリカの魅力と効果について詳しく解説します。

のむシリカの成分

のむシリカは、その名前から想像できるように、シリカ（ケイ素）を主成分とするナチュラルミネラルウォーターです。

シリカは毎日の健康維持に必要なミネラルです。

また、のむシリカにはシリカ以外にもさまざまなミネラルが豊富に含まれており、バランスよく摂取できます。

カルシウム・マグネシウムが豊富

のむシリカには、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが豊富に含まれています。

これらのミネラルは毎日の健康を支え、人体の機能を正常に保つ役割を果たします。

のむシリカを日常的に摂取することで、カルシウムやマグネシウムも手軽に補給できます。

飲みやすい中硬水

のむシリカは中硬水に分類され、その飲みやすさも特徴的です。

硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含むため、ミネラル補給に最適ですが、一方で独特の風味によって飲みづらく感じる方もいます。

その点、中硬水であるのむシリカは、ミネラル補給と飲みやすさを両立しています。

まとめ

本記事では、オレンジジュースに含まれるカリウムの効果と、オレンジジュース以外にもカリウムを豊富に含む飲み物について解説しました。

カリウムは体内の水分バランスを調整し、塩分の過剰摂取を緩和する効果があります。

また、カリウムは、高血圧の予防や改善、体液のpHバランス維持、細胞内液の浸透圧を一定に保つなど、体の基本的な機能を維持するために不可欠なミネラルです。

オレンジジュースのほか、玉露、トマトジュース、牛乳などもカリウムを摂取するうえでおすすめの飲料です。

さらに、さまざまなミネラルを豊富に含むナチュラルミネラルウォーターであるのむシリカも効果的です。

これらの飲み物を適度に摂取しながら、バランスのよい食事を摂ることで健康的な生活を維持できるでしょう。

自身の生活スタイルや体調にあわせて適切な飲み物を選択してみてください。

＜参考文献＞
※1　厚生労働省｜日本人の食事摂取基準（2020年版）｜1―7　ミネラル（1）多量ミネラル
※2　文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）