【法人向け】安いオフィス用ウォーターサーバーのおすすめ5選!会社・企業のレンタルプラン選びの注意点も解説

ウォーターサーバー

オフィスの飲料コストがかさむ、従業員の福利厚生を充実させたいといった課題から、法人でのウォーターサーバー導入を検討されている担当者も多いです。

しかし、導入による実際の効果や、自社に適したサーバーの選び方、運用コストなど、気になる点もあるでしょう。

法人向けウォーターサーバーは、正しく選んで活用すれば、多くの課題を解決し、メリットをもたらす有効な手段です。

本記事では、法人でのウォーターサーバー導入における具体的なメリット、デメリット、失敗しないための選び方の5つのポイントを解説します

気になる費用や注意点、導入検討に必要な情報も紹介するため、最適な一台を見つける参考にしてください。

Index目次

【導入の前に】オフィス・法人でウォーターサーバーが必要な理由

オフィスや店舗などの法人で、ウォーターサーバーの導入を検討するケースが増えています。

オフィスや法人でウォーターサーバーが必要な理由は、次のとおりです。

  • 飲料コストの管理
  • 従業員の作業負担軽減
  • 福利厚生の充実
  • 来客へのおもてなし向上
  • 高まる衛生意識

多くの企業が抱える共通の課題が存在します。

従来のペットボトル購入や水道水の使用と比較して、ウォーターサーバーがどのように課題解決に貢献できるのか、まずはウォーターサーバーの必要性について解説します

法人での導入検討を進めるうえで、現状の課題を明確にするとよいでしょう。

飲料コストと管理の手間

【コストと手間の課題】
  • ペットボトル購入費用や運搬・保管コスト
  • 冷蔵庫の電気代などの見えにくい費用
  • 買い出し、在庫管理、補充、ゴミ捨ての担当者負担

オフィスでの飲料コストは、ペットボトルの購入費用のみではありません。

買い出しに行く従業員の時間、運搬や保管スペースにかかるコスト、さらには冷蔵庫で冷やすための電気代など、目に見えにくい費用も積み重なります

飲料コストは、月々の経費の負担になる可能性があります。

また、飲料の在庫を切らさないための管理作業や、飲み終わったペットボトルのゴミ捨てなども、担当者の負担となり、本来の業務時間を圧迫しかねません。

ウォーターサーバーの導入は、飲料コストと手間の両面から、現状の課題を効率的に解決する選択肢となり得ます。

従業員満足度と福利厚生の重要性

【福利厚生としての価値】
  • 快適な職場環境が従業員の満足度・定着率に影響
  • 福利厚生としてウォーターサーバーが貢献
  • いつでも飲める環境がモチベーションにも繋がる

従業員が働きやすいと感じる快適な職場環境は、仕事への満足度や貢献意欲を高め、人材の定着率向上にもつながります。

環境づくりの一環として、福利厚生の充実は非常に重要です。

ウォーターサーバーの設置は、従業員がいつでも手軽においしい水やお湯を使用できる環境を提供します

単に飲料を提供するのみならず、従業員の健康を気遣う会社の姿勢を示すことにもなるでしょう。

休憩時間に温かい飲み物で一息ついたり、気軽に水分補給ができたりするため、従業員のモチベーション維持にも貢献する、有効な福利厚生施策の一つといえます。

来客へのおもてなしと企業イメージ

【対外的な印象への影響】
  • スムーズで質の高い飲料提供の重要性
  • ウォーターサーバー設置による企業イメージ向上効果
  • デザイン性の高いサーバーは空間演出にも

来訪されたお客様へスムーズに飲み物を提供できれば、企業への好印象にもつながります。

ウォーターサーバーがあれば、お湯を沸かす手間なく、いつでも適温の飲み物を迅速に用意できます。

受付や会議室などでお客様をお待たせしない、スマートな対応といえるでしょう。

さらに、デザイン性の高いおしゃれなウォーターサーバーを選ぶことで、オフィスの空間を演出し、洗練された企業イメージを与える効果も期待できます。

お客様への配慮を示すことは、結果的に企業のブランドイメージや信頼性の向上にも貢献する可能性が考えられます。

高まる衛生意識と安全な水へのニーズ

【衛生・安全性への期待】
  • 近年高まる衛生意識と安全な飲料水確保の重要性
  • 水道水への不安や共有スペースの衛生管理
  • フィルターやメンテナンスによる安心感

近年、オフィスや店舗など、人が集まる場所での衛生管理に対する意識は高いです。

とくに、口にする飲料水の安全性は、従業員や来訪者の健康を守るうえで不可欠な要素です。

一部の方からは、水道水の品質に不安を感じる声や、給湯室の衛生状態を気にする意見も聞かれます

ウォーターサーバーは、高性能なフィルターで不純物を除去した水を提供し、定期的なメンテナンスやサーバー内部のクリーン機能により、衛生的な状態を保つ工夫がされています。

