ミネラルウォーターで目を洗うと危険？緊急時の洗眼方法もあわせて解説

ゴミが入ったりかゆみが生じたりして、目に不快感を覚えたときは水で洗い流したくなるでしょう。

水道水で目を洗うことに抵抗を感じても、ミネラルウォーターであれば、衛生的で安全な気がするかもしれません。

しかし、本当にミネラルウォーターで洗眼しても、目に悪影響はないのでしょうか。

本記事では、ミネラルウォーターで目を洗うリスクや、緊急時に目を洗う方法を紹介します。

目を洗う安全性について気になる方は、参考にしてください。

ミネラルウォーターで目を洗うことは危ない？

目に不快感を覚えたときに、水で洗い流してスッキリしたいと考える方は多いでしょう。

水道水よりもミネラルウォーターで洗った方が、安全に思えるかもしれませんが、実は、ミネラルウォーターでの洗眼には注意が必要です。

まずは、ミネラルウォーターで目を洗う危険性について解説します。

目の角膜を傷つける

そもそも、水で目を洗うことは、角膜を傷つける危険を伴います。

角膜とは、目の中央にある組織のことで、黒目部分を覆っており、光を集めたり目を保護したりする役割があります。角膜に異常が起こると、視力が低下するでしょう。

水道水で直接目を洗うと、消毒のために加えられている塩素で角膜が傷つくかもしれません。

また、ミネラルウォーターによる目の洗浄も、ミネラル分により角膜が傷つく可能性があるといわれています。

目の角膜を守るために、水道水やミネラルウォーターによる目の洗浄は避けましょう。

細菌やウイルスに感染する危険性

目を洗うと、細菌やウイルスにより感染症が起こる恐れがあります。

目の表面には角膜を保護するために、涙や水分の蒸発を防ぐ油層、栄養を供給する水層、涙を保持するムチン層が存在します。

水で何度も目を洗浄していると、上記の層が洗い流されて目が無防備な状態になりかねません。

清潔に思える水道水やミネラルウォーターにも、わずかながら細菌が含まれています。

油層や水層などの保護が失われた目を水道水やミネラルウォーターで洗うと、細菌が感染する恐れがあります。

また、まつ毛やまぶたに付着した汚れが混入する可能性もあるでしょう。

目の健康を損なう危険性があるため、水道水やミネラルウォーターでの目の洗浄は避けてください。

緊急時に目を洗う方法

目の健康を守るために、水道水やミネラルウォーターによる目の洗浄はNGです。

しかし、異物や薬品が目に入った場合は、すぐに洗い流す必要があるでしょう。

ここからは、緊急時の洗眼に利用できる方法を紹介します。

水道水

水道水での洗眼は避けるべきですが、緊急時であれば利用してもよいでしょう。

前述のとおり、水道水に含まれる塩素は角膜を傷つける恐れがあります。

日本の水道水は、そのまま飲めるほど清潔ですが、わずかな細菌が含まれており、目に感染症が起こる可能性があります。

ただし、塩素や細菌のリスク以上に危険が迫っている緊急時は、すみやかに水道水で目を洗い流してください。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターも緊急時の洗眼に利用できます。

