ウォーターサーバーで赤ちゃんのミルクを作っても大丈夫?選び方と安全に使用する注意点

ウォーターサーバー

はじめての育児、夜間の授乳は大変なことです。

少しでも楽をしたいと、ウォーターサーバーでのミルク作りを検討された方も多いのではないでしょうか。

ウォーターサーバーがあれば、ミルク作りがぐっと楽になります。

しかし、「本当に安全なの?」「どんなサーバーを選べばいいの?」と不安や疑問も浮かびますよね。

この記事では、ウォーターサーバーの選び方やメリット、安全な使い方まで詳しく解説します

ぜひ参考にして、赤ちゃんに安心・安全なミルク作りを実現してください。

Index目次

赤ちゃんのミルクをウォーターサーバーの水で割っても大丈夫?

ウォーターサーバーの水で赤ちゃんのミルクを作っても問題ないのか、湯冷しをしてもいいのかなど気になる点もあるでしょう。

結論として、赤ちゃんのミルク作りには、軟水または純水が適しており、これらの条件を満たすウォーターサーバーの水は安全に利用できます。

日本の水道水は、WHO(世界保健機関)が定める水質基準を満たしており、基本的には乳児が飲用しても安全です※1。

しかし、地域によっては水道水にカルキ臭やトリハロメタンなどの不純物が含まれる場合があります。

ウォーターサーバーの水は、これらの不純物を除去しているため、乳児にも安心して与えられます。

とくに、RO水と呼ばれる純水は、不純物をほぼ完全に除去しており、より安全性が高いといえるでしょう。

ただし、ミルク作りに最適なウォーターサーバーを選んだり、衛生面に気をつけたりなど、注意するべき点もあります。

目次

赤ちゃんのミルク作りに最適なウォーターサーバーの選び方

ウォーターサーバーを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。

硬度60mg/L以下の軟水・純水

赤ちゃんの腎臓は発達段階なため、ミネラル成分が多い硬水は内臓に負担がかかります

そのため、ウォーターサーバーを選ぶ際は、硬度60mg/L以下の軟水、またはRO水と呼ばれる純水を選びましょう。

70℃以上のお湯

WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、粉ミルクの調乳には70℃以上のお湯を使うことが推奨されています※1。