感染対策の観点からも、不特定多数が使用する可能性のある共有スペースにおいて、安心して飲める水を提供できることは大きなメリットといえるでしょう。

目次

【比較】人気・安いおすすめの業務用ウォーターサーバーランキング

ここからは、人気で安いおすすめの業務用ウォーターサーバーを5社紹介します。

アクアクララ

アクアクララは、スタイリッシュなデザインがオフィスに洗練された印象を与え、従業員のモチベーション向上に貢献します。

RO膜(逆浸透膜)で丁寧にろ過されたクリアな味わいの水は、品質の高さと手頃な料金を両立しており、コストパフォーマンスに優れています

省エネ機能付きサーバーを選べば、電気代の節約にも繋がり、長期的なコスト削減が可能です。

アクアクララは、オフィスの美観を重視しつつ、ランニングコストも抑えたい企業におすすめです。

たとえば、デザイン性の高いオフィスや、環境意識の高い企業に適しているでしょう。

富士の湧水

富士の湧水は、富士山麓で採水された天然水ならではの、まろやかな口当たりが魅力です。

自然のミネラルが豊富に含まれており、従業員の健康をサポートする福利厚生としても活用できます

採水地から直接オフィスに届けられるため、中間コストが抑えられ、高品質な天然水を比較的リーズナブルな料金で導入できます。

富士の湧水は、従業員の健康を重視し、天然水の風味を楽しみたい企業におすすめです。

たとえば、健康経営を推進している企業や、自然志向の強い企業に喜ばれるでしょう。

クリクラ

クリクラは、初期費用や月々のレンタル料が比較的安く、コストパフォーマンスに優れたウォーターサーバーです。

RO膜でろ過された安全でおいしい水を手軽に使用できるため、予算を重視する企業には魅力的な選択肢となります

定期的なメンテナンスサービスも含まれており、追加の費用を抑えながら安心して使用できます。

クリクラは、導入コストを抑えたい企業や、初めてウォーターサーバーを導入する企業におすすめです。

たとえば、スタートアップ企業や中小企業など、費用対効果を重視する場合に適しているでしょう。

信濃湧水

信濃湧水は、長野県北部で採水された天然水を使用しており、自然本来の風味と口当たりのよさが特徴です。

オフィスに設置すると、手軽に高品質な天然水を従業員に提供でき、企業イメージの向上にもつながります

定期購入プランの活用で、配送コストを抑え、安定した料金で導入できます。

信濃湧水は、水の品質にこだわりたい企業や、地域ブランドを大切にする企業におすすめです。

たとえば、地域に根ざした企業や、食の安全に関心のある企業によいでしょう。

コスモウォーター

コスモウォーターは、ボトルを下部に設置するタイプのサーバーがあり、重いボトルを持ち上げる必要がなく、女性が多いオフィスでも交換が簡単におこなえます。

サーバーレンタル料が無料のプランもあり、初期費用を抑えたい企業にも導入しやすいことが特徴です。

また、複数の採水地の天然水から好みのものを選べるため、従業員の満足度向上にも貢献するでしょう。

コスモウォーターは、導入時の費用を抑えたい、または従業員の使いやすさを重視する企業におすすめです。

たとえば、さまざまな部署がある大企業や、従業員の年齢層が幅広い企業に適しています。

法人向けウォーターサーバーを導入するメリット・効果

法人やオフィスにウォーターサーバーを導入すると、便利なうえ、企業経営の観点からも多くのメリットが期待できます。

コスト削減や業務効率の向上はもちろん、従業員満足度の向上や企業イメージアップ、さらには防災対策に至るまで、ウォーターサーバーの効果は多岐にわたります。

【主な導入メリット】
  • 飲料コストの削減効果をシミュレーション
  • 買い出し・ゴミ捨ての手間削減で業務効率アップ
  • 従業員満足度向上につながる福利厚生の充実
  • 来客対応のスムーズ化と企業イメージ向上
  • いつでも清潔かつ衛生的な飲料水の確保
  • 災害時の備蓄水としても役立つ

ここからは、法人向けウォーターサーバーの導入で、具体的に得られる効果や利点をさまざまな視点から詳しく解説します。

自社の課題解決や目標達成につながるか参考にしてください。

飲料コストの削減

【コスト削減の可能性】
  • ペットボトル購入と比較した場合のコスト削減試算
  • 月額料金や水代の目安提示
  • 費用対効果の分かりやすい解説

ウォーターサーバー導入の大きなメリットは、飲料コストの削減効果があげられます。

たとえば、従業員数30名のオフィスで、一人あたり1日500mlのペットボトル飲料を飲むと仮定した場合、1本100円としても月間で約6万円以上の費用がかかります

一方、ウォーターサーバーであれば、使用頻度にもよるものの、一般的に500mlあたりのコストはペットボトルよりも安価になり、月額のトータルコストを抑えられる可能性があります。

