トマトジュースのビタミンC含有量と健康効果を詳しく解説！

トマトにはビタミンCが含まれており、トマトジュースからも効率的にビタミンCを摂取できます。

肌によいとされるビタミンCですが、具体的にはどのような効果があるのでしょう。

本記事ではトマトジュースに含まれるビタミンCの役割や、健康に及ぼすよい影響について解説します。

また、効率のよいビタミンCの摂取法についても紹介しています。

ビタミンCの効果や、効率よく摂取できる方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

トマトジュースはビタミンCが摂れる代表的な飲み物

トマトジュースからはビタミンCを摂取できます。

ビタミンCは13種類ある必須ビタミンのひとつであり、体内で生成できないため食事からの摂取が欠かせません。

では、ビタミンCは体内でどのように機能しているのでしょう。

ビタミンCの性質や主な働きについて、次に解説します。

ビタミンCは抗酸化ビタミンの一つ

ビタミンCは、ビタミンAやビタミンEとともに「抗酸化ビタミン」とも呼ばれています。※1

抗酸化物質として機能するビタミンCは、活性酸素の働きを抑え、酸化ストレスによる肌へのダメージを軽減させる効果を持ちます。

人間の身体は本来、酵素により活性酸素を抑える働きが備わっています。

しかし、年齢を重ねると体内で作られる酵素の量は減少するため、食事からの抗酸化物質の補給が欠かせません。

抗酸化ビタミンは、酵素で処理しきれない活性酸素の働きを抑え、病気や老化の予防に役立つ栄養素として注目されています。

ビタミンCは美容にもよい効果がある

ビタミンCは皮膚や骨の成分であるコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。

不足により、たるみやしわが増える原因となるため、意識して摂取する必要があるでしょう。

また、ビタミンCには肌トラブルを防ぐための働きも備わっています。

活性酸素は紫外線によっても発生し、酸化ストレスとして皮膚にダメージを与えます。

抗酸化ビタミンであるビタミンCの摂取により、紫外線の影響を軽減させる効果が期待できるでしょう。

さらにビタミンCには、シミや日焼けの原因となるメラニンの生成を抑制する効果もあります。

上記のように、ビタミンCにはさまざまな肌への効果が確認されているため、とくに意識して摂取したい栄養素です。

トマトジュースのビタミンC含有量

一般的なトマトジュース200mL（コップ1杯分）からは、12mgのビタミンCを摂取できます。※2

一方、生のトマト100gに含まれるビタミンCは15mgです。

トマトジュースは製造の過程で加熱されており、熱に弱いビタミンCは生のトマトと比較してやや少なめです。

しかし、時期を選ばずに摂取できるため、毎日のビタミンC補給を手軽におこないたい場合には、トマトジュースを活用するとよいでしょう。

トマトジュースでビタミンC不足を防ごう

生トマトの含有量には及びませんが、トマトジュースからは手軽にビタミンCを摂取できます。

ビタミンCを含む野菜や果物の摂取が不足すると、ビタミンC欠乏を起こすため注意しなければいけません。

ビタミンCの不足が起こると、体にどのような影響が現れるのでしょう。

ビタミンC不足による体への影響

ビタミンCの不足により、倦怠感や疲労感が強まったり、気力が低下したりする可能性があります。

また、ビタミンCの不足が長期に及ぶと、コラーゲンの合成が滞り、あらゆる組織がもろくなります。

重篤なビタミンCの欠乏では、次のような症状をともなう「壊血病」を生じる可能性もあるため、長期の欠乏には十分注意しなければなりません。※3

• 皮膚や粘膜、歯肉の出血
• 歯茎の腫れ
• 貧血
• 風邪への抵抗力の減少
• 心臓障害
• 呼吸困難

壊血病によるこれらの症状の改善には、ビタミンCの補給が不可欠です。日頃からビタミンCを含む食品の摂取を習慣付けましょう。

ビタミンCの推奨摂取量

「日本人の食事摂取基準2020年版」では、ビタミンCの1日あたりの推奨量が示されています。12歳以上の男女ともに、1日の推奨量は100mgです。※4

一方で、「令和元年の国民健康・栄養調査」によると、20～59歳までの男女ともにビタミンCは不足傾向にあります。※5