70℃以上のお湯を使うことで、粉ミルクに含まれる可能性のある細菌を殺菌できるためです。

ただし、100℃前後の温度の場合、栄養成分が熱変性をおこす可能性があります。

ウォーターサーバーを選ぶ際は、70~90℃程度のお湯が出るものを選びましょう。

チャイルドロックによる安全性

赤ちゃんは思わぬ行動をするため、火傷や怪我を防ぐためにもチャイルドロック機能は必須です。

チャイルドロック機能があれば、赤ちゃんが誤ってお湯を出してしまう心配がありません。

自動クリーニング機能

ウォーターサーバー内部は、雑菌が繁殖しやすい環境です。

自動クリーニング機能があれば、定期的にお手入れしてくれるため、衛生的な状態を保てます。

不衛生な状態でいると、赤ちゃんの健康に影響が出る場合があります。ウォーターサーバーは清潔な状態を保つようにしましょう。

サーバーの種類

ウォーターサーバーには、床置きタイプと卓上タイプがあります。

床置きタイプは、大容量のボトルを設置できるため、ミルク作り以外にも料理や飲み物など、さまざまな用途でウォーターサーバーを利用したい方におすすめです。

卓上タイプは、コンパクトで場所を取らないため、キッチンのスペースが限られている方や、ミルク作り専用としてウォーターサーバーを利用したい方におすすめできます。

子育てプラン・キャンペーンの有無

ウォーターサーバーの中には、子育て家庭向けのお得なプランやキャンペーンを用意しているメーカーもあります

たとえば、ボトル料金の割引や、ミルク作りに便利なグッズのプレゼントなどです。

これらのプランやキャンペーンにより、お得にウォーターサーバーを利用できます。

赤ちゃんのミルク作りにウォーターサーバーを使用するメリット

ウォーターサーバーがあれば、ミルク作りが楽になり、育児の負担が軽減されます。

ここでは、ウォーターサーバーを使用するメリットを4つ紹介します。

ミルク作りを時短できる

ウォーターサーバーがあれば、お湯を沸かす手間が省けるため、ミルク作りにかかる時間を大幅に短縮できます

とくに、夜間の授乳や泣き止まない場合など、少しでも早くミルクを作りたい時に便利です。

電気ケトルや電気ポットを使用する方も多いですが、適切な温度のお湯や水を、簡単に使用できるのは大きなメリットです。

離乳食作りにも使用できる

ウォーターサーバーは、ミルク作りだけでなく、離乳食作りにも活用できます。

たとえば、おかゆやスープなど、赤ちゃんに与える様々な離乳食を作る際に、ウォーターサーバーのお湯を使用すると時短になります

また、市販のベビーフードは、お湯に混ぜて使用する場合も多くあるため、少量のお湯が必要なときに大変便利です。

ペットボトルを買いに行く手間が減る

ウォーターサーバーがあれば、赤ちゃんのミルクを作るたびに、重たいペットボトルの水を購入する必要はありません。

頻繁にペットボトルの水を購入するのは大変なものです。赤ちゃんを抱っこしながら、またはベビーカーを押しながら重い荷物を持って買い物に行くのは、想像以上に体力を使います。

ウォーターサーバーがあれば、自宅まで定期的に水が配送されるため、これらの負担を大幅に軽減できます。小さい子どもがいる家庭や、買い物に行くのが難しい方にとって、ウォーターサーバーは非常に役立つでしょう。

災害時にも安心

災害時、特に赤ちゃんがいる家庭では、安全な水の確保が最優先です。

ウォーターサーバーは、停電時でも備蓄水として利用できます

たとえば、温水機能が停止しても、常温水でミルク調整や衛生管理ができます。

計画的な備蓄(ローリングストック)により、常に新鮮な水を確保可能です。

停電や断水時、ウォーターサーバーの備蓄水は、ミルクや離乳食作りだけでなく、赤ちゃんの体を拭いたり、哺乳瓶を洗ったりする際にも役立ちます。

災害時の衛生管理は、赤ちゃんの健康を守る上で重要です。

また、手動コック式のウォーターサーバーは、停電時でも水を取り出せます。

災害時における赤ちゃんの安全な水分補給や衛生管理に役立つため、赤ちゃんがいる家庭にとって、ウォーターサーバーは災害への備えとして有効です。

ミルクの作り方

ウォーターサーバーがあれば、お湯を沸かす手間が省け、調乳時間の短縮やミルクの温度調整が容易になります。

ここでは、ウォーターサーバーを使ったミルクの作り方を解説します。

消毒した哺乳瓶に粉ミルクを入れる

まずは哺乳瓶と乳首をしっかりと洗い、消毒しましょう。

哺乳瓶の消毒には、煮沸消毒や薬液消毒、電子レンジ消毒などの方法があります

消毒後の哺乳瓶に、粉ミルクを適量入れます。

粉ミルクの種類によって、お湯に溶かす量が異なるため、粉ミルクのパッケージに記載されている指示に従って正確に計量してください。

70℃以上のお湯を2/3程度入れて溶かす

ウォーターサーバーから70℃以上のお湯を哺乳瓶に入れます。

この時、ウォーターサーバーの高温モードや調乳に適した温度設定を利用すると便利です。

お湯の量は、出来上がり量の2/3程度が目安です。

粉ミルクが溶けやすいように、哺乳瓶を軽く振ったり、哺乳瓶用ブラシでかき混ぜたりして、粉ミルクを完全に溶かしましょう。

必要な量まで水を追加する

粉ミルクが完全に溶けたら、ウォーターサーバーから水を追加して、ミルクを必要な量まで増やします

この時、ウォーターサーバーの冷水または常温水を使用してください。

ミルクの温度が下がりすぎてしまわないように、水の温度にも気を配りましょう。

人肌になるまで冷ます

ミルクが完成したら、哺乳瓶を流水で冷ますか、氷水を入れたボウルにつけて、人肌程度の温度(37℃前後)まで冷まします。

哺乳瓶を振ってミルクを冷ますと、泡立ちやすくなるので、ゆっくりと哺乳瓶を回しながら冷ましてください

ミルクの温度が適切かどうかは、腕の内側にミルクを数滴垂らして確認しましょう。

赤ちゃんのミルクや離乳食におすすめのウォーターサーバー3選

赤ちゃんのミルク作りにおすすめのウォーターサーバーを3つ紹介します。

アクアクララ

アクアクララは、RO水を採用しているため、不純物がほとんど含まれていません。

そのため、赤ちゃんのミルク作りに安心して利用できます。

また、アクアクララ「ベビアクアプラン」では、子育て中の家庭向けに、毎月のボトル料金が割引になるサービスや、ミルク作りに便利なグッズのプレゼントなど、様々な特典が用意されています