具体的な料金はプランや水の使用量により変動しますが、多くのメーカーサイトで料金シミュレーションが可能です。

費用対効果を検討する際は、現状のコストと比較するとよいでしょう。

買い出し・ゴミ捨ての手間削減で業務効率アップ

【業務効率化への貢献】
  • 飲料購入、運搬、在庫管理、補充、ゴミ処理の手間が不要に
  • 担当者の負担軽減
  • コア業務への集中による生産性向上

ウォーターサーバーを導入すると、飲料の確保にかかるさまざまな手間から解放されます。

買い出し、重いケースの運搬、保管スペースの確保、冷蔵庫への補充、大量に出る空きペットボトルの分別やゴミ捨てといった一連の作業が不要になります

業務内容が軽減されれば、業務を担当していた従業員の負担が大幅になくなり、時間と労力を本来注力すべきコア業務に充てられます。

オフィス全体の業務効率化と生産性向上につながるともいえるため、時間短縮効果は、メリットの一つです。

従業員満足度向上につながる

【従業員満足度への効果】
  • いつでもおいしい水やお湯が使用可能
  • 休憩の質の向上
  • コミュニケーション活性化への寄与も

従業員が常においしい水やお湯を自由に使用できる環境は、働きやすさを向上させる重要な要素です。

ウォーターサーバーの設置は、福利厚生の充実を示す分かりやすい施策であり、従業員満足度の向上に直接的に貢献します

飲みたいときにコーヒーやお茶でリフレッシュできれば、休憩の質も高まるでしょう。

また、サーバー周辺が自然と人が集まる場所となり、部署を超えたコミュニケーションが活性化するきっかけになるかもしれません。

従業員の健康を気遣い、快適な職場環境を提供すれば、モチベーションアップや健康経営の推進にもつながる投資と考えられます。

来客対応のスムーズ化と企業イメージ向上

【対外的なメリット】
  • 迅速かつ質の高いおもてなしの実現
  • デザイン性の高いサーバーによる空間演出
  • 企業イメージとブランディングへの好影響

来客時に、迅速かつ丁寧な対応でお飲み物を提供すれば、質の高いおもてなしができます。

ウォーターサーバーにより、お湯を沸かす時間を待つことなく、温かいコーヒーやお茶、冷たい水の用意に時間を要しません。

お客様を待たせることなく、スムーズな対応が可能となり、企業の印象を高めることにつながります

さらに、最近はデザイン性に優れたウォーターサーバーも多数登場しており、オフィスのインテリアにあわせて選べます。

そのため、受付や応接スペースをおしゃれに演出し、洗練された企業イメージをアピールする効果も期待できます。

ブランディングの観点からもメリットは大きいでしょう。

いつでも清潔!衛生的な飲料水の確保

【衛生面のメリット】
  • サーバー内部の自動洗浄機能や定期メンテナンス
  • 衛生的な状態の維持
  • 水道水への不安解消や衛生管理の徹底に有効

ウォーターサーバーの多くは、衛生面にも配慮された設計です。

高性能フィルターで水をろ過するのみならず、サーバー内部を自動でクリーンに保つ機能が搭載されている機種も少なくありません。

さらに、メーカーによる定期的なメンテナンスサービスが提供される場合が多く、専門スタッフが点検や清掃、フィルター交換などを実施するため、常に衛生的な状態で安心して使用できます

水道水の品質に不安がある場合や、クリニックや食品を扱う店舗など、高いレベルでの衛生管理が求められる環境において、安全な飲料水を安定して供給できる点は大きなメリットです。

災害時の備蓄水としても役立つ

【防災対策としての側面】
  • 災害時のライフライン寸断に備えた飲料水確保
  • BCP(事業継続計画)の一環として有効
  • 備蓄可能なボトルの種類、量、賞味期限の確認

地震や台風などの自然災害が発生し、万が一ライフラインが寸断された場合、飲料水の確保は事業継続における喫緊の課題となります。

ウォーターサーバーで使用する水ボトルは、未開封であれば長期保存が可能なものが多く、災害時の備蓄水として活用できます

従業員や地域住民の安全確保につながるのみならず、企業のBCP(事業継続計画)の観点からも非常に有効な対策です。

導入する際は、提供されるボトルの種類や容量、賞味期限などを確認し、備蓄量を検討するとよいでしょう。

【要確認】法人向けウォーターサーバーの注意点・デメリット

多くのメリットがある法人向けウォーターサーバーですが、導入を決定する前にいくつか確認すべき注意点や、デメリットとなり得る側面も存在します。

事前にデメリットを理解すると、導入後のミスマッチを防ぎ、より満足度の高い運用が可能になります。

【主な注意点・デメリット】
  • 設置スペースの確保が必要
  • ランニングコスト(電気代・メンテナンス費)の発生
  • ボトル交換の手間と重量
  • 契約期間の縛りと解約金
  • 注文ノルマや配送ルールへの対応

