【飲むとどうなる？】水素水は意味ない？効果ないや体に悪いといわれる理由を解説

近年、水素水は健康によい水として、スポーツジムやエステサロンでも導入されていることが増えました。

水素水は、抗酸化作用や抗炎症作用、疲労回復など、健康や美容に嬉しい効果が期待されています。

しかし、水素水を飲むとどうなるのか、効果がなく体に悪いといわれるのはなぜかと気になる方も多いでしょう。

本記事では、水素水を飲む意味や効果を解説します。毎日の水分補給に、体によい水を取り入れたい方はぜひ参考にしてください。

水素水の効果とは？

水素水は、水に水素ガスを充填した水を指し、抗酸化作用や抗炎症作用などの効果が期待されています。

ただし、水素水には、効果の有無に対してエビデンスがないものもあります。

ここからは、水素水の効果や、厚生労働省より医療認可があるアルカリイオン水（電解水素水）について詳しく解説します。

水素水とは？

水素水とは水に水素ガスが溶け込んだ水のことです。

水素に圧力をかけて水に溶け込ませたり、水に水素ガスを混ぜたりして作られています。

水素は非常に小さな分子であるため、炭酸ガスを溶け込ませた炭酸水や清涼飲料水のような泡の刺激を感じることはありません。

一般的な飲み水と同じ感覚で飲める、健康や美容のサポートが期待できる水として注目を集めています。

水素水の効果

水素水を飲むことにより、抗酸化作用や抗炎症作用の効果が期待されています。

また、疲労回復や血流改善、胃腸症状改善にも嬉しい作用があることが報告されています。

抗酸化作用は、糖尿病や動脈硬化、アルツハイマー病といった疾患や老化の一因である活性酸素の増加を抑えられます。

また、抗酸化作用の活性酸素の除去は、炎症反応の過剰化の抑制にもつながり、発熱や発赤、疼痛といった炎症を鎮める役割もあります。

さらに、水素水の疲労回復や血流改善、胃腸症状改善といった効果により、ダイエットや運動能力の向上、生活習慣病のリスクを減らすことも期待できます。

効果にエビデンスのあるアルカリイオン水（電解水素水）

水素水の効果を得られるのは、アルカリイオン水（電解水素水）です。

アルカリイオン水とは、電気分解したアルカリ性の水で、pH値は9〜10程度が一般的です。

厚生労働省から管理医療機器として承認を受けたアルカリイオン整水器で生成できます。

アルカリイオン水のほかにも、水素が充填された水が販売されている場合もありますが、科学的なエビデンスはありません。

水素ガスの充填や化学反応による水素分子の発生により作られた水素水は、効果が得られない可能性もあるため注意しましょう。

水素水を飲むとどうなる？

水素水を飲むと、病気や老化を防ぐ健康面や、美肌や若々しさを保つ美容面で嬉しい効果が期待できます。

また、血流改善により冷え性や肩こりの改善、勉強や仕事の効率アップにもつながるでしょう。

ここからは、水素水を飲むと体にどのような作用があるか解説します。

病気・老化の防止

水素水には、普段の生活で増えた活性酸素の働きを抑え、体の老化や病気を防ぐように働く効果が期待できます。

活性酸素は、体内で呼吸や代謝のような生命活動にともない発生する物質です。

活性酸素が過剰に蓄積すると酸化ストレスとして細胞にダメージを与えるため、病気や老化の原因につながるでしょう。

体内には活性酸素の働きを抑える抗酸化能力があるものの、抗酸化能力は加齢とともに減少します。

活性酸素の影響を抑えて病気や老化のリスクを減らしたい方は、ぜひ活性酸素を除去する効果のある水素水を試してみましょう。

美肌効果

水素水による活性酸素を除去する効果は、皮膚の健康や若々しさを保つうえでも役立つ可能性があります。

紫外線を浴びたり強いストレスを感じたりすると、活性酸素が過剰に発生します。活性酸素が皮膚を傷付けると、シミやしわの原因になることもあるでしょう。

水素水の継続摂取で活性酸素の働きを抑えることができれば、シミやしわの抑制にも役立ちます。

