加湿器にミネラルウォーターはNG！水道水以外を使用してはいけない理由を解説

加湿器には、水道水を給水しますが、「ミネラルウォーターで加湿した方が肌や健康によさそう」と考えている方がいるかもしれません。

ミネラルウォーターは、体によい成分が含まれていますが、加湿器への使用はNGです。

水道水以外の水を使用すると、加湿器だけでなく健康にも悪影響を及ぼすリスクもあるため、注意しましょう。

本記事では、加湿器にミネラルウォーターを使用してはいけない理由や、正しい手入れ方法などを詳しく解説します。

加湿器を使用している方や購入する予定がある方は、参考にしてください。

加湿器にミネラルウォーターが使用できない理由

加湿器にミネラルウォーターは、使用できません。

その主な理由を、詳しく解説します。

メーカーは水道水を推奨

加湿器を製造、販売するメーカーの多くが、水道水の使用を推奨しています。

特殊な機能やフィルターなどのオプションがついていない加湿器の場合、井戸水、温水、ミネラルウォーター、アロマ水などは使用できません。

加湿器に水道水が適しているのは、塩素処理されており、雑菌が繁殖しにくいためです。

日本の水道水は、厳格な基準に基づいて処理されており、添加物や鉱物が少ないといわれています。

加湿器内部や部屋に成分が蓄積するリスクが少なく、安全な室内環境を維持できるでしょう。

ただし、商品により使用できる水の種類は異なるため、各加湿器の説明書を参考にしてください。

間違った使用による死亡例もある

加湿器は、正しい使い方をしなければ、健康に重大な被害を及ぼすかもしれません。

過去には死亡事例も発生しており、その一つに、レジオネラ属菌による細菌感染症があります。

2018年には加湿器が原因で、80～90代の男性3人がレジオネラ肺炎を発症し、うち90代の男性一人が発症後、死亡しました。

レジオネラ肺炎は主にレジオネラ属菌に汚染された、細かい霧やしぶきを吸引すると感染し発症します。

塩素で消毒された水道水であれば、細菌が増殖しにくく、細菌感染のリスクを軽減できるでしょう。

ただし、タンク内が不衛生な状態になると水道水でも菌が増殖するため、こまめな手入れは欠かせません。

加湿器にミネラルウォーターがNGな理由

ミネラルウォーターは、人体に有益な成分を多く含みます。

しかし、加湿器に使用すると、さまざまな弊害を引き起こす可能性があるため、給水は避けてください。

ここからは、加湿器にミネラルウォーターを避けるべき理由について解説します。

カビや雑菌が繁殖

ミネラルウォーターに含まれるミネラルは、カビや雑菌の栄養源となり増殖を助け、病気やニオイの原因になります。

また、カビや雑菌に汚染された水が加湿器により空気中に放出され、それを人間が吸い込むと、過敏性肺炎を引き起こしかねません。

過敏性肺炎は、加湿器肺炎とも呼ばれる病気で、咳や全身倦怠感、発熱などが主な症状です。

加湿器内部を清潔に保ったとしても油断はできません。

加湿器にミネラルウォーターを使用すると、ミネラルを含む水蒸気が放出され、もともと部屋に存在するカビや細菌の成長を助けることになります。

ミネラルウォーターは、飲用や料理用の水として使用しましょう。

フィルターの劣化

加湿器には、水中の不純物を取り除くためのフィルターが搭載されていますが、ミネラルウォーターの使用で劣化が早まる可能性があります。

ミネラルウォーターに含まれるミネラルが加湿器のフィルターに付着すると、徐々に蓄積して性能を低下させるでしょう。

フィルターが劣化すると浄水効率が悪くなり、放出される水蒸気の水質が悪化します。

一般的に加湿器のフィルターは交換が可能ですが、頻度が高いと金銭面の負担が大きくなるほか、交換の手間がかかります。

部屋が汚れる

ミネラルウォーターに含まれるミネラルが水蒸気に混入し、部屋の家具や床などに付着すると、結晶化して白くなることがあります。

結晶化したミネラルは、掃除機や乾拭きでは簡単に落ちません。

