【水太りとは？】飲み過ぎで太る原因・解消法│チェック方法やいつ戻るのかも解説

健康的に美しくなりたい、ダイエットを成功させたいといった思いから、日々水を飲むことを意識している方も多いでしょう。

しかし、水を飲む意識をしているのに、逆にむくんで太って見える気がすると、不安を感じることもあるかもしれません。

本記事では、水を飲むことで太ると勘違いされる「水太り」について解説します。

水太りの本当の原因や、脂肪太りとの見分け方、むくみを解消するための具体的な方法まで紹介します。

健康的な体づくりを継続したい方は、ぜひ参考にしてください。

水を飲むと太るって本当？

水を飲むと体重が増えることから、「水太り」といった言葉に不安を感じる方も多いでしょう。

しかし、これは誤った認識に基づいている場合があります。

ここでは、水太りの本当の意味と、脂肪太りとの見分け方について解説します。

水太りとは正確にはどんな状態か

水太りとは、水分を摂りすぎることで太るわけではありません。

正しくは、何らかの原因で体内の水分が適切に排出されず、むくんだ状態を指します。

体重が一時的に増加したり、体がブヨブヨして見えたりするため、「太った」と勘違いしやすいでしょう。

水分補給は、健康的な体には不可欠です。

水太りは、水分摂取自体が問題ではなく、体内の水分バランスを調整する機能に原因がある場合に起こると考えられます。

水太りの特徴・脂肪太りとの見分け方

脂肪太りと水太りでは、根本的な原因が異なります。

脂肪太りは、摂取カロリーが消費カロリーを上回り、余分なエネルギーが体脂肪として蓄積した状態です。

一方、水太りは、体内の老廃物がうまく排出されないことによるむくみが主な原因です。

両者は見た目や体の状態に違いがあり、次のポイントで簡単に見分けられます。

• 押してみる
• 冷えの状態
• 体型の変化

指で皮膚を数秒間押して、へこんだ跡が戻りにくい場合はむくんでいる可能性が高いです。

また、体が冷えやすい、とくに手足がいつも冷たいと感じる場合は、血行不良によるむくみが考えられます。

全身がまんべんなく太い場合は、脂肪太りの可能性がありますが、朝と夕方で体重が大きく異なったり、特定の部分のみがむくんで太く見えたりする場合は水太りの可能性が高いでしょう。

