胆石症予防に役立つ飲み物はある？胆石のリスクを避ける7つのポイントも徹底解説！

胆石症は胆のうに結石ができる病気で、放置すると重症化し、場合によっては命にかかわることもあります。

再発率が高く自然に治る病気ではないため、予防が大切です。

しかし、予防したいと考えていても、どうすればよいのかわからないと不安になる方も多いでしょう。

本記事では、胆石症の原因や種類、症状、予防のためのポイントについて詳しく解説します。

胆石症の予防におすすめの飲み物についてもあわせて紹介するため、胆石症を予防したい方や健康維持に関心がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

胆石症とは

胆石症は、胆のうや胆管に胆汁の成分が結晶化した石ができる病気の総称です。

自覚症状がない場合もありますが、一般的には痛みや発熱、黄疸などの症状が現れます。

放置すると、胆管発作や急性胆のう炎、急性胆管炎、腹膜炎などを引き起こし、重症化すると、最悪の場合死に至ることもあります。

また、胆のうがんが発見されにくくなる可能性もあります。

石が自然に体外へ排出されることはないため、医師の診察を受けて治療する必要がある病気です。

さらに、胆石症は治療しても再発する場合があるため、胆石症にならないように予防することが重要です。

ここからは、胆石症についてさらに詳しく解説します。

原因

胆石ができる原因は特定されていませんが、コレステロールや胆汁酸、ビリルビンといわれる胆汁色素など、胆汁の成分のバランスが崩れると胆石ができると考えられています。

胆石には次の2つの種類があります。

• コレステロール石
• 色素石

コレステロール石は、コレステロールの濃度が高くなると発生する石で、日本人の胆石症の多くはコレステロール胆石です。

色素石は、ビリルビンカルシウム石と黒色石の2つがあります。

ビリルビンカルシウム石は大腸菌などの細菌感染が原因で発生しますが、黒色石ができる原因は判明していません。

胆石症は中年以降に発生しやすく、女性がかかりやすい病気です。

女性の発生率は男性の約2倍で、肥満や過食、不規則な食生活、ストレスなどの生活習慣が影響していると考えられています。

症状

胆石症の症状には、次のようなものが挙げられます。

• 吐き気
• 嘔吐
• 腹痛
• 背中の痛み
• 右肩の痛み
• 黄疸

腹痛や、背中や右肩の痛みは食後に現れやすく、強い痛みを感じる方もいれば鈍痛程度の方もいるなど個人差があります。

ほかにも、肩こりや腰痛、胆管の閉塞による細菌感染が原因の高熱などが発生することもあります。

また、胆石症は症状が見られない場合もあり、偶然発見されるケースも少なくありません。

種類

胆石症は、発見される場所により次の3つに分類されます。

• 胆のう結石
• 総胆管結石
• 肝内結石

胆のう結石は、胆のうの中にできる結石で、大部分がコレステロール石です。

コレステロール石は胆石症の中でもっとも多く、胆のうの収縮により胆石が移動して出口に詰まると、みぞおち付近の上腹部に胆石発作と呼ばれる激しい腹痛が起こります。

総胆管結石は、胆のうから出ている管と肝臓から出ている管が合流した総胆管に、胆のうでできた胆石が落下したものです。

胆石が総胆管から十二指腸に続く出口に詰まると、上腹部に激痛が起こり、加えて黄疸や発熱が起こる胆管炎を引き起こすおそれがあります。

肝内結石は、肝臓の中にある胆管に結石ができることで、発生率はそれほど高くありません。

腹痛や発熱を伴うことが多いですが、症状が出ないこともあります。

肝内結石ができると、肝内胆管がんのリスクが高くなるといわれています。

コーヒー摂取が胆石症予防をサポート

米医師会雑誌に掲載された研究報告によると、コーヒーを飲むことで胆石の形成が抑えられるという結果が出ています。

あくまでも研究結果の一つであり、必ずしも胆石症を予防できるとは限りません。

ここからは、コーヒー摂取と胆石症予防の関係について解説します。

カフェインによる胆石形成予防

米国ハーバード大学の医学博士7人による研究論文では、コーヒーを飲むことで胆石が形成されるリスクが減少したと報告されています。

1986年時点で40〜75歳であった胆石形成の経験がない男性46,008人に対して、10年間にわたり、コーヒーとほかのカフェイン飲料の消費を含む食品頻度調査がおこなわれました。