前述のとおり、ビタミンC不足はさまざまな健康被害を招く可能性があるため、野菜や果物、トマトジュースのような飲料を活用して日常的な摂取を心がけましょう。

ビタミンC以外にも体によいトマトジュースの栄養素

トマトジュースには、ビタミンC以外にも健康効果が期待できる成分が複数確認されています。

次項からは、トマトジュースを飲むことで期待できる健康効果について成分ごとに解説します。

リコピン

トマトに含まれる赤い色素成分はリコピンと呼ばれ、体内でさまざまなよい効果をもたらします。

中でもリコピンにはコレステロールの調整効果があり、悪玉のLDLコレステロールの酸化を防ぐ働きも確認されています。

酸化したLDLコレステロールは血管を傷付け、動脈硬化を引き起こすため、血管の衰えを防ぐためにもリコピンの摂取は重要です。

さらにリコピンには、善玉と呼ばれるHDLコレステロールの働きを高める働きもあります。

善玉を活性化させ悪玉の影響を抑えれば、血液をサラサラに保ちやすくなります。

コレステロール値が気になる方には、おすすめの飲み物といえるでしょう。

GABA

トマトから摂取できるGABAはアミノ酸の一種で、次のような健康効果が期待できる成分です。

• 血圧の上昇を抑える
• ストレスを緩和して睡眠の質を高める

また、トマトはほかの野菜や果物よりGABA含有量の多さに特徴があります。

ただし血圧上昇を抑えるためには、多くのトマトを食べてGABAの摂取量を増やさなければいけません。※1

一方、トマトジュースには高濃度のGABAが含まれているため、生トマトよりも効率的に摂取しやすいメリットがあります。

ビタミンAやビタミンE

ビタミンAやビタミンEもまた、ビタミンCと同様に抗酸化ビタミンとして機能します。

過剰に発生した活性酸素を除去する働きがあるため、病気や老化の予防に役立ち、美肌のサポートも期待できるでしょう。

また、ビタミンAには皮膚のみならず、粘膜を丈夫にする働きがあるため、鼻や喉の粘膜を保護し、細菌やウイルスの侵入を防ぐ役割としても機能します。

トマトジュースを継続的に摂取して、風邪を引きにくい体を目指しましょう。

トマトジュースを飲む際の注意点

トマトジュースにはさまざまな健康効果や、美容をサポートする効果が確認されています。

しかし、必要以上の摂取でより多くの効果を得られるわけではないため、飲み過ぎには注意が必要です。

また、トマトジュースには飲みやすさの向上のため、塩分が使われているものもあります。

さらに、トマトジュース100mLには3.3gほどの糖質が含まれており、ある程度の糖質摂取は避けられません。※2

塩分や糖分の過剰摂取を避けるためにも、トマトジュースを大量に飲むのは控えましょう。

塩分が気になる方におすすめのビタミンC摂取方法

トマトジュースの塩分が気になる場合、食塩無添加のものを選ぶとよいでしょう。

しかし、食塩は飲みやすい味に整えるためでもあり、無添加のトマトジュースは少々飲みづらいと感じる方もいるかもしれません。

ビタミンCはトマトジュース以外にも、さまざまな食品に含まれています。

トマトジュース以外でビタミンCを摂取する際の、おすすめの方法について紹介します。

ビタミンCが豊富な食品から摂取する

ビタミンCの効率的な供給源といえば、やはり生の野菜や果物です。

生で食べられ、日本で比較的手に入りやすい食品の中から、ビタミンCが多い順に、野菜と果物をそれぞれ並べると次のようになります。

【野菜類100g中のビタミンC含有量（日本食品標準成分表2020年版（八訂）より】※2

食品	ビタミンC量（mg）
赤ピーマン	170
黄ピーマン	150
ブロッコリー	140
カリフラワー	81
にがうり	76
ほうれん草（冬採り）	60
キャベツ	41

野菜の中でも、とくにパプリカにはビタミンCが豊富であり、生での摂取が比較的容易です。

キャベツも生食に適しているため、ビタミンCの加熱による損失を気にせず食べられるでしょう。

ブロッコリーやカリフラワーを加熱する際には、電子レンジ調理や蒸し調理にするとビタミンCの損失を抑えられます。

【果物100g中のビタミンC含有量（日本食品標準成分表2020年版（八訂）より】※2

食品	ビタミンC量（mg）
キウイフルーツ（黄肉種）	140
かき（甘がき）	70
いちご	62
オレンジ	60
レモン果汁	50
ぽんかん	40
はっさく	40
パイナップル	35
うんしゅうみかん	32