ここでは、ウォーターサーバー導入における主な注意点やデメリットについて解説します。

メリットのみならず、デメリットも踏まえたうえで、自社に最適な選択かどうかを慎重に比較検討しましょう。

設置スペースの確保が必要

【スペースに関する注意点】
  • サーバー本体の設置スペースが必要
  • 交換用ボトルの保管スペースも考慮
  • 床置き、卓上タイプのサイズ確認と比較

ウォーターサーバーを導入するためには、サーバー本体を置くためのスペースが必要です。

床置きタイプは安定感がありますが比較的場所を取り、卓上タイプはコンパクトですが設置できる場所が限られます

オフィスのレイアウトにあわせて、どちらのタイプが適しているか、具体的な寸法、横幅(mm)、奥行き(mm)、高さ(mm)などを確認しましょう。

さらに、忘れてはならないことが交換用の水ボトルの保管スペースです。

とくに、ボトルが定期的に配送される場合、数本のボトルをストックする場所が必要になります。

導入前に、サーバー設置場所とボトル保管場所の両方を確保できるか、事前に確認しましょう。

ランニングコスト(電気代・メンテナンス費)の発生

【コストに関する注意点】
  • 水代以外に電気代が発生
  • プランにりメンテナンス費用がかかる場合も
  • 省エネ機能の有無や内容による違い

ウォーターサーバーを使用するためには、毎月の水代に加えて、サーバー本体を稼働させるための電気代がかかります。

機種や使用状況により異なりますが、一般的には月に数100円から1,000円程度の電気代が目安です。

最近では、消費電力を抑える省エネ機能やエコモードが搭載された機種も多く登場しています。

また、プランにより、サーバーレンタル料とは別に、定期的なメンテナンス費用が必要になる場合があるでしょう。

契約前には、月額料金の内訳を確認し、水代以外のランニングコストも含めたトータル費用で比較検討しましょう。

ボトル交換の手間と重量

【ボトル交換に関する注意点】
  • 水ボトルが空になった際の交換作業が必要
  • ボトルは比較的重い(約12kg程度が一般的)
  • 交換作業の負担を考慮
  • 負担軽減の選択肢(軽量ボトル、足元交換タイプなど)

ボトル式のウォーターサーバーの場合、水がなくなると新しいボトルに交換する作業が必要です。

一般的な水ボトルの容量は12リットル前後が多く、重量も約12kgと、持ち上げてサーバー上部にセットするためにはある程度の力がかかります

とくに女性スタッフが多い職場などでは、ボトル交換作業が負担になるでしょう。

ただし、メーカーにより軽量タイプのボトル(例:7kg、8kg)を用意していたり、サーバー下部にボトルを設置する足元交換タイプを提供していたりする場合もあります。

交換作業の負担が懸念される場合は、ボトル交換の負担軽減策があるかも確認する点です。

契約期間の縛りと解約金

【契約に関する注意点】
  • 多くのサービスで最低契約期間の設定あり
  • 期間内解約には解約金が発生する場合が多い
  • 契約前に契約期間と解約金の条件確認が必須

法人向けウォーターサーバーの契約では、多くの場合、「最低使用期間」として1年から3年程度の契約期間が定められています。

契約期間内に解約すると、契約解除料や違約金といった解約金が発生する場合が一般的です。

解約金の金額はメーカーやプラン、契約からの経過期間により異なります。

将来的にオフィスの移転や規模縮小などの可能性がある場合は、契約前に最低使用期間の長さと、途中解約した場合の解約金の規定を確認しましょう。

契約条件は細かな文字で書かれていることも多いため、不明な点は必ず事前に問い合わせて解消してください。

注文ノルマや配送ルールへの対応

【注文・配送に関する注意点】
  • プランにより毎月の最低注文本数(ノルマ)が存在する場合あり
  • 配送日時の指定可否、不在時の対応ルールの確認
  • 自社の消費ペースに合ったプラン選びが重要