その結果、1日に2〜3杯のコーヒーを飲み続けると、胆石になるリスクが約40％減少したことが確認されました。

カフェインを減らしたコーヒーを飲んでも胆石を予防する効果は見られなかったため、コーヒーに含まれているカフェインに胆石予防効果があると考えられています。

1日あたりの摂取目安量

1日に2～3杯のコーヒーを飲むことで、胆石を発症するリスクが約40％減少するという研究結果がありますが、コーヒーの飲みすぎは健康に悪影響を及ぼすおそれがあるため注意が必要です。

カフェインを摂りすぎると、めまいや頭痛、下痢、嘔吐、不眠、震え、心拍数の増加、疲労感などの症状が現れるおそれがあります。

長期間カフェインの過剰摂取を続けると、高血圧のリスクが高くなったり、妊娠中の場合は胎児の成長を阻害したりする危険性も指摘されています。

日本では、カフェインの1日あたりの摂取上限量は明確に定められていませんが、カナダでは、健康な成人の場合は1日に400mg、妊娠中や授乳中の場合は1日に200〜300mgと定められています※1。

目安として、コーヒーの場合はマグカップ約3杯までですが、カフェインはチョコレートや目覚ましガム、目覚まし飲料などにも含まれているため、食事全体を通して摂りすぎないように注意しましょう※1。

胆石症予防のための7つのポイント

胆石症を予防するためには、食事や生活習慣を見直すことが大切です。

とくに次の7つのポイントに注意するとよいでしょう。

• 3食規則正しく摂る
• 水溶性食物繊維の摂取
• ビタミンCの積極的摂取
• 脂質・コレステロールを控える
• アルコールの過剰摂取に注意
• 適度な運動習慣
• 十分に水分を摂取する

ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

3食規則正しく摂る

食事を抜いたり食事の時間が不規則だったりすると、1回あたりの食事量が増えがちです。

胆汁は脂肪を消化するために使用される消化液です。

一度に大量の食事を摂ると大量の胆汁が分泌され、胆汁の濃度が高くなり、胆石ができる場合があります。

また、胆汁が出る時間が不規則だと胆汁が溜まりやすく、激しい痛みが周期的に起こる疝痛（せんつう）発作の原因にもなります。

1日3回、決まった時間に食事を摂る習慣を身につけることで、胆汁の流れをスムーズにし、胆汁の出すぎを防ぐことができるでしょう。

水溶性食物繊維の摂取

食物繊維には、水に溶けやすい水溶性食物繊維と溶けない不溶性食物繊維の2種類あり、どちらも体内で消化吸収されません。

食物繊維は健康のために重要な役割を果たしており、第6の栄養素ともいわれています。

なかでも水溶性食物繊維は、体内のコレステロールの吸収を抑制したり、血糖値の上昇を抑えたりする働きがあります。

また、胆汁を排出する働きもあるため、胆石症の予防に効果的です。

水溶性食物繊維が含まれている食品は次のとおりです。

食品名	水溶性食物繊維 （100gあたり）
糸引き納豆	2.3g
ごぼう	2.3g
アボカド	1.7g

そのほかにも、こんにゃくやらっきょう、ライ麦パンなどにも含まれています。

日本人に不足しがちな栄養素のため、積極的に食事に取り入れましょう。

水溶性食物繊維は皮に多く含まれており、皮ごと料理するとより高い効果を期待できます。

また、茹でるとお湯に溶け出すため、蒸したほうがより効率よく摂取できるでしょう。

ビタミンCの積極的摂取

ビタミンCには、胆汁酸の排出を促す作用があります。

胆汁酸は、胆石を溶かす働きがある成分です。

ビタミンCが豊富に含まれている食品は次のとおりです。

食品名	ビタミンC （100gあたり）
赤ピーマン	170mg
黄ピーマン	150mg
ブロッコリー	140mg

そのほかにも、みかんやいちご、オレンジなどの果物に多く含まれています。

不要な分は体外に排出されるため、摂りすぎる心配はありません。

食事で野菜を多く摂り、デザートや間食で果物を摂るなどして、積極的に取り入れましょう。

脂質・コレステロールを控える

胆石症の原因は、はっきりとは解明されていませんが、脂肪やコレステロールの増えすぎが原因の一つであると考えられています。

胆汁は脂肪を分解する際に分泌されるため、脂肪やコレステロールが多い食事を続けていると、胆汁の量が増え、結石ができたり胆石が大きくなったりします。

また、疝痛発作の原因は、胆汁の多量分泌による胆のうの収縮によるものです。

食べすぎによる胆汁の分泌を抑えると、胆石症や胆石による痛みを予防できるでしょう。

また、甘い菓子類の摂取も胆石症にはよい影響を与えません。

甘い菓子類には脂肪分が多く含まれているため、血液中の中性脂肪を増やし、コレステロール増加の原因になります。

栄養ドリンクによく含まれているタウリンには、悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあり、胆石の予防にも効果が期待できます。

タウリンは、サバやマグロ、イカ、エビ、ホタテなどの魚介類に多く含まれています。

アルコールの過剰摂取に注意

アルコールは、胆石の直接の原因にはならないと考えられているため、適度なアルコールの摂取は問題ありません。

しかし、過度にアルコールを摂取すると胆汁の濃度が高まり、胆石ができやすくなります。

また、すでに胆石がある方は、アルコールが胆石発作の引き金になることもあります。

アルコールを飲む場合は適量を心がけ、飲みすぎないように注意しましょう。

適度な運動習慣

肥満になると血中のコレステロール値が高くなり、胆汁に含まれるコレステロールが増え、胆石ができやすい体になります。

適度な運動習慣を身につけて肥満を予防すると、胆石症の予防にもつながります。

ただし、肥満の方が無理なダイエットや運動で急激に体重を減らすと、胆石ができるおそれがあるため注意しましょう。

十分に水分を摂取する

水分は胆汁の濃度を下げ、胆のう内の結石形成を予防します。

厚生労働省によると、人間が1日に必要な水分量は2.5Lとされており、食事から1L、体内で作られる水が0.3L、残りの1.2Lを飲み水から摂取する必要があります※2。

胆石症を予防するためには、1日2Lの水分摂取が望ましいとされており、体内で不足しないよう意識してこまめに摂取することが大切です。

コーヒーやジュースにはカフェインや糖分が含まれているため、胆石症予防のためには水を飲むとよいでしょう。

なかでもおすすめなのは、水分と同時にミネラルも補給できるミネラルウォーターです。

ミネラルウォーターには、日々の食事で不足しがちなミネラルが含まれているため、健康維持に役立ちます。

『のむシリカ』で効率的なミネラル摂取を習慣化しよう！

ミネラルウォーターにはさまざまな種類がありますが、おすすめはナチュラルミネラルウォーターののむシリカです。

のむシリカは、鹿児島県から宮崎県にまたがる霧島連山の地下水脈から採水されています。

ナチュラルミネラルウォーターとは、最低限の加熱殺菌やろ過以外の処理をおこなわない天然水のことです。

のむシリカの特徴は主に次の3つです。

• 体内で生成できないシリカも補給
• 常温でもおいしく飲める中硬水
• ミネラル量そのままで白湯や料理にも

ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

体内で生成できないシリカも補給

のむシリカには、カルシウムやマグネシウム、シリカ、サルフェートなどのミネラルが豊富に含まれています。

のむシリカとほかのナチュラルミネラルウォーター1Lあたりのミネラル含有量を比較した表は次のとおりです。
　

	のむシリカ	サントリー天然水	い・ろ・は・す（清田）
カリウム（mg）	5.7	0.4～7.0	1.6
カルシウム（mg）	31.0	1.0～24.0	6.8
マグネシウム（mg）	14.0	0.2～11.0	3.6
シリカ（mg）	97.0	‐	‐
炭酸水素イオン（mg）	170.0	‐	‐
サルフェート（mg）	30.0	‐	‐
バナジウム（μg）	34.0	‐	‐

