シリカ水の飲み過ぎに注意！デメリットや飲んではいけない人の特徴も紹介

美容や健康のサポートとして、シリカ水を取り入れる方が増えています。

せっかく飲むなら、効果を最大限に実感したいと考える方も多いでしょう。

しかし、「1日にどれくらい飲んでいいのか」「飲み過ぎたら肝臓や腎臓に負担がかからないのか」といった副作用に関する不安や、飲みはじめてからの体調変化に疑問を感じる方もいるかもしれません。

この記事では、シリカ水を飲み過ぎるデメリットについて解説します。

また、シリカ（ケイ素）が体外に排出される仕組みや、肝臓、腎臓など内臓への影響、1日の摂取目安量についても説明します。

シリカ水の適切な飲み方や適量を知り、継続したい方は、ぜひ参考にしてください。

シリカ水を飲み過ぎるとどうなる？

シリカ水の飲み過ぎによる影響について、不安を感じる方も多いでしょう。

ここでは、シリカ（ケイ素）の性質や体への影響について解説します。

【結論】シリカによる副作用や過剰摂取のリスクは低い

シリカ（ケイ素）は、健康な方が一般的な量を飲むうえで、過剰摂取による深刻な副作用の心配は基本的にないと考えられています。

シリカは、厚生労働省による食品健康影響評価において、摂取上限量（耐容上限量）が設定されていません。

これは、シリカが、通常の食事や飲用で健康に害を及ぼす可能性が極めて低いとされているためです。

美容や健康によいと聞くと、つい多く摂取したくなるかもしれませんが、過剰に摂取しても体に蓄積されるわけではありません。

「飲み過ぎ」で起こり得ることとは

一方で「飲み過ぎ」がよくないといわれている理由は、シリカ以外のミネラル成分の過剰摂取です。

シリカ水には、マグネシウムやカルシウムなど、シリカ以外にも多くのミネラルが含まれています。

そのため、極端に大量に飲むと体内のミネラルバランスが一時的に崩れ、お腹が緩くなったり、胃腸に負担がかかったりすることがあるとされています。

お腹の調子を崩さないためにも、一度に大量に飲まず、1日数回に分けてコップ1杯ずつ飲むといった、適量を日常生活に取り入れるとよいでしょう。

お腹がゆるくなるのはシリカが原因とは限らない

シリカ水を飲みはじめてお腹がゆるくなった場合、シリカ成分自体が直接の原因である可能性は低いでしょう。

原因として考えられるのは、水そのものを一度に大量に飲むことです。

とくに冷たい水をがぶ飲みすると、胃腸が刺激されてお腹がゆるくなることがあります。

また、シリカ水に含まれるほかのミネラル成分、とくにマグネシウムの影響も考えられるでしょう。

マグネシウム含有量が多い硬水は、体質によりお腹をゆるくすることが知られています。

シリカ水のデメリット

シリカ水は、健康な方が適量を飲む分には大きな問題はないとされています。

しかし、いくつかの注意点やデメリットもあるため、ここでは常飲する前に理解すべきポイントを紹介します。

飲んではいけない方もいる

シリカ水は飲料ですが、特定の状況下では注意が必要な場合もあります。

次に当てはまる方は、シリカ水に含まれるほかのミネラル成分（マグネシウム、カリウムなど）や、水の硬度が影響することがあるため注意が必要です。

• 胃腸が弱い方：胃腸が刺激されお腹がゆるくなる可能性
• 腎機能が低下している方：ミネラルの排出がうまくいかず体に負担がかかる可能性
• 薬を服用中の方：薬がミネラルバランスに影響を与える可能性
• 乳幼児：内臓機能が未発達で体に負担がかかる可能性

自身に当てはまるものがないか、確認してから摂取することをおすすめします。

味に独特の重さを感じることがある

シリカ水は、シリカ以外にも多くのミネラルを含む硬水や中硬水であることが多いです。

硬度の高い水に共通することですが、口当たりがまろやかな軟水（日本の水道水）に飲み慣れていると、シリカ水（中硬水～硬水）の独特な重さや味わいが飲みにくいと感じる可能性があります。