ウォーターサーバーのプランにより、毎月あるいは一定期間ごとに最低限注文しなければならないボトルの本数の「注文ノルマ」が設定されています。

ノルマがある場合、実際の消費量にかかわらず一定量の水を購入する必要があり、消費ペースが変動しやすい場合や使用人数が少ない場合には注意が必要です。

また、水の配送日や時間帯を指定できるか、不在の場合は再配達してもらえるかなど、配送に関するルールもメーカーにより異なります。

自社の水の消費ペースや受け取り体制にあわせて、無理なく活用できるプランや配送システムかどうかを確認しましょう。

【失敗しない選び方】法人向けウォーターサーバーの比較ポイント

数多くのメーカーやサービスが存在する法人向けウォーターサーバーですが、商品選びに迷う方も多いでしょう。

導入後に後悔しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえて比較検討してください。

【比較検討の5つのポイント】
  • 使用人数や用途に合った「サーバータイプ」を選ぶ
  • 重視する点で選ぶ「水の種類」
  • 利便性・快適性に関わる「機能」をチェック
  • トータルで考える「料金体系・コスト」
  • 安心して使用するための「サポート・メンテナンス体制」

ここでは、法人・オフィス向けのウォーターサーバー選びで失敗しないための比較ポイントを5つ解説します。

これらの基準を参考に、自社の使用規模や目的、予算に合った最適な一台を見つけましょう。

サーバータイプ

ウォーターサーバーには、大きく分けて床に直接置く「床置きタイプ」と、カウンターや台の上に置く「卓上タイプ」があります。

床置きタイプは安定感があり、ボトル交換がしやすい機種が多いですが、設置にはある程度のスペースが必要です。

一方、卓上タイプはコンパクトで省スペースですが、設置場所が限られます。

また、給水方法も、水ボトルを交換する「ボトル式」と、水道管に直接繋いで浄水する「水道直結式(浄水型)」があります。

ボトル式は設置場所の自由度が高いですがボトル交換の手間があり、水道直結式はボトル交換不要でコストを抑えやすいですが設置工事が必要です。

オフィスの使用人数や執務スペース、給湯室、休憩室などの設置したい場所、給水の手間などを考慮して、最適なサーバータイプを選びましょう。

お水の種類

ウォーターサーバーで提供される水には、主に「天然水」と「RO水(アールオー水)」の2種類があります。

天然水は、特定の水源から採水された地下水で、含まれるミネラル成分により独特の風味が楽しめます

産地にこだわりたい、水のおいしさを重視したい場合におすすめです。

一方、RO水は、RO膜と呼ばれる特殊なフィルターを使用して原水をろ過し、不純物を限りなく取り除いた純水に近い水です。

一般的に天然水よりも料金が安い傾向にあり、安全性が高く、赤ちゃんのミルク作りにも安心して使用できます。

おいしさや料金、安全性、ミネラルの摂取など、自社の重視する点にあわせて最適な水の種類を選びましょう。

機能性

【チェックすべき主な機能】
  • 温水・冷水の温度設定(複数段階、常温対応など)
  • チャイルドロック機能(安全性)
  • 省エネ(エコ)モード(電気代節約)
  • 自動クリーン機能(衛生維持)
  • その他付加機能(コーヒーメーカー一体型など)

ウォーターサーバーには、基本的な冷水や温水機能以外にも、利便性や快適性を高めるさまざまな機能が搭載されています。

たとえば、温水や冷水の温度を複数段階で設定できる機能、小さな子どもがいるオフィスや施設でも安心なチャイルドロック機能、電気代を節約できる省エネ(エコ)モード、サーバー内部を清潔に保つ自動クリーン機能などがあります