キウイフルーツに含まれるビタミンCは、果物の中でもとくに豊富です。

キウイ1個あたりで100g程度のビタミンCが摂取できるため、1日1個で推奨量は十分に満たせるでしょう。

ほかにもビタミンC含有量が豊富な果物はいくつかありますが、とくに柑橘類は効率的な摂取につなげやすい魅力があります。

ビタミンCのサプリメントを摂取する

ビタミンCの不足を補うために、サプリメントが有効な場合もあります。

生の野菜や果物を食べる機会が少ない場合には、サプリメントの活用でビタミンCの不足を防げます。

ただしサプリメントの中には、服用している薬の効果に影響を与えるものもあります。

常に飲んでいる薬がある場合には、かかりつけ医や薬剤師に、サプリメントを使用して問題がないかを一度確認しておきましょう。

なお、ビタミンCに限らず、サプリメントは多量の摂取により健康増進の効果が得られるものではありません。

日本人の食事摂取基準においても、サプリメントから1日に1g以上のビタミンCを摂取することは推奨されていません。

基本的には通常の食事からビタミンCを摂取し、足りない分を補うようにしましょう。

『のむシリカ』をレモンウォーターにして飲む

レモン果汁には100gあたり50mgのビタミンCが含まれており、効率のよいビタミンCの摂取源となりますが、酸味が強いためそのままでは摂取しづらいと感じる方も多いでしょう。

レモン果汁を飲みやすくするための方法として、ナチュラルミネラルウォーターを使用したレモンウォーターをおすすめします。

ナチュラルミネラルウォーターには、マグネシウムやカリウム、シリカなど、美容をサポートする効果が期待できるミネラルが含まれています。

レモン果汁とあわせて飲めば、ビタミンCとミネラルを効率よく摂取でき、美容のサポートに役立つでしょう。

人気の高いナチュラルミネラルウォーター3種類の成分を比較してみましょう。

【ナチュラルミネラルウォーター100mLあたりのミネラル含有量】

	日田天領水	シリカシリカ	のむシリカ
カルシウム	0.9mg	0.31mg	3.1mg
マグネシウム	0.2mg	0.21mg	1.4mg
カリウム	0.9mg	0.76mg	0.57mg
シリカ	約9.0mg	0.72mg	9.7mg

日田天領水は硬度32mg/L、シリカシリカは硬度28mg/Lの軟水です。

まろやかな味わいと飲みやすさが特徴ですが、カルシウムやマグネシウムの含有量は控えめに抑えられています。

のむシリカは硬度130mg/Lであり、硬度が軟水よりも高い中硬水であるため、カルシウムやマグネシウムを多めに摂取できます。

「シリカ」も、ほかのナチュラルミネラルウォーターよりも豊富な点がポイントです。

またカルシウムとマグネシウムの比率がほぼ2：1であるため、高い吸収率が期待できます。

飲みやすさと効率的なミネラル補給とを両立させたい方は、のむシリカのような中硬水を試してみましょう。

まとめ

トマトジュース200mLからは、1日に推奨されているビタミンC量の10分の1を摂取できます。

コラーゲンの生成を促す、活性酸素を除去するなどの作用により、しわやたるみ、シミに日焼けといった肌トラブルの防止に役立ちます。

ビタミンCは生の野菜や果物から効率的に摂取できる栄養素ですが、食事への取り入れが難しい場合には、トマトジュースやサプリメントなどを活用してみましょう。

また、美容のサポートのために、ミネラルを摂取する場合はナチュラルミネラルウォーターの活用もおすすめです。

のむシリカのようなナチュラルミネラルウォーターと、ビタミンCを含む食品を摂取して、爽快な毎日を手に入れましょう。

＜参考文献＞
※1 厚生労働省 | 抗酸化ビタミン
※2 文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版（八訂）（食品成分データベース）
※3 国立大学開発法人　医薬基盤・健康・栄養研究所 | ビタミンC
※4 厚生労働省 | 日本人の食事摂取基準
※5 厚生労働省｜令和元年国民健康・栄養調査報告
※6 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 | ビタミンA