シリカ水は肝臓や腎臓に負担がかかるの？

結論、健康な方が適量を飲む限り、シリカ水が肝臓や腎臓に直接的な負担をかける心配はありません。

ただし、すでに肝臓や腎臓の機能が低下している方や、治療中の方は注意が必要です。

シリカそのものよりも、硬度の高さ（カリウムやマグネシウムなどの含有量）が体に負担をかける可能性があります。

不安な点がある場合や、何らかの疾患で通院している場合は、シリカ水を習慣的に飲む前に、必ず主治医に相談してください。

シリカ水の一日の摂取目安量と適切な飲み方

シリカ水の飲み過ぎを心配する方は、適量がどのくらいかを知りたいでしょう。

シリカ（ケイ素）と、水分補給としての目安量、効果的な飲み方を解説します。

• シリカ（ケイ素）の1日の摂取目安量
• 人間が1日に必要な水分摂取量の目安
• 飲み過ぎを防ぎ、継続するための飲み方のコツ

シリカ（ケイ素）の1日の摂取目安量

シリカ（ケイ素）の1日あたりの明確な摂取目安量は、日本では定められていません。

一般的に、成人は1日に10〜40mg程度のシリカを消費しているといわれています。

そのため、消費量を補う形で摂取することが一つの目安となるでしょう。

シリカは食品やほかの飲料からも摂取しているため、シリカ水のみですべてを補う必要はありません。

商品ごとの含有量を確認し、自身の食生活にあわせて取り入れるとよいでしょう。

人間が1日に必要な水分摂取量の目安

厚生労働省では、成人が飲み水から摂取すべき水分量の目安を1.2Lとしています。

これは、食事から得られる水分（約1.L）や、体内で作られる水分（約0.3L）とは別の量です。

もちろん、運動量や気温、湿度により必要な水分量は変わります。

夏場やスポーツ時は、より多くの水分補給が必要です。

飲み過ぎを防ぐ方法＆継続するコツ

飲み過ぎを防ぎ、健康習慣としてシリカ水を続けるためには、飲み方にコツがあります。

次のポイントを意識しましょう。

• 一度にがぶ飲みせず、コップ1杯（150〜200ml）程度をこまめに飲む
• 1日の総量を決め（例：1.2L〜1.5L）、目安にする
• 飲むタイミングを決めて習慣化する（例：起床時、食事中、入浴前後、就寝前など）
• のどが渇いたと感じる前に、早めに補給する