なかには、一杯ずつ抽出できるコーヒーメーカー機能が一体になった機種もあり、カフェスペースなどを設けたい場合に便利です。

従業員の使い方やオフィスの環境、重視するポイントにあわせて、どのような機能が必要かを検討し、機種を選びましょう。

料金体系・コスト

ウォーターサーバーのコストを比較する際は、水代のみならず、発生する可能性のあるすべての費用を考慮した「トータルコスト」で判断しましょう。

初期費用でサーバー設置料や登録料がかかる場合がありますが、キャンペーンで無料になることもあります

月々の費用は、サーバーレンタル料の有無、水のボトル代、定期メンテナンス料、配送料などがあげられます。

さらに、毎月の電気代も考慮に入れることが必要です。

使った分のみを支払う従量課金制と、毎月一定額で使い放題の月額定額制があるため、自社の使用量や予算にあわせて、最もコストパフォーマンスの高いプランを選びましょう。

安心して使用するための「サポート・メンテナンス体制」

ウォーターサーバーを長く安心して使用するためには、メーカーのサポート体制やメンテナンス体制の確認が不可欠です。

サーバーを衛生的に保つ定期メンテナンスの頻度や実施内容、費用などを確認しましょう

また、万が一サーバーが故障した場合の連絡先や、修理や交換に必要な時間、コストも重要です。

さらに、自社の所在地が水の配送エリアに含まれているか、契約内容について不明な点を気軽に問い合わせできる窓口があるかなども、事前にチェックするとよいでしょう。

【コスト徹底解説】法人向けウォーターサーバーの費用相場と経費計上

ウォーターサーバーの導入を具体的に検討するうえで、費用が気になるでしょう。

導入時にかかる初期費用から、毎月発生するランニングコスト、会社への経費の計上方法など、コストに関する情報は正確に把握してください

ここからは、法人向けウォーターサーバーにかかる費用の内訳とそれぞれの相場感、さらに経費計上に関する基本的な考え方について詳しく解説します。

初期費用(設置料・事務手数料など)の目安

ウォーターサーバーを導入する際に、最初にかかる可能性のある費用が初期費用です。

具体的には、サーバー本体を設置するための「設置料」や、契約手続きに伴う「登録事務手数料」などが挙げられます

ただし、これらの初期費用は、多くのメーカーが無料キャンペーンを実施しており、一切かからないケースも少なくありません。

有料の場合でも、数千円程度が相場です。

水道直結型のサーバーの場合は、別途設置工事費が必要になることもありますが、無料でおこなわれることが多いです。

契約前には、初期費用の有無や金額を必ず確認しましょう。

月々のランニングコスト内訳(サーバー代・水代・電気代)

【ランニングコストの内訳と目安】
  • サーバーレンタル料:無料~1,000円程度/月
  • 水代:ボトル1本(12L)あたり1,200円~2,000円程度、または定額制(水道直結型)
  • 電気代:数百円~1,000円程度/月(機種・使用状況による)

ウォーターサーバーを使用するうえで、毎月継続的に発生する費用がランニングコストです。

主な内訳は、サーバー本体の「レンタル料」、消費する「水代」、サーバー稼働に必要な「電気代」です。

サーバーレンタル料は、無料のメーカーも多いですが、高機能な機種やデザイン性の高い機種では、月額500円~1,000円程度かかる場合があります

水代は、ボトル式の場合、1本12リットルあたり1,200円~2,000円程度が相場で、天然水かRO水かにより料金が異なります。

水道直結型の場合は、月額3,000円~5,000円程度の定額制が一般的です。

電気代は、機種の省エネ性能や使用頻度により変動しますが、月数百円から1,000円程度を見込むとよいでしょう。

その他費用(メンテナンス料・配送料・解約金)

【見落としがちなその他の費用】
  • メンテナンス料:無料の場合と有料(年額数千円~)の場合あり
  • 配送料:無料の場合が多いが、一部地域や少量注文で有料の場合あり
  • 解約金:契約期間内の解約で発生(1万円~数万円程度)

月々のランニングコスト以外にも、状況により発生する可能性のある「メンテナンス料」「配送料」「解約金」などの費用が必要です。

メンテナンス料は、定期的なメンテナンスが無料のメーカーも多いですが、年額数千円程度の費用がかかるプランもあります。

配送料は、基本的に無料のメーカーが多いものの、離島といった配送エリアや一度の注文本数が少ない場合に別途必要になるでしょう。

また、解約金は、契約期間中に解約した場合に発生し、1万円から数万円程度の費用がかかることが一般的です。

見落としがちな費用は契約条件により大きく異なるため、契約前に確認してください。

ウォーターサーバー費用の経費計上と勘定科目

法人がウォーターサーバーを導入した場合、その費用は経費として計上できます。

使用する勘定科目は、使用目的により判断されます。

従業員の使用が主目的とする場合は「福利厚生費」での計上が一般的です。

一方、来客用のお茶やコーヒーなどに使用する場合は「接待交際費」や「会議費」に含まれることも考えられます。

また、金額が少額であれば「消耗品費」や「雑費」として処理できます。

ただし、適切な勘定科目は、企業の経理方針や税務上の解釈により異なる場合もあるでしょう。

正確な処理のためには、顧問税理士といった専門家に相談してください。

法人向けウォーターサーバーの申し込みから使用開始までの流れ

導入するウォーターサーバーの機種やプランが決まったら、申し込みと設置です。

実際に使用を開始するまでには、いくつかのステップを踏む必要があります。

事前に流れを把握しておけば、スムーズに導入を進められるでしょう。

【導入までの基本的な流れ】
  • 問い合わせ・資料請求・見積もり依頼
  • プラン・機種の決定と申し込み
  • 設置日時の調整とサーバー設置工事(必要な場合)
  • 使用開始と初回ボトル(またはカートリッジ)の受け取り