冷え性や肩こり改善

水素水の還元力は、血液や血管の状態を改善して良好な血流を保つようにも働きます。

過剰な活性酸素はとくに血管や血液にダメージを与えます。

血液中の脂質を酸化させて血液をドロドロにしたり、血管内皮細胞を傷付けて血管を硬くしたりするため、血流が滞りやすくなるでしょう。

水素水により活性酸素の働きが抑えられると、血液をサラサラに保つ効果や、血管をやわらかく保つ効果も期待できます。

血流の悪化は冷えや肩こりに加え、動脈硬化のリスクを高めるため要注意です。

水素水を取り入れて、血流改善に役立てましょう。

勉強・仕事の効率アップ

水素水は脳にもよい影響を与える可能性があります。

まず水素水による血流改善効果により、脳へ酸素や栄養素や行きわたりやすくなります。

頭がスッキリする感覚を得やすくなったり、記憶力や判断力が高まったりする効果が期待できるでしょう。

仕事や勉強などの作業効率を高めたい方にも、水素水の摂取が役立つでしょう。

水素水は意味ない・効果ないといわれる理由

水素水は、健康や美容に効果がありますが、なかには意味ない、効果ないといわれることもあります。

水素水には、医学的根拠がないものもあり、販売メーカーにより製造方法や溶存水素濃度がさまざまで、開封後に水素ガスが減ることも効果を疑われる理由です。

ここからは、水素水は意味ない、効果ないといわれる理由を解説します。

医学的根拠のないものある

水素水は、水に水素分子や水素イオンを溶かした水全般を指しますが、医学的根拠のないものもあります。

厚生労働省より医療認可のある水素水は、管理医療機器として承認を受けたアルカリイオン整水器で電気分解し、生成されたアルカリイオン水のみです。

電解水素水や電解還元水、還元水素水と呼ばれることもありますが、全て同じアルカリイオン整水器で生成された水を指します。

一方、医学的根拠がない水素水は、中性水素水やペットボトル入り水素水、水素スティックなど、水素イオンを溶存したものや、化学反応により水素分子を発生させたものです。

水素水の製造方法により、健康や美容に効果があるとはいえない場合もあるため、購入する際は確認するとよいでしょう。

公的定義がない

水素水には、公的定義がないため商品により、水素の含有量が異なります。

水素水は、一般的に水素ガスを水に充填している水ですが、販売するメーカーにより製造方法や溶存水素濃度に違いがあります。

また、特定保健用食品（トクホ）や機能性表示食品として許可、届出された水素水はなく、どれくらいの量が含まれていれば高濃度を表示できるかも定められていません。

水素水を検討するときは、ほかの商品と比較しながら、自身に適したものを選びましょう。

開封後に水素ガスが減る

水素水は、容器の開封後に水素ガスが減ることが懸念されます。

飲むときには、パッケージに記載されている溶存水素濃度ではない可能性もあるでしょう。

水素ガスが抜けないよう、アルミボトルやアルミパウチを使用している商品もありますが、一度開封すると空気に触れるため、水素が抜けやすい状態になります。

水素水を飲む際は、できる限り開封後すぐに飲み切りましょう。

水素水を飲んではいけない人

基本的に水素水は無害ですが、場合によっては体に影響を及ぼす可能性があります。

次のような方は水素水を飲まないでください。

胃や腎臓に疾患がある方

胃や腎臓など内臓に疾患がある場合、水素水は飲まないようにしましょう。

腎臓にはミネラルや電解質イオンなど体に必要なものを取り込み、不要なものを尿にして体外に排出する役割があります。

腎機能が低下した状態で水素水を飲むと、水素が体内に残留し影響を及ぼすかもしれません。

胃に疾患がある方は、水素水により胃酸の分泌が阻害され、胃潰瘍や胃酸過多症につながる可能性もあります。

胃や腎臓に疾患を抱えている方が水素水を飲む場合には、事前にかかりつけ医に相談しましょう。

無酸症や低酸症の方

無酸症は胃酸がまったくない症状、、低酸症は胃酸が少なくなる症状です。