シリカ水の健康・美容効果を実感するためのポイント

シリカ水は「効果がない」と感じる方もいるでしょう。

健康や美容のサポートとしてシリカ水を取り入れるうえで、理解すべきポイントを解説します。

• 「効果がない」と感じる理由
• シリカ水は薬ではなく健康習慣のサポート
• 一定期間、毎日継続して飲むことが重要

「効果がない」と感じる理由

シリカ水の「効果がない」と感じる理由は、飲用期間が短いことや、飲む量が十分でない可能性が考えられるためです。

シリカ水は医薬品ではないため、飲んですぐに劇的な変化を体感できる飲み物ではありません。

体のコンディションは、日々の積み重ねにより少しずつ変化します。短期間で判断せず、ある程度の期間続けることが必要です。

シリカ水は薬ではなく健康習慣のサポート

シリカ水は、特定の病気を治療する薬とは異なります。

あくまで日々の健康や美容をサポートするための食品（水）です。

体のコンディションを内側から整えるための一つの手段として捉えましょう。

シリカ水を飲むことに加えて、バランスのよい食事や適度な運動、質のよい睡眠といった基本的な生活習慣全体を見直すことも大切です。

一定期間、毎日継続して飲むことが重要

シリカ水のメリットを実感するためには、何よりも毎日継続して飲むことが重要です。

体の細胞が生まれ変わるサイクル（ターンオーバー）を考えても、数日や数週間で判断するのは早いでしょう。

数ヶ月単位で続けることを前提に、生活の一部として取り入れることをおすすめします。

たまに大量に飲むよりも、毎日適量を続ける方が、体にはよい習慣といえます。

シリカ水の選び方

シリカ水を継続して飲むためには、自身に適した商品を選ぶことが大切です。

ここでは、シリカ水を選ぶ際の3つのポイントを紹介します。

• シリカの含有量とミネラルバランスを確認する
• 軟水・硬水と飲みやすさ
• 毎日続けやすい価格かどうか

シリカの含有量とミネラルバランス

シリカ水を選ぶ際は、ラベルに記載されている成分表示を確認しましょう。

次の点をチェックすることをおすすめします。

• シリカ含有量
• そのほかのミネラル
• 原水の種類

シリカ水は、商品により濃度がさまざまであるため、選ぶ際には、1Lあたりに何mgのシリカが含まれているか確認しましょう。

また、カルシウムやマグネシウム、カリウムなど、シリカ以外のミネラル成分のバランスも大切です。

さらに、採水地が明記された天然水か、人工的にミネラルを添加した水かなど原水の種類も味わいや続けやすさにつながるため重要なポイントです。

軟水・硬水と飲みやすさ

シリカ水にも、水の硬度により軟水と硬水があります。

硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で定められている指標です。

日本の水道水や国産ミネラルウォーターは軟水が多いため、日本人は軟水の方が口当たりがまろやかで、飲みやすいと感じる傾向があります。

硬水はミネラルが豊富ですが、独特の風味や口当たりの重さを感じたり、体質によりお腹がゆるくなったりすることもあります。

毎日続けやすい価格か

シリカ水は毎日継続して飲むことが推奨されるため、無理なく続けられる価格かどうかも重要な選定ポイントです。

1本あたりの価格や、500mlあたりに換算したコストパフォーマンスを比較検討するとよいでしょう。

毎日飲むことを考えると、送料無料の定期購入サービスを利用するのも一つの方法です。

シリカ水の飲み過ぎに関するよくある質問

シリカ水の飲み過ぎに関して、とくに多い質問に回答します。

シリカ水は糖尿病に効果がある？

現時点において、シリカ水を飲むことで糖尿病が治ったり、予防できたりするといった信頼できる科学的な根拠（エビデンス）は確立されていません。

しかし、糖尿病管理において適切な水分補給は重要です。

糖分を含まない水を飲む習慣は大切であるため、シリカ水を糖分のない水として楽しむ分には問題ないといえます。

なお糖尿病の治療や血糖値の管理については、シリカ水のような特定の食品に頼らず、必ず医師の診断と指導に従いましょう。

シリカ水が透析患者に悪影響を及ぼすって本当？

透析治療を受けている方がシリカ水を飲むことは、命に関わる重大なリスクを伴う可能性があります。

なぜなら、透析患者の方の水分補給は、水分量やカリウム、リン、塩分などを厳密に管理する必要があるためです。

シリカ水に限らず、カリウムやリンなどのミネラルを含むミネラルウォーターは、透析患者の方にはリスクとなるため、絶対に自己判断で飲まないでください。

シリカ水を飲むと下痢や腹痛になるのはなぜ？

シリカ水を飲んで下痢や腹痛が起こる場合、シリカ成分自体が原因である可能性は低いです。

一度に冷たい水を大量に飲んだことによる胃腸への刺激や、商品に含まれるマグネシウムが自身の体質にあわない可能性が考えられます。

シリカ水を飲み続けるとどんな効果が期待できる？

シリカ水を毎日継続して飲むことで、肌のハリ、髪や爪の健康維持といった美容面や、骨や血管の構成成分のサポートの健康面など、シリカが関わる部分での嬉しい変化が期待できます。

ただし、シリカ水は食品であり、効果の実感には個人差があります。

シリカ水で水分補給するとトイレが近くなる？

シリカ水に限らず、水分を摂取すれば尿として排出されるため、飲む量が増えればトイレが近くなるのは自然な生理現象です。

とくに冷たい水を飲むと体が冷え、尿意を感じやすくなることもあります。

これはシリカ水特有の現象ではありません。

シリカ水は加熱したり凍らせたりしても成分は変わらない？

シリカ（ケイ素）はミネラル成分です。

そのため、シリカ水を加熱して白湯として飲んだり、料理に使用したり、あるいは凍らせたりしても、シリカの成分自体が壊れたり、失われたりすることはありません。

温かい飲み物として楽しみたい方にもおすすめです。

まとめ

本記事では、シリカ水の飲み過ぎについて解説しました。

シリカ（ケイ素）は水溶性ミネラルのため、体内で吸収されなかった分は尿として排出されます。

健康な方が通常の飲用範囲で摂取する限り、飲み過ぎによる深刻な副作用や、肝臓、腎臓など内臓に蓄積して負担をかける心配は基本的にないといえるでしょう。

お腹がゆるくなるといった体調不良は、シリカ成分ではなく、一度に冷たい水を大量に飲んだことや、マグネシウムといったほかのミネラルが体質にあわない可能性も考えられます。

過度に怖がる必要はありませんが、水としての適量を守り、一度にがぶ飲みせず、こまめに飲むことを心がけ、継続していきましょう。