のむシリカは、ほかのナチュラルミネラルウォーターに比べ、ミネラルの種類や含有量が多いことがわかります。

なかでもシリカは、人間の体内では生成できない希少なミネラルで、健康維持をサポートする成分として近年注目を集めています。

水分補給にのむシリカを取り入れれば、シリカをはじめとするさまざまなミネラルをバランスよく摂取できます。

常温でもおいしく飲める中硬水

のむシリカは、硬度130mg/Lの中硬水です。

硬度とは、水1Lあたりのカルシウムとマグネシウムの含有量を表す指標です。

日本では、100mg/L以下が軟水、101〜300mg/Lが中硬水、300mg/L以上が硬水に分類されています※3。

一般的に、硬度が高くなるほどミネラル含有量が多くなりますが、苦味などのクセが強くなるため、人によっては飲みにくいと感じることがあります。

のむシリカは中硬水のため、飲みやすさとミネラルの豊富さを兼ね備えています。

また、十分な水分摂取は毎日続けるようにしましょう。

のむシリカは常温でも飲みやすく、毎日の生活に手軽に取り入れることができます。

ミネラル量そのままで白湯や料理にも

のむシリカは、加熱してもミネラル含有量が大きく変わりません。

そのため、そのまま飲むことはもちろん、白湯にしたり料理に使用したりしてもミネラルを摂取できます。

また、のむシリカをコーヒーや紅茶、炊飯、お酒に使用すると、旨味やコクが増すという報告もあります。

のむシリカを毎日の水分補給に活用すれば、ミネラルを摂取できるのみならず、毎日の飲み物や食事がおいしくなるでしょう。

胆石症が気になる方のよくある質問

ここからは、胆石症が気になる方のよくある質問を3つ紹介します。

疑問点を解消し、胆石症の予防に役立ててみてください。

胆石症になりやすい人の特徴は？

胆石症は、比較的なりやすい方の特徴が判明している病気です。

次の方は胆石症になりやすいため、日頃から予防を心がけるとよいでしょう。

食事と食事の間が長い方は、胆のうが動かない時間が長くなり、胆のう炎や胆石症になりやすいと考えられています。

胆石症予防が期待できる食べ物は？

胆石症の予防が期待できる食べ物は、次の栄養素が含まれたものです。

• 食物繊維
• ビタミンC
• タウリン

食物繊維が多く含まれている食品には、糸引き納豆やごぼう、アボカド、こんにゃく、らっきょう、ライ麦パンなどが挙げられます。

ビタミンCが多く含まれている食品には、赤ピーマンや黄ピーマン、ブロッコリー、みかん、いちご、オレンジなどが挙げられます。

タウリンは、マグロやサバ、イカ、エビなどの魚介類に多く含まれているため、魚メインの食事で、野菜や果物を多く食べるように心がけるとよいでしょう。

胆石症の発作の原因となる飲み物は？

炭酸飲料や酸味が強い飲み物は、胆石発作を引き起こすおそれがあります。

すでに胆石がある方は、炭酸飲料や酸味が強い飲み物は避けましょう。

まとめ

胆石症は、人により激しい痛みを伴い、場合によっては命にかかわることのある病気です。

胆石症は中年以降に発生しやすく、男性よりも女性のほうがかかりやすいといわれています。

胆石症を予防するためには、脂質やコレステロールの多い食事を控えるのみならず、適度に運動したり、十分に水分摂取したりすることが大切です。

胆石症になりやすい方の特徴は判明しているため、該当する方は予防を心がけるようにしましょう。

＜参考文献＞
※1 食品安全委員会｜食品中のカフェイン
※2 厚生労働省｜健康のため水を飲もう推進運動
※3 西条市｜水の歴史館　硬い水と軟らかい水
※商品の情報は各公式サイトを参考にしています