ここでは、法人向けウォーターサーバーの申し込みから使用開始までの一般的な手順を解説します

メーカーによる違いはあるものの、流れの目安を参考にしてください。

1:問い合わせ・資料請求・見積もり依頼

購入の候補となるウォーターサーバーメーカーの公式サイトを確認したり、電話で問い合わせたりして、詳細な情報を収集しましょう。

サービス内容や料金プランが記載された資料を請求する場合が一般的です。

その際、自社の従業員数や想定される使用量などを伝え、具体的な見積もりを依頼すると、より正確なコスト感を把握できます

また、期間限定のキャンペーンや、実際にサーバーを試せる無料お試し期間などが設けられている場合もあるため、あわせて確認するのもおすすめです。

複数のメーカーから情報を集め、比較検討する材料を揃えましょう。

2:プラン・機種の決定と申し込み

収集した情報や見積もり内容、無料お試しの結果などを総合的に比較検討し、自社に適したプランとサーバー機種を最終的に決定します。

導入を決めたら、メーカーの指示に従い申し込み手続きを進めましょう。

多くの場合、メーカーのWebサイトからオンラインで申し込むか、郵送またはFAXで申し込み書を提出する形が一般的です。

申し込みの際には、会社情報、担当者情報、設置場所住所、希望するプランや機種、支払い方法などを入力または記入する必要があります。

不明な点があれば、申し込み前にメーカーに確認しておきましょう。

3:設置日時の調整とサーバー設置工事(必要な場合)

【設置準備】
  • 申し込み後、メーカー担当者と設置日時を調整
  • ボトル式は基本的に工事不要
  • 水道直結型は簡単な設置工事が必要な場合あり
  • 設置作業時間、立ち会いの要否などを確認

申し込み手続きが完了すると、メーカーの担当者から連絡があり、ウォーターサーバー本体の設置日時を調整します。

都合のよい日時を伝え、設置スケジュールを確定させましょう。

一般的なボトル式のウォーターサーバーであれば、特別な設置工事は不要で、コンセントがあればすぐに設置できます。

ただし、水道直結型のサーバーを導入する場合は、既存の水道管から分岐させるための簡単な設置工事が必要になります

設置作業にかかる時間や、設置当日の担当者による立ち会いの必要性なども、確認するとスムーズです。

4:使用開始と初回ボトル(またはカートリッジ)の受け取り

決定した設置日時に、メーカーの専門スタッフが訪問し、ウォーターサーバー本体を設置します。

設置完了後、スタッフからサーバーの基本的な使い方や、お手入れ方法、使用上の注意点などについて説明を聞きましょう

不明な点があれば、必ず確認してください。

通常、設置と同時に初回分の水ボトルや、浄水カートリッジが届けられます。

設置と説明が完了すれば、すぐにウォーターサーバーを使用開始できます。

快適なウォーターサーバーライフのスタートです。

法人向けウォーターサーバーに関するよくある質問

法人でウォーターサーバーの導入を検討する際には、さまざまな疑問や不安点もあるでしょう。

契約内容や運用方法など、細かい点まで事前にクリアにして、安心して導入できます。

【よくある質問とその回答】
  • 支払い方法にはどのような種類がある?
  • 水の注文ノルマはある?スキップは可能?
  • メンテナンスを自身でおこなう必要はある?
  • 故障した場合の対応はどうなる?
  • オフィス移転の際の手続きは?
  • 個人契約との違いは?

ここでは、法人向けウォーターサーバーに関して、よく寄せられる質問に回答します。

メーカーやプランにより詳細は異なるため、最終的には各メーカーに確認が必要ですが、基本的な知識として参考にしてください

支払い方法にはどのような種類がある?

法人契約の場合、一般的に使用できる支払い方法は、クレジットカード決済、指定口座からの自動引き落とし、後日郵送される請求書に基づいて振り込む請求書払いがあげられます

法人では、経理処理の都合上、請求書払いを希望するケースが多いものの、メーカーやプランにより異なります。

クレジットカードや口座振替のみの場合もあるため、契約前に希望する支払い方法が使用できるか確認しましょう。

水の注文ノルマはある?スキップは可能?

ウォーターサーバーのプランにより、毎月や隔月など、一定期間ごとに最低限注文しなければならないボトルの本数が定められている場合があります

ノルマがあるプランの場合、実際の消費量にかかわらず一定量の水を購入しなければいけません。

一方、ノルマが一切ないプランも存在します。

また、ノルマがあるプランでも、一時的に水の消費が少ない月などに、配送を一時停止(スキップ)できる制度を設けているメーカーもあります。

ただし、スキップ可能な回数に制限があったり、手数料が発生したりする場合もあるため、注文ノルマの有無とあわせて、スキップに関するルールも事前に確認しておきましょう。

自社の使用頻度にあった柔軟なプランを選ぶことが大切です。

メンテナンスを自身でおこなう必要はある?