ミネラルウォーターは、加熱処理などの方法で殺菌しているため、水道水のように塩素は含みません。

しかし、カルシウムやマグネシウムなどを豊富に含み、これらのミネラルが目に負担となる可能性があります。

また、ミネラルウォーターは食品衛生法を基準に、飲水としての安全性が守られていますが、細菌が完全に除去されているわけではありません。

ミネラル分やわずかに含まれる細菌が目に影響を及ぼす可能性があり、洗眼に適しているとは言い難いでしょう。

とはいえ、洗剤が目に入った時などの緊急時は、すぐに目を洗う処置が必要です。そのような場合は、ミネラルウォーターを利用してもよいでしょう。

洗眼液

目に入った花粉やほこりなどを取り除きたいときは、洗眼液の利用がおすすめです。

洗眼液とは、目を洗うために作られた専用の液剤です。多くの洗眼液は、液剤を注いだカップを目のまわりに押し当てて利用します。

洗眼液で洗浄すれば、目の表面のみならず、まぶたの裏側に付着した汚れまで洗い流せるでしょう。

ただし、アルカリ洗剤が目に入った時などの洗浄には不十分です。より緊急性を求められる際は、水道水などの流水で洗い流してください。

また、目のセルフケアとして、洗眼液を利用する場合にも注意が必要です。

菌の侵入を防ぐため、洗眼前に目のまわりを洗い、カップを清潔に保ちましょう。

適度な利用にとどめることも重要で、洗眼液を使いすぎると油層や水層、ムチン層のバランスが崩れ、目が乾きやすくなります。

また、ドライアイの方が洗眼液を使うと、目を保護する成分が洗い流されて、症状が悪化するかもしれません。

ドライアイの方や目に激しい痛みがある方は、洗眼液の利用を控えて眼科を受診した方がよいでしょう。

精製水

緊急時は、精製水で目を洗浄しても問題ありませんが、取り扱いに注意しましょう。

精製水は、水道水や地下水から不純物やミネラルを取り除いた純度が高い水です。

ドラッグストアで販売されており、スキンケアやヘアケア、コンタクトレンズの洗浄液、加湿器、スチーマーなどに利用されています。

精製水には、塩素やミネラルが含まれておらず、洗眼に利用しても目を傷つける心配はないでしょう。

しかし、精製水には期限があります。

開封してから時間が経過した精製水は、細菌が繁殖している可能性があるため洗眼には使わないようにしましょう。

人工涙液

目に入った花粉やゴミを洗い流すためには、人工涙液の利用がおすすめです。

人工涙液は、涙に近い成分が含まれている目薬です。

主に塩化ナトリウムや塩化カリウムが配合されており、目に潤いを与える目的で利用します。

ドラッグストアで購入できるうえに、1〜3滴ほど点眼すると目を洗浄できるため、手軽に利用できる点がメリットです。

ただし、人工涙液には防腐剤が使われているものがあります。

品質保持に有効な成分ですが、防腐剤入りの人工涙液を繰り返し利用していると、目に悪影響が及ぶ可能性があります。

できる限り、防腐剤が含まれていない人工涙液を使うようにしましょう。

涙で洗い流す

緊急性があまり高くない場合に最もおすすめなのは、自身の涙で洗い流す方法です。

前述のとおり、目は油層、水層、ムチン層により保護されています。

さらに目の表面は常に涙で覆われており、異物はすぐに洗い流されます。

自浄作用により異物が除去されるのを待つことが、目の健康には最適な方法といえるでしょう。

ミネラルウォーターは毎日の水分補給に活用しよう！

ミネラルウォーターは目の洗浄用ではなく、体を潤すためのものです。

目に傷を与える恐れのあるミネラル分も、体内に入れば健康維持に役立ちます。

ここからは、ミネラルウォーターの魅力について紹介します。

水道水より飲みやすい

ミネラルウォーターは、一般的に水道水より飲みやすいといわれます。

水道水は、消毒の目的で塩素が加えられているため、臭いや味が気になり飲めない方は少なくありません。

一方、ミネラルウォーターには塩素が加えられていないため、水道水のカルキ臭が苦手な方もおいしいと感じるでしょう。

良質なミネラルウォーターを消費者に提供するため、メーカーごとに水独特の臭みを取り除くなど、さまざまな工夫を凝らしています。

また、ミネラルウォーターは硬度や含まれるミネラルバランスにより、味わいが異なります。自身の好みにあわせて、水の種類を選べる点も人気の理由です。

ミネラルを一部添加

ミネラルウォーターには、ミネラルを人工的に添加している商品もあります。

ミネラルウォーターの名称で販売されている水は、ナチュラルミネラルウォーターを原水として、ミネラル成分の調整やばっ気、複数の原水の混合など、さまざまな処理をしており、味や品質が安定している点が特徴です。

しかし、地下水に含まれていたミネラルとは異なる物質が加えられているため、添加物が気になる方にはあまりおすすめできません。

おすすめミネラルウォーターの選び方

「天然水」や「おいしい水」などの名称でさまざまな商品が販売されていますが、実は、4種類に分類されています※1。

ミネラルウォーターはその中の1つで、ミネラル調整などの処理が行われているため、添加物を避けつつ、ミネラル分豊かな水を摂取したい方は、ナチュラルミネラルウォーターを選ぶとよいでしょう※1。

ナチュラルミネラルウォーターは、特定の水源から採水されたもののうち、地層中のミネラル成分が溶け込んでいる地下水を原水とします。

また、原水の処理方法にも規定があり、沈殿、ろ過、加熱殺菌のみが認められています。

化学的、物理的な処理をしていないナチュラルミネラルウォーターには、ミネラル分が添加されていません。

ナチュラルミネラルウォーターは、地中の無機塩類に由来する豊富なミネラルを有しています。

人工的な調整はされておらず、地下水のミネラルをそのまま摂取できるでしょう。

添加物が含まれない、自然のままの地下水を味わいたい場合はナチュラルミネラルウォーターを選んでみてください。

『のむシリカ』で健康維持のための水分補給を！

市販の水はいずれも同じように見えますが、添加物を避けるならナチュラルミネラルウォーターがおすすめです。

さらに自然のミネラルを十分に摂取したい方は、ナチュラルミネラルウォーターである「のむシリカ」を利用してみましょう。

ここからは、のむシリカについて詳しく解説します。

豊富なミネラルで美容をケア

次の表は、のむシリカに含まれる主なミネラルの量を示したものです。

	100mlあたりの含有量
カルシウム（mg）	3.1
マグネシウム（mg）	1.4
カリウム（mg）	0.57
ゲルマニウム（ppb）	5
バナジウム（㎍）	3.4
シリカ（mg）	9.7
サルフェート（mg）	3