胃酸が少ないと十分に食べ物を消化できず、食欲不振や胃もたれ、下痢などの症状があらわれます。

水素水には胃酸の分泌を抑制する効果があるため、無酸症や低酸症の方が飲むと症状がさらに悪化する可能性があります。

無酸症や低酸症の悪化により免疫力も低下するため、感染症のリスクも高まるでしょう。

無酸症や低酸症の方や、食欲不振などの自覚症状がある方は、水素水を飲むのは避けましょう。

内臓が未発達な乳児

乳児の内臓は成長途中の段階にあり、消化能力も大人と比べて未熟です。

そのため、乳児には水素水を飲ませないようにしましょう。

乳児には水素やミネラル成分が少なく、胃腸にも優しい軟水がおすすめです。

水に含まれるカルシウムやマグネシウムの含有量を数値化したものは硬度と呼ばれ、一般には100mg/L以下のものが軟水に分類されています。

国産のミネラルウォーターや水道水には軟水のものが多いため、入手もしやすいでしょう。

水素水を飲む際の注意点

水素水には普通の水にはないさまざまなメリットがありますが、いくつかの注意点やデメリットもあります。

摂取方法を誤ると期待した効果が得られなかったり、体調に影響を及ぼしたりする可能性があるため、必ず注意点を守りましょう。

水素水を飲む際に注意したい3つの点を、理由とあわせて解説します。

開封後は水素が抜けやすい

炭酸水と同様に、水素水に含まれる水素ガスは時間とともに抜けていきます。

高い水素濃度を長期間保つためには、内部を真空に保つ金属製の専用容器が必要です。

開封後すぐに飲む場合は問題ありませんが、時間が経過するほど水素水としての効果は減少します。

水素は空気に触れると抜けるため、コップに移さず容器から直接飲むようにしましょう。

アルミパウチの水素水は水素が抜けにくい容器であり、より高濃度の水素を効率よく摂りたい方におすすめです。

服薬には使用できない

風邪をひいている方や持病がある方は、水素水で薬を飲まないでください。

一般的な処方薬や市販薬は、水道水や浄水での服用を想定して作られています。

薬の溶け方や効果に影響が出る可能性があるため、薬を飲む際は水素水ではなく水道水や浄水を使用しましょう。

水素濃度を確認する

多くの水素を摂取したい場合には、水素濃度のチェックも重要です。

水素水の濃度（溶存水素濃度）の単位は主にppmです。水1Lに1mgの水素が含まれる場合、1ppmと表記されます。

通常の気圧（1気圧）での水素飽和濃度は約1.6ppmですが、多くの水素水は時間経過とともに水素が抜けることを考慮し、水素濃度を約0.8～1.2ppmとしているものが多くあります。

商品ごとに水素濃度は異なるため、上記を参考にして水素水を選んでみましょう。

水素水を効果的に飲むの方法

水素水の効果を得るためには、飲むタイミングや摂取量が重要です。

間違った飲み方は健康に影響を与える可能性もあるため注意しましょう。

飲むタイミング

就寝中は、体内で少しずつ水分が失われていきます。

そのため、就寝前と起床時に水素水を飲むとよいでしょう。

脱水を防ぐだけでなく、体のコンディションを整えるのに効果的です。

さらに、運動中やその前後、入浴前後などに水素水を飲むと効率よく体内に吸収されます。

ただし、大量の水素水を一気に飲むと、体内の電解質バランスが崩れて水中毒と呼ばれる症状を示す場合があります

水中毒は低ナトリウム血症によりめまいや頭痛を引き起こし、重症になると意識障害や呼吸困難など命に関わる危険性もあります。

水分補給をする際には一気飲みを避け、こまめに飲むよう心がけましょう。

1日の摂取目安量

人間は呼吸や汗で0.9L、尿や便で1.6Lの水分を毎日排出しており、1日あたり2.5Lの水が必要です※3。

水を飲む際は、食事から摂取する1.0L、体内で作られる0.3Lの水分を除いた1.2Lの水分必要摂取量を目安にしましょう ※3 。自身の体質や体調にあわせて摂取することが大切です。