水を飲んで増加した体重はいつ戻る？

水を飲んだ後に一時的に体重が増えることがありますが、体内にとどまっている水分の重さであり、通常は数時間から翌日には自然に元の体重に戻ることが多いでしょう。

むくみが原因の場合は、適切な水分補給や生活習慣の改善により、数日から1週間程度で解消されることが期待できます。

水太りの本当の原因は飲みすぎではない？

健康や美容のためにと水分補給を心がけているにもかかわらず、むくみや体重増加が気になっている方もいるでしょう。

原因は、水の飲みすぎではなく、水分バランスを崩すほかの要素にあるかもしれません。

水分以外のむくみの原因

むくみは、単なる水分過多ではなく、塩分の摂りすぎ、運動不足、不規則な生活習慣などが複雑に絡み合うことで起こります。

とくに塩分を多く含む食事は、体内のナトリウム濃度を調整するために水分を溜め込み、むくみを引き起こす大きな原因となります。

また、立ちっぱなしや座りっぱなしで同じ姿勢が続くと、血行不良になり老廃物が滞りやすくなるため、むくみにつながるでしょう。

水分の過剰摂取でお腹がぽっこりする理由

水を大量に一気に飲むと、一時的に胃が膨らんでお腹がぽっこりと見えることがあります。

これは、水分がまだ腸に吸収されていない状態であるためです。

これはむくみとは異なり、水が適切に消化吸収されるまでの数十分から数時間で自然に解消される一時的な現象です。

むくみの原因となる体内の水分バランスの乱れとは根本的に異なります。

水太りを予防・解消するための具体的な方法

水太り対策は、単に水を控えることではありません。

正しい水分補給と、水分バランスを整える生活習慣を身につけることが重要です。

ここでは、むくみを解消し、健やかな毎日を送るための具体的な方法を紹介します。

【塩分に注意】むくみに効く飲み物や食材

むくみの原因となる余分なナトリウムの排出をサポートするカリウムは、むくみ解消に役立ちます。

カリウムを多く含む飲み物や食材を積極的に摂り入れるとよいでしょう。

• 飲み物：野菜ジュース、牛乳、トマトジュース、ココア、ハーブティーなど
• 食材：バナナ、アボカド、イモ類、海藻類、大豆製品など

正しい水分補給のやり方

水分補給は、一度に大量に飲まず、こまめに少量ずつ飲むことが大切です。

一度に大量に飲むと、内臓に負担がかかり、むくみやすくなる可能性があります。

コップ一杯の水を1日に数回に分けて飲むよう心がけましょう。

また、冷たい水よりも常温や白湯を飲むことで、内臓が冷えるのを防ぎ、血行を促進できます。

生活習慣の見直し（運動や入浴）

むくみは、日々の生活習慣を見直すことでも改善が期待できます。

適度な運動や入浴は、血行を良くして体内の水分や老廃物の流れをスムーズにし、むくみを解消する効果が期待できます。

とくに、ウォーキングやストレッチは手軽にはじめられるためおすすめです。

また、湯船に浸かることで、体を温めて血行を促し、水分代謝をサポートします。

むくみを引き起こす悪い習慣

むくみを予防するためには、日々の悪い習慣を避けることも重要です。

塩分や糖分を過剰に摂取する食事は、水分バランスを崩す原因となるため、意識して控えましょう。

また、長時間同じ姿勢でいることは、血液やリンパの流れを滞らせてむくみを悪化させます。

こまめに休憩を挟んだり、軽く体を動かしたりする習慣を心がけましょう。

水太りタイプのダイエット方法

水太りタイプのダイエットは、単に水の摂取を控えればよいわけではありません。

体内の水分循環を促し、余分な水分を排出することがポイントです。

具体的には、次の心がけが重要になります。

• 食生活の改善
• 適度な運動
• 体を温める習慣

水太り対策として、漢方の力を借りることも選択肢の一つとなります。

体内の水分代謝を促す漢方薬（例：防已黄耆湯）がありますが、体質や症状により適したものは異なるため、必ず専門の医師や薬剤師に相談して服用してください。

水太りに関するよくある質問

最後に、水太りに関するよくある質問に回答します。

水太りと脂肪太りの両方で悩んでいる場合はどうすればよい？

水太りと脂肪太りの両方に悩んでいる場合は、まず生活習慣全般を見直すことが重要です。

バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、水分補給の仕方にも気を配りましょう。

とくに、むくみ解消に役立つカリウムを多く含む食品を積極的に取り入れ、塩分を控えることで、両方の対策に役立つ可能性があります。

水太り対策に漢方は効果がある？

水太り対策は、漢方の力を借りることも選択肢の一つとなります。

体内の水分代謝を促す防已黄耆湯がむくみ対策に用いられることがあります。

ただし、体質や症状により適切な漢方は異なるため、自己判断で服用せず、必ず専門の医師や薬剤師に相談して服用してください。

お水をよく飲む人の体質にはどのような特徴がある？

水をよく飲む方は、体内の水分代謝がよい傾向にあると考えられます。

水分を適切に摂取し、排出できる体質は、老廃物の排出がスムーズに行われ、健康維持に役立ちます。

しかし、水をよく飲む習慣がある場合でもむくみやすい場合は、塩分や冷え、運動不足など、水分摂取以外の原因が隠れている可能性が高いでしょう。

水太りの対策にはカリウムのサプリを飲むのも手？

水太りの対策の一つに、カリウムのサプリメントを飲むことは有効な手段といえます。

カリウムには、体内の余分なナトリウムを尿として体外に排出する働きがあるため、水分バランスが整えられることで、むくみの解消が期待できます。

日々の食事のみで十分なカリウムを摂るのが難しい場合でも、サプリメントを使用すれば手軽に摂取量を確保できるでしょう。

ウォーターサーバーの水はむくみやすいって本当？

ウォーターサーバーの水がむくみやすいといった事実はありません。

ウォーターサーバーの水は種類により含まれるミネラルの種類や量が異なりますが、一般的にむくみの原因となるとはいえないでしょう。

水の温度や飲み方がむくみに関係する可能性はありますが、水自体が原因でむくむことはないため、安心して飲んでよいでしょう。

まとめ

本記事では、水太りとは何か、原因と具体的な解消法について解説しました。

水太りは水分摂取自体が原因ではなく、体内の水分バランスが崩れることで生じるむくみであり、脂肪太りとは異なります。

むくみは、塩分の摂りすぎや運動不足、生活習慣の乱れなどが関係しているため、水分補給だけでなく、日々の生活を見直すことが重要です。

正しい知識を身につけたうえで、適切な水分補給や食事、運動を心がけ、不安なく健康的な体づくりを継続しましょう。