ほうじ茶に期待できる効果とは？おいしい飲み方や摂取目安量も詳しく解説！

ほうじ茶は、緑茶の一種で茶葉を高温で焙煎したものです。

香ばしくさっぱりとした味わいが魅力で、幅広い世代に人気があります。

コーヒーや紅茶などに比べるとカフェイン濃度が低いため子どもにもおすすめです。毎日の水分補給に飲んでいる方も多いでしょう。

本記事では、ほうじ茶の健康効果や摂取目安量などを詳しく解説します。

また、おいしい飲み方についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

ほうじ茶に期待できる効果

ほうじ茶に含まれる成分には神経の興奮を鎮めるリラックス作用があるほか、睡眠の質の向上や美容の効果も期待できます。

リラックス効果

ほうじ茶の香ばしい香りには香気成分であるピラジンが含まれており、精神をリラックスさせる効果があります。

ピラジンは、茶葉を高温で焙煎したときにアミノ酸と糖が反応してできる成分です。自律神経の交感神経を抑制して副交感神経を活性化させる作用があります。

ほうじ茶の香りをかぐと気持ちがゆったりくつろぐと同時に、血圧が下がる、食欲が出るなどの効果が実感できるかもしれません。

睡眠向上効果

ほうじ茶には旨味成分であるアミノ酸のテアニンが含まれており、摂取するとリラックスの脳波であるα波が現れるのみでなく、興奮状態も抑えるといわれています。

テアニンは、睡眠の質を上げるための機能性表示食品のサプリメントなどにも使用されている成分です。

抗酸化作用による美容効果

ほうじ茶には、緑茶と同じくカテキンも含まれています。

カテキンには体内の活性酸素を除去する抗酸化作用があることが知られています。

体の酸化は肌トラブルの原因となるため、抗酸化成分のカテキンを摂ることで美容やエイジングケアにもつながるでしょう。

ほうじ茶のおいしい飲み方

ほうじ茶は、香ばしい香りとさっぱりとした後口が特徴です。

ほうじ茶を入れる際、一般的には熱湯を使用しますが、水出しでもおいしく味わえます。

90℃以上の沸騰したお湯を使用

おいしいほうじ茶を入れるコツは、沸騰したての90℃以上のお湯を使うことです。

熱湯を使うことで、よい香りが瞬時に立ちのぼります。急須での抽出時間は30秒ほど、それ以上抽出すると渋みが出ます。

熱湯を使用するため、湯呑み茶碗は手に持ちやすいように少し厚手のものを使いましょう。何人かで飲むときは、濃さに差が出ないように少しずつ回し注ぎます。

二煎目もおいしく飲めますが、前のお茶を急須に残すと渋みが強くなるため、一回ごとに注ぎ切るようにしましょう。

水出しで飲む方法

水出しのほうじ茶は、冷蔵庫で3〜4時間ゆっくり抽出してから、茶こしで茶葉をこし、再び冷蔵庫で冷やしておきます。

ほんのりとした香りと、スッキリとした味わいが水出しほうじ茶の魅力です。

透明のボトルに、茶葉を入れてから水を注いでください。先に水を入れると後から入れる茶葉が浮いてしまうため注意しましょう。

水出しで作ったほうじ茶は冷蔵庫で保管の上、できるだけ早く飲み切るようにしてください。

油の多い食事の後に飲む

ほうじ茶は、天ぷらやすき焼き店などで、食後のお茶としてよく提供されます。

ほうじ茶の特徴である香ばしい香りとさっぱりとした味わいで、口の中の油を洗い流す効果があるためです。

和菓子との相性はもちろん、バターやクリームをふんだんに使用した洋菓子のお供にも、ほうじ茶はぴったりです。

口の中をリフレッシュして、お菓子の風味を引き立ててくれるでしょう。

【注意】ほうじ茶の飲み過ぎは体に影響を与えることも

玉露や抹茶ほどではありませんが、ほうじ茶にも100mlあたり20mgのカフェインが含まれています※1。

カフェインが苦手な方は、ほうじ茶を空腹時に飲んだり、何杯も摂取したりすると、吐き気がする、夜眠れないなどの影響が出ることがあります。ほうじ茶の飲み過ぎには注意しましょう。