とくに、硬度が高いミネラルウォーターは添加物が多く、部屋が汚れやすくなるでしょう。

またミネラルウォーターは、水道水とは異なり残留塩素を含んでいません。

常温では短時間で細菌や微生物が増殖し、部屋の空気を汚染する原因になります。

加湿器を衛生的に使用する方法

加湿器は、部屋の湿度を適切に保ち、病気や肌の乾燥を予防します。

しかし、正しく使用しなければ、健康被害が生じたり、加湿器の寿命が短くなったりするため、清潔に保つことが大切です。

水を定期的に交換する

加湿器に水を給水する際は、継ぎ足さず、1度タンクの水を抜いて新たに入れましょう。

また、タンクのみではなく、トレーにたまった水も忘れずに捨ててください。

使用しないときは、タンクの水を抜き、風通しのよい場所で乾燥させます。

水の交換は、夜寝る前や朝の掃除のときなど、タイミングを決めると習慣化するためおすすめです。

手入れを怠らない

加湿器はタンクの清掃が必要です。

1日に1回はタンクに少量の水を入れて、振り洗いしてください。

ただし、水洗いのみでは、水垢やぬめりが取りきれないことがあります。数日に1回は、加湿器用の洗浄剤でタンクを洗うとよいでしょう。

また、加湿フィルターも雑菌が繁殖しやすいパーツのため、こまめに水洗いし、適切なタイミングで交換します。

蒸気の吹き出し口は、ほこりが溜まりやすいものです。

吹き出し口が目詰まりしたまま使用すると、加湿効率が低下するため、乾いた布でこまめに拭き掃除してください。

嫌なニオイがするときや長期間使用しない場合は、加湿器用のつけ置き洗剤やクリーニングキットを使用し、蓄積した汚れを徹底的に落としましょう。

ただし、加湿器のお手入れ方法や適切な頻度は商品により異なるため、取扱説明書を確認してください。

気化式の加湿器にする

加湿器の加湿方式は大きく分けて、超音波式、スチーム式（加熱式）、ハイブリッド式（加熱気化式）、気化式の4種類あります。

雑菌の放出が気になる場合は、気化式がおすすめです。

気化式の加湿器は、水を含ませたフィルターに風を送り、気化した水蒸気を放出します。

水の粒子が非常に小さいため、雑菌が混入しにくいことが大きなメリットです。

消費電力も少なく、ランニングコストをおさえたい方にも向いています。

ただし、フィルターに雑菌が繁殖しやすく、手入れを怠ると不快なニオイがする可能性があるでしょう。

定期的にフィルターの掃除、交換をおこなってください。

専用のアロマオイルを選ぶ

加湿器の中にはアロマオイルを入れて、香りを楽しみながら部屋の加湿ができる商品があります。

そのような加湿器を使用する場合は、必ず専用のアロマオイルを使用しましょう。

一般的に加湿器専用のアロマオイルは、水と馴染みやすい水溶性の成分で作られています。

油性のアロマオイルは、機械の部品やフィルターに悪影響を与える可能性があり、使用できません。

「アロマ加湿器」や「精油対応」などの表記がない加湿器は、アロマオイルの使用は避けてください。

加湿器以外で部屋の乾燥から肌を守るコツ

「加湿器は手入れが面倒臭い」と思う方は、ほかの方法で肌や部屋の乾燥を予防しましょう。

おすすめの方法を3つ紹介します。

洗濯物を干す

洗濯物を部屋干しすると、加湿ができます。

しかし、部屋干しは乾くまでに時間がかかるため、雑菌が繁殖しやすくなり、生乾き臭の原因になりかねません。

空気を循環させて、効率よく乾燥させるためには、サーキュレーターを使用したり、洗濯物を広げて干したりするなど、工夫しましょう。

また、洗濯物に汚れや洗剤が残った状態で干すと、嫌なニオイが発生しやすくなります。

汚れがひどいものは、予洗いしてから洗濯機に入れ、すすぎは2回以上するなどして、清潔な状態で干してください。

浴室の扉を開ける

入浴後に換気扇をつけずに浴室の扉を開けると、部屋に湯気が移動して加湿効果が得られます。

浴室の湿気を使用する方法は、電力を必要とする加湿器よりも経済的です。

しかし、部屋の構造により蒸気がうまく分散せず、一部のみ湿度が必要以上に上がるかもしれません。