のむシリカには、さまざまなミネラルが豊富に含まれていることがわかります。

ミネラルは健康や美容をサポートする成分であるにもかかわらず、人間の体内では合成できないため、食品や飲料で摂取する必要があります。

のむシリカでミネラルを摂取して、体を内側からスッキリさせましょう。

硬度130mg/Lで飲みやすい

中硬水で飲みやすいことも、のむシリカの魅力です。

水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表した数値は「硬度」と呼ばれており、日本では硬度100mg/L以下を軟水、硬度101～300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水と分類しています。

軟水は、ミネラルが少ないため口あたりがよく、飲みやすいことが特徴です。

硬水には、ミネラルが豊富に含まれていますが、苦味を感じることがあるでしょう。

軟水と硬水の中間である中硬水は、ほどよくミネラルを含みながら、飲みやすさも兼ね備えています。

のむシリカは中硬水であるため、ミネラルを摂取しながらおいしく飲めるでしょう。

『のむシリカ』でおいしくアレンジ

のむシリカは、飲み物や料理のおいしさを引き出します。

味にクセがないため、お酒の割り材に最適で、コクやうまみが増し力強い味わいの水割りが楽しめるでしょう。

また、のむシリカで炊いたご飯は水道水を利用した時と比較して、甘みやコクが強いことも分かっています。

のむシリカのミネラル成分は、加熱しても大きな変化がないため、ミネラルを効率よく摂取できるでしょう。

さらに、のむシリカで水出し茶を作るとコクやうまみが生まれ、贅沢な一杯を堪能できます。

いつもの飲み物や料理にのむシリカを加えて、おいしさを実感してみてください。

ミネラルウォーターで目を洗うことに関するよくある質問

ここからは、ミネラルウォーターでの洗眼に関して寄せられることが多い、質問に回答します。

洗眼はしたほうがよいですか？

目には自浄作用が備わっているため、洗眼は基本的に必要ありません。

むしろ何度も洗眼する方が、目を傷つけたり細菌に感染したりするリスクを高めます。

ただし、薬品や化学物質が目に入った際など、流水での洗眼が必要なケースもあるでしょう。

また、ハウスダストなどによるアレルギー反応をおさえるためには、人工涙液や洗眼液での洗眼が有効です。

過度な洗眼は、ドライアイを引き起こすなど悪影響を及ぼす可能性もあるため、洗眼は必要に応じておこなうようにしましょう。

目のゴロゴロを水で洗い流してもよいですか？

「目がゴロゴロする」と感じる原因として、目に小さいゴミなどの異物が入ったり、目が乾燥したりする点が挙げられます。

基本的には、水道水やミネラルウォーターでの洗眼はおすすめできないため、涙で洗い流されるのを待ちましょう。

ドライアイによる異物感などでは、洗眼液や人工涙液で洗眼すると改善する可能性もあります。

洗眼液や人工涙液でも異物感が拭えない場合は、傷がついたり感染症が起きたりと、目に異常が生じているかもしれません。

侵入した異物により、流水洗眼が必要な場合もあります。慢性的に違和感が続くときは、自身で対処しようとせずに、眼科を受診してください。

花粉症の場合は目を洗っても大丈夫ですか？

目に付着した花粉を取り除くために、洗眼は有効な手段ですが、洗眼液や人工涙液の利用がおすすめです。

花粉症の時期になると、かゆみや充血、涙など目の症状で苦しむ方が多いでしょう。

洗眼は、目に入り込んだ花粉の除去に効果的ですが、水道水やミネラルウォーターの利用は避けてください。

洗眼液や人工涙液を使う場合も、頻度に注意が必要です。洗眼し過ぎると、目を守るつもりが、反対に目の健康を損なう恐れがあります。

1日に何度も洗眼しないように、注意しましょう。

まとめ

ミネラルウォーターで直接目を洗うと、角膜を傷つけたり、細菌やウイルスに感染したりする可能性があります。

目には自浄作用があるため、基本的には涙で異物が洗い流されるのを待ちましょう。どうしても異物感が拭えないときは、洗眼液や人工涙液を利用してください。

ミネラルウォーターは体を潤し、ミネラルを補給するために活用するとよいでしょう。

添加物のない、自然のままのミネラルを摂取したい方は「のむシリカ」がおすすめです。

のむシリカには、健康や美容をサポートする数多くのミネラルが含まれており、中硬水で飲みやすく、料理や飲み物にも利用できます。

日常的に飲む水でミネラルを摂取するなら、のむシリカの利用を検討してみましょう。

〈参考文献〉
※1　農林水産省｜ミネラルウォーター類（容器入り飲用水）の品質表示ガイドライン