クリクラ

クリクラは、RO水に加え、4種類のミネラルをバランスよく配合したデザインウォーターを採用しています。

そのため、赤ちゃんの成長に必要なミネラルをバランスよく摂取できます

また、クリクラすくすくプランでは、子育て中の家庭向けに、毎月のボトル料金が割引になるサービスや、ミルク作りに便利なグッズのプレゼントなど、様々な特典が用意されています。

エブリィフレシャス

エブリィフレシャスは、RO水に加え、バナジウムや亜鉛など、健康に良いとされるミネラルを豊富に含んだ天然水を採用しています。

そのため、赤ちゃんの健康をサポートしたい方におすすめです。

また、エブリィフレシャス・ベビープランでは、子育て中の家庭向けに、毎月のボトル料金が割引になるサービスや、ミルク作りに便利なグッズのプレゼントなど、様々な特典が用意されています

赤ちゃんがいる家庭のウォーターサーバーの安全な使い方

赤ちゃんや新生児がいる家庭でウォーターサーバーを使う際は、次の点に注意しましょう。

転倒防止の対策をする

赤ちゃんは思わぬ行動をするため、ウォーターサーバーが倒れる可能性があります

転倒防止ベルトを使用して、ウォーターサーバーを固定しましょう。

手の届かない位置に設置する

赤ちゃんが誤ってウォーターサーバーのお湯を出してしまう可能性があるため、手の届かない位置に設置しましょう。

こまめに掃除をする

ウォーターサーバー内部は、雑菌が繁殖しやすい環境です。

こまめに掃除をして、衛生的な状態を保ちましょう。

赤ちゃんのミルク作りに関するよくある質問

ここからは、赤ちゃんのミルク作りに関するよくある質問に回答します。

  • 70℃以上のお湯でミルクを作った後、ウォーターサーバーの水を混ぜて冷ましてもよいですか?
  • ウォーターサーバーの水は赤ちゃんにも飲ませられますか?
  • ウォーターサーバーで作ったミルクの保存期間は?
  • ウォーターサーバーの電気代はどれくらいかかりますか?
  • ウォーターサーバーの契約期間は?
  • ウォーターサーバーの解約方法は?

ミルク作りの不安を解消し、家庭に適したウォーターサーバーを選ぶ参考にしてください。

70℃以上のお湯でミルクを作った後、ウォーターサーバーの水を混ぜて冷ましてもよいですか?

70℃以上のお湯でミルクを作った後、ウォーターサーバーの水を混ぜて湯冷まししても問題ありません。

ただし、ウォーターサーバーの水は、必ず軟水・純水を使用してください。

ウォーターサーバーの水は赤ちゃんにも飲ませられますか?

ウォーターサーバーの水は、軟水・純水であれば赤ちゃんにも飲ませられます

ただし、赤ちゃんの月齢や体調に合わせて、適切な量を与えましょう。

ウォーターサーバーで作ったミルクの保存期間は?

ウォーターサーバーで作ったミルクも、通常のミルクと同様に、作り置きはせずに、調乳後2時間以内に使い切りましょう

時間が経つと雑菌が繁殖し、赤ちゃんが体調を崩す原因になります。

ウォーターサーバーの電気代はどれくらいかかりますか?

ウォーターサーバーの電気代は、機種や使用頻度によって異なりますが、一般的には月々1,000円程度です。

省エネ機能が付いた機種を選ぶと、電気代を抑えられます。

ウォーターサーバーの契約期間は?

ウォーターサーバーの契約期間は、メーカーによって異なります

一般的には、1年~3年程度の契約期間が設定されています。

契約前に、契約期間や解約条件などを確認しましょう。

ウォーターサーバーの解約方法は?

ウォーターサーバーの解約方法は、メーカーによって異なります

契約時に、解約方法や解約手数料などを確認しましょう。

まとめ

ウォーターサーバーは、赤ちゃんのミルク作りを格段に楽にする便利なアイテムです。

軟水・純水を選び、70℃以上のお湯が使えるものを選べば、安全でおいしいミルクを素早く作れます

ミルク作りだけでなく、離乳食作りや家族の水分補給にも役立ち、災害時の備えにもなるでしょう。

とくに、赤ちゃんがいる家庭では、重いペットボトルを購入する手間や、お湯を沸かす時間を大幅に削減できます。

ただし、衛生管理やチャイルドロック、転倒防止など、安全に使うための注意点もあります。

この記事を参考に、ウォーターサーバーを上手に活用し、安心・安全なミルク作りを実現してください。

<参考文献>
※1 WHO|粉ミルクの安全な調乳、保存および取扱いに関するガイドライン