1日の摂取目安量

カフェインの摂取上限量について、日本では明確な規定はありません。

欧州食品安全機関（EFSA）が公表している数値を参考にしましょう※2。

カフェインの1日の摂取目安量をほうじ茶に換算した場合の量は、下記のとおりです。

	カフェイン摂取目安量	ほうじ茶に換算した量
健康な成人	400mg	2L
妊婦	200mg	1L
授乳中の女性	200mg	1L

カフェインを過剰に摂取すると、体質や体調により、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの急性症状が出ることがあります。

とくに妊婦の方や授乳中の女性は注意が必要です。

就寝前の摂取は避ける

コーヒーや紅茶を飲むと眠れなくなる方は、ほうじ茶も就寝前に飲むのは避けましょう。

前述のように、ほうじ茶にもコーヒーの約1/3、紅茶の約2/3のカフェインが含まれています。

寝る前の水分補給は「のむシリカ」がおすすめ！

朝起きたときだけでなく、寝る前の水分補給も重要です。なぜなら、就寝中は汗や呼吸で水分を失うにもかかわらず、朝まで水分補給ができないためです。

寝る前に水分を補給しておかなければ、脱水症状のリスクが高まります。

就寝前の水分補給には、ミネラルをバランスよく含むナチュラルミネラルウォーター、のむシリカがおすすめです。

ノンカフェインで就寝前の水分補給にぴったり

のむシリカはカフェインを含まないため、就寝前の水分補給に適しています。

朝起きたときに強いのどの渇きを覚える方は、水分不足の可能性があるため、寝る前は忘れずにノンカフェイン、ノンカロリーの水で水分補給しておきましょう。

枕元に水を置いておき、夜中に目覚めたときに飲むことを宝水と呼んで、健康長寿の秘訣とされてきました。のむシリカは宝水にも最適です。

バランスよくミネラルを補給できる

ほうじ茶とのむシリカの1Lあたりのミネラル含有量を比較した表は、下記のとおりです※1。

含有ミネラル	ほうじ茶	のむシリカ
カリウム	240mg	5.7mg
カルシウム	20mg	31mg
マグネシウム	–	14mg

のむシリカには、カルシウムとマグネシウムが黄金比の2：1で配合されています。

また、注目のミネラル成分であるシリカも1Lに97mgも含まれています。シリカは、体内では生成されない物質で、体調や美容のコンディションを維持するために必要なミネラルです。

水出し茶に使用するとコクがアップ

水出しのほうじ茶を作るときにのむシリカを使うと、渋みが出にくく旨みがより感じられるコクのあるほうじ茶になります。

その理由は、のむシリカが硬度130mg/Lの中硬水であるためです。

中硬水は、硬水に比べて香りと味がよく抽出され、軟水より渋みや苦みが出にくい特徴があります。そのため、お茶を入れる際に適した水として注目を集めています。

水出しでほうじ茶を入れる際にも、のむシリカを使用すると渋みが出にくく、旨みがゆっくりと抽出されるでしょう。

まとめ

ほうじ茶の香り成分にはリラックス作用があり、飲むとゆったりとくつろいだ気分になります。

ピラジンやテアニンによるリラックス効果のみでなく、抗酸化作用による美容効果も期待できるでしょう。

ほうじ茶は熱湯で入れることで香りが引き立ちますが、水出しでも豊かな風味が楽しめるため、ぜひ試してみてください。

ただし、ほうじ茶にはカフェインが含まれます。寝る前にはノンカフェインでミネラルをバランスよく含んだナチュラルミネラルウォーター、のむシリカを摂取して睡眠の質を高めましょう。

〈参考文献〉
※1　文部科学省｜日本食品標準成分表2020年版（八訂）
※2　欧州食品安全機関（EFSA）｜Scientific Opinion on the safety of caffeine
※商品の情報は各公式サイトを参考にしています