体内の水分が5%失われると脱水症状や熱中症など重篤な健康被害につながるため、運動などで大量に汗をかいたあとは水分補給をおこないましょう ※3。

まずは、水分補給に使用する水の一部を、水素水に置き換えるところからはじめるとよいでしょう。

美容・健康維持には『のむシリカ』もおすすめ！

美容や健康維持によい水を探している方は、水素水以外にシリカ水も検討しましょう。

健康や美容のために水分補給とミネラル摂取は重要で、とくにシリカは日々の健康維持には欠かせない大切なミネラルのひとつです。

シリカをはじめ、さまざまなミネラル成分を豊富に含むのむシリカを紹介します。

シリカ・ミネラルが豊富

水素水を飲むことで、体のコンディションを整える効果が期待できますが、水分補給時に効率よくミネラルも摂取したい場合はシリカ水を活用しましょう。

のむシリカは、カルシウムやマグネシウム、シリカなどさまざまなミネラルを豊富に含みます。

シリカは美容に欠かせないコラーゲンやエラスチンと相性のよいミネラルで、私たちの体のさまざまな部分を構成する成分です。

水素水を検討中の方は、体のコンディションを整える作用に加え、美容効果が期待できるのむシリカをはじめてみましょう。

料理にも使用できる

水素水は沸騰させると水素が抜けてしまうため、期待するような効果は得られません。

一方、シリカ水であるのむシリカは加熱してもミネラル成分含有量がほぼ変わらないため、あらゆる料理に使用できます。

飲用のみでなく、味噌汁や炊飯などの料理に取り入れれば、より効率的にミネラルを摂取できるでしょう。

ただし、のむシリカにはミネラル成分含有量が多いため、乳児の胃腸に負担がかかる可能性があります。

そのため、乳児の飲用には、ミネラル成分含有量が少なく水素を含まない軟水がおすすめです。

水素水に関するよくある質問

水素水は健康や美容にさまざまな効果が期待できる水です。

ここからは水素水に対して疑問や不安を持つ方のために、よくある質問を紹介します。

水素水を飲みはじめる前に、疑問を解消しておきましょう。

水素水は安全なのか？

水素水に含まれる水素ガスは無味無臭で、人体に無害なものといわれています。

ただし、水中毒にならないよう、一度に大量の水素水を飲むことは避けましょう。

水素水のブームは無くなったのか？

水素水や水素ガスの効果の一部は実験でも明らかですが、現在も研究が進められています。

健康な方が水素水を飲むことで得られる効果に関しては、いまだに明らかにされていません。

国民生活センターがおこなった調査で、天然活性水素水と記載された10銘柄の水素水のなかには、溶存水素が検出されない商品があることがわかりました。

商品のなかには水素を含まない悪質なものがあること、水素水は確実な効果を保証するものではないことを心得たうえで飲むようにしましょう。

水素水の飲み始めはどのような症状が出るのか？

水素水を初めて飲んだ方のなかには、下痢になる方もいます。

しかし、水素水に含まれる水素ガスは基本的に人体に無害です。

原因は水分の過剰摂取、もしくは体への過負荷である可能性が高いでしょう。

水素水を飲む際は調子が悪い時期を避け、少しずつ飲む量を増やしてみてください。

水素水は肝臓に悪い？

水素水を飲むと、肝臓の血中水素濃度を上昇させることが証明されていますが、肝臓に悪いとはいえません。

株式会社ドクターズ・マンが特許技術で生成された水素水を用いおこなった研究では、肝臓へつながる門脈において、水素濃度が飲用前の50倍上昇したと報告しています。

また、飲用後120分間にわたり、水素が肝臓へ供給されることも科学的に証明しています。

肝臓は、アルコールや乳酸の分解を担う臓器であり、水素を飲むことにより、二日酔いや疲労回復にも効果が期待できるといえるでしょう。

さらに、肝臓はタンパク質やコレステロールの代謝にも関与するため、運動時の水素水による水分補給もよいとされています。

まとめ

水素水は、病気や老化を防ぐ健康面や、美肌や若々しさを保つ美容面で嬉しい効果が期待できる水です。

ただし、厚生労働省より医療認可のある水素水は、アルカリイオン整水器で電気分解し、生成されたアルカリイオン水のみです。

また、公的定義がなく、開封後に水素ガスが抜けるため、飲水時には表記された溶存水素濃度でない可能性もあります。

美容や健康維持を目的に毎日の水分補給をしたい方は『のむシリカ』もおすすめです。

料理にも活用できるのむシリカは、シリカをはじめ、カルシウムやマグネシウムなどが豊富に含まれます。

のむシリカは、公式サイトからお得に購入できるため、気になる方はぜひ検討してみてください。

＜参考文献＞
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット｜活性酸素と酸化ストレス
※2 西条市｜水の歴史館　硬い水と軟らかい水
※3  厚生労働省｜「健康のため水を飲もう」推進運動
※4　株式会社ドクターズ・マン｜世界で初めての水素水を飲用した際の水素の体内への吸収、分布をみた実証実験