また、室温が低いところに蒸気がたまると結露の原因になるでしょう。

加湿目的で浴室の扉を開ける場合は、サーキュレーターや扇風機を使用して、広範囲に蒸気を広げてみてください。

こまめに水分摂取する

肌の乾燥を予防するためには、こまめな水分補給が欠かせません。

外部から水分を与えても、体が水分不足になると肌は乾燥します。

適切に水分補給すれば、肌の真皮層に水分が行き渡り、バリア機能も向上するでしょう。

成人が1日に必要な飲み水の量は、1.2L程度といわれています※1。

一度に大量に摂取しても、体に吸収されず尿として排出されるため、水分はこまめに摂ることが大切です。

水分補給にはミネラル成分豊富な『のむシリカ』を！

水分補給には健康をサポートするミネラルが豊富に含まれている、のむシリカがおすすめです。

次に、のむシリカの魅力や特徴を紹介します。

黄金比のミネラル成分

のむシリカは、ミネラルバランスが優れています。

人気のナチュラルミネラルウォーターの成分を比較しました。

	シリカ	炭酸水素イオン	カルシウム	マグネシウム	カリウム
のむシリカ	97mg	170mg	31mg	14mg	5.7mg
日田天領水	90mg	–	8mg	2mg	9.0mg
シリカシリカ	97mg	–	31ml	14mg	5.7mg

カルシウムとマグネシウムは、2：1の割合で摂取すると、摂取効率がよくなるといわれています。表からわかる通り、のむシリカには、まさに理想的な黄金比でそれらのミネラルが含まれています。※2。

また、健康や美容をサポートするシリカの含有量が多い点も魅力です。

健康や美容をサポート

のむシリカに豊富に含まれるミネラルは、体を守ったりコンディションを整えたりするなど、健康や美容をサポートします。

食事制限中の方や食生活が乱れがちな方は、ミネラル不足による不調が起きるかもしれません。

のむシリカからミネラルを過不足なく摂取して、心身ともに健やかに保ちましょう。

中硬水で飲みやすい

水はミネラルの含有量により、軟水、中硬水、硬水に分けられ、のむシリカは中硬水にあたります。

中硬水にはミネラルが豊富に含まれていますが、味にクセがなく、硬水を飲み慣れていない日本人でも違和感なく摂取できるでしょう。

のむシリカは、常温でもおいしく飲めます。体を冷やすことなく、水分補給できる点もメリットです。

加湿器やミネラルウォーターに関するよくある質問

加湿器やミネラルウォーターに関する、よくある疑問と回答を紹介します。

加湿器の効果を高める設置場所は？

加湿器は、ドアや換気扇、窓の近くを避け、部屋の真ん中に置くと部屋全体を均等に加湿できます。

スペースの確保が難しい場合は、エアコンの吸入口の近くに設置して蒸気を含んだ空気を拡散しましょう。

加湿器に発生する白い粉の原因は？

加湿器につく白い粉は、水道水に含まれるカルキが固形化したものです。

人体に悪影響を及ぼすことはありませんが、フィルターが目詰まりしたり、ニオイの原因になったりするため、こまめに取り除きましょう。

カルキ汚れの掃除方法は？

軽いカルキ汚れは、水拭きで解消できますが、時間が経つと落としにくくなります。

頑固なカルキ汚れはクエン酸を溶かした水に10分ほどつけて、歯ブラシやスポンジでこすりましょう。

カルキ汚れは、時間が経てば経つほど落ちにくくなるため、こまめに掃除をして清潔な状態をキープしてください。

まとめ

加湿器にミネラルウォーターを使用すると、カビや雑菌のリスクが高まるため、水道水を給水しましょう。

また、水を定期的に交換して適切な手入れをおこない、加湿器を清潔に保つことも大切です。

乾燥対策のこまめな水分補給にはミネラルが豊富な、のむシリカがおすすめです。

のむシリカは、ミネラルバランスがよく、健康や美容をサポートするでしょう。

体の内側から効率的にケアしたい方は、のむシリカを活用してみてください。

＜参考文献＞
※1　環境省｜熱中症環境保健マニュアル
※2　国立研究開発法人　医薬基盤・健康・栄養研究科｜健康食品の安全性・有効性情報