【メンテナンスの分担】
  • 日常的な手入れ(注ぎ口清掃など):使用者側で実施推奨
  • 定期メンテナンス(内部洗浄、フィルター交換など):メーカー側で実施が一般的
  • メンテナンスの頻度と内容は要確認

ウォーターサーバーを衛生的に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

サーバー本体の注ぎ口や水受け皿の清掃など、日常的にできる簡単なお手入れは、使用者側でおこなうことが推奨されます。

一方で、サーバー内部の洗浄や、浄水フィルターの交換といった専門的なメンテナンスは、メーカーのスタッフが定期的に訪問して実施する方法が一般的です。

メンテナンスの頻度や内容は、メーカーや機種により異なります。

セルフメンテナンス機能が充実している機種もありますが、安心して使用するためには、メーカーによる定期メンテナンスの有無と内容を確認するとよいでしょう。

故障した場合の対応はどうなる?

万が一、ウォーターサーバーが故障した場合は、通常の使用範囲内での故障であれば、多くのメーカーでは保証期間内は無償で修理、またはサーバー本体の交換に応じます。

故障が疑われる際は、メーカーのサポートセンターに連絡し、状況を説明して指示を仰ぎましょう

同時に、サポートセンターの受付時間や、修理、交換までの時間も確認すると安心です。

迅速に対応するメーカーであれば、サーバーが使用できない期間を最小限に抑えられるでしょう。

故意や過失による故障の場合は有償となる可能性があるため、注意が必要です。

オフィス移転の際の手続きは?

【移転時の対応】
  • メーカーへの連絡が必要
  • サーバー移動の手配(自身でおこなうかメーカー依頼か)
  • 移転先での使用可否確認
  • 移転に伴う費用発生の有無を確認

オフィスの移転が決まった場合は、契約しているウォーターサーバーメーカーへの連絡が必要です。

移転先で引き続き使用したい旨を伝え、手続き方法を確認しましょう。

サーバー本体の移動は、基本的には使用者自身でおこないますが、メーカーにより移設サービスを提供している場合もあります

また、移転先の住所がメーカーのサービス提供エリア内であるかの確認も必要です。

移転に伴い、サーバーの再設置費用が発生する場合もあるため事前に確認しましょう。

早めに連絡し、計画的に手続きを進めることが大切です。

個人契約との違いは?

【法人契約と個人契約の主な相違点】
  • 契約可能台数:法人は複数台契約が可能な場合が多い
  • 支払い方法:法人向けに請求書払いが用意されていることが多い
  • 料金プラン:法人専用プランや大口割引がある場合も
  • サポート体制:法人専門の窓口が設けられていることも

ウォーターサーバーには個人向け契約と法人向け契約がありますが、いくつか違いが見られます。

まず、契約できるサーバーの台数です。

法人の場合は、オフィス内の複数箇所に設置するため、複数台の契約が可能なプランが用意されていることが多いです。

支払い方法も、個人ではクレジットカードや口座振替が中心ですが、法人向けには請求書払いが選択できる場合があります。

料金面では、法人専用のお得なプランや、契約台数に応じた大口割引などが適用されることもあるでしょう。

サポート体制においても、法人専門の問い合わせ窓口が設けられているなど、ビジネス使用に特化したサービスが提供されています。

ウォーターサーバーでコーヒーは作れる?

多くのウォーターサーバーでは、温水機能が搭載されているため、インスタントコーヒーやドリップコーヒーを手軽に楽しめます

一般的なウォーターサーバーの温水温度は、約80~90℃に設定されており、コーヒーを淹れるのに適した温度です。

朝の忙しい時間や、仕事合間の休憩時間に、ボタン一つでお湯を準備できるため、オフィス内でも便利です。

これにより、従業員の満足度向上や、オフィスのリラックス空間の創出につながります。

少人数の企業におすすめのウォーターサーバーはある?

少人数の企業に最適なウォーターサーバーは多数存在します。

オフィス規模に合わせたコンパクトなモデルや、使用頻度にあわせてボトルサイズを選べる機種などがおすすめです。

たとえば、卓上タイプのウォーターサーバーは場所を取らず、必要な時に必要な量のみ使用できるため、2~3人程度のオフィスに適しています。

また、ボトル交換が不要な水道直結型のウォーターサーバーも、少人数で頻繁に使用しない場合に便利です。

少人数オフィスの場合、大型のサーバーはスペースを取ったり、使い切れずに水の鮮度が落ちたりする可能性があるため、オフィスのスペースや使用状況にあわせ選択し、快適かつ経済的に使用しましょう。

まとめ

本記事では、法人向けウォーターサーバーの導入について、必要性やメリット、デメリット、失敗しないための選び方のポイント、費用、導入ステップ、よくある質問を幅広く解説しました

法人でのウォーターサーバー導入は、単に便利であるのみならず、次のとおり多くのメリットが期待できます。

  • コスト削減と業務効率化
  • 福利厚生の充実
  • 企業イメージ向上
  • 衛生管理と防災対策

一方、設置スペースの確保、ランニングコスト、契約条件などの注意点も存在します。

導入を成功させるためには、メリット、デメリットを十分に理解したうえで、自社の状況や目的にあわせて比較検討しましょう。